日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2012年12月

コウジさんとワッチが昨日からコウジさんの実家へ行きましたので、私1人 (正確に言えば1人+2匹+熱帯魚いっぱい) で年を越しています。

 

咳を持て余しながら最低限の大掃除をしたあと、夜はもうテレビ見ながらこまごました片付けに。

 

道場六三郎さんのファンなので、アイアンシェフを見ていましたが、あと3日で82歳という年齢にはとても思えない機敏な動きと、斬新で美しいお料理に、びっくりしました。

 

すごいなあ。 「料理は海で自分は魚。 マグロは泳ぎをやめたら死ぬ。 自分は動ける限り料理する。」 というようなことを言われた。

 

やだやだ、私なんてまだ49なのに 「疲れた」 なんて言ってちゃダメじゃん! 情けないったら。

 

そういえば、29日のNHK 「プロフェッショナル」 も実は見ていたのですが、イチローのストイックさにもびっくりしました。

 

自分を甘やかさず、常に精進される姿に感銘を受けました (愛犬の柴犬一弓もかわいい)。

 

・・・道場さんを見ていたら、紅白のコブクロの半分を見逃したのが残念。 それにしても、皆さんは美輪明宏さんの 「ヨイトマケ」 聞きました? 私は紅白はコブクロと美輪明宏さん、和田アキ子さんくらいしか見ませんでしたが (チャンネル変えるので大忙し。)、美輪さんは飛びぬけていましたね。 あの迫力、歌というより芝居です。 いつもの黄色の髪ではなく短い黒髪だったのも、ちょっと身震いしました。 さすがですね。

 

ワッチはおばあちゃんちで、「ぜったいに笑ってはいけない」 を見ているだろうし、コウジさんはボクシングを見ているだろうし、これを見ないなんて勿体ないなあ。

 

さて、そんな興奮に包まれながら・・・ 今年も皆様にはお世話になりました。

 

年末に向かうにつれなんとなく疲れ気味の私でしたが、ペース配分を反省して来年もまた自分ができることを地道にやっていきたく思います。 引き続き宜しくお願いします。

 

皆様もどうぞ良いお年を!

すぐ治ったと思った風邪が、熱だけはは下がったものの、ずっと咳が抜けずしんどくて、このまま年を越しそうです。 ああ、私も年とったなあ・・・ ちょっと無理し過ぎたのかなあ・・・

 

と、冴えない頭とをどうにか奮い立たせて、雨の中をウメの散歩に出たり (しかし雨の日は、ぐっと散歩している犬が減りますね。)、片付けしています。 また、こういう時こそ読もうと思って買い集めていた本を読んでいこうと、今日読んだのは  『新聞記者が本音で答える 「原発事故とメディアへの疑問 」』 (東京新聞 田原牧著 クレヨンハウス)。

 

これを読むと、私達はマスコミで報道されることをその通りに受け止めてはいけないなあ、と思います。 まあ、原発事故以来の報道を見聞きしてきて、私自身そう思っていましたが。

 

新聞記事になるものも、各新聞社が選別したものが記事になっているのだから、その新聞社が、「これを記事にしたら都合が悪いな」、と考えたものは記事にせず、都合の良いもの・無難なものを記事にしている、ということが起きているようです。

 

だからそうして操作された新聞を読んだりテレビを見たりする私達は、洗脳されたり、事実の全ては知らされずにいることになります。 危ないなあ。 何も知らない私達一般庶民は、新聞に書いてあることを教科書のごとく信じて読んでいると思いますすが、それは間違いなんです。 牧さんも、「メディアにはことばの本来的な意味での「客観公正中立」なんてものはありません。」(P34) と書かれています。

 

私は朝日新聞と東京新聞を読んでいますが、毎日読み比べていると、出来事についての記事の取り上げ方が違いますね。 特に原発に関する記事は。 東京新聞はいつも突っ込んだ内容で、現状がよくわかり、有り難いです。

 

読者は惑わされずに、自分の頭で判断しないといけませんね。

 

正義は1つで、それを見誤らないこと。 そして傍観しているのではなく、自らも声を発すること。 そうしないと悪に負けちゃいますよ。

 

そんなことを考えている年末です。

やっと年賀状を書き始めました。  ハガキを買ってきて、イラスト描いて、それをカラーコピーしています。  今は皆さんパソコンで上手に作られるけど、自分の絵を使うのがやっぱり楽しく。  昔は版画が多かったけど、版画の年賀状を頂くことはなくなり寂しい。 時代は変わりましたね。

 

ところで会津若松講演の続きですが、宮城県からいらした原田先生のお話にびっくりしました。

 

なんと宮城県は保健所が何でもやってくれて、9つある保健福祉事務所には全て家族会があり、高次脳機能障害か否かのチェックリストがあり、原田先生がもう10年くらい前から浸透させてきているので、保健師さんは皆さんチェックリストを重要ととらえてくれているのだそう。

 

(むむ、この人はもしや?) と思う人にはチェックリストをやってもらって、高次脳機能障害者の発見に役立っているそう。 そして見つけた高次脳機能障害者を、たらい回しにはさせないとのこと。

