日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

 今日は、40代最後の誕生日でしたが、雨女の私を、やはり雨が祝ってくれました。

 

 なんて冗談はともかく、私が41歳の時に、コウジさんが倒れてから約8年。

 私の40代が、高次脳機能障害という、全く知らなかった障害と向き合う (時には逃げ出したくなりながらも) 年月になろうとは、想像だにしないことでありました。

 

 おかげで、知り合うはずもなかった方々と知り合え、ものの考え方も世界も広がり、コウジさんには感謝、感謝の毎日です。

 

 消えてしまうところだった命を、神様に助けてもらったことによって、コウジさんのみならず自分も、生きている幸運をしみじみ感じています。

 

 コウジさんの手術が成功したあの時の、天にも昇るような喜びの気持ちを忘れることなく、これからも前を向いて、笑って歩いていこうと思います。

 

 いつもこのブログを読んで下さっている皆様。

 困難を抱えながらも、コメントを下さる皆様。

 皆様に心から感謝するとともに、今後もここが、各々の思いや考えを発信、交換、解決、共感し合い、読むと明日からも元気に生きていける気になれる、そんな場所になりますように。

 

 今日は、恒例の不二家のショートケーキで、家族で私の誕生日を祝いました。

 コウジさんとワッチが、今から肩たたきやマッサージをしてくれるそうなので、このへんで。

 はい、「いつまでもあると思うな・・・」、と言われるのは 「親と金」 です。

 

 我が家はお金はなくて、いつも火の車ですが、有り難いことに、親はいてくれています (コウジさんの父だけは、15年前に天国へ召されましたが)。

 

 昨日、コウジさんは実家から戻ってくる時、義母の作ったお赤飯ときんぴらごぼう、かぶときゅうりの漬け物を、お土産に持ち帰りました。

 義母の作るお赤飯や煮物、漬け物はとても美味しくて、冗談でなく昔から、「惣菜屋を出店すればいいのに」、と思うほど。

 

 今日は、それらの半分を、私の実家に届けに行きました。

 私の両親はともに、義母のお赤飯や煮物の大ファンなので、義母はあらかじめ、私の両親用に倍の量を作ってくれるのです。

 

 で、お昼を私の親にご馳走になり、ワッチは進学祝いをもらい、その他好物の小倉山荘のおかきや桔梗屋の信玄餅、干し柿やらうるめいわし (これはコウジさんに、と。) やらレトルト食品やらを、いっぱいもらって帰ってきました。

 

 まるで物々交換ですね (ちなみに両親から義母にも、何か送っているらしい)。

 ・・・ 我が家だけ、何も持ち出していないのが、ちょっと肩身狭いけど、仕方ない、仕方ない。 無条件に甘えられるのが、親ということで・・・。 甘えさせてくれる親に感謝、感謝。

 

 母はよく言います。

 「ものが出入りして回っている、ということは良いことなのよ。 家が栄えるのよ。」 と。

 

 たしかにそうですね。

 もの、特に新しい未知のものが入ってくると、空気も沈滞せず、活発に動いて、精神的に良さそう。

 

 ということで、親の有り難みを、改めて感じた日でした (別に、食べ物を色々もらったから、そう思ったわけではありませんが・・・。 それも少しありますが)。

 昨日の朝8時半を過ぎた頃、高校時代からの友人から、メールがきました。

 「今、NHKラジオ第1で、鎌田実さんの 『いのちの対話』 総集編をやってるよ。」 と。

 

 忘れていた!

 慌てラジオをつけ、録音し (3時間半番組なので、家事やら何やらで、ずっと聞いていられず。)、昨日、今日で聞き終わりましたが、ゲストのさだまさしさんの 「不登校」 についての発言が良かったですよ。

 

 「学校は、命をかけていくところではない。」 「不登校は、行けない本人の方がつらい。」 「年をとることは、心の身長が伸びること。 小さい子どもにとっては、学校の塀が高くて、その中に入っちゃうと、外が見えない。 学校の中のルールできゅうきゅうとしてしまい、大人から見ると、そんな小さなところできゅうきゅうとしなくてもいいのに、と思うが、中にいる子どもはその世界が全てで、それが自分を縛ってしまうので、命を縮める。」 「命が危険だから、どんどん逃げなさい。 親はついて行け。」 「学校は何を教えているのか、すごく曖昧。 集団遊びを教えているわけでもない。 みんなで集団で乗り越える方法・考え方を、教えるわけでもない。 結局は個人がやっていかないといけない。 これは何か違う。」 「志のある教育、もっと人間的な教育をしなくてはいけない。」 云々。

 

 また、鎌田さんの印象的だった言葉は、「歌や笑いは、副交感神経を刺激して、血液の循環を良くし、血管を拡張する。 免疫力が上がる。」 「泣くって、疲れるような感じがするが、泣くと笑うは、ほとんど同じ効果がある。」 「泣く時に泣いた人の方が、生きる力が早く戻ってくる。」云々。

 

 そうだそうだ、と頷いたあと、ウメの散歩を済ませて午後、ワッチの学校の保護者会へ行ってきました。

 

 朝の卒業式には、40数人中、10名ほどの保護者が参列されたそうです。

 ワッチの晴れ姿は見られませんでしたが、無事中学を卒業、明日から春休みに入ります。

 

 ワッチはまだ2、3才の気がしますが、もう高校生なんだなあ。

 充実した高校生活を送ってほしいです。

 

 ちなみに今のワッチは、ジブリ映画、なぜかまだドラえもん、ピアノ、絵を描くことが好きです。

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