日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2014年09月

入院3日目だった昨日、朝はウメの抜糸に病院へ行ってました。

本当はもっと早く行くはずが、大雨やら父入院やらで予定より3日遅くなり。

でも特に糸が皮膚にめり込むこともなく、きれいに傷がふさがり、ウメはまた元気いっぱいで散歩に精を出しています (昨日夕方も1時間)。

 

ついでに子猫のハルちゃんの近況ですが、こちらも元気いっぱいで、いつの間にか子猫ではなくなっていました。

子猫用の餌では足りないな、とようやく最近気づいて、成猫餌に替えました。

いたずらばかりで、家族全員、ハルちゃんにつけられた傷だらけの体です。 甘ったれでとてもかわいく、ウメといつも一緒です。

 

昨日は抜糸から帰ると、すぐ病院へ。

昼食介助をしたくて、12時前に着きました。

 

部屋に入って目にしたのは、オムツ姿でベッド上で半身起こして何やら慌てた様子の父の姿 (なんで、ズボンはいていないのかな。 着替えは置いてあるのだけど。とちょっと疑問。)

 

「何やってるの?」 と声をかけると、「ああ! どこへ行ったかと思って。」 と喜ぶ父。

 

「ええ? どこへ行ったかって、今来たばかりだよ。 昨日とごっちゃになっちゃってるのかな?」 と言ってると、昼食が運ばれてきました。

 

看護士さんに私が介助しますと伝えると、喜んでいらっしゃいましたが、父は (その看護士さんかは不明ですが)、ひそひそと私に色々つげ口すること、すること。

 

朝食もどんどん口に詰め込むこと。 薬はいつもゆっくり1錠ずつ飲む自分なのに (うまく飲めないから)、4錠ずつ飲ませられること。 おしっこはずっとオムツにためさせられていること (まめに替えてくれない)。 食事がまずいこと。

 

たしかに食事は刻み食とはいえ、みなペースト状。

仕方ないけど、父は一口食べて顔をしかめて、「もういらない。」と。

 

私が持ってきたバナナやヨーグルト、ドーナツをむせないよう食べさせましたが、(これでは入院中に痩せてしまうな。)、と心配になりました。

 

私が見かねて父のオムツを変えると、男性用尿とりパッドの使い方がわかりません (病院にはこれしか売ってなくて)。

 

下手に装着して漏らしたら大変なので、困って看護士さんを呼びに行くと、両手に何か持ったまま病室に来た彼女は、私の後ろから指図します。

 

私がわからなくて四苦八苦していても、「違う、そこをこうしてああして」、とイライラした口出しだけなので、いくら忙しいと言ってもあんまりだとムカッとした私。

 

どうにか装着できて一安心しましたが、こんな忙しくて優しくない看護士さんだと、父も可哀想だな、と思いました。

 

また、その看護士さんの話では、父は昨夜ベッドの柵を外して降りようとしたそうです。

転落したら大変なので、ベルトで固定したそうですが、なんで父は言ってもわからないのだろう?

高齢者が入院すると、こうなるみたいです。

とにかく固定ベルトでも大きな手袋でも、何でもしてもらって安全でいてもらわないと。

 

ところで昨日の帰りに父の携帯の充電器を買って、父に充電した携帯を渡しました。

 

父と母は同じ種類の携帯で、充電器は1つだそう。

今横浜で入院中の母が充電器を持っているため、父はこの1ヶ月以上携帯を使えませんでした。

私に充電器を買ってくれ、と頼まれましたが、固定電話や私の携帯を使えばいいので、買ってませんでした。

 

ところが父も入院したため、初めて充電できた携帯に父は大喜びし、早速母に電話 (私がかけた)。

 

生き生きと話す父を見て、もっと早く買ってあげるべきだった、と反省するとともに、気になっていることを質問してみました。

 

つまり、病室の外に実家の庭が見えたという父は、3ヶ月老健でリハビリするより、本当は自宅でヘルパーさんに助けてもらいながら、近所のリハビリに通うか、訪問リハビリ (ついでに訪問医療・看護) を望んでいるのでは?と。

(父は、狭い我が家での生活は、嫌だと申しています。 どこに歩行器で行こうとしても、あちこちにぶつかりますし、犬や猫が飛び出しますし。)

 

案の定父は、「できたらそうしたいねえ。」 と答えました。

ただ、そうなった場合、母が疲れないよう、おしっこは今みたいに一晩中貯めてトイレに行かないようにするし (替えなかった看護士さんありがとう!)、何でもサービスに頼るようにすると。  それでも母に迷惑をかけたくないので、母が希望しないなら、老健でいいと。

 

