たまたまタイミングが良かったようで、昨日「世界ペア碁最強位戦2017」の話を書きましたが、昨日10月12日の朝日新聞に、その後の話が載っていました。8月に私とコウジさんが観戦に行った時優勝したのは、井山裕太さんと謝依旻(しぇいいみん)さんのペアでした。

優勝して、世界最強といわれる中国の於之瑩(教えい)六段と柯潔(柯潔)九段ペアに挑戦する権利を得たのですが、5日、惜敗したそうです。ということは、世界最強ペアは、柯・於ペアに決定、ということです。
今世界で最も強いと言われる柯潔さんは19歳、於さんは20歳という若さだそうです。

そして天元戦、王座戦、もしかしたら棋聖戦でも井山さんと戦う予定の一力遼さんも20歳。早稲田大学の2年生で、東北の河北新報社社長の一人息子さんです(20歳で一人っ子というところだけ、うちのワッチと同じだわ)。

そんな今朝早く、私にビッグニュースが飛び込んできたのですが、なんと第42期棋聖戦の第4局(全部で7局あり、会場は全国をまわる)の会場が、大船渡に決定したとのこと!
なぜそれがビッグニュースかというと、私はこの5月に大船渡で開かれた「第4回碁石海岸で囲碁まつり・第1回全国・台湾盲学校囲碁大会」に行ってきたからです(ブログにも書きました)。あそこに井山さんと、もしかしたら一力さんが行かれるのだと思うと、やっぱり嬉しいですねえ。
井山さんはもう棋聖戦を5年連覇され、名誉棋聖なので大船渡へ行かれますが、その井山さんに挑戦される相手がこれから決まるところなのです。そして今一力さんがどんどん勝ち進み、挑戦者になる可能性が高くなってきています。まだわかりませんが、11月にはわかるようです。

東日本大震災の津波により、大きな被害を受けた大船渡。私が行った時もまだまだ海岸付近は工事が進められていて復興途上だったのですが、棋聖戦が来年2月15日(木)・16日(金)に、大船渡市民文化会館(リアスホール)で開かれることになれば、益々復興にはずみがつきますね。

ちなみに囲碁には7大棋戦があり、他に本因坊戦、名人戦、王座戦、天元戦、碁聖戦、十段戦がありますが、この棋聖戦の優勝賞金がダントツに高く、なんと4500万円だそうです。現在井山裕太さんは名人戦以外のタイトルを全て持っていますから(名人戦も以前は持っていましたが、高尾紳路さんに敗れたのです)、年収はすごいですね。それだけ天才なのでしょう。
そして今、また名人のタイトルを奪還すべく、高尾さんと対戦中の井山さん。全7局のうち4局が終わっていて、高尾さん1勝、井山さんが3勝。先に4勝した方が勝ちです。どうなるでしょうね。

でも、井山さんは名人戦で戦いながらペア碁最強位戦も戦い、一昨日の11日からは天元戦も始まっています(天元戦でも井山さんは一力遼さんと対決。全5局で第1局は力さんが惜しくも負け、井山さんが勝ちました。このあと10月27日、11月24日、12月11日、12月20日と続きます)。20日からは王座戦が始まり、そこでも井山さんと一力さんがトップ争いです。11月18日、11月20日、12月1日、12月15日の全5番勝負です。井山さんも一力さんも大忙しですね。頭を非常に使う囲碁ですから、体力勝負でもあります。

・・・囲碁の入口に立ったばかりの私なのに、なぜかこういう話題にはワクワクするんですよね。自分でもおかしくて笑っています。

今日は急に11月並みの寒さとなったので、いそいそと暖かいソファーカバー、椅子カバー、ラグを出してきました。すると犬のウメ、猫のハルとチーも早速その上で気持ちよさそうに寝そべっています。やっぱり私は冬が一番好きですねえ。なんだかやる気にスイッチが入ってきます。

用事があって、東京光の家の職員の方と電話しました。
その時ついでに、一緒に見学に行ったコウジ村のハイジさんが、「光の家では高次脳機能障害のリハビリも受けられる、と書いてあった。」と言うので、そこを確認しますと、たしかに受けられるそうです。定員はあるものの、視覚障害のない高次脳機能障害の方のリハビリ訓練が行われているとのこと。
視覚障害者だけの施設ではないのですね。もっともっと光の家さんについて、調べなくては。

