日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

久しぶりに投稿します。

ブログを読んで下さっている方がた、有難うございます!

ブログはやめていますが(もしかしたら、時間に余裕ができたらまた始めるかもしれませんが)、最近はツイッターを始めましたので、そちらを覗いてくださいね。ツイッターは時間かからないので、気軽に続けられそうです。毎日投稿はできませんが、高次脳機能障害情報ほか、日々起きたこと、考えたこと、感じたことなど投稿していこうと思います。

https://twitter.com/shibamotorei

宜しくお願いします。

※ウメは今15歳7か月ですが、まだまだ元気いっぱいです。ウメの写真も、また投稿していきますね。

これからの毎日も、今までと同じように過ぎていくと思います。
このブログがなくなり、寂しがって下さる方が多いのを知り、有り難いですし、嬉しいです。

私の好きな作家、中野孝次さんが亡くなる3年前に書かれた遺書に、「死に際しての処置」(二〇〇一年五月三日記す)というものがあります。読んでいて悲しくなりますが、こんなに冷静に書かれていた中野さんは、やっぱり立派な方だったと思います。その遺書の最後の方に、「顧みて幸福なる生涯なりき。このことを天に感謝す。 わが志・わが思想・わが願いはすべて、わが著作の中にあり。予は喜びも悲しみもすべて文学に託して生きたり。予を偲ぶ者あらば、予が著作を見よ。予に関わりしすべての人に感謝す。さらば。」という文章があるのですが、ここを読んだ時から、中野さんが今はここにいないのは寂しいことだけれど、中野さんの本の中に中野さんは生き続けているのだ、作家や画家などは皆同じように、作品の中に魂が生き続けて、それは永遠なんだ、ということに気づきました。

と、私のブログは全然そういう芸術作品ではありませんが、やはり同じところはあると思っています。
1年前に書いたこと、5年前に書いたこと、そして10年前に書いたことは、今書くこと、これから書こうとすることと、多分変わらないだろうなあ、という気がするのです。(それは、私が全然進歩しない、ということかもしれませんが。笑)

きっと10年前の47歳の時には、私という人間は出来あがっていて、その後10年経とうが20年経とうが、同じような思考をするだろうと思います。

だから、寂しがらないで下さい。高次脳機能障害を取り巻く状況は変わっていくかもしれませんが、私は変わらないので、5年前のブログ、10年前のブログを読んで下さっていいのです。書いてきた私が言うのですから、間違いありません。

それに私は今すぐ死ぬわけではないので、またいつかどこかで実際にお会いしたり、ほかの方の番組の動画にでてきたり、それこそzoomでどこの地域の方ともお茶を飲みながら話せる日が来ると思います。

ああ、でもその時には本をもっと読んで、映画ももっと見て、今よりもっと良い、もっと深みのある自分になっていられたらいいなあ、と思います。

さて、今入っている予定では、いつもお世話になっている木谷正道さん(昭和の名棋士、木谷實九段の三男さん)が、6月5日(6月6日から変更になりました)にイベントを開くそうです。そこで私も少しですがお話しすることになっています(多分。時間の調整次第では現時点ではわかりませんが)。イベント名は、『心をつなぐ囲碁~コロナに負けない! 第1回イベント「脳」』です。

木谷さんは、zoomを使った「みらクルTV」というテレビ局のようなものを運営されています。
去年4月くらいから始まって、私も時々出て話したりしてきましたが、この「みらクルTV」がどのように大きく育っていくのか、楽しみです。その6月5日のイベントも、「みらクルTV」から無料で参加できますので、ご関心のある方は、是非ご参加下さいね。そのイベント情報については、随時更新されるHPから読めます。 https://miracletv.site/ 

尚、今まで録画された番組については、そこで配信されています。この1年、私もzoomの操作にまごついてうまく話せていなかったり、高次脳機能障害番組については試行錯誤しながら手探りで参加してきましたのでこのブログでは特にお知らせして来ませんでしたが(検索されたらすぐ見つかりますが)、「障害福祉を考える」という浅野史郎先生の番組や、中林一樹先生や市川啓一さんによる防災番組、視覚障害がおありの柿島光晴さんによる囲碁番組、大石亜矢子さんによるピアノ弾き語り、片岡亮太さんの和太鼓、白井崇陽さんのヴァイオリン、佐野和子さんによる手話、ダウン症である原未来美さんの素晴らしいダンス、聴覚障害がおありの竹DSさんによる番組、藤村望洋さんによる俳句などなど、バラエティに富んだ各世界の方がたが集まって発信されている、それこそ手作り感満載の番組です。

また、1963年に福岡県大牟田市で起きた三池炭鉱爆発事故では、多数の死者とともに、多数のCO中毒者である高次脳機能障害者が出たそうです。その三池の問題と高次脳機能障害をテーマにしたドキュメンタリー映画が、これから作られるようです。予定では多分秋~冬とのことですが、もっと遅いかもしれません。とにかくその詳細がわかり次第、どこかでお知らせできれば、と思っています。今はそういう企画がある、ということだけでも知っておいて頂ければ幸いです。

ということで、駆け足で今日のブログを書いてきましたが、このへんでそろそろ終わりにしようと思います。本の話や、私がチェックしているHPやブログについては、もしかしたら明日以降追記するかもしれませんが(急いでいて、失念していることもあるかもしれないので)、今まで読んで下さって、本当に有難うございました。

皆さんも、これからもご自分の体を最優先にしながら(それが基本ですよ)、好きなこと、やりたいこと、やらなければいけないことをやっていかれますように!

