日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2015年06月

私が頻繁にチェックしているHPに、SORAアニマルシェルターさんがあります。

 

そこは、主に4年前の東北大震災で飼い主を亡くしたり、飼い主とはぐれたままだったり、飼い主が仮設住宅等にいて一緒に暮らせない犬猫たちを、いつか元の飼い主や新しい飼い主のもとで暮らせる日まで、世話をしている団体です。

 

私は宍戸大裕監督のドキュメンタリー映画  『犬と猫と人間と 2』  を見て、初めてその存在を知りました。

 

SORAの活動は、主に会員とボランティアによって支えられていますが、餌や支援金などは勿論ですが、犬猫、特に犬の世話をする人手が足りなくて困っています。

 

私も1度、娘のワッチを連れて、2年前の8月4日に現地 (福島市庭坂) へ行き、お手伝いしてきました。

 

酷暑の中の諸々の作業 (掃除、散歩、遊んであげる、その他) はたしかに大変でしたが、犬好きな私にとって29匹 (当時) の犬達の世話はやはり楽しいものでした。

 

その後飼い主のもとに戻ったり、新しい飼い主に引き取られたり、新たに加わったり、多少の出入りはあるようですが、ずっといる犬の中に、秋田犬のアキタ君がいます。

 

SORAさんの1日の作業が終わると、毎回最後にアキタ君を囲んで集合写真を撮るのが慣わしで、私もアキタ君を触りながら撮ってもらいました。

 

(SORAは、現地の様子を15秒ごとにライブ映像で流しています。 そして1日の活動の最後に、その日集まったボランティアの人たちでアキタ君と記念写真を撮り、翌朝また活動が始まるまで映像はその写真のままです。  病気のアキタ君に代わって、今はモニー君です。)

 

私は大雪の日とか、猛暑でスプリンクラーが出動した日とか、ボランティアがすごく集まっている日などの映像を見ると、つい自分のパソコンに保存してきました (バタバタした毎日でも、なぜかそういうことに熱が入ってしまう私)。

 

ところが昨日、何気なくSORAのHPやツイッター画面をいつものように見ていたら、アキタ君に悪性の腫瘍 (難しい病名でしたが、要するに癌です) が見つかったということが書かれてありました。

 

びっくりし、可哀想で涙ぐみながら読み進めると、この先治療でお金がかかるようでした。

そして、そこを読んでいる人たち (私のような) に、ブログやツイッターなどで支援の拡散をお願いしてほしい、と書かれてありました。

 

お金がない中懸命に犬猫の世話をしてくれているSORAさん、そして病気と闘っているアキタ君のためにも、もしできましたら、少しでも活動や医療費を援助して下さるよう、私からもこの場を借りてお願いします。

 

まずはSORAのHPで、活動の様子をご覧になって頂けないでしょうか。

私も個人会員になって、時々ささやかな支援を送っています (本当にささやかで恥ずかしいですが、少しは足しになることを願い)。

 

本当は福島まで行って、また作業のお手伝いしたいのだけど。

 

アキタ君が癌を撃退し、これからも、もっともっと長い間元気で暮らせますように・・・

 

SORAのHPは、次の通りです。

 

SORAアニマルシェルター

 

宜しくお願いします!

ということで、昨日は父を有料老人ホームに迎えに行き、パーキンソン病の名医と評判の高い横浜市内の病院へ連れて行きました。

 

地元市民の信頼と人気の高いY先生のことはとうに存じていましたが、何しろ大学病院信奉の傾向がある父  (高齢者はそうかな。 でも最近患者死亡事件によりクローズアップされてきた東京女子医大病院や群馬医大病院のように、いい加減なところもある、ということにもっと目を向けないとダメですね。) は、何時間待とうが、そのために付き添い家族がどんなに疲れようが、一向にお構いなしで、この先も市大病院に通うつもりだったんです。

 

けれどこっちはそれではたまりませんから、有無を言わせずY先生に変えましたけど、10年以上前にクリニックを開院されたY先生も、元々市大病院の神経内科部長でいらしたせいか、予約は1ヶ月先までいっぱい、やはり最低30分は待つようです。

 

でも2時間、3時間待ちの市大病院 (神経内科だけ?) に比べたら、ずっと助かるのです。

しかも父の担当医師は1年ごとに異動してしまって、その都度説明し直すのも嫌になってきましたし。 やっぱり、いつも同じ先生に診てもらいたいです。

 

Y先生は父のことを立たせたり (自分では立てませんでしたが)、ベッドに横にならせたり、手足の動きを良く見てくださったり、色々な質問をされたり、3年前から毎回父の通院付き添いをしてきた私の目にも、安心感を与えるとても丁寧で的確な診察に映りました。

 

そして父のパーキンソン病症状は落ち着いているので、薬はこのまま、次回は2ヶ月先でいいと言われました。

 

