日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

 1日1?3枚という、信じられないほどのスローペースできていた原稿描き (だって暑いですし、コンサートや、打ち合わせばかりあって) が、今日は朝から今まで10枚、あと今日中に3枚くらい描いておきたいです。

 なので、ブログも短めに・・・。 (といいつつ、全然短くないですって。)

 コウジさんの友達から、昨日、有り難いお手紙を頂きました。

 Oさんというその方は、今年の年賀状に私が本を出したことを、コウジさんが書いた (正確には、私に書かせられた) のを読まれてすぐ、本を買って読んで下さり、ブログも毎日読まれ、名古屋講演にも来て下さいました。 はるばる三重県から。

 余談ですが関西は、私達関東人が思うほど、各大都市が離れていないそうですね。

 名古屋と岐阜、名古屋と四日市市も近いそうですし、大阪・京都・神戸も、互いにそう遠くはないようです。

 びっくり。

 たしかに地図で見ると近いのですが、私は、互いに遠いものだと勝手に思い込んでいました。

 とにかく三重県からいらしたOさんが、「仰天ニュース」 をご覧になったご感想を書いて寄越したのです。

 いえ、ご感想よりも、ご自分が、我が家がこんな状態だということを知らずにいたことに、愕然とされている様子の記述の方が多かったです。

 余りに真剣に愕然とされていらっしゃるので、思わずおかしくなって、微笑んだほどです。

 いいんですよ!

 だって教えて来なかったですからね、ご存知なくて当然なんです。

 私も、自分関係には知らせましたが、コウジさん関係は放っていましたからね。

 そこまで時間がなかったのと、知らせても仕方ない気がして。

 仕事に追われている男性の皆さんの、生活の邪魔をしたくなかった、というか。

 けれど年末になり、年賀状を書く時に、(これはいい機会だ!)、と思いつき、コウジさんの年賀状を含む、全ての年賀状に、本を出版したことを書いて知らせました。

 Oさんの手紙を読んで、コウジさんは感激していましたし、私も有り難くて、胸が熱くなりました。

 コウジさんは、週末ゆっくり、お返事を書くそうです (もう寝てしまいました)。

 また、パソコンメールには、経営コンサルタント時代の仕事仲間の方から、夏休みに私も含めて会う件で、ご連絡が入っていました。

 昨日、今日と、コウジさんたらモテモテです。

 夏休みは私が忙しいので (彼らも非常に忙しく、私の比ではありませんが、私は不器用なのです。)秋にして頂きました。

 しかも10月限定です。 9月と11月の週末は、講演ばかりなのです。

 有り難いですが、コウジさんの友達なのに、みんな私とメールし合う状況になっており、コウジさんはベッドの中で、もうスヤスヤ。

 よし、明日リハビリのためにも、コウジさんからお友達にメールさせてみよう!と思う私でした。

 犬も余りの暑さにさすがに閉口しているのか、朝夕2回の散歩が、最近は時々夕方1回になっています。

 今日も夕方5時にスタート、日中の強い日差しも弱まり、少しはしのぎやすい気温と風の中、最短コースを選んで歩きました。

 運動のためには早足が良いのでしょうが、この暑さで早足はきつく、のろのろ歩くのがやっと。

 そんな私の脇をすり抜けて行く、ジョガーが数人。 (すごいなぁ、でも無理しないで下さいね。)、と余計なお世話を内心つぶやく。

 ふと香る、真夏の草の匂いに、大学時代のゴルフサークルでラウンドした、芝の匂いを思い出しました。

 

