『日々コウジ中』担当の編集Iです。「高次脳機能障害」という言葉を聞いたことがありますか? 交通事故や病気による脳の損傷により起きる、言語、思考、記憶、行為、学習、注意といった脳機能の障害です。


 


 


作者の柴本先生のご主人のコウジさんがくも膜下出血で倒れたのが6年前。その後、必死の看病とリハビリにより、日常生活が送れるまでに回復しましたが、今でも高次脳機能障害に悩まされています。


 


 


新しいことを覚えられない、感情がコントロールできない、集中できない、作り話をする、病気だという自覚がない……。本書では高次脳機能障害を持つ夫・コウジさんが巻き起こす泣き笑いのエピソードが収録されていますので、ぜひ読んでください。そして高次脳機能障害について少しでも理解してくれたら幸いです。


 


 


見た目では障害を抱えているなんて、まったくわからないところに、高次脳機能障害の理解が拡がらない原因があります。本書がそのきっかけになればと思っています。