日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2016年06月

都議会の集中審議を、テレビで見ていました。
全てを放送しているわけではなくて、最初の自民党、次の公明党、そして共産党の3党が終わったところで、放送も終わってしまいましたが。せめて東京MXテレビやテレビ東京などの、「東京」という名前を冠したテレビ局くらい、都議会の模様を全部放送したらいいのに。フジは長く放送して、偉かったですね。
(今調べ直したところ、東京MX2 で中継していたそうなんです。MX2チャンネルがあるなんて、今まで知らなかった!どうやったら映るのか、20日の集中審議までには設定しておかなくちゃ。←その前に、不信任案が可決するかな。)

最初の自民党議員の質問を見ていると、追及の鋭さもなく、もたもたした印象なので、(あ~あ、こんなものか。これでは野党の質問までは期待できないな。)とがっかり。 ところが次の公明党議員が、舛添さんを支えてきた与党なのに舛添知事の辞職をはっきり要求したのにはびっくり。自民党の甘さがかえって目立ちました。 そのあとの野党も次々辞職を要求したので、結局最初の自民党だけ辞職を要求しなかった、という事実がさらに目立ちました。

曽根共産党議員の追及は厳しくて、見事でした。ほかの党の質問も見たかったなあ。

明日は不信任決議案が出る模様。とうとう、議会を解散するか、舛添さんが辞任するか、という事態まで来ましたね。 都民の声が届き嬉しいけれど、選挙でまた税金を使うのはとても残念。

え? そういえば舛添さんは「猶予をもらいたい。」、と弱々しい表情で懇願されていましたね。 でも、リオのオリンピックに、こんな都民からレッドカードを出された舛添さんが行くというのは、日本人としても、世界に対しても、恥ずかしいことであり、失礼なことですよね。 まあ、明日の都議会の様子をまた見ましょう。

だから、そもそもこんなことにならないよう、都民は最初からしっかり目を凝らして、立派な人を選ばなければいけなかったのです。要は、舛添さんの言葉に騙され投票した人の好い都民たちが、残念だった、ということです。

ともかく次こそは、誠実で清潔で頭が良くて優しくて、公平だけれど基本的には弱い人の味方、自分の贅沢より都民の幸せ、生き物全体の幸せを考えてくれる人、そして反原発、反戦争、反差別、反たばこ、を唱える人を選びたいものです(私個人としては)。 

昨日、一昨日は、御茶ノ水の東京医科歯科大、鈴木章夫記念講堂で催された、第6回日本脳損傷者ケアリング・コミュニテイ学会へ行ってきました。 書きたいけれど、今からその話を書くと日をまたいでしまうので、明日にします。

ハルとサフィニア2


昨日の続きです。

・江戸川区講演(11月29日)・・・ とにもかくにも、企画の素晴らしさに感動した講演会でした。
会場が船堀タワーホールという、船堀駅前にある大きなビルで、その中には沢山の会議室のほかコンサートホールや映画館、喫茶店、レストラン、旅行会社や結婚式場まで入っていたり、展望台まであるので、一般の人がぞろぞろ気軽に、駅からの流れでそのまま入ってきます。

その1階の広い展示室で、その日は障害を取り扱った本や映画を展示したり、スクリーンに映したりしていました。展示室入口の大きなドアは開け放されたままなので、人々は、(ん?何やってるのかな?)と入ってきて、そのまま並べられた椅子に座ったりして、ダイジェスト版映画を見られています。そしてふと、首を伸ばして右の方を見ると、そちらにも椅子が沢山並べられて大勢の人が座っているのです。(あれ、あっちは何だろう?)と見に行くと、そこで講演会をしている、という具合です。

だから通りがかった人が自然に自由に参加できる、という一般の人を引き込む見事な戦略?です (講演会は申し込み不要、無料です。あ、勿論江戸川区(はるえ野さん)は、随分前から講演会の宣伝をして下さっていましたよ。)