またどこかでお会いしましょう!

有難うございました。

柴本礼

2021さくらその2

今日の午前の散歩で、ウメが笑顔の写真を撮れたので、それを最後に貼りつけます。
「みんな、元気でね~!」

いつか読もうと思って買ったはいいけれど、全然読む時間がなくて積読だけになっている本は、今見渡しただけでも30冊くらいあります。

・大衆的な本としては、東野圭吾さんの本を1冊も読んでいないので、早く読んでみたい。面白いって聞くものね。買ってあるのは、『白夜行』と『天空の蜂』、『分身』の3冊です。

・2025年には4人に1人が75歳以上になり、高齢者の5人に1人が認知症になると言われている日本、今から関連本を読んでおくといいと思い、いっぱい持っています。既に読んで良かった、と思っているのは、土本亜理子さんの『ふつうの生、ふつうの死 ~緩和ケア病棟『花の谷』の人びと~』。

これは認知症本や高齢者本というより、亡くなるまでを「花の谷」という房総にあるホスピス月診療所で過ごした人たちを、土本さんがきめ細かなインタビューや聞き取りで記した秀逸な作品です。亡き父も、これからの母も、私も、こういう所で最後過ごせたらいいなあ(良かったなあ)と思います。

同じく土本さんの『認知症やひとり暮らしを支える在宅ケア「小規模多機能」』という本は、途中まで読んだところですが、これもとてもわかりやすく参考になります。

『「うちの家族、認知症?」と思ったら読む本』(長田乾著)は、認知症について明るく学べる楽しい本です。挿入されているマンガがユーモラスで好きです。すごく読みやすいので、認知症の基礎知識と対策を学べる導入本として最適ですよ。

丹野智文さんの『笑顔で生きる 認知症とともに』は、読んでる途中で半分ほどまできました。1年半前に仙台で講演した時にご一緒した、清山会医療福祉グループ代表いずみの杜診療所の山崎英樹先生から勧められた本です。39歳で若年性アルツハイマー病になった丹野さんのご活躍は、よく新聞で目にします。

『百花』という川村元気さんの本は買いましたが、まだ読めていません。吉永小百合さんが帯に推薦文を書かれていて、かなり有名な本のようです。

・中村哲さんの『天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い』も早く読みたい。絵本の『カカ・ムラド~ナカムラのおじさん』はすぐ読みました。やはり絵があるとすぐ読めるし、わかりやすいです。しかもすごく美しい絵ですよ。いい本でした。

・クレヨンハウス「朝の教室」でゲスト講師をされた朝日新聞記者の青木美希さんは、『地図から消される街 3.11後の「言ってはいけない真実」』という本を書かれていますが、それは「貧困ジャーナリズム大賞2018」の大賞受賞作だそうです。「朝の教室」にズームで参加した私は、サイン入り本を買えましたが、読むのはこれからです。

・ほかにも、落合恵子さんの本は多分全部持っていますが(古本で買ったものもあります)、まだ読めていないものが数冊あるので、落合さんファンの私としては、気が急きます。

・昔から持っていて読めていないのが、ソローの『森の生活』とレイチェル・カーソンの『沈黙の春』。この2つの名作も早く読まなくちゃ、特に大学時代の恩師で今もやりとりがある先生が日本ソロー学会の会長をされた方でもあるのに、ソローについていまだに話ができず恥ずかしいのです。

・コウジ村の名誉村長で大変お世話になっている東川悦子さんからは、色々本を頂いているのですが、中でも糸賀一雄さんの『福祉の思想 障害者福祉の父が語る、理念と実践』は、早く、早く、読まなくては、と思っている本です。

・浅野史郎さんからも、直接『アサノ課長が知事になれた理由』『アサノ知事の冒険』という2冊を「面白いよ~、読んでみて。」と頂いたのですが、これまた読めていなくて、なんて不義理なこと。早く読まなくちゃ。

なのに、最近は伊藤比呂美さんや河合隼雄さんの本もどんどん届いていて、嬉しい悲鳴。

本は友達。これからも沢山の本を読んでみたいです。
そういえば、世田谷区の図書館からは、最近電子書籍で本を借りられるようになったそうです。それなら図書館に行かずに家で読めていいですね。本はなるべく手元に置いておきたいし、手に取って読みたいけれど、なかなか入手できない本も多いので、そういう時に利用しようと思います。

本の話題はこのへんで。
コウジさんとお茶を飲んで少しおしゃべりしましたが、コウジさんは明日も会社なので先に寝ました。私の誕生日のケーキは、後日、もっとゆっくりできる日に食べることにしました。

つづく

↑このページのトップヘ