父親が働き盛りで高次脳機能障害になった場合、まだ幼い子供と父親の関係はどんな風になっていくのでしょうか。
また母親との関係は?
あるいは子どもが高次脳機能障害になった場合、それ以降の親子関係は?
また兄弟姉妹とは?
ほかにも妻が、母が、この障害になった場合、取り巻く家族との関係は?
それぞれの年代、それまでの関係、地域、障害の重さ・・・ それらの状況により一概には言えないにしても、典型的な像というものはあるのではないでしょうか?
どなたかそれをテーマに調査、考察され、論文にまとめて下さらないかなあ?
それとも、もう既に出ているでしょうか? (私はまだ存じませんが。) (私も今後研究してみたいと思っていますが。)
私が講演先や家族会、そしてこのブログ内で必ず質問されたり相談されたりするのが、この家族の問題です。
特に我が家と同じく、思春期の子どもと父親との関係が多い。
けれど我が家自体が、試行錯誤の現在進行形のため、お答できていないのですよ。
私が聞きたいくらいですので。
ワッチが7歳の時コウジさんが倒れ、私がコウジさんにかかりきりになっているうちに、ワッチは15歳になってしまいました。
最近、反抗期なのか、ワッチは爆発することがたびたびあり、私も困って母や友人に相談することもあります。
その結果、やはり今まで通りでいながら、今までよりもう少しワッチのことを考えなくては、と意識的に心がけるようにはしています。
私より10年先を歩まれている先輩のご家庭は、あるお子さんの父親に対する態度は、いまだに冷たいといいます (お母さんを大変な目に遭わせたからと。)
けれど、ほかのお子さんは、鍼灸師の道を歩まれたとのこと。
また、私と同年代のあるご家庭では、中学生のお子さんは 「将来OT (作業療法士) になる!」、と既に目標を定められているそうです。
障害者の父親の存在が、子どもの人生に影響しているわけですが、そのお子さんはきっと立派なOTさんになるに違いありません。
ところで、滋賀講演での第2部のディスカッションの時、コーディネーターの中川さんが、面白いクイズを皆に出されました。
四角を書いて、その中に自分の家族を丸で書いてみて下さい、と言うのです。
例えば我が家の場合、私は四角の真ん中に大きめの丸を書き、それは私。 そのそばにちょっと小さめの丸を書いて、それはコウジさん。 その反対側に、ちょっと離れてさらにもう少し小さめの丸を書いたら、それがワッチ。 そのほかにおはぎちゃんとウメの丸も。 両親と義母の丸も四角の中に。
まあ、私の場合はそんな感じですが、これが私の、今の自分の中の家族のイメージなんだそうです。
コウジさんは私が庇護する存在としてそばに。 ワッチには、私やコウジさんの影響を受けずに (今さらそれは無理?) のびのびと生きてほしいので、ちょっと私とコウジさんから離したわけ。
人によっては、義父母の丸を四角の中どころか、外に書いたり、子どもの丸を自分の丸の中に書いたりすることもあるそうです。
その絵を書いてみることは、改めて家族のあり方を考え直す機会になり、場合によっては、今後の自分の姿勢や意識を変える必要を感じることになるかもしれません。
コウジさんとワッチにも、今からやってもらって、結果は明日お知らせしますね。
ではまた続きは、明日に。