夜母にそのことを話すと、母も父が可哀想になっていて、「それがいいかもね、私は早く退院しなくちゃ。」、と言ってました。

ふむ、どうするかまたゆっくり考えてみたいです。  いずれにしても、80歳の父と78歳の母が、今後ずっと2人で暮らしていけるわけはなく、私がなんらかの形で介入しなくてはならないと思っています。

 

今日は夕方4時から医師と退院に向けての話があるので、父には3時前に行くと手紙書いてきました (口だけだと心配なので)。  それまで、たまっている家事や仕事や用事を済ませないと。

 

今日の看護士さん、父に朝食昼食服薬をゆっくりやってくれますように。 頼みます。

 

そう言えば、昨日帰りがけにやってきた同じ看護士さんは、私が帰り支度しているのを見て、「え!今から点滴しようと思っていたのに!」 と焦っていました。

 

意味がわからなかったのですが、点滴を抜いてしまう父を見ていてほしかったそう。

 

「うわ、あと1時間もいられないですよ。 私も仕事ありますし、子ども帰ってきますし、用事も沢山あって。」、と困ると、慌てて点滴を始め、かと思うと、「もっと (点滴の) スピード早くしよう。」、「もっと早くしよう。」 と調整していました。

 

大丈夫かしら? 私が帰ったあと、父が具合悪くなっていないか、すごく心配でした。

看護師さんて、こんなに忙しいものなの? 人が足りないなら、看護師さんも気の毒ですし、どうにかならないものでしょうか。

 

ところで私は在宅仕事だから自由はききますが、普通に勤めている人は、こんなに次々くる介護用事に、どう対応しているのでしょう。

 

あるいは海外勤務で海外にいる人は?

 

皆さん、いわゆる 「介護離職」 をしなくてはならないのだとしたら、やはりそれはゆゆしき問題です。

 

父の入院によって、介護には色々な問題があることを知りつつあります。

長くなるので、今日は2回に分けて投稿します (時間もないのですが、急いで書きます)。 やはり、ともさんの言われるように、記録しておくことは大事だと思い。ともさん、有難うございます。

 

一昨日は父が入院して2日目で、父の担当医が決まりました。

 

入院した日の看護士さんの話では、「明日の午前中には担当医が決まるので、まず電話を入れてその医師の都合のいい時間を聞いてから病院に来て下さい。」 とのことでした。

 

ですから、お昼くらいに病院に電話して、午後か夕方に行くつもりでいました。

 

ところが午前10時に、担当医になられた方から直々に電話を頂いたのでびっくり。

「午後は救急患者の対応にかかりきりになるので、11時に来てくれますか?」 とのこと。

 

慌てて父に持って行く着替えや食べ物ほかを用意して、車を運転し、病院へ着いたのが11時5分前でした。 ギリギリセーフ!

 

担当医から父の病状についての話 (原因はばい菌か誤えんか、今調べているところだそう) や、万一の場合 (心停止) の家族や本人の意向確認などがありました。

 

つまり高齢者はいつ何が起きても不思議はなく、万一心停止になった場合、心臓マッサージや人工呼吸器をつけるか否か、の確認だそうです。

 

勿論、できる限りの延命措置をとって欲しいと私は願いますが、医師の話では、心臓マッサージは骨が折れて苦痛を伴うこと、蘇生してもその後の諸機能は著しく低下すること、人工呼吸器具をつけたら最後、今の法律では絶対外せないこと、などを聞いているうち、そうかあ、と考え込んでしまったり、尊厳死の問題が自分のこととして、目の前に突きつけられたのを感じました。

 

「父は強い人なので、父本人に意志確認を求めて下さい。」、とお願いしますと、医師は病室に戻って、父に同じ話をしてくれました。 医師もそうされたかったそうです。

 

父は医師の話をゆっくり聞いたあと、「答えは2つに分かれるのですが。」 と、「心臓マッサージして元と同じくらいまで戻れるなら・・・」 と言いかけた言葉を医師は遮り、「残念ながら、同じようにには戻れません。」 と、機能低下は避けられない旨を話しました。

 

すると父は、「それなら希望しません。」、と答えました。

 

続けて医師は、「では人工呼吸器もつけませんね?」 と聞き、父は話の流れの勢いから、「はい。」 と答えました。

 

下を向いて黙って聞いていた私はそこで、(むむ?)と頭を上げました。

 

心臓マッサージと人工呼吸器装着は同じではないよね。 今医師が言われているのは、心停止した時の人工呼吸器の装着についてだよね。 人工呼吸器つけてしっかり生きておられる方は沢山いますものね。

 

まあ、この数日 (医師の話では、抗生剤が効いていれば明日の土曜日には退院できるとのこと。) に、そんな心停止に陥る事態になる可能性はそう大きくもないだろうから、特に質問しませんでした。

 

父とは今日、改めて人工呼吸器装着について話し合ってみます。

 

