日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

夕方18時から始まった国分寺市の講演会(令和2年度第3回高次脳機能障害関係機関連絡会)は、最後の質疑応答で発言して下さった方が多く、有難うございました!
気合を入れてお話したせいか、体にも力が入っていたのでしょう、講演後腰が痛くて仕方ありません。湿布して寝ます。

コウジさんが19時過ぎに会社から戻ってきたので、少しだけ登場してもらいました。
「柴本コウジで~す!今日はお世話になりました。」と、私の代わりに御礼を言ってくれたので、びっくり、有難う!

質疑応答も終えた最後、床で寝ていたウメを抱き上げて、私と一緒に写ってもらいました。14歳、18キロの、大人しい巨大柴犬です。
猫たちはどこかにいってて、すぐ見つからなかったので、写れず残念。
ワッチも大学院へ行ってて出られず、残念。(いえ、たとえ家にいてもワッチは恥ずかしがって出ませんが。)

いつもいるリビングからなので、とてもリラックスして話せました。

資料は49枚あり、とても全部は話せませんでしたが、それを見越してあえて49枚全て提出、配布してもらいました。あとで皆さんにゆっくり読んで頂ければいい、と思いまして。

今回はコロナの話題が入りましたので、話に合ったイラストも数枚描いて貼りつけました。やはりイラストを描いている時は、少しのイラストでも、これが楽しいんだなあ、私は。

今日はもう疲れて書けませんが、今日お話した「高次脳機能障害とコロナ」話題は、せっかくなのでこのブログでも23日までに書きますね。

主催して下さった、社会福祉法人万葉の里・国分寺市障害者センター 地域活動支援センターつばさ様、そしてお忙しい中、あるいはご勤務後のお疲れの中、参加下さった皆様、有難うございました。

そうだ、私のブログが23日に終わったら、是非皆さま今度は白井京子さんのブログを読んで下さいね。
https://project-eyes.com/

すごくポジティブな京子さんの献身的なサポートで、夫君のいっちゃんこと伊三雄さんは、いつもとても良い表情をされています。京子さんに乗せられ、(え?こんなにお話できるの、いっちゃん!?)というくらい、おしゃべりする姿も。 京子さんは、リハビリ名人ですね。
https://project-eyes.com/?p=5077

家庭科の先生だったという京子さんは、お料理もとても上手で、ブログにはレストランを開けそうなくらい、色々な美味しそうなお料理が出てきます。すごいなあ~。

まだ先ですが、5月にはNHK Eテレにも出られるそうです。嬉しいですね!(以下、ブログから転記)

NHK  Eテレ
▼本放送:5月4日(火)20時~20時29分(NHK Eテレ・全国放送)
▼再放送:5月11日(火)13時05分~13時34分(同上)

本放送の翌日14時~5月11日(火)20:29までは、一週間見逃し配信あり。

いっちゃんと京子さんは、最初の15分に出るそうです。
また詳しいことは、この先京子さんのブログでお読み下さいね。

講演前に、ウメの散歩を1時間半もかかって済ませました。このバンダナは、仲良し犬ゲンちゃんのママが作ってくれたものです。似合いますね!
さくら バンダナ


でもそのゲンちゃんは、今病気です。突発性前庭疾患というもので、人間でいえばメニエール病のよう、吐いたり目が勝手に動いたり、食欲なく、今毎日点滴を受けているそうです。

ゲンちゃんはウメよりひとつ年上ですが、元気だったのに突然動けなくなったそうです。でも命に関わることはなく、段々元気になってきたみたいで良かった。ゲンちゃんとウメは、お揃いのバンダナをしています。ともにもっともっと長生きしようね。
病気のゲンちゃんと

しんどいのか、立ち上げることもせず、こっちへ来ないゲンちゃん。心配そうに見つめるウメ。

私もすごく心配なので、講演が終わったあと、食べやすいムース状の缶詰を、ゲンちゃんに届けに行ってきました。早く良くなりますように!

