日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2013年08月

今日の東京は、またものすごい暑さでクラクラしました。

 

朝おはぎちゃんがオシッコで下半身びしょびしょになっていたので、お風呂で洗ってドライヤーで乾かしてから、1回目の点滴を受けに9時に動物病院へ連れて行きました。

少しずつ良くなってきているようでいて、こんなことは初めてなので、弱っているのだなあ、と切なくなります。 まだまだ危ない状態だそうで、しばらく1日2回の点滴が続くそうです。

 

そのあと10時半から、NHK大阪のディレクターさんと会いました。 秋放送予定の番組の、相談を受けました。

コウジさんも一緒に1時間半話してディレクターさんと別れたあと、今日はコウジさんの52歳の誕生日なので、ケーキを買いました。

 

そして自転車に乗って一緒に帰るはずが・・・ コウジさんは1人で先に走って行ってしまいました。

 

目を疑う私。 だって、今の今まで2人でぺちゃくちゃしゃべっていて、「こっちの道から帰ろうね。」 と決めて、自転車にまたがったんですよ。

 

普通、同じペースでたまにしゃべったり互いを見たりして走るもんだと思うんですけど。 前をすごいスピードで自転車を漕いでいく彼を見て、今度は心配になりました。 車や人にぶつかったらどうするのか、と。

 

踏み切りが鳴りだしたところを、また猛スピードで渡っていくので、私も慌てて遮断機が下がってきた下をすり抜け、危なかったったら!

 

昨年秋に車とぶつかった交差点も止まらずに走っていくのが坂の上から見え (全然反省していない!)、どんどん距離を離されました。 角を曲がると、もうコウジさんの姿は見えませんでした。

 

私を、1度も振り返りませんでした。 私のことを、忘れているかのように。 なんか、悲しかったなあ。

 

家に着くと、「開けてくれ〜!」 と叫んでいる彼の声が聞こえ、ワッチが玄関を開けているところでやっと追いつきました。

 

頭にきた私が、「なぜ1人で先に言ってしまったのか?」 を尋ねますと、自転車に乗った途端、私のことを忘れてしまっそうです。

 

暑さのせい? もう少し気遣いができる人だ、と思っていたけれど、過信? 障害が進んだ?

 

それより私は、もう コウジさんを自転車に乗せないことを決めました。

あんな危ない運転をしていたら、被害者になるどころか、人にぶつかって加害者になってしまう。

 

コウジさんの誕生日に、良い決断をできたことを、幸いに思います。 きっと今日の私の判断が、あとで起きたかもしれない悲劇を避けることになるでしょう。 いやいや、こんなにひどい運転をするとは知らなんだ。 よく何年も人にぶつからずに来られたものだ。 ラッキーだったとしか思えない。 あるいは、もしかしたらぶつかったり、危ない目に遭ったり遭わせたりしてきていたのかもしれない。

 

不安になった私が、そういう危ないことがなかったかを改めて確認しましたが、実際にぶつかった昨秋の時くらいしか、危なかったことはない、とのこと。 今はその言葉を信じるしかありませんが、もう明日からコウジさんの自転車のサドルを下げて、私が乗ります。 いいんですよ、健康のために歩いてもらった方が。 なんだか最近コウジさんはおなかも出てきているし、歩いてちょうだい!

 

夕方5時半、2回目の点滴におはぎちゃんを連れに行き、近所の犬も散歩に連れて行き、 なんだか疲れてしまったわ。 勿論、犬も猫もかわいくて大好きだから、疲れたのは暑さのせい。 いえ、コウジさんのせい。

 

早く暑い夏が終わるのだけを願っています。

一昨日から毎日2回、老猫おはぎちゃんの点滴に病院へ通っています。

 

それにウメの散歩が2回あり、ここのところぶり返している暑さに、ブログを書く体力と時間がなく、簡単にご報告だけしておきますね。

 

まず、ご心配おかけしてきました父の検査結果ですが、ガンが疑われていたものの、血液・便・CTを調べてガンではないとのことでした。

その上で急激な体重減少はパーキンソン病によるものだけれど、やはり体重は増やさなければならないので、追加で栄養剤を処方されました。

 

私は勿論のこと、父も母もさすがにほっとしたようです。

尤も、全身がひどい石灰化 (動脈硬化) を起こしているそうなので、高血圧の薬をしっかり飲むよう言われました。

 

