今日の東京は昨日に引き続き、非常に暑かったです。なのに、よりによって一番暑い午後2時にウメがワンワン騒ぎ出したので、なるべく日陰を選んで散歩しましたけれど、その時間にあんまり日陰はありませんでしたから、日焼けしてしまいました。勿論、散歩している犬は、ほかに1匹もいませんでしたよ。やはりこれからの季節、犬の散歩は朝早くと夕方遅くがいいですね。

さあ、やっと今日から「碁石海岸で囲碁まつり」の話に入れます。

これまでの経緯をご存知ない方に説明しますと、私が夫の高次脳機能障害症状改善を期待して、囲碁を始めたのは2月のこと。木谷正道さんが呼びかけ人となり、「囲碁・高次脳機能障害プロジェクト」なるものが始まったのです。でも私も夫も全くの初心者で、私は碁石をマスの中に入れるのだと思っていたくらいですから、前途多難に思えました(線の交わるところに置くのですよ)。けれど同じ初心者でも、夫の方が囲碁に対するセンスがあるな、という気が、そばで見ていて最初からしていました。

4月からは、『ヒカルの囲碁入門』著者である、石倉昇九段の囲碁教室(カルチャースクール)が近所にあるのを知って入り、初心者の方たちと和気藹々、石倉先生を始めとする優しい先生方に教わりながら、久しぶりに「新しいことを学ぶことの楽しさ」を体感しているところです。帰宅すると夫に教え、一緒に打ちますが、やっぱりなぜか夫の方が理解がいいようです。説明している私の方がわからなくなるのを、せせら笑う夫。おかしいな、こんなはずではなかったのだけれど、きっと元々の囲碁に対するセンスというものは、健常者でも障害者でも同じように、ある人もいればない人もいるのではないか、という気がします。

そんな私を、木谷さんは今月13日から15日まで開かれた大船渡での囲碁祭りにお誘い下さっていたのですが、コウジさんが倒れてからというもの、3日も家を空けたことはなく(せいぜい遠方での講演の1泊だけ)、その間コウジさんに犬猫の世話をしてもらわなくてはならないし(ワッチは大体家にいないことが多いので)、月曜日はコウジさんも会社なのに、1人で色々な用意はできないと思い(特に火の始末)、無理無理、と思っておりました。

ところで今回で4回目(つまり4年目)になるという、大船渡市での囲碁祭りは、被災地支援の目的が強いですが、大船渡市に「碁石海岸」という場所があることから、本来ならずっと昔からあっても良かったお祭り(催し)ですね。(すみません、こう書きながらまだ不勉強で、もしかしたら震災前にはあったのかな・・・?)

そして今年このお祭りは、メインイベントとして「第1回全国盲学校囲碁大会」も開き、日本国内の盲学校の学生さんたちだけでなく、台湾の盲学校の学生さんたちも参加されるという、大きなお祭りになりました。
今回は高次脳機能障害は関係はないけれど、視覚障害者が囲碁をされるということにかねてからとても興味があった私は、参加申込締切が迫ってくる中、段々心が動いてきていました。最後は、コウジさんの、「自分は大丈夫だよ。なんとか留守番できるよ。行っておいでよ。」という声に背中を押してもらい、参加することにしました。本当は行きたい私のことを気遣ってくれた、優しいコウジさんです。

出発前日には、大きなカレンダーの裏側を使い、3日間毎日コウジさんがすることを、黒いマジックで細かく書き、特に気を付けることは赤字で書いて、冷蔵庫に貼りました。

たとえば、犬猫の餌と水やり、犬の散歩、猫のトイレ掃除、家のモップかけ(犬猫の抜け毛掃除)、月曜日のゴミ出しの仕方、食事のこと(冷凍庫にあるもの、デリバリー頼めるもの、買いに行けるお弁当屋さんやカップラーメンの在庫情報など)、花壇の花の水やりなど。 でも、この中の半分もできればよしとし、火事で家が燃えたり事故で怪我をしなければもうそれだけでいい、と思っていました。

近所の方がたには、私が3日間大船渡へ行っていていないことを伝えておきました。そうすれば、コウジさんが何か路上で困っていた時には、(ああ、奥さんいないんだ。)と思い出して、助けてくれると思いますし、何か家で不審なことが起きていたら、連絡してもらえるかもしれないですし。・・・こういう気遣いで、出発前からぐったりしていた私です。

最後は私の母とコウジさんの母の2人に、「時々コウジさんに電話してあげてね。」と頼んでおきましたが、大船渡から戻ってコウジさんの携帯の着信記録を見ますと、2人の母から合計30回も着信していました(笑)。これではコウジさんは、1日中電話応対で、忙しかったでしょうね。
でもおかげで家は燃えていなかったですし、犬猫も元気でいてくれましたので、帰宅した時には本当にほっとしましたよ。それ以上にほっとしたのはコウジさん自身だったようで、もうくたくたのようでした。エライ!コウジさん、頑張った!有難う!

ただ、東京も大船渡と同様雨がちだったそうで、家中の床は、ベランダと家の中を行き来していた犬猫たちのせいで、泥だらけでした(コウジさんもワッチも、全然気にしていなかった)。だから帰宅してから1時間は、いきなり床拭き掃除に追われた私です。

大船渡に滞在中、私はずっと家のこと(コウジさんのことや犬猫のこと、植木や花のこと、火事、ゴミ出し)が気になって電話ばかりしていましたけれど、こういうのは、ほかの参加者とは違う点なのだろうな、と思いました。

つづく