日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2013年05月

土曜日夜から 「喉が痛い」 と言い出していたコウジさん。 それ以外は元気だったので、浅田飴をあげただけで余り気にしていなかったら、昨夜熱が出て8度2分に。

 

冷えピタしてルル飲んで寝ましたが、今朝も7度7分でした。 食欲は旺盛でそんなにしんどそうでもないし、「どうしても僕がやらなきゃいけない仕事が3つあるから。」 と言うので、またルルを飲んでマスクして出社して行くのを見送りました。

 

(責任感があって偉いなぁ)、と感心しながらもさすがに心配。 余り具合が悪そうなら、半日でその仕事にメドをつけて帰って来られたらいいね、と駅まで車で送った1時間後の午前9時 (8時半に会社に着いて朝の掃除準備をしています)。

コウジさんから電話があり、「これから帰る」 と。

 

会社の方に体調と抱えている仕事のことを話したら、コウジさんが今日やることをほかの方に書いて頂いたメモに目を通されて、「大丈夫。今日は帰って休んでて下さい。」 と言われたと。

 

「良かったね」、とほっとして家の近くのかかりつけの病院前で待ち合わせました。

 

念の為かレントゲンを撮られましたが異常なく、薬を2種処方され10時半からずっと家で寝ていました。 このところ暑かったし、疲れが溜まっているのかな。 それとも、私がいつも 「疲れた疲れた」 と言ってるのを聞くのも、疲れるのかも、と反省。

明日は会社に行けたらいいのですが。

 

私は今日はナナ原稿を完成させて送り、これから講演資料作りです。 このブログを書いている時間があれば、資料作りを優先しないといけないのはわかっているものの・・・

 

昨日も今日も、工務店に支払いの件で電話したり直接出向いたり。  その合間にも、実は来月8日に予定されている、リアルコウジ村と北海道コロポックル妻の会支部との交流会準備にとりかかっています。

 

参加者を募り、参加者に時間や場所を連絡し、お弁当注文を受けているところです。

 

本当は 「コウジ村通信」 第1号をその時に出したかったのですが、とてもその時間がなく。

 

せめて集まれる方のプロフィールを作って、当日配布したらお互い分かりやすくていいかと思うのですが、そのプロフィールもまだ何人かの方からは送られてきていません。 宜しくご送付下さい。

 

それでは、今日はこの辺で。 う~ん・・・ 睡眠時間が短いので、やっぱり眠い・・・。

今日も朝から夕方6時まで工事が入っていましたが、ようやく終わりました。 梅雨入りする前に、と急いで正解でした。 今週あたり、関東も梅雨入りかもしれませんね。

 

暑い中職人さんも大変でしたが、私もなんだか疲れて、昨日は頭痛と吐き気で調子悪かったです。

 

滅多に頭痛はしない私ですが、3年に1度くらい悩まされ、そういう時はバファリンを1回飲むと治るので、昨日も1回飲んだら頭痛は消えました。 強い薬なのか知りませんが、3年ごとに助かっています。

 

それで、介護認定調査の話の続きですが、調査が終わって帰宅すると、心配していたウメは大工さんにすっかりなついて甘えていたので拍子抜けしました。 大工さんは、「遊び好きな犬だね。 軍手をくわえて逃げ回るんだよ」 とニコニコ。 ウメは優しい人がわかるんですよ。 だから甘えたんですね。 留守にして心配でしたが、ほっとしました。

 

おはぎちゃんも工事の騒音をものともせず、熟睡していました。 おはぎちゃんは、最近耳が遠くなったような気がします。

 

ともかく帰宅するとすぐ、包括支援センターの担当者 (15日に来てくれた方) に電話して、調査の一部始終を話しました。 (母が 「できます」 連発したことなど。)

 

担当者も電話の向こうで苦笑していましたが、調査員と電話をして一次判定の大体の予想がわかったら私に連絡くれる、と言ったきり連絡はありません。 2、3日でわかるとのことでしたが、まだわからないのかな。

私も忙しくて、その後連絡していません。

 

そして23日。 今度は病院に付き添いました。

ところがせっかく医師に書いた手紙を、朝から工事の方と話したりバタバタしたものだから、家に忘れてしまいました。

 

