日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2015年01月

シラクで人質になっている、後藤さんと湯川さん。

どうか無事に、日本に帰ってきますように。

 

私が小学生の頃、テレビのニュースを一緒に見ていた父は、「あそこらへんの人たちは、いつも戦争しているなあ。」 と困った表情で言ったのを覚えている。

 

あそこらへん、とは中東のことで、私の頭には (そうなんだ。 あそこらへんの人たちは、いっつも喧嘩しているんだ。) とインプットされた。

 

そして、(なんでだろう?) と思った。

 

その時も答えはわからなかったが、今もちゃんと理解できているとはいえない。

 

日本は平和で、明日の命さえわからないシリアの人たちの悲惨な生活や、複雑な政治的宗教的背景を理解するのは簡単なことではない。

 

けれど命の危険を伴うにもかかわらず、現地の様子を調べてはレポートしてくれる、後藤さんや亡き山本美香さんのような方がいらっしゃるから、日本にいても私たちは、シリアやほかの情勢が不安定な地域のことを知ることができる。

 

それは誰にもできることではなく、高い志と正義感、現地で虐げられている弱い子どもや女性 (男性も) への深い思いやり、そして何より勇気が備わった人でないと、戦地を報道するジャーナリストにはなれまい。

 

後藤さんのお母さんの言葉にも、共感を覚える。

 

母ならではの、子どもを心配する気持ちは痛いほどわかるし、後藤さんも湯川さんも、イスラム国に悪いことをしに行ったのではない。

それどころか、役にたとうとして行ったのだ。

 

どうか、イスラム国の人たちがわかってくれますように。

無事に、2人を解放してくれますように。

 

私は講演する時に、「自分だけが幸せだと、それは本当の幸せではない。 世界の皆が幸せでなければ、自分も幸せではない。」 とよく言う。

 

健康でお金持ちの人たちは幸せかもしれないけれど、貧しい人、病気や障害を持つ人のことを無視しての幸せは、嘘の幸せだ、と。

 

同じことが言える。

 

「あそこらへんの」 人たちが不幸せなら、私たち日本人も不幸せなんだ、と思う。

 

全ての国から争いをなくし、全ての人たちが安心して夜を眠れ、明日を楽しみに迎えられるようにしないと。

 

日本政府が、頑張ってくれますように。

 

明日には、いい動きが聞けますように。

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一昨日のヒューマンチェーン、行ってきました。

 

13時を少し過ぎて国会議事堂駅で降りると、駅構内はすでに赤いものを身につけた女性で溢れかえっていました。

私も、派手な真っ赤なマフラーを買ってまいていきました。

赤は安倍政権に対する 「レッドカード」 の赤を意味します。

 

何も考えず人の流れに乗って議員会館方面へ歩いていき、議事堂のちょうど裏くらいで鎖になろうと立ち止まると、スピーカーから音楽評論家の湯川れい子さんの声が流れてくるのに気がつきました。

 

聞いていますと、湯川さんのお兄さんは戦争に行って亡くなったそうです。

当たり前なんですが、高名な方の親兄弟も実際戦死されたのだなあ、と思いながら、湯川さんはどこで話されているのだろう? と議事堂正面まで歩いてきました。

 

そこにスピーチされる方々がいて順に話されていたので、実際の表情を拝見しながら聞くことにしました。

 

そのうち私が大好きな落合恵子さんも駆けつけられたので、少しお話して握手して頂きました。 (えへへ、嬉しい!)  輝く笑顔がとても素敵な方です。

 

「誰も犠牲にしな〜い! 誰も犠牲にならな〜い!」 と力強く、けれどにこやかに話される落合さんに、集まった方々は、拍手喝采でした。

 

ヒューマンチェーンは4回繋がり、その都度1人の若くきれいな女性がコールの音頭をとってくれました。

 

(どなただろう?)、と帰ってから調べましたら、菱山南帆子さんという方でした。 かっこよかったですよ〜。 有り難うございました。

 

1つ1つのコールを書きとめましたので、ご紹介します。

 

