日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2010年09月


 テレビ取材ですが、今はまだ撮影ではなく、質疑応答の段階です。


 なのに私は、ああだこうだ、と自分でもよくしゃべるなあ、と思うくらいペラペラまくしたてています。 今からこんなにテンション高いと、撮影までもたないのでは・・・と、ふと心配に。慢性的に眠いですし。


 


 くれぐれも喋りすぎて、余分なことを言わないようにしないと。早口ですし。


 


 ワッチに言わせると、身振り手振りも大げさで、変だそうです。


 


 実は、講演も今のところ 4つ頼まれています。こんな未熟な私に、有り難いお話です。


 


 何とかなるだろう、とホイホイ引き受けていますが、大丈夫かな。


 早口、喋り過ぎ、大げさなジェスチャー・・・その辺を直さないと。


 


 取材はかなりタイトなスケジュールで、さながら芸能人のようです。


 これも、この障害が、いつ、どんなタイミングで現れるかわからない為、撮影側も、長時間密着されざるを得ない事情があるからです。


 


 コウジさんに警戒心を解いてもらい、リラックスした普段の状態になるよう、カメラが入る生活に、慣れさせないと。


 普通の撮影にはない苦労があり、大変だ〜。


 


 ところで、放送は関東甲信越だけだそうです。


 


 他の地域の方は、関東甲信越にお住まいの、お知り合いの方に録画してもらって頂けたら、と思います。



 今日は、災難な日でした。


 


  娘の学校の保護者会が午後からあったのですが、テレビ取材も、夕方から自宅に入ることになっていたので、朝から気ぜわしい日でした。


 


 他方、家族会やコウジさんの会社にも取材が入るので、関係者に朝から宜しくというメールを送り続けているうちに、家を出る時間になりました。


 


 そしてバタバタしていた私は、家の中の階段から落ちたのです。


 ウメがびっくりして逃げました。


 気をつけなくちゃ。こういう焦っている時には、事故に会ったり、ケガをしたりしますからね。


 幸い大事には至らず、保護者会へ。


 


 急いで帰る途中、今度は携帯が壊れました。


 なんで、こんなに忙しい時に限って壊れるの?


 仕方ありません。取材の方がみえる時間が迫っていましたが、携帯買い替えに行きました。(ポイントも溜まっていたので、修理よりも、買う方が断然安かったのです。)


 


 携帯は今やライフラインのように、私の生活では必需品であり、これがないと周りとのコミュニケーションに支障が出ます。


 


 けれど、運良く素晴らしく有能な店員さんが、迅速に対応して下さったので、すぐに新しい携帯を買うことができました。 とはいっても、データーを移す少しの間も待てずに、一旦帰宅して、取材の方を迎えました。 そして、いらしたばかりのその方に留守を頼んで、又携帯を引き取りに出かけました。(ふつう、ありえない展開。) 取材の方には、その間、私側の沢山の資料をお渡しし、目を通してお待ち頂けるよう、頼みました。


 


 コウジさんの障害は、1時間一緒にいただけではわからない所に、取材の難しさがあります。 夜遅くまで取材は続き、取材の方が帰られたあと、今日届いていたメールに返事を書いてからブログに取りかかりましたが、ふと時計を見ると朝の4時でした。


 体を壊すといけないので、投稿を諦めて寝ました。


 


 大変な1日でした。


 


 ところで、テレビ放送は、NHKの「おはよう日本」です。


放送日は、10月9日で、早朝です。時間がわかり次第、またここでお知らせしますが、是非ご覧下さい。


 


 取材は、今日から1週間続きます。 



 グループ展が始まり、今日は夕方からオープニングパーティーがありました。


 


 グループ展の良い所は、画廊を一人当たり安く利用できることですが、それ以上に、様々な人の描く絵を、いっぺんに見られることです。


 


 若い時は、自分の絵しか興味なかったような気がします。傲慢でした。


 


 年をとってくると、自分の画力も客観的に判断できてきて、それを苦笑する余裕も出てきました。 と同時に、他の人の描く絵、特に自分よりずっと若いイラストレーター達の描く絵にも、心踊るようになってきました。


 


  かつての私のように、怖い者知らず?の元気に伸びゆく若き眩しいイラストレーター達。「ガンバレ〜!」と、老婆心さながらに応援してきました。


 


 後生畏るべし。


 私も成長したなあ?それとも、やっぱり年をとったのかな?


