日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2010年11月


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 サクサクサク・・・ ガサガサガサ・・・


 


 枯れ葉を踏みしめたり、かき分けたりしながら、今日のウメとの散歩は、ゆっくり楽しみました。


 


 秋を彩る楓やつたは♪、という歌のように、道に落ちている葉も、立ち並ぶ木々も、目に鮮やか過ぎて、満腹感を味わうほど。


  毎日散歩していると、葉の色や、葉を落としてどんどん寂しくなっていく木々が、1日1日変化していくのがよくわかります。


  こんなにきれいな世の中は滅多にないので、一年中このままならいいのに。


 


  彩られる樹木と書いて 「彩樹」。


 


  実は、ワッチの本当の名前は彩樹といって、「さき」 と読みます。


 明日が、彩樹の14才の誕生日。


 


  名前を考えた時は、季節は余り考えず、


   「色とりどりの花や実をつけるように、豊かで、直立した木のように、強くたくましい人


    間になりますように。」


  という願いをこめました。


 


 それが、奇しくも誕生日が、名前通りの、こんなに美しい季節だったなんて・・・。


 


 14年たってそのことに、初めて気づき、いい名前をつけたものだ、とコウジさんと盛り上がりました。 (コウジさんは、自分が考えた、と言いますが、実際は、私と、コウジさんの亡くなった父親が、考えてつけたのです。)


 


 ワッチも、自分の名前と、12月1日という日が、お気に入りなんだそうです。


 


 そのワッチは、明日は不二家のケーキを食べたいんだそうです。


 「三角ショートでいいよね?」 と聞いたら、


 「嫌だ、丸いのがいい」 と。


 


  まあ、1年に1回だから、奮発しますか・・・。


 


  ところで今日は、病院に置いてあったりする、徳州新聞の取材を受けました。


 


 動物好きなフォトグラファーの女性は、ウメやおはぎちゃんに、喜んでいました。


 とてもお優しい方達でした。


 私の本を、熟読されてきて下さっていたので、嬉しく思いました。


 


 病院関係者や、病院に来る患者や家族の方達にも、私の本を読んで頂けたらいいな。


 


 昨日は睡眠3時間だったので、もう寝ます。


 おやすみなさい。


 


 13歳最後のワッチも、おやすみなさい。



 今日は、世田谷区立総合福祉センターで、『高次脳機能障害相談会「家族を支える」』 がありました。


 


  私の持ち時間は45分でしたが、緊張していたせいか、せっかくコウジさんから借りてきた時計を、うっかりバッグに入れたまま前に出てしまい、時間がわからず、キョロキョロ後ろの壁時計を振り返りながらの話になり、失敗。


 結局何分話したかわかりませんでしたが、ちょうど良かったそうで、ほっとしました。


 


 来て下さった主婦の友社I氏から、講演後頂いた忠告は、今後の参考になりました。


 それは、聴衆よりも、職員のOさんの顔ばかり見て話していたこと  (そういえば優しくうなずいて下さるOさんばかり見てたかも。)、端っこで話していたので真ん中で話すように、ということ。


 有り難うございます。今後こういう場の時は、気をつけなくちゃ!


 


  その点、私の前に話された橋本圭司医師のお話は、「素晴らしい!」 の一言に尽きます。


 


 医師ですのに、まるで話をすることが本職のようです。


 よどみなく、メリハリがあり、しかも話が面白いので、聴衆は引き込まれます。


 私は今日で、橋本先生のお話を聴くのは3回目ですが、毎回楽しいです。


 障害について、的確に、為になるお話を、明るく力強くされるので、元気をもらった人も多いと思います。


 


