日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

やれやれ、今日が最後のブログなのに、もう21時半になってしまいました。
こういう時は、いつもだったらブログを書かないのですが、最後の日なので書かないわけにもいかず、自分の計画性のなさに嘆息しています。これもいつものことですが。

朝からよく晴れて気持ち良く洗濯物をベランダに干していると、「おはよう!」と下から声がかかりました。
声の主は近所のおじさんで、86歳ながらあちこちの会や学校の理事などしています。アパートをいくつも持っているオーナーさんなので、毎日見回って忙しそうであります。
話をしていると、今日も夕方から渋谷の高級ホテルでなにやら会があるそう。
「渋谷ですか?緊急事態宣言が解除されて、人が増えているようですから気をつけて。」と言うと、「家からホテルまでタクシーだし、会食後、ホテルから家までまたタクシーだから大丈夫。」と答えました。さすがお金があるといいなあ。

話していると、また近所の女性が歩いてきてその輪に加わりました。私だけ、ベランダから見下ろして話しています。気を遣わない、近所の井戸端会議というやつです。女性は近所の中堅病院の看護師さんで、夜勤明けでした。看護師さんはコロナで忙しいと思いきや、彼女の病院はコロナ患者が来ないのと、感染を恐れて受診控えしている人が多いのか、空いていて大変ではないようでした。たしかに先日乳がん検診に行った時、院内は空いてました。つくづく、コロナ患者を受け入れる内科や呼吸器科のある病院の看護師さんは大変だろうな、と思いました。

オーナーのおじさんから声をかけられる前は、もう1人の87歳の近所のおじさんが、自転車に釣り道具をくくりつけて出かけて行く姿を目撃しました。このおじさん(おじいさんと言ったほうがいい年齢ですが)は、雨でない限り毎日川へ釣りに行きます。釣りの会があるそうで、そこの会長をされているそう。もし川へ行かないと、「あれ?〇〇さんは病気かな?」と思われるので、お互いの生存確認のために行くそうです。 川までは結構な距離がありますし、アップダウンもあるので、いい筋トレになっていて、それが健康の秘訣のようです。
よく「年をとったら、『きょうよう』と『きょういく』が大事」と言われますが、それは「教養と教育」ではなく、「今日、用事がある」ことと「今日、行くところがある」ことです。
87歳のおじさんは、まさにそれを実践されているわけで、見た感じ60歳代くらいに見える、とてもオシャレで若々しい方です。

私の周りには、こういう元気な80歳代、70歳代が多いので、見習いたいし、そうなりたいです。

それで、朝から近所の人たちと長話してしまい、せっかくの誕生日、なんだかフツーの日になってしまいました(笑)。それが一番ですけどね。

でも、今日はブログを気合入れて書こうと思っていたのですが、事務的なメールをあれこれ送っていたり、ウメの散歩2回で、あっという間にこの時間。さてどうしよう。

え~い、もうこうなったら、いつも通りゆるくフツーのブログにしますね。それが私らしいですね(と無理矢理こじつける)。

誕生日なので、色々な方からメールやラインやお手紙を頂いていますが、今日お返事できないと思うのですみません。明日以降、お返事致します。でも、お気持ち有難うございます。

とにかく、この10年半有難うございました。
皆様のおかげで、10年半楽しく書いてこられました。
このへんで一休みして、ブログを書く時間を、まずは読書やこの10年に溜まった書類の整理(特に5年前に亡くなった父関係の書類や領収書などが手つかずですし、母関係の書類もどんどん我が家に溜まる一方)にあてたいです。家の中の物を、今の半分くらいの量にしたいです。きっと半年から1年かかると思います、冗談でなく。 
今私が突然死したら、コウジさんは最初からノータッチだけれど、こんな大量の書類やがらくた、ワッチが困るだろうと思って。いえ、子どもがいない家庭も多いので、とにかくどなたでもきちんと書類や物を整理しておいて、万一の時に第三者が楽々片付けられるよう、備えないと、と思い出しました。今はなんにもできていないので。8年くらい前に買ったエンディングノートも、手つかずです。まずいまずい。

いつ死んでもいいように、というのは、愛犬ウメのことでもそうです。12歳の親友犬アメリちゃんは、元気いっぱいだったのに、散歩から帰ってすぐ心臓が原因で急死しました。昨日散歩中声をかけてきた男性の愛犬も、15歳の時、散歩から帰ってシャワーで洗っているうちに、ふ~っと意識失いそのまま死んでしまったそうです。今日散歩中に会ったフレンチブルドックのサビちゃんのおじさんも、友達の犬が散歩から帰ってきてすぐ死んだ、16才だった、と言いました。