そもそも、この「タワーホール船堀」という建物のつくりが見事、ということですね。 どなただろう、設計されたのは? (調べたら、岡設計という会社でしたよ。)

大体において講演会というものは、その講演テーマに関心があったり関係したりしている方が集まるものですから、高次脳機能障害の講演会にしても同様で、集まられる人というのは元々この障害について関心がある、能動的な人(自ら情報を求めて動かれる人)が多いのです。 極端に言ってしまえば、そういう人たちは遅かれ早かれ(大体は早期に)支援者や仲間に繋がることができ、救済されます。しかし・・・

①「見えない障害」として語られるこの障害を持つ人や家族が生きていくには、なんといっても「周りの理解と支え」が必要です。 そしてその「周り」というのは、ほとんどが高次脳機能障害のことをご存知ない、一般の人。ですから、そういう一般の人に講演会に来てもらったり、関係する本を読んでもらったり、映画やテレビ番組を見てもらうことが、大事です。

②その一見「一般の人」に見える人の中にも、実は家族や親戚、会社同僚や学校友人、知人友人に、高次脳機能障害を抱えている人がいるかもしれません。 あるいは、当事者ご本人がいるかもしれません。 そういう人が、この船堀タワーホールのようなところにふと入って、「え?もしかしてうちの子ども(親、兄弟姉妹)は高次脳機能障害というものかも?」、「会社の〇〇さん(友達の△△君)は、この障害かも?」「自分はもしかしたらこれだったのか?」と気づかれるかもしれません。

そうしたら、今まで障害とわからず苦労していた人が、支援に繋がって救われるのです。

ということで、この江戸川区(と地域活動支援センターはるえ野さん)主催の講演会はとても画期的であり、先駆的であり、今後このパターンで高次脳機能障害の講演会があちこちで催されると、とってもいいと思いました。
あと感激したのは、はるえ野さんが『日々コウジ中』の表紙などを拡大コピーしてラミネート加工してくれたものを会場に沢山貼って下さったり、講演会に合わせて区内の書店に『日々コウジ中』を平置きして下さったり、そのきめ細かい諸々のご配慮に胸が熱くなりました。 本当にお世話になりました。

ほかにこのような企画があったかな、と振り返りますと、2014年2月22日に、八王子パイロットクラブが主催したチャリテイコンサートが、それに近いかもしれません。 コンサートと私の講演と2本立てで、コンサートはソプラノ歌手の女性と、盲目の男性のフルートでした(この綱川泰典氏も、底抜けに明るく知的で気さくな男性で、すぐ魅了されました。今も精力的に演奏活動をされているようです)。コンサートが目的で来られた方に、高次脳機能障害の話も聞いてもらえて、嬉しかったですよ。

・京都市講演(12月4日)・・・ 京都に招かれたのは2度目で、前回は2011年11月13日、舞鶴でした。歌「岸壁の母」の舞台、シベリアからの引き上げ船が港に入ってきたところです。海上自衛隊の軍艦が沢山停泊している、見慣れない景色にちょっとびくつきました(何も予備知識なく舞鶴へ行ったので)。軍艦の中に入っている観光客もいましたよ。「さくらの会」という家族会に招いて頂いたんです。有難うございました。 

そして今回は、そこからずっと南の、京都市の中心部で行われました。会場は京都産業大学の、むすびわざ館というところで、とても立派な新しい施設でした。 京都市高次脳機能障害者支援センター、というところが昨7月にできたばかりだそうで、職員の方たちがとても元気でやる気満々、すっかり意気投合しました。 医師の方々ともざっくばらんにお話する機会を得、嬉しかったです。 

講演で色々なところへ行き、高次脳機能障害を支えて下さる医師をはじめとする医療機関や行政・福祉機関の方々とお知り合いになれるのは、とても貴重な収穫です。この知遇を生かしていかないと勿体ないので、私はどう社会に還元したらいいのか、日々考えてはいるのですが、なかなか動けていなくてすみません。こうして講演の様子をブログに書くことでも、少しは還元できていればいいのですが。