 


 今日は朝から美容院、ケアセンターのUさんと家族会主催出版記念パーティー(有難うございます!)の簡単な打ち合わせ、グループ展、と出ずっぱりだったので、夜帰宅した時、「ああ、我が家が1番!」、とほっとしました。


 


 今更ですが、家があるっていいことですね。


 


  コウジさんは、グループ展だと教えてあるのに、会社からの帰り道に何回も会場に電話してきて、何回も同じ質問してきました。「夜ご飯どうするの?」と。 (家に用意してきました。)


 


  家にいたワッチも、同様に、何回も同じ質問の電話がかかってきた、と怒っていました。


 


 最後のカブトムシは、今日天国へ行きました。今まで有難う。


 彼らが又、沢山の子孫を残してくれていて、もうかなりの大きさの幼虫になっています。


 


 カブトムシもセミも、成虫になってからの寿命より、子供時代が極端に長いですね。


 


  なんでかな?



 久しぶりに銀座へ行ってきました。 日比谷側から歩いて行きました。


 


 皇居のお堀が、猛暑のせいで茶色くなった、という新聞記事を読んでいましたので、心配になって見てみると、緑色に戻っていました。


  日比谷シャンテ前に焼き芋屋さんが出ていましたが、生憎今日は割と暖かで、上着なしで歩いている人が多かったです。


  東京宝塚劇場前は、相変わらず女性客でごった返していました。


 


  道が広く、人も多く、やはり銀座は大きな街ですね。


  同じ大きな街である渋谷と違い、坂がなくて碁盤の目状なので、余り迷わず歩けるのも気楽です。


 


 けれど、似たような通りばかりなので、こういう方が逆に迷うかもしれません。特にコウジさんは。


 


  ほぼ毎日、自宅から500メートル以内で生活する私なので、さすがにおのぼりさんさながらに、キョロキョロし、ワクワクしました。


 


 絵を置くとすぐ、別の打ち合わせがあったので、ギャラリーを後にしました。


 


  明日はグループ展の、オープニングパーティーです。


 沢山のイラストレーター仲間や、先生方とお話ができるのが、今からとても楽しみです。


 


 ちなみに、絵の仲間の多くは、柴本礼という私のペンネームや、「日々コウジ中」という本を出したことは知りません。 (イラストは、本名で活動しています。)


 


  高次脳機能障害者の介護者は、孤独ですから・・・


 


 けれど、いつまでもそれではいけません。


 


 周りに障害をオープンにしていかないと、自分で抱え込むことになり、介護者の方がダウンしてしまいます。いつか、吹っ切ることが必要になってきます。すると、見える景色も広がってきます。


 


 打ち合わせが終わると、すっかり暗くなっていました。 三越で、育ち盛りのワッチに頼まれた、柿安の牛めし弁当を買って帰りました。


 


 小雨の中、銀座はまだまだこれから、という活気に満ちていました。



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 昨日でもあれだけ焦っていた絵なので、搬入前日の今日はさぞかし・・・と思われるかも知れませんが、じゃ〜ん!なんと余り焦っていないのでした。


 


  といっても完成したわけではありません。


  どういうことかと言うと、「飽きてしまった」のでした!


  別に珍しいことではありません。情けないことに、私は描いていて時間がかかりすぎると、時々飽きてきて、描くのをやめてしまうのです。 だから私の家には描きかけの絵や絵本が山ほどあります。これらが仕上がる日が来るのかは、誰にもわかりません。


 


  やはり飽きないうちに早く描いてしまわないといけないのですが、今回はあちこちから色々用事が入り、描く時間が細切れ過ぎたようです。


  でも、まあいいや、と明日搬入してきます。さすがO型。


 


 銀座は久しぶりです。しかもこの寒さ。


 まだ衣替えもしていないので、一体どんな服を着ていけばいいのか、自分はどんな服を持っているのかも一年たつとうろ覚えです。


 美容院も行く暇なく、髪もボサボサ、絵は未完成、トホホです。


 


  しかも、搬入のあとに、テレビ局の方と編集者I氏と打ち合わせが入ってたりします。


 昨日急に入ったお話で、今週取材、来週放送と言われ茫然。


  考えをまとめたり、家を掃除する以前にまず美容院へ行かねば!と、ちょっとズレている私です。


 


  カブトムシは、お迎えがすぐそこまで来ていますが、本の出版、展覧会の絵制作、と、この4か月間、私をずっと癒やし、支えてくれました。感謝。


 


 今も広いケースを覗くと、顔をウン?とかすかに上げて私を見つめるこのつぶらな瞳の可愛らしさ! 今は別れは悲しいけれど、私もいつかはそちらに行くよ、と話しかけています。


 生き物は皆同じ、いつかは死にます。だから、せめて生きている間は精一杯生きましょう。


 


  写真は2枚目の絵です。小さな頃のワッチと今のウメを、一緒に描きました。この頃のワッチは、かわいかったのになあ・・・?


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