そんな話ばかり最近聞くものですから、ウメも14歳、いつそうなってもおかしくないという気がしてきて、(もしかしたら今日が最後になるかもしれない!)という悲痛な思いでリードを握る手にも思わず力が入ります。そして茶色いお稲荷さんみたいなもちもちした背中を、悲しい気持ちで見つめる私です。・・・と、だ~めだよね!それじゃあ。 突然お別れが来るかもしれないにしても、その時まで楽しい幸せな気持ちで一緒に過ごさなきゃね。

夕方の散歩では、元気になったゲンちゃんと偶然散歩中会い、ゲンちゃんママと喜び合いました。顔がまだ傾いているけれど、段々元に戻ってくるそうです。

今日は何回かに分けて、投稿します。以上、1回目の投稿は、なんの変哲もない今日の一日でした。

写真は、近所の桜の前で撮ったもの。まだ満開ではないし、夕方だったので桜がよくわかりませんね。本当だったら午前中の青空の下、輝く桜と撮りたかったのですが、ウメは午前中は地味な裏通りをずんずん進んで行ってしまったので、そっちは桜が咲いていなくて撮れなかったのです。うまくいかないものです。(行きたい方向を絶対変えないウメが、頑固なんです。)
2021桜とさくら


これがこのブログでの、ウメの最後の写真になりますね。埃っぽい最近、目がしょぼしょぼして目の周りが涙焼けしてきたウメ。でも毛が生え変わったら良くなるようです。

コウジさんが、お茶を入れてくれたので、ちょっと飲んできます。「今日はママちゃんの誕生日。」と言って、ハッピバースデーの歌を歌ってくれていました。




最近、東京でも地震が多いと感じますが、東北では大きな地震が増えているのが気がかりです。
2011年の東日本大震災の余震なんだそうですが、ここ1週間ほどはまだ注意しておくことが必要だそうです。

一昨日の地震では石巻も揺れたとニュースで見たので、すぐアニマルクラブ石巻の阿部さんの無事を確認すべくメールしました。色々なものが落ちて大変だったそうですが、ご無事でほっとしました。
阿部さんが、HPの「活動報告」を更新されたというので早速読みました。精神を病んで犬を虐待する人、その人に犬を売る店などの腹立だしい話がある一方、優しい獣医さんや警察官もいたり、映画監督の宍戸大裕さんが出て来たり、最後の方には私の名前まで出てきてびっくりしました(有難うございます!)。保護猫や犬を、最後まで聖母のような優しい眼差しと深い愛情でお世話される阿部さんの元に来られた犬猫はつくづく幸せと思います。尊いけれど大変な仕事なので、これからも多くの支援が寄せられ、今のように良いスタッフに恵まれていきますように、ご協力お願いします。アニマルクラブ石巻の最新活動報告 →
http://a-c.sub.jp/2021/03/17/%e3%80%8e10%e5%b9%b4%e7%9b%ae%e3%81%ae%e7%b7%8a%e6%80%a5%e4%ba%8b%e6%85%8b%e5%ae%a3%e8%a8%80%e3%80%8f.html

この活動報告や、私が阿部さんから直接頂くメールを読んでいると、犬猫の保護活動というのは、結局は(悪い)人間相手なのだということに気づかされます。

多摩川の猫とホームレスさんのお世話をしていらっしゃる写真家の小西修さん、美智子さんご夫妻の活動が書かれているブログを読んでいても、結局は(悪い)人間相手なんですよね。多摩川に猫を捨てる人、その猫を虐待する人。一所懸命河原で命を繋いでいる猫に、散歩中の(悪い)人が犬をけしかけて猫にひどい怪我をされたり、猫の世話をしている優しいホームレスさんの大事な自転車のタイヤをパンクさせたり。住宅地で猫の世話をしている美智子さんが使っている猫のお皿をこれでもか、と割る(悪い)人がいたり、餌を入れたお皿を蹴とばして逃げて行く小学生がいたり。ゴキブリホイホイみたいな粘着力の強いテープを、猫が歩く場所に置いて回る(悪い)人がいたり。
小西さんのブログ → http://www.top-virtual.com/kabuto/diarypro/

なんでそんな愚かなことにエネルギーや時間を使う人がいるのでしょう。
私もこれから行ける時は、様子を見に多摩川へ行こうと思っています。(自分の体調がいまいちで、このところ全然行けていなかったけれど、顔なじみのホームレスさんたちもいます。)
悪い人たちに、パトロールしているということをアピールするために、腕章でもつけようかしら。同じ志を持つ人で隊を組んでパトロールしたら少しは状況が変わるのではないか・・・ 前に小西さんにそれを提案したことがありますが、小西さんのブログ読者は多いものの、お互いに繋がってはいないので、まずはそこからだろうなあ。

