今日は、3月11日。今日は絶対にブログを書かなければ、とここにやってきました。

けれど何を書いても、新聞やテレビで報道されていることをなぞらえるに過ぎない気がして、ただただ、亡くなられた方を悼み、故郷へ戻れないでいる多くの方がた、あるいは取り残されている方がたに思いを馳せ、今後少しでも良い方向に物事が進むことを祈るのみです。

津波による被害と、原発事故による被害。
東北大震災は、2種類の被害をもたらしました。
前者はかさあげ工事、堤防や住宅や魚市場などの建設、と復興が進んでいるけれど(それでも人口流出はある。)、後者は、放射能汚染によっておそらく永久に住めない場所ができてしまい(日本の歴史で、そんなことは初めてでしょう)、この先一体どうなっていくのか。 少なくとも今の状況を見れば、「原発を稼働するなんてことは馬鹿げたことだ」、と誰でもわかる。なのに、わからない人がいる、ということが信じられない。

また、1000年に一度の大津波と言われるけれど、この次の津波がまた1000年後というわけではない。もしかしたらすぐあるかもしれない。 今回の津波の高さより低い堤防を作って、意味があるのだろうか。
さっき20時からのNHKスペシャルで、津波の脅威を詳しく分析していたけれど、「津波という天災の前には、人間は無力だ」 という何人かの体験者の言葉に、(そうなのだな)、と思った。

天災に太刀打ちできないのは、仕方ない。少しでも被害を減らせるよう、工夫や準備をするしかできないだろう。漁をしてくれる人がいなければ、魚を食べることはできず、海に囲まれた日本では海のそばに住まないわけにはいかないだろうから・・・

ただ、原発事故は、天災ではなくて、あきらかに人災。もっと高台に建設すればよかったとしても、その高台にも到達する津波が来たら同じ話で、やはり作ってはいけないのです。

ところで、明日15時から15時55分まで、NHKEテレで、「誰も取り残さない防災とは ~要支援者1800人の声から~」 があります(5日の放送は見損ねました)。
東日本大震災では、死者の6割が高齢者であり、障害者の死亡率は全体平均の2倍だったそうです。

また、それに関する映画として、飯田基晴監督の、「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」がありますので、ぜひご覧になってほしいと思います。

昨日は杉並リハビリテーション病院から依頼を受けた講演会でした。 東京都区西部(新宿・中野・杉並)脳卒中医療連携協議会主催で、講演の話はまた追って書きますが(去年の講演会から書いていないので、順番に・・・すみません。)、会場が中野駅前の中野コングレス・スクウェアというところでした(中野セントラルパーク内)。

警察大学校あとの敷地に最近作られたというそのビルが、あまりに立派なのでびっくり。
同じく整備された敷地には、早稲田大学や明治大学、帝京平成大学のそれぞれ中野キャンパスも建設されているようで(そこまで見に行きませんでしたが)、東京に住んでいてもこういう街づくりを全く知らない私は、まさしく「おのぼりさん」で、キョロキョロするばかりでした。

相変わらずなかなかここへ来られませんが、今月が過ぎれば少しは時間ができて、もう少し書けるようになるかと思っています。来週も再来週も、あれやこれや用事が山積みです・・・