「安倍政権にレッドカードを突きつけます!」

「女たちは集団的自衛権を認めません!」

「女たちは人を殺し合うのは嫌です!」 (私の前に立っていた女性は、隣の男性に 「男たちも認めないわよね?」 「男たちも嫌よね?」 といちいち話かけていましたし、別の男性は、自ら 「男たちも嫌で〜す!」 と叫んでいました。)

 

「よその国の戦いに加わりません!」

「誰1人戦争には行かせません!」

「差別をなくし自由を守り育てます!」

「この国の主権者は私たちです!」

 

そのあとはショートコールになりました。

 

「集団的自衛権に反対!」

「戦争する国絶対反対!」

「特定秘密保護法反対!」

「日米ガイドライン改定に反対!」

「憲法破壊絶対反対!」

「改憲やめろ!」

「命を守ろう!」

「戦争反対!」

「平和が一番!」

「女性の人権平和で実現!」

「レッドカード、レッドカード、安倍政権!」

 

(メモした私の字が余りにも汚くて、判読不能の一言があり。)

 

講談師の神田香織さんのお話も楽しかったし、神田さんの締めの言葉は、印象的でした。

「失望しても絶望しない」 「微力でも無力ではない 」「呆れ果てても諦めない」

 

東京新聞コラムでおなじみの雨宮処凛さんや、宮子あずささんなど、私が好きな人が次々登壇されるので興奮しました。

 

こんなに沢山 (7千人以上だったそう) の私と同じ考え方や感じ方の人たちの中に立っていると、居心地の良さを感じました。

 

ここに集まらない人は、関心のない人か、来たくても来られない忙しい人か、仕事がある人か、遠方の人か、病気の人か、体が動かない人か、はたまた・・・?

 

でも一度来てみると、熱気で自分も元気になるし、仲間がこんなにいる、と嬉しく楽しいものですよ (勿論同じ考え方の場合)。

 

それに、このまま私たちが黙って何も行動を起こさなければ、本当に日本は戦時に戻ってしまう。 今までの首相は、国民をこんな危険にさらすことはなかったのに、今の首相は一体どうしちゃったのだろう?

 

仮に戦時に戻ったとしても、「あの時自分は行動を起こさず傍観していたのだ。」、という悔いだけは持ちたくないから行動する。

 

でも、今戦争になったら、先の大戦の時より一層武器は破壊力が強まっているから、人間どころか地球の生命が全滅してしまう。

 

何も知らずに草を食み、獲物を襲って生きながらえている、沢山のいとおしい生き物たちの尊い命を、愚かな人間が奪う権利はどこにもない。

滅びるなら人間だけ滅びれば良い。 どなたかが書いていらしたが、「人間こそが絶滅危惧種だ」、との言葉、その通りだ。

 

けれどそうは言っても、今の子どもたち、そしてこれから生まれてくる子どもたちが、今のおとなたちの犠牲になっていいいわけはない。

今生きている日本のおとなたちが、動かなくてはいけないのだ。

皆さんも、傍観していてはいけないのです。

 

高次脳機能障害講演やセミナーなども同じで、(何か面白そうだな。) と周りに思ってもらうことによって、無関心派をこちらに引っ張り込まなくては、活動や理解や支援は広がっていきません。

 

2時間大声を出して拳を振り上げ (時々心の中で、センター試験中のワッチにも 「頑張れ〜!」 と声援を送りながら)、さっぱりした軽い気持ちで帰りました。

 

けれどそのあとすぐ読んだ東京新聞夕刊で、作家の高村薫さんの言葉にまた暗澹たる心に。

 

高村さんは、

「大変なこともあったけれど、私たちは実に恵まれた七十年間を過ごさせてもらった。 こんなに恵まれた七十年というのは、世界を見てもなかったのではないでしょうか。 戦争もなく、誰ひとり殺していないし、死なせてもいない。 でもその幸せも、もう終わり」

 

「歴史には曲がり角がありますが、今私たちは、それをはっきりと曲がった。 その先にあるものが何か、誰にも分からない。 もうすぐ自衛隊法が変えられて、一年もたてば自衛隊が鉄砲を撃ちに海外に行ってますよ。 戦後初の戦死者が出るかもしれない。 また “英霊” になるんですよね。 再来年ぐらいには、憲法の改定もあるのかな」  と述べられています。

 

