日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2010年11月


 何のために生きるか、と言えば、人のため。世のため。犬のため。猫のため。生きている世の中全てのもののため・・・


 


 今朝たまたまテレビを見ていたら、ワタミの渡邊美樹さんが出ていて、中学生に向かい、「自分が大切か、他人が大切か。」と質問していました。


 中学生は皆、「他人が大切。」と答えました。


  渡邊さんはそれを、「まずは自分が大切。自分が満たされないと、他人のために何かできない。」というようなことを説いていました。


 


  たしかに、私はコウジさんが倒れて手一杯の時は、他人のことまで手が回りませんでした。 (とはいっても、コウジさんが倒れた時は、ワッチの小学校の広報委員で、委員が結束して作った見事な?広報誌は、東京都で1位、全国で4位に選ばれ、表彰式に私も行きましたし、 倒れて3年半後には、今度はクラス代表になり、結構忙しくしていました。コウジさんのことは、ほとんど他の方には言っていませんでした。)


 


 すると、私が理想と考える「助け合い」の世の中とは、個人個人が幸福でない限り、実現しないということ。


 


  これはたしか、宮沢賢治の言葉の逆になります。


 宮沢賢治は、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と言ってます。


 


 これも又然り。


 


 自分が幸せな日々を送っていても、世界のどこかで餓えている子供達がいたり、貧困と病気、戦争に怯える人々がいたとしたら、自分の幸せというのは嘘の幸せなのだ、と思います。


  日本も今や貧困な人々が多く、とても豊かな国とはいえませんが。


 


  結局のところ、まずは自分ありき、で自分がきちんとしてから、他人や世界のために尽くし、そのことが又自分の幸せとして返ってくる、ということではないでしょうか。


 


 おお、それはまさに私が、「日々コウジ中」のP115に書いたこと。(何気に宣伝。)


 


  人間は窮地に追い込まれると、良い考えが浮かぶのです。これぞ、「窮すれば通ず」。


 


 そんなことを考えながら、今日もウメの3度目の散歩をする私。


 計算すると、起きている時間の8分の1はウメと散歩しています。


 つまり人生の8分の1!


 


  いくら犬のためになるとはいっても、焦りを感じますね~。


 


 それでもやっぱり、少なくとも夫、娘、犬、猫のためには役立っている (よね?) だけ、私の人生は意味あるのだ、と思うのでした。・・・と、これもP52に書いたな。


 


 雑誌原稿は昨日提出、今は来週の講演に話すことを考え中の私。


 なんだか頭の中が難しいことになっていて、今日のブログまで、その影響を受けてしまっているようです。すみません。



 今日も原稿直しをしたり、当日まであと10日もない講演に何を話そうか、ボンヤリ考えているうちに過ぎました。(結局何も考えていない。)


 


  ワッチは学校に、「ニュース検定」なるものを受けに喜んで出かけましたし、コウジさんも近所の方に連れられ、コーラスクラブへ出かけました。


 


 そして先生に沢山誉められたそうで、嬉しくてたまらない、心なしか自信に満ちた顔で帰宅したコウジさん。(やっぱり近所の方にくっついて。あと何回か行けば、自転車で10分位の道を覚えられて、1人で往復できると思います。)


 楽しかったそうで、良かったね!


 


  ウメが今日は3回も散歩を催促。2回はコウジさんがどうにか行ってくれましたが、3回目はさすがに「もう気持ち悪い。」と言うので、私が夕方5時半過ぎに行きました。


 


  もう真っ暗でしたが、月が丸く明るく出ていてきれいだったので、心軽く、楽しく散歩。


 


 相変わらずどこへも行かず、このへんから出ない私ですが(そういえば昨日も一歩も家から出なかった。今日もこの散歩だけ。)、忙しくて本を読む時間も絵を描く時間もなく、段々禁断症状に・・・


 


  思い切り本を読みたい〜!思い切り絵を描きた〜い!思い切り映画見た〜い!どこか旅行した〜い!(でもウメとおはぎが気になって行きたくな〜い!)


