日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々


 コウジさんは、昨日午前中、会社を休んで皮膚科へ行きました。


 


 なぜかわかりませんが、ここ1年以上、頭皮や耳の付け根が痒くて、かきむしるのです。 薬を塗ると治りますが、治りかけですぐまたかきむしるので悪化、その繰り返しでもう1年以上ということになります。


 


  くも膜下出血の手術により、頭に傷がありますし、水頭症の手術でも頭に傷と、頭(脳室)から耳のうしろを通って腹腔へ管が入っているので、それが関係しているのかしら?


脳外科受診の時に尋ねると、それは関係ないと言われましたけど。  


(ちなみに、血液のナトリウム値や、特に尿酸値が非常に高いのですが、医師からは、多少薬を処方されるものの、コウジさんはこの数値でバランスがとれているので良いそうなんです。通常では異常とされる数値も、仕方ないようなのです。)


 でも、かいちゃいけないのに我慢できずにかくのは、高次脳機能障害に関係していそうです。


 


 自分では、「絶対かいてないよ!」と言い張り (勿論ボリボリかいている。現場をおさえると、「今ちょっと触っただけじゃん。」と言い逃れ、かいていることを絶対認めないので、押し問答になる。)、自分で制御できないのです。


 


 ところで、 皮膚科に予約を入れたのは私でした。


そのあと何度もコウジさんにその日時を確認しておきました。


 


  なのに、朝にはまた、「予約してないんだよね?」と言ってるので、もう嫌になっちゃいましたよ。


 


  (次からは、自分で予約させよう、そしたら覚えているかも。)と思いました。


  手を出しすぎてしまう自分を反省。


 


 けれど、


 


 〇診察券、保険証、お金を用意し、何駅からどうやって病院まで行くかをコウジさんに質


   問しては、頭に叩き込む。(何度も行っているので体の記憶を信じ、あえてメモは持     


   たせず、ハードルを少しあげました。)


  〇病院に着いたら私に電話入れさせる。


  〇医師には、私が書いた紙(症状や欲しい薬など)を読んで診察を受ける。


   ・・・ この医師には、最初なんどか同行して、コウジさんの障害のことを教えてある


      ので、安心です。


 〇診察が終わったら、又私に電話する ・・… 。


 


  そんなことを、手取り足取り教えないとなりません。


 


  テレビを見ているコウジさんをせきたて、家から送り出して、ぐったり。


  大きな子供のようですよ。


 


  診察が終わったコウジさんは、大急ぎで会社へ行き、半休頂いているのに早く着きすぎて1時間余分に働き、周りの方に「なんだか半日なのに、すごく長い気がする。」とぼやいていたそうです。


 


 真面目でいいんですが、なんかおかしいコウジさんです。(面白い、変の両方の意味で。)



 ワッチのお弁当作りは、いつも朝5時半から。


 


 けれど、 昨日ワッチはこう言ってました。


 「明日、学校でお琴のテストがあるんだよ。でもワシは、(ワッチは自分のことを「ワシ」と言ってます。前は「ワッチ」と呼んでたのに。・・・「ワッチ」命名の秘密が今明らかに!つまり「私」 のことなのです。)は風邪で休んでいたから、全然弾けないんだよう。明日は早く学校へ行って、練習したい。」と。


 


  「真面目で偉いねえ。」とニコニコした私ですが、え!・・・ということは、私もさらに早く起きなくちゃいけない、ということ? 


 トホホ。


 


 そして今朝5時に起きると、顔の横には、おはぎちゃんのフワフワ温かい毛。


いつ来てたのかな?かわいいなぁ!


私が目が覚めたのがわかると、途端にゴロゴロ喉を鳴らし始めます。贅沢な目覚め方です。


 


  窓の外はまだ真っ暗。やれやれ。


 


  お弁当作って、起きてきたワッチと朝ご飯、それからコウジさんが起きてきて、あれこれしていたら、又してもこんな時間。早すぎ~!


 


 なんだか、毎日用事ばかりで、テレビ見る暇もありません。


ましてや、本などなおさら・・・。


さすがに、もう少し、ゆったりしたくなってきました。


 


 けれど有り難いことに、又今日、取材依頼が・・・。


 


 ハイ!喜んでお受けします!こんな私が、お役にたてるのでしたら、なんでも。


 


 ウメの散歩をしながら、約10日後に迫った講演の模擬練習を、頭の中でしてみました。


けれど、 ダメだダメだ、どんどん話が横にそれていってしまい、これでは時間オーバーになること間違いなし!


 絶対にこれだけは言いたい、ということは、リストにして手元に置いておかないと。(あと、勿論時計も。)


 


  ところで、いきなりですが、明日の毎日新聞朝刊の東京版に、私の本と講演の記事が載るそうです。(今さっき、メールで連絡がきました。)


 


  取材はとっくに受けていましたが、いつかは決まっていなかったので、私も驚いています。


 


  どうぞお読み下さい。



 昨日、コウジさんとウメの散歩から帰ってくる途中、家の周りにクリスマスの飾り付けをしている家族がいました。


 


  「まだ早いかな、と思ったんですけど・・・」


 「クリスマスの時期って、あっという間に終わっちゃうでしょう?」


と、代わる代わる話されるご主人と奥様のそばで、お手伝いしている小さな女の子2人。


 幸せそうで思わず私達もニッコリ。


 


  そのお宅は、とてもおしゃれな外観で、ご主人様が凝り性な方で、花壇の手入れやかわいい人形のディスプレイに余念がなく、道行く人の目をいつも楽しませてくれています。


 


 「 スウェーデンハウス」という建築会社の施工で、私達も10年くらい前、半ば見て楽しむ目的で、モデルハウス巡りをしていた頃を思い出しました。


 


  「私達も見に行ったことあるよね。高くて買えなかったけど。」とコウジさんに言うと、コウジさんも「うん、行った行った!」と覚えています。


 


  すると奥様が、「営業マンがロウソク出しませんでした?」とロウソクを指でつまんで出すジェスチャー。


 私は「?」でしたが、間髪を入れずコウジさんが、


 「ああ!出した出した!『炎が揺れませんよ〜っ。』てね!」と言うので驚きました。


 


 そこを離れて数歩、「なに、そのロウソクって?そんなことやった?」と尋ねた私に、コウジさんは、「なに、ロウソク?おれ、そんなこと言った?」と言うので面食らいました。


 


  「今言ったばかりじゃない!ロウソク(の火)が揺れないって!」と私がかみつくと、私を不審そうに見るコウジさん。


  不審なのは私じゃなくて、あなたの方だって!


 


  しばらく私がぎゃあぎゃあ言ってたら、突然、「あ!そんなことあったな!ロウソクがの火が揺れないのは、『気密性が高いんですよ』ってね。」と一人頷き喜んでいるコウジさん。


 


 私はもはやどうでもよくなり、ウメとさっさと家に入りました。


 


 コウジさん得意の作話かもしれないし、本当のことかもしれないけど。(私が営業マンの話を聞いてなかったのかも。)


 


  もうクリスマス、そんな時期なんですね。


 


  うちはウメが飾り付けを取って行ってしまうので、去年はツリーを飾りませんでした。


 


 今年も去年に輪をかけてイタズラ好きになったウメなので、やっぱり出すのやめようかな?(実は面倒臭いだけ?)


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