なんとかして、憲法9条を守り、戦争しない日本にし続けなくては。

 

これからの子ども (ワッチも含めた) の未来のためにも。

あっという間に、明日のセンター試験を迎えることになりました。

 

思えば、ワッチと受験スケジュールを組み立てては、「やっぱりここはやめよう。」 とか、「やっぱりここを受けよう。」 とか、日々受験校が変わっていたのがわずか数週間前。

 

普通はとっくに志望校は決まっている時期なのに、頼りない私 (色々忙しいせいもある) と、おくてのワッチなので、この始末。

 

さらに急遽浮上した大学を受けるために必要な調査書を頂きに、塾のワッチの代わりに私が高校へひとっ走りしたのが3日前の火曜日。

 

私だって色々用事がある中、高校へ向かう道をヒイヒイ歩きながら、こんなに計画性のない我ら母子に運もそっぽを向きそうで、情けない気持ちになった (コウジさんは傍観、声援、時々戦力に。 でも、インフルエンザでワッチと私を脅かした)。

 

受験校に検定料を支払ったり願書を郵送 したりで、意外と仕事が多く、先週から今週にかけてはおおわらわ。

 

しかも肝心のワッチは、明日が本番なのに、センターの国語勉強は実は皆無で持っている力だけで臨むというし、「数学ⅡBの範囲が変わってた!」 なんてさっき気づいて騒いでいる。

 

だめだわ、こりゃ・・・

 

それでもコウジさんのインフルエンザも気力で撃退し、11月からは好きなゲームも我慢して、ひたすら1日10時間くらい勉強していたワッチ。

 

その頑張りは、認めよう。

明日とあさっては、結果がどうであろうと、全力でぶつかってきてほしい。

 

一番不安なのは凡ミス。

私も積分でうっかり失敗した思い出を30年以上引きずっているけど、その娘だから心配。

しかも、私よりさらにケアレスな、コウジさんの娘でもあるからなあ。

 

まあ、勉強ができなくても、元気ならそれでいい。

生きていてくれたら、それで何も言うことはないです。

 

なんて言ったらワッチのテンションガクッと下がるだろうから言わないけど、本音です。

 

ところが、その 「生きていてくれたらそれでいい。」 という最低限の基本的な願望を揺るがしている安倍さん。

 

集団的自衛権の行使容認や特定秘密保護法施行、福祉の予算は削られ、その代わり防衛費を増やすわ、憲法改正も目論んでいるわなんて、冗談でなく日本を戦争する国にしようとしている。

 

それに抗議しそれを阻止すべく、明日17日は午後1時から、赤のファッションを身につけて国会を包囲する 「『女の平和』 ヒューマンチェーン (人間の鎖)」 が行われるそうだ。

 

本日付け東京新聞朝刊で、呼びかけ人の横湯園子さん (元北海道大・中央大教授) が述べられている。

 

古代ギリシャの戯曲 「女の平和」 は、女たちが手を結んで戦争集結を要求する喜劇だという。

また、1970年代アイスランドで起きたレッドストッキング運動とは、女性たちが赤いストッキングをはいて家事を放棄、大統領府前に集まって女性の役割がいかに重要かを訴えたものだという。

 

やがて誕生した女性大統領は、米ソ首脳会談のレイキャビク開催に尽力し、冷静終結にもつながったそうだ 。

 

横湯さんは赤いベレー帽 (写真が載っているが、おしゃれなベレー帽が、とてもお似合いだ。)、落合恵子さんは赤い手袋を身につけられるそう。

 

お問い合わせは、実行委員会 (080-5657-0785) へ。

女性だけでなく、男性も勿論参加できる。 何でもいいので、赤いものを身につけることが条件だ。

 

ああ、私も行きたい! 行って一緒に運動したい!

 

でも明日は用事がある ・・・ いや、少し遅れるけど、行けたら行こう!