1時間以上待った間に手書きでまた書き、診察の時に医師に渡しました。 医師は 「助かります」 「ありがとう」 と言ってくださって、まずそれに目を通してから診察を始めました。

 

「父がデイサービスに行きたくないと申しています」、と訴えますと、「お父さん、トレーニングに行かないとダメですよ。」 「とにかく何回か行ってみて下さい。 それでも嫌だったら辞めればいい。」 と言って下さいました。 父も頷いていました。

 

貼り薬のニュープロパッチが効いてきているとのことで、倍の量になりました。 また2週間後に来るように、と言われ、介護認定に必要な意見書や特定疾患に関する書類を窓口にお願いして、両親がタクシーで帰るのを見送ってから私も電車で帰ってきました。

 

というわけで、また2週間後病院につきそいます。 講演など、のっぴきならない用事が入ってなくて良かった。

 

今日はナナさんへの原稿を、ほぼ書き上げました (今までの講演話を書いています。 今回は10回目の岡山講演の話を書きました。 無報酬なので、あとで本にまとめるのも私の自由とのこと。 コウジ村でいつか配りたいかな。) 明日は講演資料作りします。 こんなギリギリになってしまい焦っています。

 

今朝起きるとウメがリビング床に大量にオシッコしていたり、夕食前にワッチの目医者 (アレルギー) につきあったり、色々あって毎日眠い〜。

朝7時半から始まったバルコニー塗装が夕方終わった時、業者の 「明日の朝に乾くまでは、バルコニーに出ないで下さい。」 という言葉を、たしかにコウジさんと並んで聞きました。

 

業者さんが帰られたあと、おもてを片付けるため玄関に行くと、この5日間バルコニーに出られずストレスが溜まっている猫のおはぎちゃんが、ウロウロしていました。

 

可哀想に思って家の前の道路を2人 (1人+1匹) で10分夕涼みしながら散歩し、帰ってきてふとバルコニーを見上げますと、そこから私を見下ろすウメと目が合いました。

 

ぎゃあ〜・・・! 乾いてないバルコニーに、なぜウメが出てるの? 窓は閉めているのに!

 

慌てて家の中に飛び込んで見ると、コウジさんがテレビを見ていて、その横の窓は全開。

キッと外を見ると、バルコニー床には、無残にウメの無数の足跡。

 

ウメを捕まえて肉球を拭きながら、コウジさんに 「なぜ窓を開けたの?」 とぎゃんぎゃん叫んだのは言うまでもありません。

 

ああ、若い職人さんがあんなに丁寧に塗ってくれていたのに・・・

 

でも、もう、いいです。

元々疲れているので、これ以上怒る気力もありません。

 

このブログも実は最初は怒り狂った長い文章でしたが、なんか急に冷めてしまって、そこまで怒らなくてもいいや、と自己制御に成功。

一度感情に任せて書いてみるのは、怒りを静めるのに良い方法なのかもしれませんね。

 

・・・ なんて余裕の発言をしている私も、明日の朝改めてバルコニーを見たら、卒倒するかもしれませんけど。

 

明日は 「高次脳機能障害者と家族の会」 総会ですが、初めて欠席すると思います。

もう今週はヘトヘトなのと、明日も工事入るだろうことと、ナナさんへの原稿締め切りや来月の講演資料締め切りが今月末なので。

なかなか時間ないものの、資料を少しは変えたいのです。

 

そうそう、バルコニー工事が急に始まることになった火曜日、父の介護認定調査日と重なったものですから、近所4軒にご挨拶の電話を、夕方帰宅してすぐかけたんですよ。

 

すると1軒目のお宅は、ご自分の敷地に私の車や業者の車を置いていいですよ、と優しいお言葉。

 

2軒目のお宅は、そのお宅の娘さんが、最近私が疲れていそうで心配している、とこれまた優しいお言葉。 やっぱり疲れて見えるのかな。

 

3件目のお宅は、昨年息子さんを若くして亡くされた悲しみから、「ご主人良くなったわよね。 やっぱり生きているうちが花ですよ。 死んだのと生きているのとでは全然違いますよ。」 と実感のこもったお言葉。 そうですよね、うん・・・。

 

4軒目のお宅は、私に用があったのに留守だったので、探されていたようでした。

 