私は父の病状によっては、自身の生活や活動も父を最優先にしたものに変えるつもりでしたので、またそうなると思っていましたので、拍子抜けしながらも、嬉しいです。

というわけで、これからもこのペースでコウジ村や講演活動を続けたいと思います。 宜しくお願いします。

 

一方、もう1つの心配ごとであるおはぎちゃんの病状ですが、こちらは相変わらず 「危ない状態」 「いつ何が起きてもおかしくない状態」 「生きるか死ぬかの瀬戸際」 と言われる毎日ながら、点滴によりなんとか生き長らえてくれています。

 

あと何日かこの点滴を続け、自力で餌を食べられるようにまで回復すれば一安心とのこと。 頑張れ、おはぎちゃん!

おはぎちゃんも3日前はぐったりしていましたが、今は家族に 「ニャア」 と言ったりスリスリしてきたり、見た目には良くなってきています。 つくづくお医者さんは有り難いなあ。

 

 

また昨日夜は、下北沢で飯田基晴監督の映画、『逃げ遅れる人々 東北大震災と障害者』 を観ました。

 

障害者はただでさえ不便な生活を送っているのに、大震災のような非常事態下では、普段の何倍もつらい目に遭う、ということがよくわかる映画です。

是非上映会やDVDで見て頂き、考えて頂きたいと思います。

 

ちなみに明日31日 (土) はスクエア荏原ひらつかホール (武蔵小山駅または戸越銀座駅から徒歩10分) で午後2時から (500円)、9月19日 (木) はあんさんぶる荻窪 (荻窪駅から徒歩3分) 4階で夜7時から (500円)、26日 (木 )は横浜市開港記念会館で午後1時から無料 (先着100名)、28日 (土) は掛川市徳育保健センターで午後1時半から、それぞれ上映会があります。

 

さて、昨夜の上映会会場で、初めて私が住む世田谷区の保坂展人区長にご挨拶できました。

 

主婦の友社さんに 『日々コウジ中』 を出版して頂いて以来、区内でも講演を致しましたが、実際お会いする機会は昨日までなかったですし、私もバタバタした毎日で (そそっかしい性格ゆえ自分でよりバタバタさせている。)、コンタクトをこちらからとる余裕がありませんでした。

 

こうして振り返りますと縁とは不思議なもので、昨夜のイベントは犬猫大好きな私が高次脳機能障害とは関係のない映画 『犬と猫と人間と』・『犬と猫と人間と2』 を通して知り合うことができた飯田監督が教えて下さったのです。

 

そこで区長に初めてお会いできたという絶好の機会に、拙著を渡すと同時に、高次脳機能障害者を含めた障害者 (とその家族) の側としての2、3の要望を書いた手紙もお渡ししてきました。

 

すなわち、ローカルな話題ですみませんが、毎年早春に開かれる世田谷高次脳機能障害連絡協議会主催の 「春の音コンサート」 の会場に相応しいバリアフリーのホールが不足していること。 あるのが北沢タウンホールと成城ホールだけど、倍率が高く抽選日にもかかわらず最初からほとんど区に押さえられていて埋まっているのは何故かということ。

 

ほかに会議室などあっても、障害者団体だからといって優遇してもらえないこと。

コウジ村の集まる場所も、区内には適当なところがないので (私の探し方が足りないのかもしれませんが、すぐ見つからないのも問題)、横浜ラポールに団体登録してそこを利用することにしたこと。

 

二子玉川駅周辺の開発で、障害者や高齢者向けのバリアフリー施設ができるかと楽しみにしていたけれど、できないのでがっかりしたこと。 今からでも考えてほしいこと。

 

初めてご挨拶した日にあれやこれや要望を申し上げ、区長も大変かと思いますが、本当にまだまだ不便なことがいっぱい。

 

でも、私は実は区長が好きでずっと応援しています。 何しろ脱原発・脱東電、正常な市民感覚をお持ちで、果敢に諸問題に取り組まれている、と思っていますから。

買ってきた 『闘う区長』 (集英社新書)を、これから読むのが楽しみです。

 

また、飯田監督もお会いするたびに 「凄い方だな。」 と思います。 「映像グループ ローポジション」 という、低い目線から物事を見つめていきたい、という思いから所属する3人の共同事務所を名付けられたというだけあって、作られる映画には弱い者、助けを必要としている者・生きものへの温かく寄り添った眼差しが強く感じられます。