(そうか、良かった! 父の状態は今、落ち着いているんだ。 やはり半年看てくれた老健のケアが良かったのだな。) と、改めて老健に感謝。

 

けれど父が発症から3年でここまで悪くなったのは、「リハビリが足りなかったんでしょうね。」 だそうです。

 

老健は3ヶ月は週5回 (日) リハビリをしてくれますが、入所3ヶ月を過ぎますと、週2回になりますからね。

 

父が自発的にもっと、体をベッドに座りながらでも動かせばいいのですが、私の家で介護していた時見ていてもわかったように、すぐ疲れますし、すぐやる気なくします。

 

それがパーキンソン病なのでしょうが、いつまでも機能低下があまりない方はきっと、熱心にリハビリされているに違いありません。

 

さて、実は診察室では一悶着ありました。

診察に行く直前に老人ホーム職員の方から、「パーキンソン病以外の、甲状腺機能低下の薬や狭心症の薬も出してもらえないか、お願いしてみて下さい。 薬はまとめて出してもらった方がいい、とホームの医師が言われています。」 という話をされたのが事の発端です。

 

パーキンソン以外の薬も一緒に、なんて考えていなかったので、寝耳に水の私が 「え? そんなことできるんですか?」 と驚きますと、「できると思います。」 とのこと。

 

それで私も気ぜわしいものですからよく考えずにそのままをY先生に告げたところ、「そんなに薬は出せないです。」 と言われました。

 

「パーキンソン病診察は2ヶ月先。 その間にパーキンソン病以外の病気で調子が悪くなった場合、ホームの医師が毎週往診してくれているなら、その先生に診てもらっていた方がいいでしょう。 (とにかくY先生の病院も非常に混んでいるので、ちょくちょく予約なしに診られない、ということですよね。) だから薬もその先生に出してもらって下さい。」 とのこと。

 

それどころか、「パーキンソン病の薬もその先生に出してもらってはいかがですか?」 とまで言われましたの、でびっくり。

せっかくパーキンソン病はY先生に診てもらうつもりで、講演会にも出るなどずっと準備してきたのに。

 

慌てて私が、「それはダメです、先生。 特定疾患制度は指定医療機関が県に決められているのですから。 (Y先生は指定機関ですが、ホームの往診医が指定機関かどうかは、調べてありませんでした。)」

 

するとY先生はそばの看護士さんに何やら確認とられたあと、「わかりました。 パーキンソン病薬はこちらで出します。 でもほかの薬はホームで出してもらって下さいよ。 ホームにもそう伝えて下さいよ。」 とおっしゃいました。

 

思わぬ展開に焦った私も、とっさにその場で頭を整理しますと、たしかに市大病院からはパーキンソン病に関する紹介状だけを頂いてきているので、そのほかの病気の薬と診察をお願いするのも、おかしいと思い直しました。 だから、Y先生の話に納得。

 

一方それまでニコニコ診察を受けていた父が、Y先生と押し問答し出した私に、「何の話をしているのかわからない!」 「ボクはホームの先生にまだ会ったこともないよ!」 と怒り出したので、診察室の中が益々険悪なムードになりました。

 

なんだか後味の悪いままお礼を述べて診察室を出ましたが、初診だったのに残念。

やっと憧れ? のY先生に診てもらえたのに。

 

まだホームに移って1週間で、私の勘違いあり、父の知らない話ありで、父との話し合いが不足していた模様。

加えて、「やることは早くやろう」、と性急過ぎたかもしれない我が身も反省しました。

 

でもすぐ、「時間も人手も足りないから仕方ないよ」、と開き直った私は、余り自分を責めないようにします。

自分の親だから仕方ないけど、もう色々疲れてきたよ、でもよくやってるよ、私、と。

 

自分を慰め、父をなだめ、ほうほうの体で父とホームに帰ってきました。 もう5時を過ぎていました。

間もなく夕ご飯が始まる父の世話を職員の女性にお願いし、父と、1階の顔馴染みになった職員の方々に挨拶して、ホームを出ました。

 

傷心の私は、駅で3人分のお弁当を買い、帰宅ラッシュでぎゅうぎゅうの満員電車に乗って帰ってきました。

 

駅から自宅へ続く道の、最後の曲がり角を曲がった時、やっと我が家に戻ってきた安堵感と喜びが、体の奥から湧き上がってくるのを感じました。

ああ、我が家があるって、有り難いな。

 

家の前に立ち、バルコニーを見上げると、そこには私を見下ろすウメとハルの顔が。

ハルは、「にゃー (おかえり)!」 と鳴いてくれました。

 

玄関の戸を開けると、今見上げたばかりのウメとハルが、我先にと私に駆け寄ってきます。

 

右手で尻尾を振っているウメの頭を、左手でスリスリしてきたハルの頭を撫でると、どれだけ心が癒やされ、元気がまた湧いてきたことか。

 

そしておなかを空かせた夫 (コウジさん) と娘 (ワッチ) が、喜んでお弁当をパクパク食べる姿を見て、どれだけほっとすることか。

 