これらのやりとりから感じたのは、こういう工事も、隣近所と近況報告し合える良い機会だから、たまにはいいな、ということでした。  皆さん優しくて有り難いです。

 

そういえばワッチの友人のお母様からもメール頂き、一昨日娘さんが見た 「柴犬に引きずられるようにフラフラ歩いて来る人がいると思ったら」、私だったそうです。

 

私はその時暑さと疲れからちょっと頭がおかしくなって、鼻歌歌いながらウメが引っ張るに任せて右往左往していたのを覚えています。

 

少し休まないとまずいかも。 明日は5時起きしないで済む、唯一の日曜日! ではおやすみなさい。

暑さが大の苦手な私は、今週の厳しい暑さだけでヘトヘトです。 7月並みだそうですよ。

 

そこへ来て、火曜日の実家での介護認定調査。 疲れが倍増も倍増、3倍くらい増しです。

も〜、30分にも満たない短い調査時間の半分は、母の余分な話だった気がします (怒)。

 

調査の日の朝もバルコニー工事業者が来て気ぜわしく家を飛び出した私は、母と打ち合わせすることもなく調査員を迎えてしまいました。 母にはなるべくおとなしくしているよう言えば良かった・・・

 

なぜなら、調査員が父に質問するたびに答えるのは母なんですよ。 この展開は予測していなかったので、唖然とした私はすっかり毒気に当てられ、黙ってしまいました。 余りにびっくりすると、言葉を失うものなんですね。

 

調査員が父に質問すると、私は父に話させようとして、父の口元を見つめながら待つじゃないですか。 すると、話すのが非常にゆっくりな父が答える前に、母の大声が後ろからバンバン飛んで来るんですよ。

 

例えば調査員が歩行について質問すると、すかさず母が 「歩けますよ! 普通ですよ。 家の中をどんどん歩いてますよ!」と目をまんまるにして叫ぶんです。

 

嘘でしょう? 父は杖をたよりにやっと亀の歩みで直進だけかろうじてできますが、右折左折はできません。

父は何か言いたそうながら、黙っています。

 

調査員が布団から起き上がれるか質問すると、母がまた大声で 「起きあがれますとも! 普通ですよ!」 と。 黙る父に、目を白黒する私。

 

私は母がどうかしちゃったのか、とそっちに気が向いてしまい、反論し忘れていました。 母はいつも父が悪くなった、歩けなくなった、食べられなくなった、と私に暗い口調で電話してきているのに。

 

調査員が 「でも起き上がる時、どこかにつかまりながらではありませんか?」 と質問してくれたので、ようやく父は 「ああ、そうですね。 そうやってます。」 と答えることができましたが。

 

調査員が 「病院へ行かれる時は、どうやって行かれますか?」 と質問した時は、母が 「私が運転していきます」 と。 そしてここから、自分が運転できること、送迎の助けなんかいらないことを、延々と自慢気に話すのです。

 

挙げ句の果てには調査員が知らない母の友人の名前まで出して、長々その人の話をし出す始末。

 

その頃やっと正気を取り戻してきていた私は、今は父のことを聞きにきているのであって、母の自慢話や友人の話なんか関係ない! 黙ってて! と調査員の前にも関わらず、母に怒鳴ってしまいました。

 

そのうち調査員もわかったようで、母のしゃべりは聞き流して、父の話す内容だけメモしていました。

 

でも父の歩行も立ち上がりも見ないで、バスの時間に間に合うよう帰ろうとするので、無理に引き止めて見てもらいました。

 

調査員は、自分を迎えに玄関に向かって廊下を杖つきながら歩いてきた父の姿だけ見ればわかったから、と言うのですが、立ち上がりも右折左折も見てないわけですからね。 でも食事するところもすくみ足も見ずに、やっぱりバス時間に合わせて帰ってしまいました。 こんなものなんでしょうかね。 わかってもらえていたら、問題はないのですけど。

 

でもやっぱりこんな母の 「できます」 連発、その他何も問題ないような発言ばかりじゃ、低く認定されるでしょうね。 その枠内でできるトレーニングをしてもらうしかありません。

 

翌朝も腹立ちがおさまらない私は、母に電話で 「なんでできないことをできると言ったの?」 と文句を言いましたが、返ってきた返事の 「あらそう?」 に続けて、父がトレーニングもやっぱり行きたくない、と言ってると。

 

あ〜、 も〜、 コウジさんの時は私が組んだスケジュール通りにコウジさんはついてきてくれましたが、高齢者はこちらの思う通りにいかない、ということを初めて知りました。

 

自分も80歳近くになったら、外に出て行くのも人が家に入ってくるのもすごく嫌になり、ただ何もせず衰えていくに任せたくなるのかしら。

 

いや、とにかく両親を説得してパーキンソン病に抵抗すべく、やれるだけだけやってみなくては、と頑張りますよ!