 

原稿を何も読まれずに、優しいお声でゆっくりと話された姿も印象的でした。

 

取り急ぎ (長くなりましたが)、昨日のご報告でした。

心配しながらも3時間寝て起きてきますと、リビングのマットに横になっていたおはぎちゃんと目が合いました。

 

(ほっ、生きていた。) と安堵し、診療開始の9時過ぎに動物病院に電話しますと、「すぐ連れて来て下さい」、と言われました。

 

獣医さんはおはぎちゃんを見るなり、「うわあ、ひどい脱水起こしてるなあ。」 と厳しい表情。 (え? 脱水? )

 

また、おはぎちゃんの耳をひっくり返すと、「わあ、黄色い。これは黄疸が出ていますよ。 それもかなり悪い。」 と。 (え? 黄疸? )

 

そして獣医さんは私の顔をまっすぐ見ると、「はっきり言って、危ないです。 今日もたないかもしれない。」 と言いました。

 

次々ショッキングなことを言われ、へたへた、と力が抜ける私。

具合悪そうだとは思っていたけれど、やっぱりすごく悪かったんだ。 1週間前はこんなに悪くなかったので、急速に悪化したのだろうと。 可哀想に、昨日や一昨日に連れてきたなら、点滴でもっと早く楽になれたのに、昨日の夜までそんなに心配していなかった自分を悔やみました。

 

点滴と血液検査を受け、一旦帰宅。 また5時に点滴受けに行くと検査結果が出ていました。

色々な値が皆悪く、今は生きるか死ぬかの瀬戸際とのこと。 明日以降も毎日2回点滴した方がいいとのこと。

 

というわけで、まだまだ予断を許さない状況です。

 

明日は朝おはぎちゃんを動物病院に預け、午前午後2回の点滴をお願いしたあと、横浜の病院に父の検査結果を聞きに行き、夕方おはぎちゃんを引き取りに行くと、夜は下北沢で映画とトークイベントに参加 (映画は 『逃げ遅れる人々』、トークは飯田基晴監督と保坂展人世田谷区長)。

 

考えただけでも忙しさに目が回りますが、全部大切な用事なので頑張って行ってきます。

 

ところでおはぎちゃんは点滴して少し元気が出たのか、久しぶりにご飯を少し食べ、「ニャア」 とか 「ウン?」 とか声を発しています。 この数日を乗り越えられれば、回復する可能性が出てくるようなので、何とか頑張ってほしいです。

 

また、明日の父の検査結果も、悪いものでないことを祈っています。

 

ああ、明日の今頃は、猫も父も今後の方針がたっていることでしょう。 気掛かりではありますが、考えていても仕方ないので、もう寝ます。 すみません、コメントを沢山頂いていますが、お返事はあさって以降になると思います。 ごめんなさい。 時間と体力の余裕がなく・・・ でも全部拝読しています。

我が家の老猫おはぎちゃんを獣医さんに連れて行ったのは、21日でしたから、ちょうど1週間前のことですよね。

 

その時も筋力が急に衰えてヨロヨロ歩くようになっていて、時にはよろけて倒れることもありました。

 

それでもボサボサだった毛は、そこで買ってきたコームでとかしてやると、きれいになり安心しました。

 

ところが処方されたサプリメントを入れた餌は、頑として食べないので、これでは衰弱死してしまう、と思ってサプリメントは入れず、今まで通りの餌に戻しました。

 

それでも食べなくなってしまい、ここ2日くらいはほとんど食べません。

 

今夜も、白身魚を焼いてあげたものには関心を示して何口か食べてくれましたが、そのあとすぐ吐いてしまいました。

 

これではどんどん痩せてしまうので心配になっています。

 

ただ、もう20歳と3か月、人間でいうと100歳ですから、覚悟は少しだけしています。

 

それでもこの弱り方では、ひょっとしたら明日の (今日の) 朝には死んでしまっているのでは? と心配のあまり寝られません。

 

おはぎちゃんは私同様冬が好きで、毎年こたつを出していると大喜びで飛び込んできます。

 

ワッチが 「今出してあげたら?」 と言うので出してみますと、しんどそうにマットの上で寝ていたおはぎちゃんが、ふいと顔を上げて大きな目でこたつを見ました。

 