赤いものは、家にあるかな。

 

とにかく、今日は明日に備えて早く寝ます。

講演会のお知らせです。

各地で色々な講演会が催されますが、私のところに届いた2件の情報をここに書きますね (もっと来ていたかもしれません。 まだあったらおってお知らせします)。

 

1つ目は、このブログコメント欄に、みきさんから寄せられたもの。

コメント欄を読まれない方 (読めない方) もいらっしゃるので、こちらに改めて書きます。

 

「見えない障がいを理解するために 〜高次脳機能障がいについて〜 」

 

日時 :  1月24日(土)   開場13時、開始13時半、終了16時半

場所 : 大阪商業大学内 ユニバーシティホール蒼天 (近鉄小坂駅下車5分)

 

プログラム:

第1部 「脳の仕組みとその障がい」 数井裕光医師

 

第2部 「当事者と数井先生のQ&A」

 

第3部 「当事者&先生へ皆様からの質問タイム」 「え〜わの会紹介」

 

入場無料・事前申込み必要

 

※お申込みは、規定の書面で1月23日までに、06―6789―2151

お問い合わせは、障害児者相談センターわっトライ!  06―6748―0401

 

主催 : 東大阪高次脳機能障がい当事者会 え〜わの会

後援 : 大阪府

協力 :  八尾ほっと・ケーキの会

 

FAXに使う用紙はここに貼れないので、FAXやお電話でお問い合わせ下さい。

 

2つ目は、山口研一郎医師から送られてきたチラシです。

講演会タイトルは不明。 ここに書いて良いのかも不明ですが、チラシに 「多くの方がたにご参集いただき」 たいとありますので、よいかと。

私も近かったら行きたかったですが、高槻市は遠くて行けない・・・

 

日時 : 1月31日 (土)  午後1時半 〜 5時半

場所 : 高槻現代劇場・市民会館305号室 (高槻市野見町2―33  電話:072―671―1061)

 

資料代 : 千円

 

講演1  (午後1時40分 〜 2時50分)

「原爆・原発が人類にもたらしたもの」  小林圭二さん (京都大学原子炉実験所元講師)

 

特別報告 (午後2時50分 〜 3時40分)

「福島現地からの報告 (放射線被爆の実態)」  布施幸彦さん (ふくしま共同診療所医師)

 

講演2 (午後3時55分〜5時5分)

「生命科学技術はどこまで来て、どこに進もうとしているのか」  ぬで島次郎さん (東京財団研究員)

 

発言とまとめ (午後5時5分 〜 5時半)

水戸喜世子 (『原発は滅びゆく恐竜である』紹介)

山口研一郎 (『国策と犠牲』紹介)

 

講演会終了後、講師の方を囲んだ交流会もあるそうですが (会費4千円・要申込み)、お問い合わせは

やまぐちクリニック (電話:072-690-5265、 ファックス; 072-690-5266) へ。

 

とり急ぎ以上です。

 

今日の東京は、冷たい風がふきすさぶ寒い日でした。

コウジさんのメガネを作り直しに行ったり、コウジさんが2月下旬の 「春の音コンサート」 で歌う歌をコウジさんと選んでいました。

コウジさんの大好きな小田和正さんの歌を、彼は歌いたいのですが、あの高音がどうしても出ないので諦めます。

 

それにしても小田さんの声って、本当にきれいだなあ。

私は高校生の時から、ずっとファンです。

 

最初に、明日に迫ったテレビ番組のお知らせを。

 

明日12日午後1時5分から、NHKEテレの 「ハートネットTV」 で、「シリーズ 戦後70年 第1回 障害者はどう生きてきたか」 が放送されます。

1月5日に放送されたものの再放送ですが、私もうっかり見損ねましたので見なくては。  JD (日本障害者協議会) 代表の藤井克徳さんのコメントが素晴らしいそうです (日本脳外傷友の会の東川悦子理事長のお言葉)。

 

ところで、昨日は夫コウジさんの高次脳機能障害主治医の受診でした。

 

ここ数年特に変わりないコウジさんですが、会社上司から 「記憶低下が進んだのでは?」 というご連絡を最近頂いたので、先月ナカポツさん (障害者就業・生活支援センター) にも同行頂き、久しぶりに受診したところまではここに書きました。

 

その日の問診でも主治医のW先生は、「おかしい (とコウジさんの上司が言われる) 症状は、性格ではなく障害です。」 と診断下さいましたが、念のために昨日はCTを撮って下さいました。

その結果、特に脳萎縮も認められなかったので認知症ではなく、まずはほっとしました。

 

