大船渡へ2泊3日で出かけた13日から昨日まで、なにかと用事に追われて読めない新聞が溜まっていることが気になっていました。そしてようやく読めた昨日は、溜まっていた10日分の2紙(朝日新聞・東京新聞)のそれぞれ朝刊夕刊全てを読むのに、1時間かかりました。それも大きな見出しと、関心を持った記事だけですが。

そうしたら、なんですか、「共謀罪」というものが衆院法務委員会というところで19日に強行採決され、今日衆院本会議で可決されたそうですね。国民の真意を問うこともなく、安倍さんの思うがままにどんどん進んでいく今の政治って、変ですね~ (私なんてここ最近テレビのニュースも新聞もチェックできていなかったので、浦島太郎になった気分です)。

「特定秘密保護法」、「安保法案」、そしてもし「共謀罪」成立が参議院で阻止できなければ、なぜこんなに早く次々法律ができていくのか、不気味です。多くの国民が政治に無関心なのをいいことに、まるで戦争できる国に向けて国内の体制を整えていくかのよう・・・? 「無知は恥であるどころか罪である。」、と常々思っているくせに、最近つい、のほほんとしていた私も、さすがに早く情報を集めなくては、とようやく心配になり出しました。

そんな時ではありますが、昨日から書き始めた囲碁祭りの話の続きに戻ります。
・・・ 余談ですが、囲碁は平和なゲームなのだそうですよ。先日の囲碁教室で、初心者同士対局していた私のところへ石倉先生がやってこられました。私はそれまで相手の方に、「え、そこじゃなくて、ここに打たないと。ここはアタリだから、取っちゃいますよ。」なんてちょっと偉そうにアドバイスして、相手の方が「あ、ホントだ!」と打ち直すのをニコニコしながら見守っていました。そして心の中で、(うん、なんとなく私の勝ちかな?)、なんて思っていました。ところがいざ整地したら、なんと私が30目以上も大負けていたんです。 

私は、(え~?なんで負けたんだろう。)と不思議でしたが、相手の方も、「なんで勝ったのかわからない。ぼ~っとした感じ。」と言いました。そして2人でぼ~っとしていると、石倉先生が、「そうなんです。それが、囲碁は平和のゲームと言われる点なんです。」と言われました。要するに、将棋やチェスのように王将やキングを取るゲームではなく、囲碁は陣地を作るゲーム。終わっても勝ち負けの実感に乏しく、「やった!勝った!」「悔しい!負けた!」と興奮することはなく(する人もいるでしょうが)、なんとなくぼ~っとしているものなのだそうです(石倉先生そのままの言葉ではありませんが、私が覚えているのは、そんなような言葉でした)。だとすると、囲碁って奥が深く、素敵なゲームですね。頭をすごく使いますし、脳も喜んでいるのがわかります。

・・・ところで安倍首相は、平和のゲーム、囲碁をするのでしょうか?

さて、大船渡の囲碁祭りへ行くことになり、私も13日の朝、集合場所の東京駅に向かいました。集まった「団体さんご一行」で東北新幹線に3時間ほど乗ると、新花巻駅に着き、そこから「囲碁列車」で釜石を経由して盛駅に着いたのは、さらに3時間後。朝早く東京を出たのに、盛に着いたのは夕方です。でも、電車の中でおしゃべりしたり囲碁をしたりしていたので、あっという間でした。

この「囲碁列車」というのは、この年1回の囲碁祭りのために特別に走らせてくれることになった電車で、JR(新花巻~釜石)と三陸鉄道(釜石~盛)が同じ電車に乗ったまま直通になっているため、電車ファンが通過駅のホームでこちらに向けてカメラを構えていたくらい、珍しいものだそうです。電車の中では、皆さん早速碁盤を広げて、囲碁を打ち始めました(天気も3日間ずっと雨で車窓の景色を楽しむこともなかったため、よけい囲碁に集中しました)。

そしてこの時に使用した碁盤セットが、「アイゴ」と言って、視覚障害者の方たちが使用する、特別の碁盤と碁石です。ワッフルのように線が立体に浮き出た碁盤に、裏にへこみの入った碁石をはめ込んで打つため、電車が揺れても碁石は碁盤から滑り落ちません。黒石と白石を区別するために、黒石の表面に小さな突起がついていて、視覚障害の方たちはそれで打つことができるのです。この「アイゴ」があれば、どんな電車でも誰でも席を向い合わせたら道中囲碁を楽しめますね。

視覚障害の方たちは、打たれた碁石を、手でさわって確認し、次の一手を打ちます。頭の中で碁盤上の碁石が見えているのです。これは本当にすごいことだと思います。目が見えている私が、とてもかなわない強い視覚障害の方たちがいっぱい。(つまり囲碁は、老若男女、国、障害あるなしに関わらず、皆で楽しめるゲームだということなんです!)

今回の囲碁祭りは、昨日ここに書いたように「第1回全国盲学校囲碁大会」を兼ねており、その実行委員長である柿島光晴氏は、日本視覚障害者囲碁協会代表理事を務められ、アマ4段の腕前をお持ちなのです。柿島さんは、視覚障害者に囲碁を広めたくて、今まで既に国内の盲学校25校を訪問し、アイゴを寄贈してこられました。

この盲学校囲碁大会には、国内だけでなく台湾の盲学校からも生徒たちが参加しました。 その盲学校の生徒たちの交通費や宿泊費をまかなうための資金が、どうしても100万円不足しているそうです。柿島さんは、「盲学校生徒と被災地(大船渡市)復興の両方を応援する国民行事「大船渡大会」を発展させていくには、皆さまのお力が必要です。どうかご支援よろしくお願い致します」と訴えられていて、現在クラウドファンディングで支援を6月末まで呼びかけています。どうぞここをお読みいただき、少しでも皆様からご支援を頂けると嬉しいです。(アイゴの説明等があり、視覚障害者のことを少しはわかって頂けるかと思うので、お読み頂けるだけでもすごく嬉しいです。 さらに、去年の囲碁祭りの動画も見られますよ!)  
→ https://readyfor.jp/projects/12110

尚、今日入った情報ですが、この「盲学校囲碁大会」の様子が、あさって25日にNHKで放送されるそうです。時間が早くて、朝4時半(くらい)からと、5時半(くらい)の2回だそうですが、「おはよう日本」内で全国放送です。是非ご覧下さい!

ではまた次回に続きます。
(つづく)