 

私は高次脳機能障害者が支援の手から漏れないように、高次脳機能障害の患者が出たことを知っている 「病院」 こそが、その情報を家族の了解のもと各都道府県の支援コーディネーターに繋げる必要がある、と講演のたびに訴えていますのに、宮城県では地域地域の保健師さん達が、病院から情報を得ているというんですよ。

病院が、市町村・保健所・精神保健福祉センター・指定居宅介護事業所・地域包括支援センターと連携しているんだそうですよ。

 

支援コーディネーター制度ができて、やったあ、これで助かる、でも病院から支援コーディネーターへの連携が問題だ、と思っていますのに、地域に根差した保健所か病院とくっついて支援してくれるなんて! 理想的です。 ほかの都道府県の中にも、似たようなところはあるようですが。 少なくとも東京在住の私は、保健所とは接点なかったなあ。

 

また宮城県には、高次脳機能障害の 「診断書作成マニュアル」 を用意したので、診断しない医師ももう、 「診断できない」 と言ってられなくなったのだそうです。

 

宮城県は素晴らしいですね。 というか、原田先生が宮城県で保健所県域に講習会を年に30回もされて、高次脳普及に努めて下さったご功績によるものですね。

 

私の資料も書き直さないといけないかも。 少なくとも宮城県と東京は違います。 東京の目線で各地でお話していると、そこでは?ということもありますね。 都道府県によって高次脳機能障害者を取り巻く仕組みは、こんなに違うものなのだなぁ、と改めて思い知りました。 今更そんなこと言ってる場合じゃありませんけど、 私もまだまだ勉強不足です。 もっと色々な方の講演を聞かなくちゃね。

会津若松での講演会に来て下さった皆様、有り難うございました。

 

思い返しましても、もう少しお時間を頂けるよう主催者にお願いしておけば良かった、と痛恨の思いです。 多分それは可能だったかと。

 

お話したいことが沢山有るので、1時間ではやはり時間が足りず、機関銃のようにまくしたてましたね。 もう30分あれば少なくともあと2つ3つのエピソードをご紹介できたり、ジョークを言って笑いもとれたかもしれません。

 

ただ最低限言わなくてはいけないことだけを言ったらちょうど1時間で、電車の時間の関係もあり、すぐ会場を後に致しました。

 

会津若松から郡山へ向かう電車はガラガラで、車窓から暗い外を眺めながら、またいつものようにクヨクヨとしていました。

 

いつもこのブログを読まれていて、もう私が疲れて講演をやめるのでは、と (ブログにそういうことを書きましたからね) 心配され、この機会を逃さないようわざわざ岩手から駆けつけて下さったご夫妻。

 

当事者であるご主人が私に、「誰にどう言われてもわからなかった自分の障害が、この本 (『日々コウジ中』) を読んで初めてわかった。」 「講演を続けて下さい」 と言って下さった言葉に、ただただ有り難く 「はい。」 と答えるのがやっとでした。

 

また、今年5月にご主人が脳出血から高次脳機能障害になられたというご夫妻とも、もっとゆっくりお話したかったです。 病院関係者の方々に送られながらタクシー乗り場へ急ぐ私は、実に後ろ髪を引かれる思いで、角を曲がるまで見送って下さっていた奥様に会釈をしました。

 

彼女は私からの言葉を受け、「゛まだ新人゛、頑張ります!」 と笑ってらっしゃいました。 頑張って下さいね。 そのうちいつかは必ず、トンネルから抜けられますから。

 

ほかにも多くの当事者家族がいらしたと思いますが、やはり講演会後は時間をたっぷりとって帰らなくてはいけなかった、と後悔しながらの帰り道でした。

 

講演会で拝聴したもう1人の講師、原田先生のお話についてはまた明日かあさってに書きます。 とても驚いた宮城県の状況です。 進んでいます!

 

これから年賀状のイラストを描かなくちゃ、間に合わない・・・

今日の会津若松は晴天で、そんなに寒くありません。

けれど道路の両端には雪が残っていて、少し前には大雪が降ったようです。

今夜これから明日のお昼くらいまで雪が降る予報なので、今日こちらに来ておいて良かった。

 

いつもなら家族会の方々と会って頂いたり、障害者向け施設などを見学したりするのですが、年末なので皆様忙しく、予定を入れてもらうのは憚られたのと、私がずっと風邪をひいていて、そのような根回しはできませんでした。

 

けれど明日の会場である、竹田綜合病院へ行き、職員の方々や明日一緒に講演させて頂く原田勝行先生とご挨拶致しました。

 

そして一室をお借りして、明日販売して下さる拙著にサインしていましたら2時間半もかかり、目が充血、のぼせてしまいました。

 

職員の方々や原田先生は、皆拙著を読んで下さっていて、こんな私をとても歓迎して下さいましたので、感激しています。

明日、良いお話ができるよう頑張ります。

 

それにしましても、竹田綜合病院はこの10月に新築されたそうで、素晴らしく立派な病院です。

会津若松市だけでなく、近隣からも患者さんが集まってこられる大病院ですね。

 

それでは明日宜しくお願いします。

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