日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

今月1日~31日まで、新宿ベルクというお店(カフェとビール)で、「アタゴオル for 多摩ねこ基金」という展覧会が開かれています。

アタゴオル、と聞いて「あ、ますむらひろしさんね。」と思い当たる方も多いかと。
ヒデヨシ君という猫が登場するマンガですが、作者のますむらひろしさんの描かれる世界は不思議で、かつ子どもの頃読んだ私には難しく、理解できたとはいえませんでした。でも今ますむらさんのお年を調べると、私と10歳くらいしか違わないので驚きました。随分若いころから活躍されていらしたんですね。

1985年に上映された宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』は、原作をますむらひろしさんが登場人物を猫にしてアニメ化されたものです。すっごく幻想的で美しいアニメで、パンフレットは宝物として保存しています。

そのますむらひろしさんが、昨年9月にベルクで個展を開かれた小西修さん(私のブログで頻繁に書いておりますが、多摩川の河川敷で暮らす(もちろん人間に捨てられた)猫たちと、その猫の世話をされる心優しいホームレスの方々のお世話を、ご夫妻でされている写真家)の写真を見て感銘を受けられ、このたびご自身の複製画を展示販売し、その売り上げを小西さんの多摩ねこ基金にご寄附される、というのです。すごい!有難うございます!
私なんて細々としかご支援できていませんが、ますむらさんのような超人気漫画家が支援して下さるなんて、震えがくるほど嬉しいです。益々ファンになってしまいます。

ますむらひろしさんのツイッター内に見つけた、「ベルク通信303号」から引用しますと、
「今月、ベルクでは開店29周年を記念して、ますむらひろし展『アタゴオルfor多摩ねこ基金』を開催します。複製原画の販売もします。今ならますむらさんの直筆サイン入り!売上は全て、多摩川の川沿いに暮らす猫たちのため、小西さんご夫妻に寄付させて頂きます。何とぞよろしくお願いします。

小西さんご夫妻は、多摩川の川沿いでホームレスと身を寄り添って暮らす捨て猫たち470匹の面倒を見ています。病気の手当や飼い主探しもされています。上流から下流まで90キロ、両岸計180キロの距離を、雨の日も雪の日も風の日も30年間1日も休まずママチャリと徒歩と電車を使って。

夫の小西修さんは写真家でもあり、昨年の秋ベルクの壁に猫たちの勇姿を披露して下さいました。小西修写真展『多摩川の猫』は大反響を呼び、漫画家のますむらひろしさんも噂を聞きつけて見に来て下さいました。それ以来、ますむらさんもベルクの常連さんに!

そして今月、ベルクの壁を飾るのは、ますむらひろしさんのアタゴオル(猫の森)展です。しかも「僕がベルクを知れたのは、多摩川の猫たちのお陰。ご恩返しをしなくては」と、展示する絵を売って、その売上を全部多摩川の猫たちのために、小西さんご夫婦の活動資金にあてようということになりました!太っ腹!!

『多摩川の猫』展があった昨年の9月は、丁度私がネット上のデマによる激しいバッシングを受けた月でした。厳しい環境で逞しく生きる猫たちの姿に私もかなり励まされました。またその炎上にはますむらさんを巻き込むことになり、ご迷惑をおかけしてしまって本当に申し訳なかったのですが、ますむらさんの応援は正直とても心強かったのです。つまり、小西さんの写真も多摩川の猫たちもますむらさんも、私にとってはみんな恩人なのです。

今月はベルク開店29周年記念の月でもありますし、たくさんのご恩返しで溢れる月になりそうです。毎年恒例のイベントや開店記念にふさわしい新商品のお目見えもございます。勿論何があってもベルクは変わりませんので、いつものようにフラッと寄って一息ついて頂けたら嬉しいです。お待ちしております!(店長)」