・・・やはり、コウジ村の会員の皆さんも同じような感じで、たとえば今週末に御茶ノ水の東京医科歯科大鈴木章夫記念講堂で、「日本脳損傷者ケアリング・コミュニテイ学会」が催されますが、コウジ村の何人かに打診したところ、皆さん旦那さん(当事者)の病院付添いがあったり、仕事があったり、家族会の用事があったりで、来られない人ばかり。コウジ村は私(コウジさんの通院がなくて、良かった!)のほか1人と2組のご夫婦、そして登壇される1組のご夫婦の予定です。 (全員に確認したわけではないので、当日会える方もいるかも。楽しみにしています。)

話を元に戻しまして、京都市高次脳機能障害者支援センターは「高次脳機能障害 入門講座」をほぼ毎週催されたり、それを受講した人対象の「支援者のためのステップアップ研究」を来月から始められたり、「当事者・家族交流会」を月1回開かれたり、高次脳機能障害支援を精力的に行ってくれています。 どうぞこれからも宜しくお願いします!

・福生市講演(11月14日)
福生市で講演するのも、実は2度目です。 1度目は2014年3月8日、西多摩高次脳機能障害支援センター主催で、福生市民会館でした。今回は、福生市主催で、場所は福生市役所でした。
福生市役所はとても立派な建物でしたが、その広くてきれいで開放的な建物の中で、障害者・福祉団体が、物品販売を毎週?されているそうです。私が行った土曜日もたまたまその曜日だったのか、おいしそうなパンやクッキー、作業所で作られた色々なものが売られていました。 パン大好きな私は、欲張って沢山パンを買ってきましたが、家に帰って食べたらもうすごく美味しい!また買いたいけれど、福生市役所までさすがに毎週通えないので残念。お近くにお住まいの方は、是非買われて食べてみて下さい。 

ほかに、銅で作られた小物も買ってきました。それは、「welcome」と書かれた吊り下げ型の飾りで、翌日からずっと我が家の前にぶら下げています(写真参照。サフィニアと飾りの向こうには、窓から外を見ているハルちゃんの姿)。 毎日見て、喜んでいます。

講演会あとに、当事者家族との懇談会があり、沢山の当事者家族とお話できました。 福生市は家族支援に非常に熱心です。何でも相談されると、一所懸命対応して下さると思いますので、市在住の当事者家族の方々は幸せですね。福生市の職員の皆様、どうぞこれからも高次脳機能障害者支援を宜しくお願いします。

・沖縄講演(12月13日)・・・沖縄にも勿論、高次脳機能障害者とそのご家族がいらっしゃって、家族会も「ゆい沖縄」というものがあり、当事者・家族を支える支援機関「NPO法人 ゆい 沖縄」というものがあるのは知っていました。 できたら訪問や見学をしたかったのですが、講演会会場やホテルの場所と、それらの本拠地が近くはなかったこと、日程的なことが理由で諦めざるを得ず、残念でした。沖縄も広くて、移動に時間がかかるのですね。 

講演場所は「西原町」という県南東部でしたが、家族会やNPOは、宜野湾市というところにあるようです。 NPOでは週3日(月水金)に認知トレーニングがあったり、就労継続支援B型事業として、「かなさんキッチン」というお弁当屋さんでの作業を、当事者の方々はされているそうです。

沖縄の高次脳機能障害支援拠点は2つあり、「医療法人へいあん 平安(ひらやす)病院」と、「沖縄リハビリテーションセンター病院」です。 この日私は平安病院から依頼されており、一方もう1人の講師である横浜市総合リハビリテーションセンターの山口加代子先生は、沖縄リハビリテーションセンター病院からの依頼でした。共同開催は初めてだそうです。

