日本青年会議所主催の「第31回 人間力大賞」の発表と授賞式が、今日横浜でありました。

私は恥ずかしながらこの賞の存在を今まで知らなかったのですが、もう30年以上も続いている歴史ある賞で、20歳から40歳までの「人間力」ある方に授与されるそうです。
ここでいう「人間力」の定義は、「自らの活動が「個」の成長と「公」の発展を両立させ、諦めることなく自分の確固たる信念を勇敢に貫き通すことで、社会に夢や希望を与え「明るい社会の創造」に貢献できる影響力を発揮している「人間の力」」 なのだそうです。

5月中旬に岩手県大船渡市で行われた「碁石海岸で囲碁祭り」に参加した帰りに、初めて柿島さんとお話し、アイゴ(視覚障害者用の囲碁道具)を使ってペア囲碁で対局して頂き、表参道で催されている「ダイアローグ イン ザ ダーク」に参加したり、国際視覚障害者囲碁大会を覗いたりしているうちに、紳士的で明るく一所懸命な柿島さんのすっかりファンになっている私は、ファイナリスト20名に残っていらした柿島さんを応援すべく、会場のパシフィコ横浜へ急ぎました。

するとそこは既に沢山の若い人たちの熱気で溢れていて、入社式か大学の入学式のようでした。見ると関東だけでなく、東北や関西、中国、四国、九州地方の青年会議所の方たちのようでした(持っていらした旗から判断しますと)。皆さん、自分たちが推薦した人を応援に来られていたり、昨日今日で開催されているほかの関連集会のために集まられていたようですが、全体としてこんなに大きな行事だということにびっくりしました。 私は柿島さんが「人間力大賞」にエントリーされたこと、プレゼンをされたこと、WEB投票があったことなどもほとんど知らなかったのですが、ファイナリストに残ったということを知って、慌てて応援するようになったのです。スミマセン。

柿島さんは町田市青年会議所推薦ですが、そこの方たちはいらしていたのかわかりません。とりあえず柿島さんの強力なサポート役である木谷正道さんや石鍋博子さん、信田六段ほか、8名ほどで結成されたささやかな即席応援団で、檀上の柿島さんら20名の受賞の様子を固唾を飲んで見守っていました。

そしてなんと柿島さんは、見事に準グランプリのほか、厚生労働大臣奨励賞、街づくり地球市民財団奨励賞の2つも受賞されました!おめでとうございます!
受賞された時に、目の見えない柿島さんに「柿島さ~ん!」「おめでとう~!」と叫べばよかったねえ、とあとで応援団員同志で反省しましたが(ほかのファイナリストの方々の応援は、結構元気いっぱいでしたので)、力いっぱい拍手で健闘を称えました。

グランプリには、大阪でホームレスさん支援を14歳の時からされているという、川口加奈さんが選ばれましたよ。ほかにも視覚障害者の就労や居場所づくりをされている成澤俊輔さん、シリアの人たちの支援をされている田村雅文さん、車椅子ダンサーの神原健太さんらに私は注目していたのですが、皆さんそれぞれ奨励賞をもらいました(ファイナリストの方たちは、なにかしら賞をもらえたので良かったです)。
とにかく、日本にはこんなに頑張ってらっしゃる若い人たちがいるんだなあ、と感動した日でしたし、このような取り組みをされている日本青年会議所の活動は、素晴らしいと思いました(もちろん、「人間力大賞」とは無関係な場所で地道に一所懸命活動されている、多くの若者がいらっしゃることも忘れてはいけません)。

私たち応援団は授賞式のあとすぐ会場から出て、別の建物の中で受賞の喜びの余韻に浸りながら昼食を取っていましたが、その頃安倍首相が会場に来られていたそうです。そのせいで、警備が厳重だったのですね。全然知りませんでした。柿島さんも安倍首相と話をされたようです。
帰宅して夕方ニュースを見ていましたら、今日見ていた舞台で、日本青年会議所の青木照護会頭と安倍首相が対談されている姿が映っていたので、またびっくりしました。人間力大賞授賞式のあとは、この対談があったのですね。
色々な催しがあってなんだかよくわかりませんが、全国の青年会議所にとって昨日今日は1年できっと最も大きな行事なのだということだけはわかりました。

柿島さんの受賞によって、視覚障害者の囲碁、そして囲碁そのもののさらなる普及にはずみがつくものと思います。
柿島さん、本当におめでとうございました。そして柿島さんが仰られているように、これからも皆で一緒に歩んでいきましょう!