今日も光バンドさんのCDを聴いていましたが、正秋さんの歌われる「サボテンの花」がとても好きです。
甘く軽やかなのびのある素晴らしいお声で、繰り返し聴いていました。
でも、結構古いCDですので、もっと最近のお声のCDも出して下さると嬉しいです。

・・・そういえば、「サボテンの花」を歌っていたチューリップの財津和夫さん。大腸がんで活動休止中ですが、今どんなご様子なのでしょう、心配です。 でも、またお元気になって戻ってきて下さい。財津さんのお声も大好きです。

歌って、やっぱりいいなあ、と最近よく思います。
きっと私が知らない良い曲がまだまだいっぱいあると思うので、知りたいなあ。
映画もそう。映画は全然見ませんが、本当は良い映画を沢山見たいです。
絵も描きたいです。

したいことがあるなら、すればいいだけの話なんですけど、なかなかそれができないのは、なぜかな。
きっと「したいこと」と真剣に向き合うことが、できていないのでしょう。身体が不自由だったり戦火のもとで暮らさざるを得なかったり自由な時間が全くなかったりで、したくてもできない人がいるのに。
したいことが、やろうと思えばできるのに、しないというのは、よく考えるとおかしな話だ。怠けているのかな。疲れているのかな。
「やらなくてはいけないこと」が当然「したいこと」より先にくるけれど、それは本当に「やらなくてはいけないこと」なのだろうか?あるいは、「やらなくてはいけないこと」の中にも、「少しはさぼっていいこと」があり、さぼってできた隙間の時間で、「したいこと」ができるのではないか?など、もやもや考えています。

私は自分の時間の使い方に、いつも疑問を持って毎日過ごしています。色々なことをしていてたしかに忙しいのだけど、このまま死んでしまっていい気はしないのです。

多摩川猫やホームレスさんのお世話を365日されている、小西修さん、美智子さんご夫妻は、1日たりとも無駄にしていらっしゃらないと思います。報酬がもらえるどころか、持ち出しばかりの大変なお仕事ですが。
宮崎の「いのちのはうす保護家」の山下由美さんや、「アニマルクラブ石巻」の阿部智子さん、そのほか私が知らない全国の動物支援活動に従事されていらっしゃる方たちも、犬猫の世話に疲れてそのまま車の運転席にもたれて寝てしまったり、猫にまみれて床で寝込んでしまったり、顔面麻痺になってしまったり、壮絶な毎日を過ごされています。そういう方たちは、本当にすごい、と頭が下がる思いです。1日1日を、他の命を救うために使って生き切ってらっしゃる。

最近知り合った青年は、網膜色素変性症で、この先5年、いえ10年?で目が見えなくなるとのことでした。
なんと言えばいいかのわからなくて、「治らないのですか?」「絶対見えなってしまうのですか?」と質問する私に、「治りません。」「絶対見えなくなるのです。」と答える彼。
「でも、見える時間に限りがあることがわかっているからこそ、今濃密な時間を過ごせているのです。」とも言いました。

その彼の言葉が、それ以来私の頭の中をぐるぐる回っています。

もう一人最近ゆっくり話した方は、「私たちは、なんて時間を無駄にしているのだろう。」と言っていました。その言葉も、胸に刺さったままです。

この世で生きていられる時間には限りがあり、手足など体の自由が効く時間は、さらにもっと短い(ピンピンコロリの人も、中にはいますが)。くだらないテレビなど見ている時間は、本当はないはずです。

私も、もう54歳。いつ死んでもいいよう、悔いのない毎日を送らないといけないな、と思う年になりました。

おっと、いけない、いけない。
私が講演で必ず言う言葉、「ユーモアが大事ですよ。ユーモアは、味方ですよ。ユーモアは、物事がうまくいっている時は誰でも言えます。でも、うまくいっていない時こそ、ユーモアは効力を発揮するのです。ユーモアとはすなわち、物事を上から見て笑い飛ばせる心の余裕です。皆さん、ユーモアを持ちましょう。」を、自分にも向けましょう。

深刻な顔をして考え込んでいる自分を、クスッと笑って、また明日から元気に頑張ろう!