講演会には家族会の方はいらしていなかったようですが、私は講演会で当事者家族と知り合い、コウジ村にお誘いすることが多いので、講演会後、参加者が潮が引くようにサ~ッと会場から出て行かれたのに慌てました(当事者の男性1人と、高次脳機能障害ではない、身体障害者の男性とはお話できましたが)。驚く私に、職員の方は、「沖縄の人はシャイなんですよ。」と仰いました。

そこで主催側の平安病院支援コーデイネーターの比嘉さんに、「どなたか1人とでも、当事者家族の方とじかにお話したいんですけど」と頼みますと、比嘉さんは会場の外まで探しに行かれ、「1つのご家族が、会場出口にいらっしゃいました。今待っていて頂いています。」と息を切らしながら戻ってきました。有難うございます。

ようやくそのご家族と少し話すことができましたが、5~6年前にお母様が脳出血から高次脳機能障害を負われたものの、日中の居場所が見つからない、と悩まれていました。 そこに通りかかった沖縄国際大学の先生が、立ち話に加わられ、大学近くの「かなさんキッチン」の話をしてくれました。 ご家族は娘さんの職場がそのすぐそばだったのに、その存在をご存知なかったそうで、驚かれていました。 

こういうこともどこでもよくある話で、情報が出回っていないと、知られないで終わってしまうのですよね。 ですから、こういう講演会とか勉強会とか家族会というものは、情報を共有する貴重な機会ということで、必要だと思うのです。
尚、平安病院では、病院に通われている当事者を対象に、2か月に1度、家族のつどいを開かれているそうです。

・・・なんだか今日は、とても長くなりました。 書くのにも、時間がかかりましたが(笑)。
でもこれで、一応今までの講演報告は全部できて、ほっとしました。
また書き足りていないところは、追って書いていきますね。






昨年秋から冬にかけて行った10個の講演会のご報告をしなくては、と思って、メモとブログを比べてみました。

するとブログに全く書いていないのは11月14日の福生市と、12月13日の沖縄だけのようです。 あとは一部、あるいは大体ご報告してあったので、その8つを再度簡単にまとめたあと、福生市と沖縄の報告をします。
ということで、今日は港区・千葉市・荒川区・仙台市・釧路市・中野区の6つです。

・港区講演会(9月27日)・・・ 東京の中でも大都会の港区。ところが家族会ができたのは意外と最近で、4年前の2012年3月とのこと。20年ぶりに自分が初めて高次脳機能障害だとわかった、という方もいらして、そういう話は国内のあちこちで聞くけれども、ここ港区も同じ状況だということに驚きました。まだまだこの障害が知られていないのは、東京も同じなのです。家族会は「みなと高次脳」といいます。どうぞ入られて下さい。

・千葉市講演会(9月28日)・・・千葉リハ主催で、高次脳機能障害者の就労についてがテーマでした。当事者を雇用している会社2社、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の田谷氏も登壇され、現場の話や最新の研究などを伺いました。千葉リハ(千葉県リハビリテーションセンター)は、高次脳機能障害者のリハビリだけでなく、センターを出られた後の就労支援まできめ細かなフォローをされているという話を聞き、頼もしく思いました。

2社のうち1社の担当者の話は、「企業が求める人物は、①働きたい意志のある人 ②体調が整っている人 ③人間性。素直、真面目、謙虚な人 ④コミュニケーションを主体的にできる人 ⑤面倒かけない人」だそうですが、④と⑤はちょっと要求し過ぎ(ハードル高過ぎ)かも知れません。高次脳機能障害者は、④や⑤が苦手だと思います。 うちのコウジさんだって、今も⑤はクリアできていませんけれど、周りの支えで毎日元気に働いています。

もう1社の担当者は、「社内で活躍している人は、①働きたいという強い意志のある人 ②自分の障害に甘えない、前向きに努力している人 ③体調が安定している人。薬管理できていて、支援機関を利用し信頼関係を築けている人 ④真面目で素直な人 ⑤コミュニケーションを取れるようになりたい、と思っている人。「挫折した。人生真っ暗だ」と思っている人は、採用しづらい。」 とのこと。