私が帰る時、父はまた大きな手袋をさせられました (点滴を抜いてしまうので)。

 

でも父は手袋をしていることも、あまり自覚がないようなので、そうストレスでもないでしょう。

 

感激したのは、担当医だけでなく、ほかにも2人医師が父のベッドにいらして、優しい言葉をかけ質問されたことです。

 

この病院は、チームで患者を診られるそうで、あと1人医師がいらっしゃるとのこと。

 

何人もの医師に優しくされて、父は 「こんな病院はないね。」 と喜んでいました。

 

続く

本当にまだ具体的には色々なことが決まっていなくて、ただこの狭い、受験生のいる家、犬と猫が走り回る家に、父が暮らすのは父にとってもストレスフルなため、老健さん (父に似合ったバリアフリーの静かな個室) で3ヶ月リハビリするのが一番良い、と考え出していました。

 

一方、ワッチが受験に向かう朝には、父 (ワッチには祖父) が 「行ってらっしゃい。 頑張って!」 と笑顔で送り出す光景も頭に描いていたし (つまり、ずっと我が家で生活か、老健さんの3ヶ月後は我が家。)、老健さんになかなか入れない場合、有料老人ホーム入居 (そこはリハビリをガンガンさせてくれる所) も考えて、見学を申し込んでいました。

 

なのに見学の日、週1回通っている機能訓練リハビリを終えて帰ってきた父と、ゆっくり話しながら昼食を食べさせていて、約束をすっかり忘れてしまっていました。

 

老人ホームからの電話で飛び上がり、すっぽかしてしまったことを平謝りに謝って、また後日見学することにしました (でも、これは今日キャンセルしました)。

 

同じ日、父の借りている歩行器がうまく開かない、とかねてから相談していた福祉器具の会社の方が来て、新しい歩行器と取り替えてくれました。

 

「これで自宅内の移動は、楽になるね!」、と父と喜びましたが、それは父がこの家でずっと住むことを前提とした喜びですよね。

 

老健さんや老人ホームへ (最低ワッチの受験が済むまで) 行こうと思っている父と、行かせようと思っている私 (どちらもそれがいいと思っている。) なのに、歩行器が新しくなって喜んでいるのは矛盾しているけれど、その矛盾をすらあまりつきつめない父と私です。 何がいいのか、よく頭が回っていないのです。

 

でも父にとっては、住み慣れた横浜の老健さんがやはり一番いいと思いますし (料金も一番安い)、明日、市大病院でその老健さんへの健康診断書やレントゲンや血液検査結果記入をお願いしようという方向に、気持ちが固まってきていました。

 

1人では私が院外処方 (薬局は病院の前の広い道路を信号渡ったところにあり、30分は待ちます) に薬をもらいに行ってる間、ロビーで車椅子に座って待っててもらう父が心配なので、姑に来てもらうことにもなっていました。

 

色々手配していたのに、突然の肺炎入院。

計画が狂いましたが、とにかく今は父の回復が第一ですので、ケアマネさんにも報告して、今日は4時間病室にいました。

 

医師の話を聞いたり、父に昼食を食べさせたり、父と話したり。

 

父は昨夜、窓の外に自宅の庭が見えたので、「雨戸を閉めなくちゃ。」 とベッドから出ようとしたそうです。 これがパーキンソンの幻視か、はたまた入院して環境が変わったことで起こるせん妄か・・・?

 

昨日昼間も私が病室に入った時、父はベッドの柵をまたいでいましたので、慌てて戻しました。

 

今日父は拘束ベルトをし、点滴の針を抜かないよう大きな手袋をしていました。

もしベッドから落ちて骨折でもしたら大変ですから、その方が安心です。

 

今日は、ウメの抜糸にも行けずじまいでしたし、天気予報より早くから降り出してしまった雨で、洗濯物がびしょぬれになりました。

仕方なくまた洗って、乾燥機にかけています。

 

一方、母の方も要介護1の認定が出ましたので、横浜のケアマネさんに今日、父の病室から連絡してヘルパーさんの準備をお願いしました。

 

来週は、母の退院に向けた話し合いを、母の入院している横浜の病院でします。

 

時々、今自分は父の方の用事をしているのか、はたまた母の方の用事をしているのか、わからなくなります。

 

さて、明日からも父の病院通いです。

 

コウジさんは上司に誘われ、明日は飲んで来るそうです。

天気が大荒れのようなので、帰りは気をつけるよう言いました。

 

来週は帯広講演会。

その前に、明日こそ鳥取での話をここに書きたいのだけど・・・

今日は、鳥取での話や、鳥取に私が行っている間、父をショートステイに預けた話をを書こうと思っていました。

 

けれど思いがけないことになったので、急遽変更します  (父の話はもう書かなくていいかな、と思いましたが)。

 