そういえば『東京干潟』の映画監督、村上浩康さんが、今小西さんの活動を撮られているそうなので、いつかそれは映画になりますね! 上映が始まったら、皆さんご覧になって下さいね。きっと小西さんのブログか、村上さんのツイッターでご報告があると思います。
村上監督のツイッター → https://twitter.com/murakamihiroyas

映画といえば、『犬と猫と人間と』の飯田基晴監督のドキュメンタリー映画『逃げ遅れる人々ー東日本大震災と障害者ー』のオンライン上映が24日~26日にあるそうです。以下、昨日21日の東京新聞22面から。
~難病の進行性筋ジストロフィーで車いすで生活、歌や講演の活動をしている小沢綾子さん(38)=墨田区=らが企画した。映画は、東日本大震災の津波や原発事故の中、障害者がどう亡くなり、どう生き、どう避難生活を送ったかを追っている。東北関東大震災障害者救援本部が製作した。「だっこオンライン」のサイトから申し込むと、3日間いつでも視聴可能なURLが送られる。また、25日午後8時~9時半、映画の感想などを小沢さんらとビデオ会議アプリ「zoom」で話し合うシェア会にも参加できる。 料金は「投げ銭」方式で500円から。経費を覗き、映画製作者に寄付をする。申込みの締切は22日まで。 ・・・え、今日までですか?あと45分しかないので、早く投稿します。 だっこオンライン→ https://yuhasagiri.stores.jp/

私はこの映画のDVDを2つ買って人にあげましたし、下北沢で上映会があった時も行きましたよ。世田谷区の保坂展人区長と、飯田監督のトークショーもあり、私はいつものように図々しく最前列に座り、質疑応答では威勢よく質問した覚えがあります(笑)。非常に素晴らしい映画です。このオンライン上映会申込みに間に合わなくても、是非DVD等でご覧下さい!

ちなみ『犬と猫と人間と2 東日本大震災と動物たち』の映画を作られたのは、宍戸大裕監督です。
勿論、宍戸監督のHPはいつも見ています。中でさらに映画作品別にHPが分かれています。http://www.daifilm.com/index.html

ではここで投稿します。

※映画鑑賞申込み期限が迫っていたので急いで投稿したあとの、追加です。
以上のHPやブログを含め、ほかに私がチェックしているHPやブログは、大体が以下になります(まだ23日までに追加するかも知れません)。

★高次脳機能障害関係・障害全般関係
・白井京子さんHP(ブログ)https://project-eyes.com/ 
・たろべえさんブログ「宇宙人母といっしょ!~進め!23歳ワカモノケアラー!~」https://ameblo.jp/tarobee1515/
・東京高次脳機能障害協議会HP http://www.brain-tkk.com/index/index.php
・日本高次脳機能障害友の会HP https://npo-biaj.sakura.ne.jp/top/
・日本高次脳機能障害学会HP https://www.higherbrain.or.jp/
・高次脳機能障害者と家族の会HP http://kouji-kazokukai.org/
・日本障害者協議会(JD)HP http://www.jdnet.gr.jp/
・日本脳卒中協会HP http://www.jsa-web.org/
・国立障害者リハビリテーションセンターHP(高次脳機能障害)http://www.rehab.go.jp/brain_fukyu/

★ファンで追っかけしている方(笑)
・落合恵子さんブログ https://livingatthesametime.themedia.jp/
・クレヨンハウスHP https://www.crayonhouse.co.jp/shop/default.aspx
・宍戸大裕監督HP http://www.daifilm.com/index.html
・伊藤比呂美さんツイッター https://twitter.com/itoseisakusho

★動物愛護関係
・アニマルクラブ石巻HP http://a-c.sub.jp/
・いのちのはうす保護家さんHPとブログ https://hogoya.com/
・SORAアニマルシェルターHP https://sora.ne.jp/
・小西修さんのブログ → http://www.top-virtual.com/kabuto/diarypro/

★以上の範疇に分けられない方
・村上浩康監督ツイッター https://twitter.com/murakamihiroyas (自然・環境)
・齋藤貴男さん(ジャーナリスト)記事 「日刊ゲンダイデジタル」に無料登録(月5本まで購読可)
・山中伸弥教授による新型コロナウィルス情報発信  https://www.covid19-yamanaka.com/
・青木美希さん(朝日新聞記者)のTwitter @aokiaoki1111