なんだか話があちこち飛んで、読みづらいと思いますが、ごめんなさい。
今日はもう疲れて眠いので、ブログ書かずに寝ちゃおう、と思ったのですが、あと7日しかないので、腰の痛みに耐えながら書きました。

つくづく年を感じます。
膝も痛くてたまらないので、これも整形外科に行くなり、コンドロイチンでしたっけ、グルコサミンでしたっけ、飲もうかな。

大腸がんや胃がんの検査をしたこともないので、受けてみようと思います。もう来期の区の健診申し込みが始まっています。

さて、これから湿布を貼って、Hugさんのコーヒーを飲んで、ゆったりした気持ちになって寝ます。(寝る前にコーヒーを飲んでも、全然平気で寝られる私。)

ではまた!

急に暖かい日が増えてきました。
そろそろ衣替えかな。

ウメ(犬)やハル(猫)やチー(猫)を見ていると、1年中裸で楽だな、と思います。
ウメは換毛期が年に2回あって、これから今の冬毛が全部抜けて、すっきり新しい夏毛に生え変わります。すると、キツネみたいになります(笑)。
でも、ハルやチーは特にそういうのはないみたいなので、夏は涼しい所、冬は暖かいところ(こたつの中やストーブの前、ホットカーペットの上、日なたなど)にいますね。

明日もいい天気のようで、夕方からはオンライン+会場講演会です。(私はオンラインで参加です。)
何度やっても緊張するので、体力温存するため、まだ10時台ですが、もう寝ます。

『日々コウジ中』を世に出して頂いたのが2010年8月のこと、その年の11月には地元世田谷区から講演依頼が入り、それが第1回目になりました。
それから全国あちこちからお招き頂き、100回を越えてから数えなくなりましたが、先月22日のブログに書いたように、明日で最後になります。(します。)

今までお招き下さった方がた、いらして下さった方がた、つたない私の話を聞いて下さって、本当に、本当に、どうもありがとうございました。

明日の講演では、今までの講演にはなかった、コロナの話を入れます。
大変だもの・・・。

使う資料にざっと目を通し、「ここに5分。」「ここは3分。」「ここは1分だな。」と大体の所要時間を計算しながらも、「ここからここまでが30分。」とアバウトなところもあり、最後は「質疑応答に10分残すとなると、10分余るから、その時間にはエピソードをできるだけ入れよう。」と、大体の流れを頭に入れました。

あとは、パソコンをどこに置くかが悩ましく、昼間ではないので室内照明で顔が真っ暗にならないところを考えました。大体3カ所を候補として考えていたところ、「ただいま~!」とコウジさんが会社から帰ってきました。

あ、いいこと思いついた。

着替えたあと音楽を聴きながら、毎晩決まって日本酒1合を飲むのを楽しみにしているコウジさんをつかまえ、その3カ所に座ってもらいました。そしてアイパッドで写真を撮り、どれが一番明るいかを比べました。 コウジさんは早くゆっくりしたいのに、私にあちこち座らされ、段々イライラしてきたので、慌てて解放。

ということで、リビングで話すことにしました。
ウメも、私がそばにいれば安心して落ち着いているので、ここでいいでしょう。
あとは猫たちが邪魔して、パソコンのキーボードの上に乗りませんように。

これで準備万端。ほっ。
それではおやすみなさい。

(短文を心がけているものの、今日もちょっと長文になりました。)

今よく聞いているさだまさしさんのCD『存在理由』の中に収められている、「残したい花について」という曲が、私のお気に入りです。
元々はさださんが仲のいい岩崎宏美さんの還暦の記念に作られた歌だそうですが、さださんの歌らしく、聞く人みんなの人生に重なる歌詞ではないでしょうか。

1番の歌詞をご紹介させて下さい。

*****
何を残そうかな 今日生きた記念に
下手だけど精一杯 頑張ったんだから
悔しかったことや 傷ついたことや
そんなものは残さない 忘れることにしよう
明日は明日の 私が生まれ
今日とは違う 私を生きる
良いことだけ残そう 嫌なことは置いてこう
下手だけと精一杯 生きているんだから
*****

この、「良いことだけ残そう 嫌なことは置いてこう」というフレーズに(ああ、そうだよね、私もそうしよう!)と頷いて元気になっています。

皆さんもきっとそうだと思いますが、私にも嫌なこと、これまでいっぱいありましたから。(中には「え?私は嫌なことは今まで全然なかったよ。」、という方もいらっしゃるかもしれませんが、それがラッキーだったかどうかは、わかりませんよ。色々な嫌な経験をして、人間は大きくなっていく、成熟していくのだと私は思うので。)