ネット上のバッシング事件も全く知りませんでしたし(今調べますと、結構大変な事件だったようです。汗)、まだベルクさんへは1度も行ったことがありませんが(昨年9月は茨城講演、東京慰霊堂イベント、長野の地獄谷温泉後楽館行きなどでバタバタしており。後楽館は木谷實さんと呉清源さんが新布石を考えられた記念の場所で、實さんの奥様の美春さんのご実家です。つまりいつもお世話になっている木谷正道さんのお母様方のご実家です。)、小西さんの写真とますむらさんの絵と、お2人や多摩川猫への温かな思いを抱かれるベルクさんへ、コウジさんと一緒に今月行こうと思います。

是非皆さんも行かれて、できたら多摩川で懸命に命を繋いでいる猫たちへご支援頂けますよう、宜しくお願いします。

ベルクさんのHP(掲載されている情報は2か月ほど前のものみたいですが)→ http://www.berg.jp/index.htm
住所:新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト地下1階 (JR新宿駅東口徒歩3分)
朝7時~夜11時まで営業。

また余談ですが、今朝我が家の門扉に、メジロの赤ちゃんが止まっていました。
まだ巣立ったばかりなのか、2羽の大人のメジロが心配そうに上でしきりに鳴いていました。
お父さんとお母さんかな。メジロは両親が子育てするのかな。

我が家には猫が2匹いるので、赤ちゃんメジロがベランダに来たら、と思うと心配で見ていましたが、無事どこかへ3匹で飛んでいきましたので、ほっとしました。まだうまく飛べなくて、本当に今朝巣立ったばかりだったのだと思います。

無事に大きく育ってね!

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9月に行われる講演会2つのお知らせです。

①【宮城県高次脳機能障害リハビリテーション講習会】

日時:9月14日(土) 13時半~16時半
場所:宮城県気仙沼保険福祉事務所 2階大会議室(気仙沼市東新庄3-3-3)
司会:実行委員 水梨昌子さん
開会挨拶:実行委員長 遠藤実氏
挨拶:気仙沼保健福祉事務所所長 村上靖氏

第1部 講演 13時40分~
「共に助け合う世の中に~夫コウジさんとの関わりを通して~」柴本礼
第2部 東北各県の家族会の現状と課題 14時50分~
「家族からの提言」

進行:一般社団法人どんまいネットみやぎ理事 白木福次郎氏
青森高次脳機能障害友の会アップルメイト代表 信平孝子氏
秋田高次脳機能障害友の会代表 工藤次男氏
NPO法人いわて高次脳機能障害友の会イーハトーブ理事長 堀間幸子氏
一般社団法人コ・エル(宮城県)副代表理事 小林明美氏
山形高次脳機能障がい者家族会さくらんぼ代表 豊岡志保氏
高次脳機能障害友の会・うつくいま代表 遠藤良一氏

*終了後、質疑応答の時間あります。

主催:宮城高次脳機能障害リハビリテーション講習会実行委員会
共催:どんまいネットみやぎ、宮城県気仙沼保健福祉事務所
協力:エ・コル、ほっぷの森
助成:日本損害保険協会

お申込み・お問い合わせ:気仙沼保健福祉事務所 母子・障害班(TEL 0226-21-1356 FAX0226-24-4901 Email kshwfz-bs@pref.miyagi.lg.jp

②【第1回 認知症囲碁フォーラム&交流会 in 仙台】
~参加対象者 認知症、高次脳機能障害、失語症の当事者、ご家族、支援者など。~
日時:9月15日(日)10時~15時
場所:東北福祉大学 仙台駅東口キャンパス2階「未来の杜」(仙台市宮城野区榴岡②-5-26 JR仙台駅徒歩3分)

第1部 囲碁フォーラム 10時~12時
開会挨拶 実行委員長中里仁氏(東北福祉大学職員・兼任講師・東北福祉会理事・せんだんの杜総括施設長)

講演
「囲碁と高次脳機能障害~夫コウジさんとの関わりを通して~」 柴本礼
「囲碁と認知機能 ~最新の研究結果より~」 村上深氏(元アマチュア本因坊、囲碁インストラクター、ライター)
指定発言:いずみの杜診療所 医師 山崎英樹氏