けれどそこまで立ち上がって歩いていく力がないのか、また顔を落として寝てしまいました。

 

そこでワッチがマットごとおはぎちゃんをこたつのそばまで引いてあげると、おはぎちゃんはヨロヨロ立ち上がってこたつの中に入って寝ました。

 

やはり、こたつの中は安心できるようで好きなんですね。 もちろん電気はつけていませんよ。

 

実は、今日は近所の神社に行って、父とおはぎちゃんの健康と長生きを願ってきました。

 

神様のご加護で、もう一度走り回れるようになったおはぎちゃんを見て、喜びたいのですが。

 

とりあえず、おはぎちゃんの様子をお知らせしました。

 

今から3時間くらい寝て、また朝様子を見ようと思います。

 

明日の父の診察結果も心配ですが、ここへきて急浮上したおはぎちゃんの衰弱。

重なることは重なりますね。

 

それでは寝られるかわかりませんが、とりあえずおやすみなさい。

 

ワッチもおはぎちゃんを心配しながらも、今読書感想文を書き終えたらしく、喜んでいる声が聞こえます。 ワッチの夏休みは、宿題に追われた夏休みでしたね。 まだ残っているようですよ。 やれやれ。

昨日はコウジ村の2回目の集いでしたので、そのご報告をします。

午前11時20分。 吉祥寺駅の待ち合わせ場所に、次々駆け寄って来られる人たちとはすぐ打ち解けあい、ワイワイと井の頭公園近くのイタリアンレストランへ。

 

kurotyanさんは3年近く前からコメント下さっていて、やっとお会いできましたね。

 

かと思うと、先月初めて調布ドリームでお会いしたちーかまさん。 会うのも2度目になりますと、もう古くからのお付き合いのような気持ちになりますね。 前からコウジ村にいらっしゃる方々が皆さん元気で明るいので、びっくりされたのではないでしょうか。

 

「ラ・べファーナ」 というイタリアンレストランは、お店の雰囲気も良ければお料理も美味しく、さらに安い。 そしてウェイターさんのサービスや感じのいいこと。

探して下さったhanaさん有り難うございました。 またいつかコウジ村の集まりで利用したい、と思います。

 

そこで自己紹介をし合ったあと、かぎしっぽさん曰わく、まるで「普通の女子会」 のようにガヤガヤ賑やかに話したり笑ったり、ああ楽しかった!

 

会って話して笑うと、背負っていた悩みや不安もみんなに共有してもらうことによって小さくなったり、吹き飛んだりするんですよね。 それが家族会の意義ですね。

 

ランチの後は井の頭公園で森林浴をしながら、端から見れば悩みなどない賑やかなご一行様、といったていで歩きました。

 

時間があれば長寿象はな子さんを見に動物園へ行ったり、ジブリ美術館へ行ったりしたいくらいでしたが、皆さん主婦なので帰りを急いだり、駅近くにある美味しくて有名だという 「サトウ」 のメンチカツを買いに並んだり。

 

私もメンチカツと、隣のお店 「小ざさ」 で最中を買って帰りました。 (コウジさんもワッチも、メンチカツを喜んで食べました。 すごく美味しいですね。)

 

吉祥寺が毎年、「住みたい町ナンバーワン」 に選ばれるのがわかります。

おしゃれな店も沢山あるのに庶民的でおいしい店も溢れ、大きなショッピングセンターもいくつかあって、便利なことこの上なし。 しかも井の頭公園など、自然もある。

 

私も仲間と町に元気をいっぱいもらって、またの再会を約束して別れたのでした。

 

でも、おしゃべりしながらも、色々決めていってますよ。

 

それには、ちぇぶさんの驚異的な企画力と発想力が場を盛り上げました。 名刺やメーリングリスト、HP等の作成について。 コウジ村の開催場所について。

 

私からは作業所作品の販売や、コウジ村村民の方々のブログ紹介はどうか、という提案をしました。

 

皆さんからは、お住まいの地域の行政や病院の、高次脳機能障害への対応への情報を頂きました。

「こういう、みんなからの情報を冊子にしたいわ〜。 すごく役に立つよね。」 というちぇぶさんの言葉に皆で頷きました。

 

ということで、コウジ村は少しずつ動き出しました。

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