 


  秋の夜長に、心で叫ぶ私でした。


 


  さて、もうちょっと高次脳機能障害関係資料を読んでから寝ます。


 


 この障害者は、コウジさんみたいな働き盛りの他に、高齢者、若者、子供と、年齢層が広範囲で、症状も様々なら、抱える問題も本当に色々です。


 そして、この障害者の数は医療の発達と共に逆に増えるから、これは無視できない、非常に大きな問題なのです。


 なのに受け入れ体制が整っていないどころか、周知もされていません。


 


 これから山登りするような感じです。


 尤も、これでも10年前よりは、裾野から登ってきているそうですが。


 


 家族会会員の方の中には、20年、30年、とこの障害と付き合ってきている方々もいます。 (だって、この障害は今始まったわけではなくて、大昔からあったはずです。) 


 はあ~・・・ 大変だったでしょうねえ。


 そんな大先輩の方々に、本を喜ばれながらも、教わることの方が多い私です。 大先輩の方々は、落着かれ、笑顔がステキです。


 


 会長のお言葉のように、きっと、「時間が解決してくれる。」のですね。


 


 よし!頑張ろう!



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 「ママ!なにその傷?」 とワッチに言われて見ると、指から、たら〜っと血が出ていました。


 どこでケガしたのかわからないような傷が, あちこちにあるのは、小学生ならまだしも、私はもはや中高年 (心は10代のまま?) なので、恥ずかしい話です。


 


 そのほとんどの理由が、ウメと散歩しているから。


  しつけの面では良くないのでしょうが、私はウメが行きたいように歩きます。


  すると、茂みに私を引っ張り込むので、私は枝で手を切ったり、蜘蛛の巣に引っかかったりする事態に。


 ウメと一緒に、ひっつき虫 (服などにくっつく草の種?) だらけになったり、雨で滑って衆人環視の中、派手に尻餅ついたことも。


 


 そんな時は、「ほうらあ!ウメが引っ張るから、転んじゃったじゃなあい!」と、わざとらしい大声でウメに話しかけ、私が転んだのはこのわんこのせいなんですよ、私はもっとおしとやかなんですよ、とアピールしながら、恥ずかしさも紛らします。


 (ウメは、「?」 の表情ですが、事実ですから。)


 


  今はイチョウの黄色の、桜の赤い葉が本当にきれいです。


 


  散歩から帰ってくる途中、例のスウェーデンハウスの家の前で、奥様がほうきで落ち葉を掃いているところに通りかかりました。


 


  そこで先日の会話を確認したところ、「窓が3重なので、窓にろうそくを近づけると、炎が3つ見える、と営業マンが自慢した。」 ということでした。


 


 ふむふむ。


 


  帰宅したコウジさんに又質問すると、やはりろうそくは、営業マンが 「炎が揺れないくらい、気密性が高いのを見せるのに使っただけ。」 とのこと。


 


  私は、コウジさんが作話するなら、どんな風にするのかを知りたかったのですが、考えてみたら、これはコウジさんが病気になる前の出来事なので、全く参考にならない話でした。  奥様の話は勿論のこと、コウジさんの話も事実なのでしょう。


 何やってるんだか、私は・・・。


 


  コウジさんの話が本当か嘘(作話)か、見極めるのに苦労する毎日って、ヘン・・・


 


 でも既に、無意識の習慣となっているのです。


 


  高次脳機能障害者のご家族は、皆さん同じ苦労されているのでは、と思います。


 


 写真は、秋の散歩を楽しむウメ(と私)です。 


 すぐ暗くなるから、最近は早めに家を出ています。



 コウジさんは、昨日午前中、会社を休んで皮膚科へ行きました。


 


 なぜかわかりませんが、ここ1年以上、頭皮や耳の付け根が痒くて、かきむしるのです。 薬を塗ると治りますが、治りかけですぐまたかきむしるので悪化、その繰り返しでもう1年以上ということになります。


 


  くも膜下出血の手術により、頭に傷がありますし、水頭症の手術でも頭に傷と、頭(脳室)から耳のうしろを通って腹腔へ管が入っているので、それが関係しているのかしら?


