日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々


 あまりの暑さに 気力も落ちそうな中、今日は嬉しいことがありました。


 


 コウジさんが生死の境をさまよっていた頃、 同じくICU (集中治療室) で、脳炎で意識不明になっていたご主人に 付き添っていたOさんから,  メールが来たのです。


 


 お互い 背中合わせに立ちながら、 チラチラと相手のご主人の様子を伺っていたのは 6年前のこと。 彼女のご主人も 一命を取り留めたものの、 うちと同じように高次脳機能障害が残りました。  時々情報交換しながらも、 職場復帰できて 社宅住まいだった彼女側に対し、 職を失い 多額のローンと小さな子を抱えた私側は、 時間的余裕もないことなどから、 少し疎遠になっていました。


 


 本ができ上がって来た時、 1冊送ろうと 久しぶりにメールしたのですが、 アドレスを変えられたらしく 連絡できずにいました。 その彼女が、ネットで本のことを知って 私だとわかり、 買われて読まれた後に メールを下さったのです。


 


 彼女は、 ご主人の障害だけに振り回されたくない、 と介護のかたわら、 ご自分の世界を追求し続け、 今は タイの伝統工芸である 「カービング」 という分野の、 プロ一歩手前まできたそうです。 


  大変な状況にあっても、逃げ出さずに、 自分を見失わない 強さを持ち続けていた彼女は、 とても 頑張ってきたのだと思います。 居づらくなり社宅も出られたそうですが、今はお互い前向きになれて良かったね、と喜び合いました。


 


 もし、 あの時 あのままコウジさんが死んでしまっていたら、 この 「日々コウジ中」 という本も存在していなかったのだなぁ、と思うと、改めて与えられた命の意味と使命を考えてしまいます。  でも、変に気負わず、やるべきことから一つ一つやっていこうと思います。


 


まずは 夜ご飯の準備! ですね。



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こんばんは。 柴本礼です。 宜しくお願いします。


 9月に入ったというのに連日の酷暑、 熱帯夜や猛暑日の記録更新のニュースを聞くと、余計暑くなります。


 それでも夕方、 柴犬のウメを連れて 散歩に出るとビックリ!  空一面のウロコ雲でした。(写真が横になってしまいました。) 


 こんなに暑いのに、 秋は確実に近づいてきているのですね。 途中の高台からは富士山も見えました。


 


毎日の犬散歩は面倒な時もありますが、こうして予想外の発見があるので、嬉しくなります。 気づけば、賑やかなほど涼しい音色を奏でていた鈴虫達も、1匹、また1匹と減り、今はオスメス1匹ずつになりました。


 


 ワッチが 「飼う!」 と言い張って、 去年 28個の卵から飼い続けてきたカブトムシ達も、 同様に 今はオス1匹だけです。 (ワッチは、カブトムシ達が成虫に羽化してからは、もう満足したように 世話を私に全面的に押しつけて、逃げました。)


 


 私達を含め、 生き物は必ず死んでしまうから哀れですが、 それだけに余計 生きている時間が 愛おしいです。


 


 私の思いに応えるように、今 鈴虫が鳴き始めました! 以前より ぐっと控えめな羽音ですが、 「有難うね。」 ・・・  心に沁みます。



『日々コウジ中』担当の編集Iです。「高次脳機能障害」という言葉を聞いたことがありますか? 交通事故や病気による脳の損傷により起きる、言語、思考、記憶、行為、学習、注意といった脳機能の障害です。


 


 


作者の柴本先生のご主人のコウジさんがくも膜下出血で倒れたのが6年前。その後、必死の看病とリハビリにより、日常生活が送れるまでに回復しましたが、今でも高次脳機能障害に悩まされています。


 


 


新しいことを覚えられない、感情がコントロールできない、集中できない、作り話をする、病気だという自覚がない……。本書では高次脳機能障害を持つ夫・コウジさんが巻き起こす泣き笑いのエピソードが収録されていますので、ぜひ読んでください。そして高次脳機能障害について少しでも理解してくれたら幸いです。


 


 


見た目では障害を抱えているなんて、まったくわからないところに、高次脳機能障害の理解が拡がらない原因があります。本書がそのきっかけになればと思っています。


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