なかなか書けないうちに、もう何日も経ってしまいましたので、少し焦りながらここへ来ました。

今度の日曜日、9月10日は金沢で講演です。

【平成29年度高次脳機能障害に関する普及啓発講演会】

日時 : 平成29年9月10日(日) 13時30分~15時30分
会場 : 石川県リハビリテーションセンター 4階 大研修室
      (〒920-0353 石川県金沢市赤土町二 13-1 TEL:076-266-2188)
内容 : 講演 「日々コウジ中の夫とともに ~高次脳機能障害の夫を支える妻の体験記~」

対象者 : 一般県民、高次脳機能障害者とその家族、医療機関、就労関係機関、市町、保健福祉センター等職員

*「高次脳機能障害患者と家族の会つばさ」さんとの共催とのことです。お世話になりますが、宜しくお願いします。

金沢は、高校2年生の時の修学旅行で行って以来です。今は東京から北陸新幹線でわずか2時間半、近くなりましたね。お天気も良さそうで、なによりです。皆様とお会いできるのを、楽しみにしています。

ところで昨日は、世田谷区福祉人材育成・研修センター主催の、「障害福祉の理解研修」という研修会でした。
私と夫コウジさんはそこで、世田谷高次脳機能障害連絡協議会(世高連)の依頼で、「記憶障害」について話をしました。(昨日は水曜日で平日でしたので、有休をとって臨みました。)

病識の薄いコウジさんなので、私が手取り足取りフォローが必要かも、と思っていましたが、意外や意外、私の知らない彼の努力の話も彼の口から出て、驚きました。以前職場では、マニュアルも見ないしメモも取らずに独断で仕事を進めることもあったのですが、必要に迫られてメモをするようになっているようです。

思えばもう障害者枠で勤めて11年目に入りましたから、やっぱり進歩しているのですね。すごい!勿論、そこには職場の方々の支えがあってのことですから、改めて会社に対する感謝の念でいっぱいになりました。

けれどふとコウジさんの背中を見ると、汗でシャツがびっしょり濡れていました。もう、すごく頑張って考えて話しているのがわかりました(涙)。ほかの方のお話を聞いている時は、シャツは乾いていましたから。

話を聞いて下さったのは、区内のケアマネさんたちや施設の職員の方たちなどの、支援職の方々。そして、センターの母体である、世田谷区社会福祉事業団の方々。この障害に対する理解を深めようとして下さる皆様に、役立つ話ができたら嬉しいのですが・・・。

世高連の今井代表や、長谷川幹副代表(三軒茶屋リハビリテーションクリニック院長)にもお会いできて嬉しかったです。コウジさんは2人に励まされ、終始笑顔でした。

ちなみに、「記憶障害」のコウジさんのほかには、「半側空間無視」の方、「失語症」の方が、それぞれとても味のある話をされました。
世田谷区には失語症会話パートナーや、高次脳機能障害ガイドヘルパーなどが養成され、活躍(支援)して下さっています。

・・・色々書きたいことがあるのですが、今日ふと読んでいた小冊子『働く広場』。そこに高次脳機能障害者に有益な情報が多く載っていることに気づきました。
この独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構が発行されている冊子を、私はもう何年も購読していますが、これは1冊129円+税という安さなのに、障害者にとって貴重な情報が満載です。是非皆さんも購読されるといいです。

いつも読んでいるつもりが、忙しさのせいもあり(理由になりませんね。)、つい数冊、つまり数か月手に取れないでいました。今月9月号には、「職業訓練実践マニュアル 高次脳機能障害者編Ⅰ~施設内訓練~」の情報がありました。このマニュアルは、機構ホームページ http://www.jeed.or.jp/  からダウンロードして読めます。ホームページを開かれて、検索欄に「職業訓練実践マニュアル・・・」と読みたいものを記入されて「検索」をクリックすると、出てきますよ。

また、7月号には「記憶障害を有する高次脳機能障害者の補完手段習得のための支援」という、障害者職業総合センター職業センターによる研究開発レポートが詳しく載っていますが、それも同じようにホームページで「記憶障害を有する・・・」と記入して検索されると、読めますよ。すごいですよね。最新の研究情報が、こんなに楽して(無料で)読めるなんて!読まない手はありません、とくにこれから就労を目指される高次脳機能障害をお持ちの方やご家族は。

さらに、この『実践報告書No.30 記憶障害を有する高次脳機能障害者の補完手段習得のための支援』という冊子自体の配布を希望される場合は、職業センターに直接連絡されるともらえるそうですよ。(TEL:043-297-9043) この『働く広場』を購読していないとダメ、とは書いてないので、大丈夫と思いますが、それより『働く広場』はこうした有益な情報が常時入手できますから、やっぱり購読されていた方がいい、と私はお勧めします。ペットボトルのお茶1本買うより、1冊が安いんですからね。

・・・8月号も家のどこかにあると思いますので(→ありました)、またそのほかの号も読み直して、高次脳機能障害に関する情報がありましたら、ここでお知らせしますね。

そもそもこの冊子を読み出したのは、私とコウジさんが取材され掲載されたからです。それ以来ずっと購読しています。表紙が、またいいんです。毎回、障害をお持ちの方が描かれているのですが、皆さんすごく上手ですよ! 全国各地の、障害者雇用をされている会社の取材話も素晴らしいです。

明日(もう今日ですが)も5時に起きなくてはならない用事があるので、もう4時間しか寝られませんが、 おやすみなさい!