ここからは、実際に受診拒否に3度も遭われた、「高次脳機能障害者家族」からのレポートです。
この事実を知った私は、『高次脳機能障害者がいる家庭では、当事者本人よりも家族が発熱した時の方が、ヘルプレス状態になり、とても深刻な状況に陥る。』、と思いました。

とにかく以下をお読み下さい。その当事者家族は、昨年4月から今年2月までの間に、3度発熱しました。滅多に発熱はしない方だそうです。

◆感染したかもしれない当事者家族の体験談 ~3度の発熱のたびに受診拒否に遭う~
① 1度目の発熱
・原因不明だが気怠く、寒気を感じ37.6度に。地域のコロナコールセンターに7回かけたが繋がらず。国のコールセンターは繋がるが、「コロナ対象ではないので近所の内科受診を。」と言われる。内科は何箇所も断られ、やっと総合病院で診てもらったが、遠くからの問診だけで胃薬と解熱剤だけ。「何かあれば救急車を。」と言われ帰宅。
・仕事は2週間休み、原因不明で復帰。
・自宅では家族からの隔離生活を、自主的に10日間行った。

② 2度目の発熱
・怪我が化膿して何日か後に微熱発熱。整形外科に発熱を伝えると、まさかの受診拒否。怪我は放置され、悪化。
・コールセンターでは「コロナではないだろうから大丈夫。」と言われたが、外科は軒並み受診拒否にあった。
・発熱外来ありの町医者が不憫に思って、怪我も診てくれた。

③ 3度目の発熱
・胃腸炎の発熱。同じく近隣では総合病院も激しく腹痛があるというと、受診拒否。コールセンターで聞いた病院も全滅だった。(コールセンターで発熱外来ありとお宅の病院を指定された、と言っても拒否だった)。
・2回目の発熱外来の病院に事情を話したら診てくれた。

◆この方が考えたことと、ほかの当事者家族へのアドバイス
・発熱したけど受診できなかった経験から、解熱剤、ヴィダーインゼリー、カロリーメイト、日持ちするおかず、現金、ウエットテイッシュ、マスク、消毒、軍手、パルスオキシメーターと体温計(1人1台)など常備しておくといい。
・典型的なコロナ症状以外の熱は自衛しかなく、発熱外来があっても、町医者の気心次第。
・PCR検査も車で1時間や、電車で遥かに遠くなどにあるので、健常な大人の補助がある前提でしか受診できない。PCR検査は一部の家庭環境にある人の特権だ。
・お風呂は最後、犬には極力触らない、寒くても窓全開。
・解熱剤で誤魔化す、自分の免疫力だけで乗り切る感じ。
・うちは高齢者が居ないため、まだマシだったかもしれないが、若くても受診拒否と病院探しで発熱当事者の家族が動かなければならず疲弊。
 
具体的には・・・
・買い物を代わりにして、玄関に置いてくれる人はいるか?
・遠くにPCRを受けに行く移動手段はあるか?
・健康体に見えるコウジ当事者を置いて入院ができない、と説得する証明は持っているか?
・高齢親や行政頼らず、家族だけで巣篭もり1週間程度過ごせるか? 

ということだと思う。とのこと。

結論: 高次脳機能障害者が居る家庭では、想像以上に発熱はハードルは高い。

私はこの話を伺って、もし私が発熱したらどうだろう、と真剣に想像しました。
そして思ったのは、「少しの発熱なら、発熱相談センターや、最寄の発熱外来のある病院(近所には4、5カ所大病院がある。)、保健所などに電話してPCR検査を受けに行く。」「かなり高熱で苦しい場合、近所の人や友人知人、遠くの家族にも頼めないから(もしコロナだった場合感染させるから)、やっぱりどんなに高熱でも腹痛でも、ギリギリまで我慢して車を自分で運転してPCR検査を受けにいく。」「でもきっと我慢できないし、車の事故を起こすだろうから、タクシー運転手も嫌がるだろうから救急車を呼ぶ。」・・・ということになるかな。でもその後受診拒否に遭うかどうかはわかりません。ならないと思うんだけど、感染者が今日の緊急事態宣言解除でまたどっと増えたら、心配です。コウジさんは運転できなくなったし、ワッチは大体家にいないし、私も1人で頑張るしかないかな。ということは、体力落とさずコロナにうつらないよう気をつけることが一番現実的な対策です。

でもうつる時はうつるよね。
今から色々対策を考えておきましょう。

ではまた。

(今日は多分、もっと投稿すると思います。)

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