父が横浜の老健に入って、早くも1ヶ月がたちました。
その間、私は何度か面会に行き机や服を差し入れ、母もやはり週2回のペースで囲碁や本を差し入れてきました。
行くたびに父はとても落ち着いてふっくらしてきたように見えるので、安心しています。
やはり介護の専門家はさすがだな、と思っています。
電話も毎日し合って父の様子を確認していますが、電話の父はいつも忙しそうです。
薬を持ってきてもらっているところだったり (1日6回服薬タイムあり)、食事やおやつの時にかけてしまって困られたり (いついつは電話しないで、と父から注意受けました。)、リハビリ中だったり、お風呂だったり。 部屋の掃除で、廊下に出されている時もありました。
先週入所者が紅葉狩りに連れて行ってもらった時は、急な坂があるとかで残念ながら父は留守番でしたが、民謡や踊りの催しをロビーに見に行ったり、運動会に参加したり、色々工夫凝らした企画が用意され、父も結構楽しんでいるようで良かったです。
これが私の家だと、皆忙しくて、父がトイレや食事で困っていても、しばらくほうっておかれるのは仕方ないことでしたから。
悪いと思っても、色々なことを我慢してもらっていました。
それでも、自宅に優るところはないと思いますので、このあと(老健を出たあと) のことを考えておかないと。
ただ、老健では父の好きなお刺身や菓子パン、お酒が出ないので、先週20日には思い切って父を実家に外出させてみました。
そのためにコウジさんに有休をとってもらって、朝早く電車とバスを乗り継いで一緒に老健へ。
あらかじめ連絡しておきましたが、入り口で待ち構えて下さった職員の方々が連携よくキビキビ動いて下さいましたので、大変嬉しく感動しました。
私が着くや否や、今後のインフルエンザワクチン接種承諾の書類にサイン (私はワクチン接種には懐疑的ですが、高齢者がインフルエンザにかかると致命的だと思うのでサインしました。 受験生のワッチはどうしようか考え中。 勿論、ワッチに子宮頸ガンワクチンは1度も接種させていません)。
父の部屋へ行くと、車椅子に座った父が用意整え待っていました。
ここへ来るのは初めてのコウジさんは、大きな窓から見える富士山や、広く明るい部屋に感心していました。
外出時間は一応10時から15時とし、タクシーに歩行器を積み、父を職員に手伝ってもらってやっとこさ乗車させ、いざ出発。
運転手さんの、自分も突然病気になって入院、リハビリして仕事復帰できたのは女房のおかげだ、という長い話を聞いているうちに、自宅に着いてしまいました。
タクシーの運転手さんも父が降りるのを手伝ってくれ、それからはコウジさんと2人がかりで父が外階段を上るのを手伝いました。
コルセットをつけた母が玄関に出てきて、心配そうに階段の上から見下ろして待っていましたが、十段ほどの階段を上るには相当な時間がかかるので、ここに電動で移動できる機械があったらいいのに。
やっとのことで自分の家に入り、またまた時間をかけて歩行器を使いながら居間にたどり着くと、椅子に座って父は心底ほっとしたようでした。
すぐお寿司が届き、コウジさんが賀茂泉をコップに注いでストローを差して、父に飲ませてくれました。 ありがとう。
父はお寿司の握りを、ぎこちない手つきながら、ひとりで口に運べたので嬉しかったです。
私の家にいた時は、握りでも小さく一口大に切って口に入れてあげたのですが、ちょっと動きが良くなっているように思えました。
そのあと甘い菓子パンやプリンを食べたりしながら皆で話していた時、私は父宛てに届いていた手紙類を父に見せて確認してもらっていました。
その手紙類の中に、車検が来年1月末だという知らせがあるのに気づいた私。
あれ、この車検はどうするの? まだ車手放さないの? 父はもう乗れないし、母ももうやめたら? 母が誰かはねたら大変だし、と急に話が展開し出し、老健に帰るまで時間もあるから、とディーラーさんに電話しました。
すると、デイ―ラ―さんはすぐ来てくれたので車の状態を見せ、ついでに今の母と父も見せました。
ディーラーさんは、コルセットをつけてつらそうな母と、腰が45度くらい曲がったままベッドサイドにつかまった父 (ディーラーさんに挨拶しようとつかまり歩きしてきたものの、そこで一歩も動けなくなってしまったので、皆がベッド回りに集まって話すことに。) を見て絶句していました。
そして、車検費用が結構かかるし、他の人に乗ってもらうにしても、劣化したタイヤ4本を替えたり、こすり傷やちょっとしたへこみを直したりするので、廃車費用 (2万円くらい) を混ぜてもゼロ円で引き取りますとのこと。
母はもうそれでいいから持って行って、と言いましたが、私は中古車販売の相場を知りたいので、一応G社に聞いてみたい旨を伝えると、ディーラーさんは 「いいですよ。」 と自分の名刺をくれて、最終的にどうするか連絡欲しいとのこと。
(そのあとは数日前のブログに書いた通りですが、G社にお任せしました。)
あれよあれよと言う間に滞在時間も終わりに近づき、またタクシーを呼んで母と別れて老健へ戻りました。
老健ではまた職員の方々が出迎えて下さり、あれこれ世話を焼いて下さいました。
父の部屋でアマゾンで購入した机をセッティングすると、「やあ、これはいいね。」 と父も大喜び (なぜか老健の部屋には、机がないのです)。
1時間ほど父の身の回りをチェックしてから、コウジさんと帰ってきました。
また父を外出させたいですが、1日がかりになって結構こちらも疲れるので、そう頻繁は無理だなあ。
年末年始の外出 (外泊) についても、どうするか考えないと。
そんな感じで、父は今元気です。
老健さんに感謝。