そもそも当然ながら、囲碁は脳を非常に使うと思います。
私はここでも書いている通り、4月から毎週土曜日午前に2時間、近所の囲碁教室へ行くようになりましたが、帰宅するともうその日の午後は頭がクラクラしてしんどく何もする気が起きず、必ず昼寝時間を取らなくてはいけなくなりました。 年のせいでしょうか? いえいえ、囲碁をされている方は、見回してみても私(54歳)より年長の方が多く、皆さん毎週私よりずっと晴れやかな顔で、そして真剣に碁盤に向かってらっしゃいます。それに囲碁は子供から高齢者まで、誰でもしているものです。

石倉先生は、「囲碁をしていくと、囲碁脳というものができてきて、囲碁をしても疲れなくなりますよ~。」と仰っていましたが、私にまだまだ、まだまだ(もっと繰り返し)、 その囲碁脳ができていないのでしょう。焦らず気長にやるしかありません。それも、第一はコウジさんの障害改善ために!次に自分がぼけないために。

・・・ けれど実際、この疲れやすさにも困っています。色々やらなければならないこと、やりたいことがあるのに、とにかく寝てさっぱりすることが最優先になってしまったのです。そしてさっぱりする頃にはもう夕方で、夕食準備、夕食、片付け、お風呂その他でまた寝る時間です。 おかげで、習ってきたところをコウジさんに伝授しなければならない使命があるのに、それすらできず、テレビを見て笑っているコウジさんを後目に、自分の仕事と家事を済ませるのが精いっぱいなのが現状です。頂きながらお返事できていないメールも数多く(もし読まれていらしたら、本当にすみません!)、とても寝る前に囲碁、なんてできません。

翌日曜日は、これまた横浜の実家へ母の様子見を兼ねて用事しに行くことが多く、帰ってくるとやはり疲れてコウジさんと囲碁をする時間を持てずにいます。平日はコウジさんの方が会社から帰ってくると疲れていて、やはり囲碁ができません。まずいまずい、これではコウジさんに囲碁をやってもらう時間が皆無だ~。

こう書くと、私たち夫婦は、いつも疲れていますね~。特に私はなにかと気になることが多い性分で、すぐ動いてしまうからでしょう。1日何もせず寝て過ごしてみたいけれど、犬(ウメ)の散歩2回もあるので、そういうわけにもいかず。
ウメといえば、さっき「ガッポッ!」という音がするのでびっくりして見ると、ウメが食べたものを何度も大量に吐いているではありませんか!それもカーペットの上に!
(うわあ~!どうしたの?)とびっくりするのと、カーペットをどうするか考えるのとで、言葉を失いしばしその惨場を眺めました。

思い当たるのは、昨夜ウメが自分のおやつ箱からおやつをブラブラぶら下げては、テレビを見ているコウジさんのところへ運び、そのたびにコウジさんはおやつをあげていたことです。
私は拭き掃除したり(朝も昼も夜も拭き掃除しています。犬猫を飼っていると、家の中が汚れるので)、食器を洗ったり、洗濯ものをしまったりでし、忙しかったのですが、時々聞こえるおやつを催促するウメの「ワン!」と、ガザガザ袋からおやつを出して与えているコウジさんの気配に気づきました。

それで、「おやつはもうあげないでよ!太り過ぎなんだから!」と階下から叫ぶと、「おやつおしまい!」というコウジさんの声が聞こえました。用事を済ませて2階にあがっていくと、コウジさんは空になったおやつ袋2つを私に見せて、「ほら、こんなに食べちゃった。」と言いました。彼はテレビを見ているので、催促するウメがうるさくて、量も考えず2袋全部あげてしまったようです。ウメはその前にもご飯を食べているので、食べ過ぎです。

そして今ウメが吐いた内容物を見ますと、ハルとチーの猫餌も沢山入っていました。盗み食いしていたようです。こりゃ痩せないわけだ。先週ハルのワクチン接種に行ったとき、獣医さんに、「ウメちゃんは痩せさせないと将来困るよ。足に来るよ。」と言われたばかりなのに。やはり甘い顔はやめて、猫餌もウメの届かないところに置き、おやつは買わず、ご飯は少な目にしよう。何度もそう思っては、ウメの催促に負けてきたけれど、本当にウメの為だからね。

吐いたものに血は混じっていないし、ウメはケロリとして寝てしまったので、午後の診察に連れて行かなくてもいいかと思うのですが、様子見て必要あれば連れて行かなくては。あるいは電話で連れて行った方がいいか、聞かなくては。とにかく、嘔吐物で派手に汚れたカーペット、これはもう使えないなあと思い、吐いたものをできる限り取り除いたあと、汚れた半分を裁縫ばさみで切り取り捨てました。残り半分は使おう(笑)。これだけの作業でも1時間はかかったのだ。