コウジさんがウメの散歩を済ませてくれていたから、安心して父の用事ができました。 有休とらせてしまい、悪かったけど。

 

なんとかこうして我が家は回っていますが、自分の老後も考えてしまうこの頃です。

 

・・・ そして今日も朝から、父と何度も電話。 ホームの職員の方とも電話。

 

無事、ホームの医師がパーキンソン病以外の薬も出してくれることになり、安心した父の晴れやかな声を聞いたところです。

 

ふう。 私も、父のことばかりやってないで、早く講演会資料やテーマを作ったり決めたりしなきゃあ・・・ でも、父には私しかいないから・・・

火山が噴火したり、東京も大きな地震が来たり、落ち着かない日々が続いていますが、何よりこの暑さには参っています。

 

記録更新ばかりの暑すぎた5月が過ぎても、今日も暑かったです。

明日も暑いそうです。 もうげっそり。

 

暑いのが大の苦手で、この先自分が死ぬなら暑さが原因だろうと信じている私にとって、最近の暑さはつらくて仕方ないです。

 

まず、頭が働かない。 ぼんやりしてしまいます。

すぐ疲れて眠くなります。

 

1番きついのはウメとの散歩で、ようやく涼しくなる夕方6時頃に散歩に出られるならどんなに楽か、と思うけど (そして近所のワンコたちは大体、その頃ゾロゾロ散歩に出だします)、うちのウメはお昼頃から既にソワソワし出すのです (勿論、朝1回行ってますよ)。

 

2時頃には 「ワンワン」 鳴きだして催促するものだから、「バカだね、こんな一番暑い時に散歩なんてしないよ!」 と叱責するのもいつものこと。

 

それでも、なだめたりすかしたりがきかなくなり、もううるさくて仕方なく、3時半過ぎにはため息とともに散歩に出だすのです。

 

暑い中、草を食べたり、他の犬のしたオシッコの匂いをしつこく嗅いだり、草むらに落ちていた汚いボールを見つけて飽きずに遊んだり、時間のかかる散歩に私はもう汗だくだく、ヘトヘト。

 

帰るとすぐ冷凍庫にまっしぐらで、明治のアイス 「スーパーカップ」 を取り出します。

 

買い置きしてあるそれを、ハアハア息切れしているウメと仲良く分け合って食べるのです。

 

すると1人+1匹は落ち着いてきて、ようやく人心地 (犬心地) がつきます。

 

早く涼しくなってほしいけど、夏はこれからですよね。

きゃあ、もう耐えられない。

スーパーカップ食べ過ぎで、秋が来た時にはコロコロに太っていそう。

 

さて、父の引っ越しに関わる多くの用事が、残すところあと1つになりました (もちろん用事はエンドレスですが、引っ越しに関しては、の話)。

 

終わったもの → 市大病院からの紹介状用意。 父の健康診断書用意。 老人ホームとの契約。 老健から老人ホームへの引っ越し。 ケーブルテレビ契約。

 

そして明日は、残り1つ、新しい病院へ父を連れて行くのです。  これが1番、神経使うなあ。

 

医師に読んでもらう父の様子をまとめたものも、何度も書き直しました。

最初、10ページにわたる写真入りの資料を作ったのですが、読む方 (沢山の患者さんの診察で忙しい医師) の身になってみたら、紹介状も読むのに、限られた診察時間にこんなの読んでられないよ、と思って、昨日はなんと1枚にまとめました (5秒くらいでざっと読める感じ)。

 

やればできるじゃん、私!

 

・・・ てことで (笑)、余りに簡潔過ぎる資料に多少の不安も感じ、一応10枚の資料も持参して、明日行ってきます。

 

介護タクシーに頼んで車椅子のまま父を連れ出しますが、母と手分けしようと思っていたものの、母がかえって不安要素なので、私1人で敢行することにしました。

 

私の家 → 電車とバスで老人ホーム → 介護タクシーで父と病院 → 診察と薬もらう → 父を介護タクシーで老人ホームへ送り届ける → またバスと電車で帰宅、 となると1日がかりなので (評判のいい先生なので、市大病院ほどではないものの、やはりかなり待つらしい。)、申し訳ないけれどコウジさんに会社を休んでもらうことにしました。 ウメの散歩や、洗濯物しまってもらったり、買い物や、家のことをしておいてもらいます。

 

父の用事でコウジさんに有休をとってもらうことが多く、本当に本人や会社に悪いと思っていますが、仕方なく。

 

せっかくの普通の土日の休みも、父の用事でゆっくり休めないこともしばしばで、コウジさん、ゴメンネ。

でも、明日が終わればやっと一息つく・・・ と私は思っています (が、どうなることか?)

 

高次脳に関係ない話題でスミマセン。

 

でも親の介護は皆通る道なので、共通の話題ですよね。

 

ではまた。

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