(つづく)

最近の新聞投書記事から、2つ。

 

〜5月16日東京新聞〜

ある看護師さんからの投書ですが、「今も介護保険の対象者の八割近くが介護保険サービスを使っていない・・・」 とあるのを読んで、驚くとともに納得しました。

 

その方は、こうも書かれています。

「ケアで他人が自宅に出入りするのも厭わないと感じる人がいる一方、他人が自宅に入ることに強い違和感を覚える人もいます。 そこではサービスの受け入れは無理です。」 と。

 

まさに私の両親はそういう人達ですが、それではきちんとした筋肉トレーニングも受けずにどんどん父の体は衰える一方ですし、サービスを使えば節約できるお金もあるので、これは周り (子や他の家族) が主導してサービスを受けさせないといけませんね。

 

でもそういう 「周り」 がいない高齢者は、どうするのでしょう。

だから八割がサービスを受けていない、という事態になっているのですね。  なんとかしないと。 まったく、介護サービスなんて、みんな利用していらっしゃるものとばかり思っていましたが、実状は違うのですね。 それでも財源は厳しく、今後益々高齢者は増え・・・ 一体この先どうなっていくのでしょう。

 

〜5月18日同新聞〜

「世論調査は信用できるのか」 という、ある弁護士さんからの投書です。

 

私も世論調査というものを、いつも訝しんでいましたが、この投書を読んで我が意を得たり、と膝を叩きました。

 

つまり、「調査方法を固定電話とした時点で、対象者には大きな偏りがでる。 社会の底辺にいる人、若い世代や単身者等、自宅に固定電話を持たない人は少なくない。」

 

「電話をかける時間帯の偏りも、結果をゆがめる。 特定の時間帯に電話に出られない人は、一定の社会層である可能性がある。」

 

「調査方法は、結果に大きな偏りをもたらす。 世論調査の非対象者と無回答の人は、社会的弱者を含む一定の社会層である可能性があり、このグループの意見は世論調査に反映されない。」

 

そして結論として 「固定電話による回答率60%の世論調査の賛成80%は、多く見ても六割の八割、すなわち48%が賛成した事実を示すにすぎず、世論調査の名に値しない」 と言われています。 すごい分析力ですね、この方! いつも 「世論調査結果」 として、大体いつも私と違う考えが主流になのだ、と強制的に提示され面白くなかった私は、スカッとしました。

 

とすると、今日の朝日新聞1面で、同新聞が18、19日に実施した全国定例世論調査 (電話) によると「安倍内閣の支持率は65%」 と書かれてありますが、この数字だってそのまま信じていいわけない、と思いますね。

 

その弁護士が言うように、世論調査の発表は世論誘導となるのではないでしょうかね。

世論調査というものに対して、私はとても懐疑的です。 本当に1人1人に聞かない世論調査なんて、無意味どころか弊害ではないのでしょうか。

 

と、話題は私のことに戻しまして、バルコニー修理工事が急に明日から1週間くらいと決まり、今日は工務店の方に電話したり一緒に車に乗ったり (私が運転)、バタバタです。

 

私は今週は父の病気の件で明日もしあさっても実家なので、他の週にしてほしかったのですが、工務店の都合で明日からになってしまいました。

 

だから明日はワッチのお弁当作ったら実家に行って介護認定調査員の方による調査に立ち会い、それが終わったらトンボ返りでバルコニー工事を見守らなくては。

 

というわけで、おやすみなさい。 心配なのは、何も事情を知らないウメとおはぎちゃんが、知らないおじさん達がどやどや来て、バルコニーを壊し始めた時、恐怖を感じないか、ということです(涙)。 父も気になりますが、早く帰って来なくちゃ。

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