日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々


 すごく楽しみにしていた、初めてのコブクロコンサート。 でも、そこから帰宅した私は今、憔悴しきっています。


 


  出かける直前までテレビの取材を受けていたので、私もコウジさんも確かに疲れてはいました。しかも4万5千人の大混雑です。


 


 小渕さんの質問、「コブクロのコンサートに初めて来た人!」にコウジさんは考えこんで黙っていました。私は手をあげているのに。


 「初めてじゃない人!」の質問に、おもむろに私の方を向くと、「2回目だよな?」と手をあげていました。


  どうやら、家にあるコブクロのDVDを見て、自分も既に行った気になっていたようです。 私がそれを指摘すると、「え〜っ!うちにDVDがあるなんて初耳!」と言い出す始末。何回も見ているのに。


 


  でも、そのあたりまでは、いつものコウジさんで、まだご機嫌だったのです。


 


  コンサートの途中からコウジさんは怪しくなってきました。


 帰りの混雑を、しきりに心配し始めたのです。


 そしてその心配はどんどん加速してきて、何度も「この曲で最後じゃない?早く帰ろう!」とソワソワ、ソワソワ。


 


  せっかく来たのに。 あなただって、あんなに楽しみにしていたじゃない・・・


 


  隣で「帰ろう、帰ろう」を連呼するコウジさんに、私も落ち着かなくなりながらも、まだぐずぐず渋っていました。


 だって、私も、もっと聞いていたいんです(泣)。


 


  とうとうコウジさんは、「じゃあ明日会社休むからな!」というセリフで、私を脅し出しました。


会社の皆様にご迷惑をおかけしたくない、という私の気持ちを見抜いているのです。


 


  アンコール途中までコウジさんを引き止めていましたが、もう限界ですね。


 


 混雑を避けて同様に早めに出てきた観客を、競歩のような足取りで抜かしながら、「早く出てきて良かった!。上位5パーセントだ!」と、何度も大声で私に話しかけます。私が静かにするよう注意すると、「みんなだって、内心そう思ってるんだよ!」とこれまた大声。 恥ずかしいので私もコウジさんに合わせて黙々と競歩。


 


  信号にひっかかるたび舌打ちし、とにかく焦ること焦ること。


 


  どうにか駅に辿りついて電車に乗ると、やっと少し落ち着いてきたコウジさんは車内で寝てしまい、静かになりました。


 


 一夜明けた今朝、あんなにパニックになった理由を、ゆっくり尋ねてみると、疲れていたというより、明日会社に行かなくちゃいけないことと、小さな駅がこの人数で大混雑になることが焦った理由だそうです。


 


 それは、コンサートに来ていたみんなも同じなんですけどね。


 


 コウジさんの、怒りを伴った極度の焦りに振り回され、私もしんどく悲しい気持ちでした。


 


 アンコールには、結局何を歌ってくれたのか、いまだに気になります。


 


 というわけで、 肝心のコブクロコンサートの模様はまたの機会に。



 すみません、家族会の話の続きは、又にして、今日終わったグループ展の話を少し。


 


 今回は、描きこむ時間が足りず、さっぱりした絵を2点出しました。


 けれど、かえってさっぱりしていた方が、いい気もしましたし、うち1枚はかなりの短時間で描けたので、割と気分の良い出品でした。


 


  たまたま教える機会があった知り合い2、3人しか展覧会のことは言ってませんし、コウジさんもワッチも面倒になって来ませんでした。(2人とも家で寝ていました。)


 


 来年は自信をもって?招待ハガキを送れるように頑張ろう・・・


 


  それでも、思いがけずいらして下さった編集者のI氏ご夫妻(お会いできませんでしたが)、友人のNさん、有り難うございました。


 


  久しぶりに絵(マンガでなく)を描いてみると、描く楽しさが蘇りました。


 


  色々な経験は描く絵の中に、意識的にも無意識的にも、反映するように思えます。


  私の絵はまだまだ下手ですけれど、自分には成長がわかります。


 


 コウジさんのおかげだな・・・


 アリガトウ。



 今日は、家族会の集まりに行ってきました。


 目的は、私の本に対する感想を含めた近況報告、といったもので、臨時でしたので、集まったのは8人。 時間が足りなくなるほど、延々に話し合い、又沢山の情報が得られ、新たに考えるべき事柄を胸に、帰宅しました。


 


 8人いれば8通りの症状がありますが、お話ができないというご主人をお持ちのKさんが、特に気になりました。


  さぞかし大変なご苦労がおありでしょうが、5年たって、なんとなく大体言いたいことはわかるようになったとのこと。さすが家族です。


 彼女は幸い、近所に親や、理解ある友達がいらして、救われているそうです。


 


 ご主人がこの障害になって20年以上という、もう1人のKさんは、堂々とされていて、私みたいな若輩者のようにメソメソしていませんし、当事者の親であるMさんは、理解に溢れ、これなら実際にお世話しているお嫁さんは、安心だな、と思われました。


 


 長くなるので、他の方については明日にしますが、諸先輩方のお話には、これから自分が進んでいく道筋を、改めて教えられました。


 


  それぞれのお住まいの地域で、まだ家族会に入っていない方は、是非入った方がいいです。


 自分は1人じゃない、仲間がここにいた!と、すごくほっとしますよ。


 


  そうそう、本は家族会でも非常に好評でした。良かった〜!


 


 家族会のあと、自宅でテレビ取材がありましたが、今日でお会いするのが3回目になるのに、ディレクターの方のお名前が、いまだに覚えられないコウジさんです。 


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