日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々


100907_0934~0001.jpg


 


 娘のワッチは、今、期末テスト真っ最中です。


  「カバンがすごく重たい。」 と泣き事を言うワッチに、 「送れば, テスト頑張るわね?」 と念を押し、過保護の私は 車で送ることに。


  車の中で、 「お腹が痛くなってきた」 というワッチに、 私も中学生の頃、 テスト前になると お腹が痛くなったことを 思い出しました。  テストでいい点とらなくちゃ、と思って緊張するからなのでしょうか。


  テスト前なのに、 マンガ読んだりゲームしたり、 趣味の水草( 泳いでいる熱帯魚よりも、なぜか水草 ) の手入れに余念のないワッチに、そんな緊張は縁がないように思えるけど。


 


 早ければ往復で40分くらいの道のりですが、目黒通り、 駒沢通り、 環7、 246など、 結構交通量の多い道路を走ったり、横切ったりするので、 運転には 気を遣います。 おまけに、路駐している車も多くて、 「こんな所に路駐するから、事故を誘発するのよ!」 だとか、 「交番が目の前なんだから、取り締まったらいいのに!」 だとか、 運転すると ついイライラするので、 私は余り運転には向いていないと思います。 ただひたすら、安全運転を心掛けていますが。


 


 それでも、 白い柴犬が散歩していたら 「かわいい!」 と後部座席のワッチと盛り上がり、 ニコニコ手を繋いで歩いている父子やカップルを見ると、 こちらもほんわかしてきたり、 まずまず良い気分で帰宅。


 


  ここのところの暑さで、 朝の散歩に行かなくなっていたウメが 玄関で伸びていたので、 「散歩してるワンちゃんがいたよ。」 と声をかけて2階へあがると、玄関から 「ワン!」 と明るく高い声が。


 犬はかなりの数の言葉がわかるらしいですが (物知りワッチに言わせると 1800語)、 明らかに今のは 「じゃあ、アタシも散歩行く!」 と言ったな・・・


 


 後悔しながらも、喜ぶウメに首輪をつけて、少し暑さが和らいだような朝の散歩に出掛けたのでした。


 


  でも、やっぱり暑くて汗だくで帰ってきたのでした。


 


 コウジさんもそのあと元気に会社へ出掛けていきました。


 


  さて、 朝の家事も一応終わり、 これから展覧会用の絵に取りかかります。相変わらず、 全然進んでいません。 コブクロのCDをBGMに、ちょっと今日は気合いを入れないと。



 昨日の夕方、コウジさんとワッチと 近所のスーパーへ行きました。そのスーパーの4階に、小さな書籍スペースがあります。


 


  「余り発行部数ないから、 こんな小さな本屋さんには ないよ。」と、通り過ぎた私に対して、 サササッと素早く本屋に入って行ったワッチが、 「ママ!」 と声をあげました。


 


  (え、まさか?) と思って戻ると、ワッチの手に見慣れた水色の本が・・・


 「あれ〜!あった?」 私は、 (コウジさんが こんな所にもいたか〜。)  と、嬉しくなりました。


 


 コウジさん本人も喜んで、それを手にとると、また本棚に戻しました。 (1冊だけでした。)


 


 すると、ワッチが、 「いかん、それじゃ」 と、本を3分の1くらい引き出すのです。  そして、 「こうしておけば、 (あれ?何だろう、この本は) って、見てもらえる!」 と言うので、その小細工がおかしくて笑いました。


 


 その後も3人で、


「やっぱり出すのは、このくらいにしよう」


「ダメダメ、このくらい出さなきゃ」


「これじゃ、落ちちゃうじゃん!」


 と、ワイワイ騒いでいたら、他のお客様が不思議そうに見ていたので、そそくさと帰ってきました。


 


 こうして あちこちの本屋さんに、 このとぼけた顔のコウジさんが収まっているのかと想像すると、 なんだか自分の沢山の子供たちが、 世の中に散らばっているような気がして、嬉しかったです。



100905_1241~0002.jpg


 


 実は, 今月末からイラストのグループ展があります。


 


   コウジさんが倒れてからは、なかなかイラストを描ける時間や気分に恵まれず、ここ数年はグループ展も不参加で来ました。   けれど今年は久しぶりに参加する気になり、 「参加」 と返事を出したのが5月くらいのこと。 本の出版も終わっている頃だから、描けるだろうと思っていたのですが、先月初まではまだ校正が続いていましたし、出版になったらなったで、相変わらず慌ただしい毎日です。  2枚描く予定が、当然間に合いそうになく、1枚になりそうです。


  


 いつも 猫やハムスター、子供の絵でしたが、今回初めて ウメをモデルに犬を描いています。 (ちなみに、 イラストレーターとしては 別の名前で活動しています。)


 


  ところで、静かに絵を描いていても、コウジさんの 「ぶっ殺してやる〜!」 という声が聞こえてきて、手が止まります (泣)。


  


 昨日も今日もコウジさんは、 テレビを見て 泣いたり怒鳴ったりしていますが、どちらも理由は、コウジさんの優しさから来たものだったので、注意はしませんでした。 


 


 ちなみに泣きじゃくっていたのは 、諸事情のため 親から離れて施設で暮らす少年が、宮城県気仙沼市大島で夏休みを過ごす話に。 良い話だったので、私もつい、テレビの前に座り込み、涙ぐみました。


  


 怒った話は・・・


  


 「この、バカ野郎!」 というコウジさんの怒鳴り声で、何事かと駆けつけると、テレビの前でコウジさんが、「全盲のランナーに、係の人がぶつかったんだ!」 と興奮していました。


  


 う〜ん・・・ 優しいのはいいのですが、やはり障害を負ってから、反応が過剰なのが玉にキズです。


 


 写真は、おはぎとウメ。 「今日も暑いね〜。」 と話してるのかな?


↑このページのトップヘ