第2部囲碁交流会 13時~15時
参加費無料・先着100名様

主催:第1回認知症囲碁フォーラム&交流会in 仙台 実行委員会
特別共催:東北福祉大学
後援:宮城県、仙台市、社会福祉法人東北福祉会、医療法人社団東北福祉会
協力:碁石海岸で囲碁まつり実行委員会、囲碁の杜、宮城の認知症をともに考える会、認知症当事者ネットワークみやぎ、どんまいネットみやぎ、ほっぷの森、アート・インクルージョン


お申込み・お問い合わせ: 第1回認知症囲碁フォーラム&交流会 in 仙台実行委員会 事務局白木さんまで。(Email fshiroki@gmail.com Fax 022-797-8802 Tel090-3123-6363)
締切は9月10日(火)

囲碁と高次脳機能障害についての講演は、私が昨年12月に初めてしましたが、囲碁と認知機能についての講演は、元院生(プロ棋士を目指す方々)で神経内科医の飯塚あい先生がずっとされてきています。飯塚先生は、東京都健康長寿医療センター研究所の「囲碁療法」プロジェクトに所属されていますが、村上深さんもそのメンバーでいらっしゃいます。

村上さんといえば、子どもの頃趙治勲九段に入門され院生となり、その後アマチュア本因坊戦全国大会で優勝(当時最年少記録!)、大手IT企業に勤務されたのち脱サラ、2年前には世界アマチュア囲碁選手権に日本代表として出場されたという、輝かしいご経歴の持ち主です。

今は囲碁インストラクター、ライターとしてご活躍中ですが、調布市にある「NPO法人高次脳機能障がい者活動センター 調布ドリーム」でも高次脳機能障害の方々に囲碁を教えて下さっているんですよ。

大森のさぽーとぴあに来て下さったり、夫に教えて下さったこともありますが、初めてお会いしたのは、2年前の大船渡で行われた「碁石海岸で囲碁まつり」でした。
今回こうして一緒に仙台で、囲碁と認知機能の関連や、囲碁療法に対する期待をお話する機会を頂き、すごく嬉しく楽しみにしています。

是非お近くの皆様、いらして下さいね!

ほかにもまだまだお知らせしたい情報がありますので、また明日!

余談ですが、とうとう近所の銭湯の煙突が解体工事に入っています。
寂しくなるな~。騒音は防音シートをかぶせてあるからでしょうか、道路工事より小さく、普通に家を建てたり壊したりする時くらいの音です。








昨日は「高次脳機能障害と囲碁&心の唄」の定例会だったので、朝から夕方まで出かけていましたから、ウメの散歩は朝早くと夜になりました。

1日中降っていた雨が夜でもまだやまないどころか、8時半頃はかなりの霧雨が横から降っていたので、私もウメもびしょ濡れになりました。(コウジさんはテレビを見ていました。)帰宅してからウメの体を拭くのが大変で、寝不足(絵本描きが長引き、前夜寝たのが午前4時だったので3時間睡眠)もあり、疲れて寝ました。

今朝は降っていなかったのでほっとし、出勤するコウジさんを見送ったあと、またウメの朝の散歩を済ませ、プラナリアに解凍した赤虫をあげ、多摩川猫やホームレスさんのお世話をされている小西さんにささやかな支援物資を送ってから、バタバタと家を出ました。今日は、横浜に住む母の病院付き添いの日なのでした。

無事受診を終え、ファミレスで昼食を一緒に取りながらおしゃべりに花を咲かせたあと、母が夕食に食べるものをそばの店で買って持たせ、元気な様子の母に安心して母をタクシーに乗せると、私も帰ってきました。帰るとまたウメの散歩で、散歩から帰るとコウジさんが帰宅。

・・・さすがに朝から動き通しで疲れていたので、夕食の用意にかかる前に、コウジさんい「ちょっと休ませて。」と言って床にのびていました。
ところが目をつむっていると、すぐに猫のチーが私の顔に冷たい鼻をクンクンつけてきたのです。私は途端に嬉しくなり、疲労感が半分に減って起き上がりました(笑)。