 暑かったけれど、ハーフであがって昼食をとる時や、ラウンドし終わった時の爽やかな気持ち。

 もう20年以上もゴルフはしていないけど (うまくならなかったし)、たしかに楽しいスポーツでした。

 そのゴルフサークルで、初めてコウジさんに会ったのですが、コウジさんは部長をやっていましたし、(優しくてかっこいいな?。)、 と好意を抱きました。

 それから30年近く、ずっと優しいコウジさん。

 今日も、コウジさんの優しさに感動しました (いえ、大したことじゃないんですけどね)。

 週末コウジさんは、私に頼まれおつかいに行きました。

 私に言われたもの以外に、やっぱり何か買ってきたのですが、その中に、私の好物の栗まんじゅうが2つありました。

  好物なので怒らなかった私ですが、週末に2個とも食べてしまった気がしていました。

 でも、今日の夕食後のお茶受けに、もしかして1つ、食べ残していないか、ワゴンの上をゴソゴソ一所懸命探すコウジさん。

 そして、「あった?!」 と喜びの余り、声を裏返して、栗まんじゅうを高々とあげるのです。

 私もワッチも吹き出しましたが、そんなにも私に喜んでもらいたいのか、とその気持ちがすごく嬉しかった。

 ワッチも私も、笑いながら、コウジさんの優しさに感動。

 私は早速、ウメと分け合って食べました (一昨日食べた時も、ウメと分け合ったので、きっと2個食べてしまったんだ、と思っていました)。

 他人が聞いたら、さぞかしつまらなくて、どうでもいい話なんですが、私の中では、こうした嬉しさが積み上げられていって、私からの、コウジさんへの優しさに、形を変えています。

 暑くて眠くて、変な話をしてしまったかしら。

 ちょっと寝てから、原稿描きしようと思います。

 ちなみに病気になってから、コウジさんはゴルフに一度も行ってません。

 全然行きたくないそうです。

 車の運転も然り。 全然運転したくないそうです (もう、方向音痴ですし、咄嗟の判断力ができないと思い、危ないので絶対運転させませんが)。

 休日はずっと、小田さんのDVDを見ています。

 もしかしたら、小田さんのこのDVDを、日本で、いえ、世界で一番見てるのでは?

 一体何がそんなに面白いのかな・・・

 私が仕事部屋にしているのは、3階にあるロフトです。

 我が家は3階建ての一戸建てですが、前にも述べたように、建坪がわずか27坪ですから、3階といっても、この6畳ほどのロフトしかありません。

 世田谷は、いわゆる高級住宅地が多いと言われていますが、土地が非常に高いため、よほどお金を持っていないと、広く買えません。

 昔からの住人は、広い土地に住まわれていますが、相続税や固定資産税がかかるので、切り分けして売ってしまわれ、うちみたいな小さな家が沢山建つようになり、昔とは段々町の感じも変わっているようです。

 世田谷だけでなく、横浜の実家周辺も、同じ感じです。

 とにかく、その仕事部屋は6畳で狭いのですが、仕事人間だったコウジさんが、家でも仕事できるように、部屋の一辺が全て作り付けの机になっていて、その長さは幅3・5メートル、奥行60センチ。

 それが今やコウジさんは全然仕事しなくなり、ロフトにも寄りつかなくなったので、私の仕事道具や資料、300冊くらいある絵本や、私の描いた絵でいっぱいになっています。

 そこで原稿描いては眠くなる私。

 いちいち2階に降りていってソファーで寝るのも面倒なので、今日からゴザを敷くことにしました。

 我が家には、一畳分のゴザが3枚あるのですが、全て近所の畳屋さんが、店先で無料配布していたものをもらってきたものです。

 

 でも、これがとても便利。

 消しゴムのかすや、犬の毛などが床に落ちていると、そこに寝転がりたくはありませんが、軽く拭いた上にゴザを敷くと、昼寝にはピッタリなスペースが。

 ということで、普段は丸めておいて、眠くなったら広げるこのゴザと一緒に、この夏を乗り切ろうと思います。

 すぐベランダに干せるし、なんて便利な代物なんでしょう。 肌触りもサラッとしていて、気もちいいですし。

 ゴザさん、有り難う!

 ちなみに近隣住民に親切なその畳屋さんは、この春突然区議に立候補、当選されて今は区議会議員です。

 私も嬉しいです。

 その方が時々畳仕事されていたり、畳屋からビシッとスーツ姿で出てこられるのを見ると、申し訳ないのですが、何かおかしくて不思議な気持ちになります。

 きっと庶民感覚豊かな、優しい区議さんになられると思っています。

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