一昨日も、すごく嫌でしたよ~(笑)。私は余りにも疲れ果てたので、その日は早く寝てしまいました。
その日東京は、午後からものすごい豪雨だったんです。雷は鳴るわ、家から出て行けないほどの土砂降りだわ。
元々コロナで巣籠もり生活をしている私なので、ウメの散歩以外はこんな日は絶対外に出ないのですが、夕方にどうしても出て行かなくてはならない用事があったのでした。東京から遠方にお住まいのドクターが、関係する講演会に出席するため上京するついでに、「柴本さんに話したいことがある。」と、連絡してこられたのでした。 コロナでこの先いつお会いできるかわかりませんし、その時間行けないことはなかったので、お会いする約束をしていたのです。こんな暴風雨になるとは思いもせずに。

私もその講演に関心があったので、できれば少しでも聞きたくて、早めに家を出たかったのに、大雨で家を出るに出られず、恨めし気に窓の外の大雨を見ていました。けれどどんどん雨は強くなる一方だったので、それ以上雨が小降りになるのを待っていては遅刻してしまうため、意を決して家を出ました。予定していた出発時刻より1時間遅れでした。

ものすごい強風に傘をあおられ、バケツをひっくり返したような雨に服もバッグもびっしょりになって歩きながら、やっと駅に辿り着くと、改札口には人がいっぱい。なんと大雨が原因で電車が止まっていたのです。

駅まで力いっぱい歩いて来た私ですが、力が抜け、(ああ、もう今日は無理だよ。行けないよ。)と観念しました。そしてドクターに「今日は無理です。」と連絡を入れたかったのですが、よく考えたらそのドクターというのが、携帯電話を持たない主義の方なので、連絡しようがないのでした。ガーン! メールもされない主義で、固定電話とFAXのみが連絡手段のドクター。いつも(不便だなあ。)と思っていましたが、その時ほど途方に暮れたことはありません。

帰宅して、ドクターから公衆電話で「待ち合わせ場所にいませんが、どうしました?」という電話が入るのを待つしかないかな、と思っていたら、おや、少しずつ電車が動き出したようなので、ホームに入り、ちょうどやって来た電車に乗りました。でも、そのまま駅から動きません。乗客たちもしびれをきらして、次々下りていきます。 ようやく動き出したと思うと、次の駅でまた動かなくなります。20分も停車していた駅がありました。 こうして10分で行けるところを1時間かかってやっと乗換駅に到着。

乗り換えたJRの電車はスムーズに動きましたが、目的駅に降りた時は待ち合わせ時間10分前。そこから10分ほど歩かなくてはならない会場だったのですが、来たことがない場所だったので、高速道路が何本も頭上を通る(要するにジャンクションそば)見晴らしの悪い街で豪雨も加わり、迷いに迷いました。

(約束がなかったら、絶対こんな悪天候の中、こんな場所を歩いていなかった!)と自分の状況を嘆き、呪い、それでもやっとのことで待ち合わせの会場へ着きました。待ち合わせ時間から、(たった)5分が過ぎていました。がむしゃらに頑張って歩いてきた甲斐がありました。5分なら許容範囲だ、と少し安心。建物からは、大勢の人が出たあとのようで、1人、2人がエントランスで傘をさしているところでした。

私が(ドクターが待ってる!待たせてしまった!)と慌てて中に入ろうとすると、スッと出てきた職員に「何でしょうか?」と止められました。冷たい表情です。これこれこういう事情でここで待ち合わせしている、と説明したのですが、「もう中には誰もいませんよ。」と言います。「でも待ち合わせしているんです。」と言い張っても、「誰もいません。」の一点張りで、早く帰れ、と言わんばかりの高圧的な態度。確認したくて、「ここは〇〇さんの講演会でしたよね?」と尚も尋ねますと、「いえ、私どもは全然知りません。」と取り付く島もありません。