  沢山の方が来て下さいました。


 49才のご主人が、2か月前にくも膜下出血になり、まだ入院中という奥様。 50歳のご主人が、うちと同じ6年前に、脳出血で右半身麻痺になり、怒りっぽく就労されていないという奥様。 まだ脳梗塞後入院しているけれど、高次脳機能障害と診断された一人暮らし独身62才男性の弟さん。 1年半以上前に倒れたけれど、傷病手当金をもらうなどの手続きをしていなかった方。 ご主人が水頭症手術で感染症になったせいか、具合が悪く、又74才という年齢なので、認知症とどう区別していいかわからないという女性、社員として雇用された障害者本人の女性・・・。


 


  それは、質問したり、会の後話に来て下さったからこそ、分かった方達なので、本当なら、来て下さった方全員に話を伺って、対策等を一緒に考えたかったですし、 そういう場も必要なのでは、と思いました。


 


 せめて、このブログに投稿してきて下されば、私もわかることはお答えしますし、わからないことは聞いてからお答えしますよ!


 


  とにかく、私も家族側として言いたいことを言わせて頂き、有り難うございました。


 


 読売新聞社、東京都心身障害者福祉センター、東京都福祉保健局、JR東京総合病院、その他医療介護関係者など、当事者以外も沢山いらしてくれました。 


 


  帰宅すると、ワッチに 「又やりたい?」 と聞かれたので、「あと100回位やりたい」 と、半分冗談で返事すると、呆れられました。


 


  ところでウメですが・・・。


 私は家を出たあと、ガスの火を消したか心配していたところ、ちょうどブログを読んだ近所の犬友達Sさんが、メールをくれたので、図々しいのですが、家に入って頂き、火の確認を頼みました。(鍵は、鍵を持っていかなかったワッチの為に、とある場所に置いてきていました。)


 


 やはり火はついていませんでしたが、その時、ついでに心優しい Sさんが、喜んでいるウメの散歩も申し出てくれたので、大喜びでお願いし、私は安心して講演で話をすることができました。


 Sさん、有り難うございました!


 ウメも、Sさんのことを知っているから、大丈夫だったんだと思いますけど・・・。


 まさか、泥棒にも喜んでついていくことはない、と思いますけど・・・。


 


 とにかく、こうして私の講演デビューは、無事終わったのでした。


 有り難うございました。


 



 明日は初めての講演なので、もう寝ます。


 


 前日なのに、相変わらずバタバタしています。


 


  送った雑誌原稿に、又しても2箇所直したいところが出てきて、その対応に追われていました。


 締め切りは30日だから、まだ大丈夫だ、と思って見直せば見直すほど、ちょっと気になっていたところが実は大きな問題だったりして。


 もうこれでいいと思うけど・・・


 


 明日話している時、手元に置いておく腕時計の電池を買いに、とうきゅうへ夕方一人で行ったら、なんと売っていませんでした。ビックリ。


 


  直前に用意する自分が悪いのだけど、日曜日の夕方のスーパーは恐ろしく混んでいて、すぐ退散。


 


  仕方ないから、コウジさんの腕時計を1つ借りて行きます。(私は普段時計を使わず、時刻は携帯を見ています。)


 


  それにしても、気になって仕方ないのは、ウメの散歩のこと。


 


  明日昼前に出て、帰りはきっと夜6〜7時。


 ウメの散歩はいつも、早朝と午後3時頃。


 


 ウメ待ってるだろうな。


 


 「今日は、どうしたんだろう?」って、しょんぼりとベランダから顔を出して、私の帰りを待ってるだろうな。


 


  クラブ(体操部)をしてくるというワッチに、なるべく早く帰ってウメの散歩するように頼んだけど、それでも私と余り変わらない時間になるみたいだし。 ああ、心配。


 


 ウメがオシッコやウンチを我慢して待っているかと思うと、可哀想で、可哀想で。(家でどうしてもしないのです。)


 


 やっぱり私が家を出る前に少しでも、もう一度散歩に行っておこう。忙しいけれど。


 


  明日も五時半起床でお弁当作りなので、おやすみなさい。


 


