なんと昨夜 (今朝) 午前3時にウメに起こされたので、仕方なく散歩をした。
おなかの調子が悪いらしいウメと真夜中に散歩していても、人っ子1人いない。
さすがに怖いので、寝ていたコウジさんも起こして、2人+1匹で歩き回った。
寝ていた途中で起こされたので多少腹も立つものの、前をトコトコ歩いては振り返るウメを見ていると、やっぱり可愛くてたまらず、穏やかな優しい気持ちになるし、笑ってしまう。
「早くおなかの調子が良くなればいいね。」 と後ろから話しかけながらも、ふと悪い病気ではないよね、と少し心配になる。
元気なので大丈夫とは思うが、生き物を飼っていると毎日気を遣う。
そのあと6時にもまた起こされ、睡眠不足だったが、父の様子を見に横浜の病院へ出かけた。
ウメが心配なのと、同じく睡眠不足のコウジさんには留守番してもらった。 コウジさんは、疲れやすいものね。
父は、酸素吸入の管を鼻につけていた。
濃いたんが出るのが苦しそうで、看護士さんが管でもなかなか取れず、たんを柔らかくする機械を10分つけた。
柔らかくなったところで、また管で吸い取るのだという。
父は手に、ミトンもしていた。 酸素の管を取ってしまうのだそう。
ほかにも点滴の管、尿管などもつけていて、1年前の入院の時より状態が悪いのは一目でわかった。
「身体抑制 (拘束) についての説明・同意書」 や 「入院診療計画書」 などの書類にサインをしたが、そこに書かれている 「推定される入院期間」 は 「9月22日〜10月5日」。
けれど看護士さんに確認すると、それはあくまでも予定であって、多分もっとかかるだろうとのこと。
つまり、まず酸素の管が抜けなければならないし、次に飲み込める練習をして食事ができるようにしなければならないし、退院はまだまだそのあとのようだ。
詳しい話は、30日に私は担当医師から伺うことになっている。 がっかりした。
1週間くらいで退院できれば良かったが、印象では肺の炎症が、去年の時より重いようだ。
父はぼんやりしながらも、絞り出すような声で、「身動きできないからつらい。」 「何もすることがない。」 「ミトンを外してほしい」 「あめが舐めたい」 と訴えた。
私は看護士さんから聞いた今の父の状況を説明し、もう少し我慢するよう言った。
父はちょっとおどけたようにがっくりした顔をし、すぐうつらうつらする。
明日は私は講演会なので病院へは母に行ってもらい、母がいる間だけでも父のミトンを外させてもらおう。
というわけで、去年同様、父の入院と講演会が重なることとなった。
講演のない時は、病院に通う。
入院中に、父の身体の機能が落ちすぎないことだけを祈っている。
少なくともこの1週間、父はベッド から離れられない。
可哀想でもっとそばにいてあげたかったが、コウジさんら家族が待つし、講演会もあるので、1時間そこそこで帰ってきた。
帰る時父は、たんを吸い取られるのが苦痛で大あばれしていたせいか、疲れて寝入っていた。
「また来るね。」 と耳元で言うと、薄く目を開けて頷いて、また寝てしまった。
さて、明日から始まる10回の講演会 (来年1月末の大阪講演も入りそうですが、一応講演依頼をお受けするのは、そこまでにするかもしれません。 父と母の病気進行次第ですが・・・)。
父には、 「9月下旬から3ヶ月くらいは講演会を入れたから、その間は倒れないでね!」 と何度も言っていたのに。
父も、「うん。」 と答えていたのに。
あ〜あ。 でも仕方ない。
父は病院にいるので一応安心して、明日から頑張りま〜す!
皆様、宜しくお願いします。