こうして自分のことだけでなく、母のこと(昨日は母の着る服を買いに、あちこちのお店を探し回っていました。母は、自分の服を買いに行くのが面倒になっていますので。)、犬猫のことにも時間を使うため、先週唯一コウジさんが囲碁をした時間といえば、実家で私が近所の方と話したり、庭に花の種を植えている間に、母がいそいそと碁盤を持ってきて、コウジさんに教えてくれていた1時間くらい。

私の高齢の母は、同じく高齢の囲碁友達と週に2、3回碁を打っていて、それがこれ以上ボケない健康法のように見えます。その母は私や夫よりはずっと囲碁が強いので、これから母の出番は多いのです。
母も囲碁好きな亡き父を見ていて、60歳くらいからようやく囲碁を始めたのたったと思いますけれど、81歳の今始めたとしたら、54歳の私以上に、わけわからなかったかもしれません。
ですので、これを読まれている皆さん、なるべく早いうちから囲碁を始められる方がいいですよ~。自分のためにも、周りのためにも。

ところで私と夫ですが、今はまだ話にもならないくらいの囲碁初心者なのです。特に私が。

私は(次はどこに打てばいいのかな。こっちか、あっちか。)と悩んで、2つの交点(線が交わるところ)の間の線に碁石を置くことがあります。どっちの交点がいいか判断できず、どっちにも受け取られるような線上に置くのです。これは決して意識して(ズルしようとして)置いているのではないんですよ。自分の気持ちが指に反映して、そうなるのです。 そしてコウジさんの、「どっちに置いてるんだよう。ちゃんと交点に置けよう。」という指摘にハッと気づいて、照れ笑いしながら「ホントだ。じゃ、こっちにする。」ときちんと交点に置き直します。そっちが良かったのか、自信のないまま。

また、囲碁教室では「置く場所が決まってから碁石を持ちましょう。」といつも言われているのに、つい碁石を持ったままの手を、碁盤の上で(どこに打とう?)とウロウロさせてしまいます。すると自信がないものですから、碁石を持っている指に力が入っていないのでしょう、時々碁石が碁盤の上に落下してしまいます。
すると、それまで打っていた碁石がバラバラにはじけ飛び、どう打っていたのかわからなくなります。コウジさんは、「あああ!もう!何やってるんだよう!」と怒り、私は「ひええ、ごめんごめん。」とひたすら謝りながら、(こうだったけな?)と思われる場所に碁石を戻すのですが、それが合っているかわかりませんから、途端にコウジさんも私も続ける気が失せ、「もうや~めた!」とお開きになります。

あるいは、安い碁盤セットを買ったものですから(うまくもないのに、立派なセットを買うのも勿体なく、プラスチックの軽い碁石です)、すぐ碁盤の上を碁石が滑るんですよね。それはコウジさんが打っても私が打っても同じで、いつも碁石がおはじきのようにほかの碁石をはねのけ、やっぱり何が何だかわからなくなります。そしてこれも、「もうや~めた!」となるのです。

とほほ・・・ こういう状況で、私たち夫婦は碁を打つ以前の問題が色々あるようです。ま、気長にやります。時間ある時に。→ でも、ないことが多い。

ところで高齢者に施す囲碁療法はあちこちで始められているのかもしれませんが、高次脳機能障害者向けのリハビリに囲碁を取り入れているところは、どれだけあるのでしょうか。
お会いする機会のある何人かの医師に尋ねてみたのですが、今病院はなるべく入院期間を短くする方向に動いているので、特に急性期病院では、囲碁をのんびり打つプログラムをリハビリに取り入れてはいないそうです。

としますと、高次脳機能障害の方が囲碁療法を受けられる場というのは、回復期病院、作業所(B型就労支援事業所)、高次脳機能障害者の集まりの場、リハビリセンター、デイサービスその他、ということになりそうです。あとは、私とコウジさんが毎月参加している、大田区障害者サポートセンターでの木谷さんの集まりですね。

そしてやっと、話が前回のブログの続きの村上深さんに戻ってきました(笑)。
村上さんに、高次脳機能障害者への囲碁療法について聞いてみましたら、村上さんは関心を持って下さいました。我が家に関していえば、大田区での木谷さんの集まりで実践していくことができますが、この集まりに地理的理由その他で来られない方についても、これから村上さんとご相談しながら取り組みが広がっていくといいなあ、と思っているところです。

ということで、まだこれから大きくしていきたい話なんですけれど、もし高次脳機能障害者と囲碁療法についてご関心がおありな方、会、団体等に所属される方は、コメント欄でとりあえず私にご連絡下さい。
また、大田区の集まりに来られたい方も、是非ご参加ください。会費は、集まりで頂くおにぎりとお茶代で毎回400円くらいです

もう今日は長く書きましたので、このへんでやめます。
また次に書ける時まで、しばしのお別れです(笑)。
明日は母を病院に連れて行くのと、役所に行くのでまた1日がかりだわん。