W先生はCT画像を見せながら、詳しく説明してくれました。

くも膜下出血手術のクリップや、水頭症手術のバルブやシャントも勿論写っていますか、脳が損傷を受けた箇所が結構あちこちにありました。

 

特にコウジさんの記憶の悪さを説明できる海馬のあたりの損傷のほか、記憶に関する別の箇所の損傷も教えて下さいました。

 

そこは脳の真ん中へんですが、そこの 「脳がなくなっている」  そうで、コウジさんの脳室が大きく見えるのは、そのなくなった部分に引っ張られているからだとのこと。

 

(脳がなくなっているのかあ。) と、言葉を失い静まる私とコウジさん。

でも私は、(ああ、コウジさんは本当にひどい損傷を負ったのだなあ、それなのに死にもせずここまで元気になったのは、ものすごいことだ)、と彼の隣で改めて感動し、息をのんでいました。

 

また、脳の底面も損傷を受けていますが、そこが損傷すると、自分が思うことを最優先にやってしまうそうです。 つまり損得に走ると。

 

うん、たしかにコウジさんは受傷後、自分本位になりました。

前は思いやりの強い人だったのに、毎回の食事では相変わらずワッチの食べ物を横取りしています。 (それでも段々父親らしく、我慢したりワッチに分けたりもするようになってきましたよ。)

 

またコウジさんは脳の内側もやられているそうですが、そこは理性に関係するところなので、そこが損傷すると、理性で抑えられず、やりたいことをやってしまうとのこと。

 

私はブログにコメント下さったみきさんの言葉を思い出し、「コウジさんは会社勤めをしていてかなりリハビリになっていますが、それ以外にも病院でリハビリをした方がいいでしょうか?」と 尋ねました。

 

それに対しては、W先生は 「いや、病院でリハビリするより普段の生活でする方がいい。」 「メモをとって活用することを習慣づけるとか」 「今日何をするか朝確認するとか」、そういうことがリハビリになると仰いました。

 

コウジさんは、何も考えず行き当たりばったりだものなあ。

勤め出した最初の頃は私も躍起になって、あれやこれや世話をやいていましたが、最近は放任状態、会社に全てお任せ状態でした。

 

W先生の、「慣れてくると忘れてしまうのは、私たちも同じ。 慣れると集中しなくなるからミスが起こる。」 というお言葉に初心に返りました。

 

また、コウジさんは会社でも 「わからなかったら〇〇さんや△△さんに聞くこと」、と言われたり書かれたりしていますが、「悔しいから聞かない。」 そうです。もう・・・

 

それに対してもW先生は、「わからなかったら、ではなく、困ったら、聞くように。」 とのこと。

「わからない」 というのは、コウジさんのプライドが傷つきますが、「困った」 というと、たしかにニュアンスが違いますね。

コウジさんも、それなら受け入れられるような顔でした。

 

ほかにもW先生が言われたことで印象的だったのは、 「お金をもらっている以上、ちゃんとする。」  「仕事は人のためだけではない。 自分のためでもある。」  など、どれも有り難いアドバイスばかりで、コウジさんもしきりに頷いていました。

 

今後CT撮るとしたら、ぼうっとするなど、変わった症状が出た時でいいそうです。

 

さあまたコウジさんは悪いところを直すよう努力しながら (させながら)、新たな気持ちで走り出します。

 

ちなみに、W先生が教えて下さった脳の部位とそこの機能 (損傷を受けると出る症状) は、秀和システムの 『リハビリスタッフ・支援者のためのやさしくわかる高次脳機能障害』 というご著書に詳しく載っています。

私も帰宅してから思い出して、その本を読み直しますと、先生に指摘されたことが書かれていました。

 

私がイラストを担当したその本は、専門家の方がたの評価が高く、特に脳の画像写真が沢山載っているところがいい、とある方が仰っていましたが、たしかにその通りですね。

 

今まで定年退職された脳外科医の先生にCTを撮って頂いていましたが、高次脳機能障害症状についてのご説明はそんなに頂いていなかったので、W先生のご説明はとても新鮮で有り難かったです。 他出版社の宣伝になってしまいますが、皆さまも是非この本をお読み下さい。 とてもいい本ですよ。

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