意外と、父は2泊3日のショートステイを気に入り (職員の方々が一生懸命父の世話をして下さったので。 有り難いです。) ましたが、部屋で転倒したそうです。

 

でも頭を打たなかったようですし、私の家でも転倒して歩行器に右脇と右腕を強打していますから、それに比べれば大したケガではありませんでした  (父は右に体が傾いているので、右に転びます)。

 

ショートステイの翌日は、機能訓練のリハビリに送迎で行きました。

3時間みっちり運動し、くたびれながらも、楽しみに頑張っていました。

 

夜はコウジさんと晩酌し、お刺身やとろろ芋、ハンバーグなど沢山食べて元気に寝ました。  (今日は調子良かったな。) 、と私も安心して寝ました。

 

ここ2~3日、父は夜間のオシッコ回数も減り  (猛暑も終わり、水分摂取量も減りましたし)、ベッドにも時間かければどうにか上れるので、大丈夫かな? と私は自分のベッドで寝ていました。 そうしないと私は寝不足で、疲れて仕方ないので。

 

ところが今朝5時過ぎ、嫌な夢を見てなんだか胸騒ぎがし、慌てて父の様子を見に行くと、父はベッドに上半身乗せ、下半身は床でもがいていました。

 

手が大きく震え、息が早く、汗をかいていたので、危険を感じて救急車を呼びました。

 

コウジさんも起こしました。

 

救急車が到着するまでの時間の、なんと長く感じられたことか。

何度も、家の外を見に行きました。

 

その間も父はどんどん呼吸が荒くなり、背中や胸を痛がるようになり、足は硬直し、(このままでは死んでしまう!) と動転していた時、やっと救急車が到着。

 

隊員さんらが父に声かけしたり、機械で何やら調べたり、酸素マスクを装着したり、私に質問したり・・・ 、受け入れてくれる病院を探してくれ、そこに搬送されました。 (搬送時、血中酸素濃度は78とか80台で、熱は39度でした。)

 

病院到着は、午前6時頃。 それから夕方の6時過ぎまで病院にいて、私はやっと帰ってきました (途中、慌てて救急車に乗ったためお財布を忘れ、タクシーで帰宅したり、父の服や持っている薬全部、洗面道具などを取りに戻ったりしました。 車で15分のところなので、近くて助かります。)

 

今日は祭日のため、明日主治医が決まって詳しい説明を受けますが、肺炎だそうです。

 

肺炎?

なんでそんなものになるのでしょう。 ネットで 「肺炎」 を調べなくては。

 

でも肺炎で入院となると、ここのところずっとコンタクトしていた老健さんや有料老人ホームは、どうなるのかな。

本当だったらあさって、主治医のいる大学病院で診察を受け、老健さんに提出する書類を書いて頂く予定でした。

 

もう今日は朝からずっと忙しく疲れましたので、寝ます。

父も落ち着いてきて、良かったです。

救急医療は、本当に有り難いです。

なんだか疲れてしまいました〜。

 

父の介護を始めて1ヶ月が過ぎましたが、かなり壮絶な状況です。

 

この1ヶ月で父は6キロ太りましたが、私は5キロ痩せました。

コウジさんが倒れた時すら、痩せなかった私が。

 

コウジさんは障害を負っても、優しかったからな〜。 私も若かったし。

 

父は、なんだか別の人のようになってしまって。

 

私は鋼鉄でできたロボットではないのだけど、用事や要求が途切れることはないし、休まる時がない。

 

みぞおちがずっと痛いので、昨日は思い切って病院へ行った  (ワッチが学校から帰ったあと) 。

 

多分逆流性食道炎か、食道痙攣だろうとのこと。

 

やはりストレスが原因だそうで、薬を処方され飲んでいると、今日は幾分激痛の回数が減った。

 

なんだか本当に疲れてしまって、ここに父のことを書くのもしんどくなってきたので、これからは書かないようにします。 すみません。

 

でも、なんとか今の状況をうまく乗り越えますから、どうか皆様ご心配されませんようお願いします。

 

さて鳥取講演会ですが、8月11日にここでもお知らせした会場 (とりぎん文化会館) の電話番号に、誤りがあったそうです。

 

0859-21-8700 となっていますが、正しくは 0857-21-8700 だそうです。

 

電話をおかけになってしまった方には、大変申し訳ありませんでした。

それでは宜しくお願いします。

 

講演会もあと3回。両親がこんなことになるのを予想して、10月を最後に予定を入れてなかったのですが、予定より2ヶ月早く両親が倒れましたので、こんなヘロヘロとなりました。

 

でも講演会には、いつもの元気な私で参りま〜す。

 

皆様とお会いできるのを、心から楽しみにしています。

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