 また、明日心配しよう。



 昨日もブログを書く時間がなく、倒れるようにベッドへ。


けれど朝は、ワッチのお弁当作りで5時半起床だから、いつも寝不足です。(今日も土曜日ですけど、授業のあとクラブ。)


 


  考えてみると私は、子供に、障害者の夫に、犬、猫、魚、昆虫の世話、勿論家事全部、そして仕事の毎日だから、時間が足りないのは当然。


  毎日いっぱいいっぱい。


 


  昨日はコウジさんに、会社帰りに、駐輪場そばのドラッグストアで、おはぎちゃんのトイレ砂を買ってきてくれるよう頼んだのですが、もう迷子になって隣駅まで行ってしまいました。


 買い物もせず、歩いていたおばさんに道を教わって、無事に帰ってきましが。


 


  もうここに12年住んでいるのに。


 地誌的障害というのは、記憶障害だけでなく、空間をとらえられなくなったり、注意障害などにも起因するそうです。


 


 コウジさんは会社が終わると、毎回私や実母に電話するのですが、昨日は実母の方は大雨が降っていたそうです。


  それを聞いた途端、コウジさんは 「大変だ!こっちも降るかもしれない。」 と慌てて (離れているんだから降らないよ!)、私が渡したメモ見ても、 「買い物なんかしている暇ない!」 (たった10分で済むのに。)、 「こんなに暗くて事故にあったら大変!」 (まだ6時台だよ。) と、迷子になって腹が立ち、私を恨みながらプンプンして帰宅。


 


 私は、コウジさんがこんな近所で又迷子になったことよりも、おはぎちゃんのトイレ砂が足りないことの方が心配で、そっちにがっかりしました。( コウジさんの方は、慣れ。)


 


 昨日は、急いで作った資料を速達で送ったあと、間違い2カ所に気づき、慌て訂正連絡。


  最近、慌てていて間違いばかりで落ち込みます。


 


  けれど、おはぎちゃんの寝姿見たり、昼間暴れまくってやっと寝たウメの寝姿見たりした時に、スッと穏やかに気持ちが切り替わるのが、自分でもわかります。(同じく、ワッチとコウジさんが寝た時も。)


 


  まあ、自分の選んだ人生ですから、いつもバタバタは仕方ないと諦め、事故と健康だけには気をつけます。


 


 朝から愚痴っぽいのは、疲れている証拠。


 


  それにしても、主婦は家事が多くて大変。


 仕事に使える時間は1日数時間しかありません。


 


  さて、これから食器洗いと掃除機かけ、洗濯干し。


 湿度も低く、いい天気だからすぐ乾くかな。


 


 うんうん、それだけでちょっと嬉しくなってきました。


 家事って実は奥深く、楽しいかも、と思います。


 


  多分楽しいものなんですよ、きっと。


  嫌いじゃないもの、私。



 できました!生まれて初めて、パワーポイントで資料を1枚作れました!


 


  うっそ〜! 私にもできたなんて、信じられません。


 パソコン音痴なのに・・・。


 


 眠たがるコウジさんをつかまえて、5分だけ教わり、あとは自己流になんとか。


 


  コウジさんは病気になる前は、経営コンサルタントで、資料をよく作っていたから、少しは覚えているのです。


  コウジさんが、私に何か教えてくれると、やっぱりすごく嬉しい。


 


 ・・・ところで、なんで私がこんな深夜に、資料を初体験で作っているかというと、月曜日の講演会に、何かあった方がいいかと、急に思いついたからです。


 


 下手くそですけど、これにイラストを手書きで入れよう。(パソコンで入れ方がわからないし。)


 


  というわけで、今日はそんなことやっていまして、昨日は2月の名古屋と豊橋の講演会の打ち合わせを夜していまして、ブログに投稿できずじまいでした。


 


  ウメの散歩は、毎日1時間半していますよ。


 


  では明日も又この続きをします。


 


  ああ、なんとかできて嬉しいです。


  おやすみなさい。


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