脳外科受診の時に尋ねると、それは関係ないと言われましたけど。  


(ちなみに、血液のナトリウム値や、特に尿酸値が非常に高いのですが、医師からは、多少薬を処方されるものの、コウジさんはこの数値でバランスがとれているので良いそうなんです。通常では異常とされる数値も、仕方ないようなのです。)


 でも、かいちゃいけないのに我慢できずにかくのは、高次脳機能障害に関係していそうです。


 


 自分では、「絶対かいてないよ!」と言い張り (勿論ボリボリかいている。現場をおさえると、「今ちょっと触っただけじゃん。」と言い逃れ、かいていることを絶対認めないので、押し問答になる。)、自分で制御できないのです。


 


 ところで、 皮膚科に予約を入れたのは私でした。


そのあと何度もコウジさんにその日時を確認しておきました。


 


  なのに、朝にはまた、「予約してないんだよね?」と言ってるので、もう嫌になっちゃいましたよ。


 


  (次からは、自分で予約させよう、そしたら覚えているかも。)と思いました。


  手を出しすぎてしまう自分を反省。


 


 けれど、


 


 〇診察券、保険証、お金を用意し、何駅からどうやって病院まで行くかをコウジさんに質


   問しては、頭に叩き込む。(何度も行っているので体の記憶を信じ、あえてメモは持     


   たせず、ハードルを少しあげました。)


  〇病院に着いたら私に電話入れさせる。


  〇医師には、私が書いた紙(症状や欲しい薬など)を読んで診察を受ける。


   ・・・ この医師には、最初なんどか同行して、コウジさんの障害のことを教えてある


      ので、安心です。


 〇診察が終わったら、又私に電話する ・・… 。


 


  そんなことを、手取り足取り教えないとなりません。


 


  テレビを見ているコウジさんをせきたて、家から送り出して、ぐったり。


  大きな子供のようですよ。


 


  診察が終わったコウジさんは、大急ぎで会社へ行き、半休頂いているのに早く着きすぎて1時間余分に働き、周りの方に「なんだか半日なのに、すごく長い気がする。」とぼやいていたそうです。


 


 真面目でいいんですが、なんかおかしいコウジさんです。(面白い、変の両方の意味で。)



 ワッチのお弁当作りは、いつも朝5時半から。


 


 けれど、 昨日ワッチはこう言ってました。


 「明日、学校でお琴のテストがあるんだよ。でもワシは、(ワッチは自分のことを「ワシ」と言ってます。前は「ワッチ」と呼んでたのに。・・・「ワッチ」命名の秘密が今明らかに!つまり「私」 のことなのです。)は風邪で休んでいたから、全然弾けないんだよう。明日は早く学校へ行って、練習したい。」と。


 


  「真面目で偉いねえ。」とニコニコした私ですが、え!・・・ということは、私もさらに早く起きなくちゃいけない、ということ? 


 トホホ。


 


 そして今朝5時に起きると、顔の横には、おはぎちゃんのフワフワ温かい毛。


いつ来てたのかな?かわいいなぁ!


私が目が覚めたのがわかると、途端にゴロゴロ喉を鳴らし始めます。贅沢な目覚め方です。


 


  窓の外はまだ真っ暗。やれやれ。


 


  お弁当作って、起きてきたワッチと朝ご飯、それからコウジさんが起きてきて、あれこれしていたら、又してもこんな時間。早すぎ~!


 


 なんだか、毎日用事ばかりで、テレビ見る暇もありません。


ましてや、本などなおさら・・・。


さすがに、もう少し、ゆったりしたくなってきました。


 


 けれど有り難いことに、又今日、取材依頼が・・・。


 


 ハイ!喜んでお受けします!こんな私が、お役にたてるのでしたら、なんでも。


 


 ウメの散歩をしながら、約10日後に迫った講演の模擬練習を、頭の中でしてみました。


けれど、 ダメだダメだ、どんどん話が横にそれていってしまい、これでは時間オーバーになること間違いなし!


 絶対にこれだけは言いたい、ということは、リストにして手元に置いておかないと。(あと、勿論時計も。)


 


  ところで、いきなりですが、明日の毎日新聞朝刊の東京版に、私の本と講演の記事が載るそうです。(今さっき、メールで連絡がきました。)


 


  取材はとっくに受けていましたが、いつかは決まっていなかったので、私も驚いています。


 


  どうぞお読み下さい。


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