日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々


 午前7時半。


 私もこの時初めて番組を見ました。 「見えない障害 漫画で伝える」というタイトルがついていました。


 この障害を取り上げ、10分という短い時間にうまくまとめて下さったNHK様に、改めて感謝致しました。


 


 コウジさんは、取材された5日間は、記憶障害と病識がない点しか出さず、他の症状(幼稚化、怒ったり泣いたりの感情失禁、意欲低下、金銭管理ができない、など)は出しませんでした。


 他人が生活の中に入る日々に疲れ?いつもの調子を出す元気もなかったせいかも知れませんが、コウジさん自身も、いつもと違うシチュエーションに警戒してしまい、自分の変な部分を極力見せまい、としたようです。


 それなら、家族だけの時もそうしてくれたらいいのに、と思いますが、それはありません。


 


 NHKさんも、今回のテレビ取材には、非常に苦労されたと思い、同情申し上げます。


 


 意外と、私のマンガ紹介部分が多かったのと、私がダラダラ話していたせいか、医師や会社の方々、近所の方々のコメントがカットされていました!(冷や汗)スミマセン!


 


 午前9時。


 テレビを見ていて時間がなくなったので、コウジさんに先導してもらう当初の予定を変更、私の運転でコウジさんを、病院の定期診察へ連れて行きました。(試しに車の中で質問すると、やはり病院への行き方を忘れていました。)


 


  病院では、W医師や医療相談室のNさんが、「テレビ見ましたよ!良かった!」と、口々に言ってくれました。


 特にNさんは、「テレビに, 『高次脳機能障害』という文字が出ただけでいいの!」と喜んでいらっしゃいました。


 


 午後2時半。


 テレビを見た新潟の友人が電話をかけてきてくれ、40分以上も話しました。コウジさんも出て懐かしがっていました。


 


 午後4時。


 コウジさんに質問すると、病院へ行ったこと以外、テレビに出たことも新潟友人と話したことも忘れていました。


 


 嬉しかったのは、テレビを見た友人達が、次から次へとメールや電話をかけてきてくれたこと。 本のおかげ、テレビのおかげで、年賀状しか交換していなかった沢山の友達とじかに近況報告をし合うことができました。


 


  昨日、余り気が進まないコウジさんのお尻を叩いて、ご無沙汰している友人達にテレビを見てくれるよう電話させましたら、彼らから早速、「見たよ!今度飲みに行こう!」「一緒に温泉に行こう!」と電話をもらいました。 喜んで電話で話しているコウジさんの後ろで、嬉しくて私も思わず涙ぐみました。


 


 夕食後、やっとゆっくり録画しておいた「おはよう日本」を、コウジさんとワッチと何回も見ました。 


   



 本の反響 その3は、コウジさんの復職を助けて下さった、障害者職業各センター編です。


 (それぞれにつき、一人の方に尋ねたご感想ですので、そのセンター全員の方の感想ではありませんが。)


 


 東京障害者職業センター


 「ここへ来るまでの経緯や苦労がわかりました。皆で読みました。」


 


  障害者職業総合センター


 「講習会で、障害受容がなかなか難しい例として、この本を取り上げ紹介させて頂きました。」


 


 ジョブコーチ


 「面白いし、泣いちゃう。よく書けていて、ああ、こういうことあったな〜、というエピソードが沢山ありました。」


 


  さて、明日はいよいよ放送日です。


 


 今日、急に思いついて、コウジさんの障害のことを少しでもご存知の友人知人に、片っ端からメールで放送のことを知らせました。(ああ、疲れた。) 


 せっかくの機会ですから、ご覧頂いて、理解や関心を広げたいです。


 


  番組によって、我が家のことが白日の下にさらされ、やっぱり恥ずかしいのですが、今さら隠したいこともないですし。


 


  全て知っててもらえれば、外界は居間の延長、と気が楽になりますし。


 


  もしかしたらこの時間も、まだ番組を作られているかもしれない、NHKのAさんを始め他のスタッフの方々に、今回私の本や家族、そして高次脳機能障害を取り上げて下さったことに深く感謝しつつ、そろそろ寝ることにします。


 


  そうだ、明日はテレビを見たらすぐ、リハビリに一年半通った病院へ久しぶりに診察を受けに行きます。


 


  そして尋ねてみると、やっぱりコウジさんは、又行き方を忘れていました。


 週2回、1人でも1年ちょっと通い続けられたのに・・・


 


  私も同行しますが、コウジさんを先に歩かせてみようっと。


 体が覚えているか、はたまたお手上げで私に頼るか・・・


 


 その結果は、明日のここでご報告させて頂きます。



 NHKの取材が嵐のように去りました。


 


  放送はあさって土曜日の朝7時半位から10分ほどとのことです。私もその時初めて見るので、どんな番組に仕上がっているのか、ドキドキです。


 


  番組を通して、高次脳機能障害に対する理解や興味が、少しでも広がってくれたら嬉しいのですが、取材中のコウジさんは警戒して、いつもの乱れたところを出さないので、改めてこの障害を取材する難しさを知りました。


 


  私は多分疲れた顔で映りますが、これは生活に疲れてではなく、慣れない(というより初めての)テレビ取材に疲れての顔です。念のため。


 


  反対に、テレビ番組を作る大変さも、間近で見て知ることができました。 1つのシーンを撮影するために、取材される側への説明、了解を得たらスケジュール調整、勝手な方向へ話しが流れていく度に軌道修正、雑音が入らないよう、光の当たる方向にも気を配り、しかもテンポよく制限時間内に、報道したいことを自然な感じに収める・・・


 


 日頃ぽけ〜っと見ていた番組が、じつは制作に携わる方々の、寝食を忘れてのものすごい努力で出来上がっていることがわかり、もうおせんべいパリパリかじりながらなんて見ていられない気持ちになりました。


 


 よし、これからはテレビの前に神妙に正座して、一言も聞き逃さないように、スタッフの方々の力が集結した珠玉の作品を見つめよう!と思います・・・ 


 


 が、やっぱりこの先もきっと、大好物の栗饅頭や最中を食べながら見ていくのでしょう・・・ スミマセン。


 


 それぞれ1年に1回の展覧会、コブクロコンサート鑑賞、テレビ取材(多分)が同じ1週間に重なり、さすがの私もグロッキー。


 


 今日は、たまった5日分の新聞を、ようやく読んでいます。


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