その態度に傷つき腹も立ちましたが、ドクターがいない、私を待っていない、ということの驚きの方がショックでした。なんでここで私を待ってないで、帰ってしまったのか?ああ、誰か同行者がいて、一緒に帰らなきゃいけない状況だったのかも、と思ったものの、携帯を持たないドクター、この豪雨、どこだかわからない見慣れない街で、もう会えるとは思えなくて絶望的になりました。なんのためにこの大雨の中、苦労してここまで来たのでしょう。家でゆっくりお茶を飲みながら、コウジさんと話したりさださんの曲を聴いたり、講演の準備をしたり、本を読んだり、犬猫のウメ、ハル、チーとなごんでいた方が、どれだけ良かったことか。

天気を呪い、動かなかった電車を呪い、土砂降りの中駅へまた戻る道中、ふと思いつき、一縷の望みを託して、家にいるコウジさんに電話をかけました。「もしもし?やっと着いたのに、〇〇ドクターがいなかったの!もしドクターから自宅に電話が入ったら、私は駅にいます、って伝えて!」と言いました。「大変だったね、わかった!」と私に同情しながらも明るく答えるコウジさんはメモしていなそうなので、この電話のことも忘れそうでしたし、ドクターから電話があるとは思えなくて、ほとんど期待していませんでした・・・。

ところが、その5分後、公衆電話から私の携帯に電話が入りました。(公衆電話、と表示が出ます。よく見ると、数分前にも公衆電話から着信が。)慌てて出ると、ドクターで、私の自宅に電話したらコウジさんと話せた、僕も駅で待ってます、とのことでした。コウジさん、有難う!ドクター、やっぱりこれからは携帯持って下さい!(涙)でも、ドクターが私の自宅と携帯電話の番号のメモを持たれていて良かった。さすが、ドクター!・・・いえ、やっぱり携帯を持って下さい。

こうしてドクターと久しぶりにお会いし、1時間ほど駅構内のオープンスペースでコーヒー飲みながら話すことができたのでした。けれど久しぶりなのに、暴風雨で私の髪はボサボサ、化粧も落ち(どうせマスクですが)、びしょ濡れしわくちゃのコート姿で我ながらおかしくて笑えました。ドクターもドクターです、駅まで戻ろうと思ったとのことですが、なぜ待っててくれなかったのか、いまだにわかりません(問い詰める気力もなく)。お互い、「わかりづらい会場ではなく、最初から駅で待ち合わせすれば良かったね。」、と言い合いました。

とにかくドクターに、「やっぱり携帯電話を持って下さいよ。いつ地震があるかもしれないし、連絡できなくて困ります。電磁波か何かの影響を考え持たれないのですか?」と私が苦言を呈しますと、「いや、そういうことはない。僕もそろそろ持とうかな、と思ってるんです。なにしろ、公衆電話を探すのもすごく大変だったので。いやあ、ご主人が家におられて良かった。」と答えました。

ということで、はい、「嫌なことは置いてこう」の歌詞のように、疲れたことは忘れます。
「良いことだけ残そう」の歌詞のように、ドクターに会えてお話できて嬉しかったことは、覚えておきます。

そしてその日は、もっと嬉しいことがあったので、それを最後に書きます。
その日の朝は、クレヨンハウス主催「原発とエネルギーを考える朝の教室」にオンライン参加し、詩人の伊藤比呂美さんのお話を視聴したのですが、もう、お話が面白くて面白くて、教室後すぐにご著書を注文、サイン入りの本『道行きや』が昨日届き、よだれを垂らしながら飛びついて読み終えたところです。本もすごく面白くて、これから遡って伊藤さんのご著書をどんどん読もうと思います。伊藤比呂美さんのお名前は勿論存じていて、購読している東京新聞でもコラムがあるので読んでいましたが、ご著書はまだ恥ずかしながら読んだことがなかったのです。

なにしろ夫が倒れてこのかた16年、読む本、読まなくてはならない本は、ほとんどが障害関係、福祉関係の本でしたから、普通のエッセイとか、小説とか、読めていないんです。16年もですよ!本は大好きで大好きでたまらないのに、です。本を読まないままだと、自分の中身がどんどん薄くなるので、本に飢えた16年でありました。

このブログ書きや、講演活動、その他相談などの時間は今後イラスト描きや動物愛護活動、親の介護に向けるつもりですが、そのほかにも実は本を沢山読みたい、見てない映画ばかりなので、それも見たい、と夢が広がります。(見てきた映画も、障害関係のものばかり。)
ああ、楽しみ!

ではまた。




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