そして水槽の中のプラナリアたちの様子を見に行くと、赤虫を食べ終えた14匹がぽってりした体で動いていたので、さらに元気が出てきました。ただ、今日は水替えまでできる余力がなく、明日にしました。

さて、昨日の囲碁の会には、TKK(東京高次脳機能障害協議会)の細見理事長が、当事者の息子さんを連れて参加して下さいました。これはとても大きな出来事です。細見さんは、この会に関心を持たれ、様子を見にいらしたのでした。木谷さんが息子さんに囲碁入門の手ほどきをされている間、細見さんと東川さんと私で別室であれこれ話していました。

いつもこの会に参加下さっている東川さんは、かつて日本脳外傷友の会(現在の日本高次脳機能障害友の会)の理事長で、高次脳機能障害だけにとどまらず、障害全般を見渡された広い視野からご活動され、情報提供をして下さってきました。コウジ村の名誉村長でもいらっしゃいますし、私は何かというと東川さんに相談しては教えて頂いています。

昨日はその東川さん、細見さんというすごい大先輩の方々を前にして座り、これから作る動きのある高次脳機能障害支援法についてなどのお話も伺ってきました。

ほかの別室では心の唄コンサートが始まり、コウジさんは囲碁を終えるとそちらへ行ったようです。当事者の高山仁志さんのバイオリンが、さらに磨きをかけて素晴らしくなっていたとのこと。

いつもなら私もコンサートを堪能させて頂くのですが、昨日はそのほかにも気になることがあり、細見さんが帰られたあとは、そちらにいたのでした。この会には高次脳機能障害者だけでなく、視覚障害者、聴覚障害者、難病の方、そして身体障害者など、色々な障害や病気の方も来られます。その中に晴也君という17歳の車椅子に乗った重複障害の青年がいて、晴也君は言葉がうまく話せず足は使えず手もほとんど動かせないけれど囲碁が好きです。

2年前くらいには、視線入力で囲碁をする試みをこの会でしていましたが、お母様の話によると、晴也君は頭が動いてしまうので、うまく使えなかったとのこと。そこへ今回、中川氏という特別支援学校の教諭が、「できipad2」というものを持ってきてくれ、普通のスイッチボタンではなく、晴也君に適した棒スイッチで囲碁をしてもらっていたのです。晴也君は手首をそのスポンジのような棒にぶつけ、置きたいところに碁石を置いていました。

私は非常に興味を持ってその様子を見ていましたのですが、操作は慣れるまで大変そうなものの、コツがわかれば晴也君はこの機械で囲碁を勉強したり楽しんだりできそうだ、と思いました。ロボット相手の対局で負けると、晴也君は「負けた~」ととても残念そうでした。

すると晴也君は、中川氏にその装置でオセロをするようにお願いしました。お母さんは、「相手のロボットは強いので、人が負けるのを見て喜ぶんですよ。」と笑いました。
案の定中川氏は負け、晴也君がひゃっひゃっと満面の笑顔で喜ぶのを見て、皆で大笑いしました。

世の中の技術はどんどん進歩していて、この機械でも晴也君は囲碁をできそうですが、あと3年、5年とたてば、もっと楽に囲碁ができる機械が作られているような気がします。そういう技術開発の仕事をされている方は、障害や病気の方がたにに生きる希望や喜びを与えてくれる、すごく有難い方々だなあ、と思いました。
晴也君が、楽々と囲碁をできるようになればいいなあ、と心から願いました。

そういう装置を見ていると、どうしても3年半前に亡くなった父のことを考えてしまいます。
パーキンソン病で最後は話したいのに話せなくなった父と、亡くなるまでの数か月、もっと色々話したかった・・・と残念でなりません。父は何を考え、何を話したかったのだろう・・・。そういう装置があったら、父も喜んだろうなあ。私も嬉しかったろうなあ。装置はあったのかもしれないけれど、存在や入手方法は全く知りませんでしたし、教えてくれる人もいませんでした。

気仙沼講演と仙台講演のチラシが届きましたが、今日はもう充分長くなりましたので、明日書きます。

それではおやすみなさい。

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