2社とも同じようなことを仰られていますね。
この最後の、「挫折した、人生真っ暗だ」と思ってはいけない、というのはその通りだと思います。

・荒川区講演会(10月10日)・・・とても参加人数の少なかった講演会ですが、そもそも荒川区に家族会があるということも、まだまだ知られていなさそうで勿体ないです。家族会は一月に一度、たんぽぽセンターで開催されていますので、区在住の当事者とそのご家族は、是非参加されて下さい。家族会も区職員も頑張っていますよ!

・仙台講演会(10月17日)・・・宮城県では、平成24年6月に設立された「どんまいネットみやぎ」という団体が、ボランテイアで高次脳機能障害者の支援を活発に行っています。当事者ではない実業家・医師など医療職・福祉サービス事業者・支援行政機関などが集まって精力的に活動されています。
宮城県の高次脳機能障害支援拠点は2つあって、1つが宮城県リハビリテーション支援センター、もう1つが東北薬科大学病院です。 特記すべきこととして、「宮城県高次脳機能障害地域連携パス」というものが昨年4月にできました。これは医療機関、支援機関、行政機関の間のゆるやかな連携関係が、スムーズに図られるようにできたもので、たとえば病院が変わっても、受傷から現在までの自分の受けた治療ですとかリハビリですとかの情報が、病院間で共有できているので安心です。
長町にある「長町遊楽庵びすた~り」というレストランは、高次脳機能障害者の方たちが働いている、とてもお洒落で美味しいお店でした。古い民家を障害者の方たち自ら手を入れて作り直した、とても趣のあるお店です。また行きたいなあ。

・釧路講演会(10月31日)・・・釧路は夏も涼しく、冬も寒過ぎないので、ここに住みたいなあ、と思っていますが、どうなるでしょうか。親の介護があるうちは、関東を離れられません。私の講演のあと、グループワーク(討論)がありました。話したい方が沢山いらっしゃるから、話しきれない方、話せなかった方もいたかもしれません。だから皆が話せるよう、こういうグループワークが定期的にあるといいですね。 当事者家族の方と知り合いになれ、東京と北海道、遠く離れていても抱える問題、気持ちは同じだなあ、と思い、親戚家族のようです。親しい方も沢山できました。今も皆さん、頑張ってらっしゃるかな? でも自然が豊かで、それだけで癒されますね。釧路湿原の上を、丹頂鶴が飛んでいるのを見ました。大きくてびっくりしました。

・中野区講演会(11月7日)・・・中野区は家族会ができたばかり。中野区の高次脳機能障害相談窓口は6つあって、1つは2014年4月にできたばかりの、障害者地域自立生活支援センターつむぎ、4つのすこやかセンター(中部・北部・南部・鷺宮)、そして区役所です。
講演会では区がコウジさんと私のイラストの入った、缶バッジを作ってくれ、講演参加者に配ってくれました。嬉しくて、今もとても大事にしています。また、講演会に来た方が、コウジ村に入ってくれました。奥さんはまだ生後8か月の赤ちゃんを抱っこしていました。当事者である旦那さんは、9か月前に脳梗塞で高次脳機能障害になったそうです(赤ちゃんはまだ奥さんのおなかの中でした)。 コウジ村には、そういう方もほかにいらっしゃいますし、小さいお子さんを抱えられたご家庭も多いです。みんなで情報交換し合い、助け合っていきましょう。

都議会の様子がテレビでほとんど中継されていませんし、ネットでも視聴者が多すぎてアクセスできないので、何が話されているのかよくわかりません。 どうしてテレビで放送しないのか、不満です。
とにかく都議の皆さん、頑張って下さ~い。





昨日夕方4時からの、舛添都知事の会見を見ていて、もう呆れるやら腹が立つやらでしたが、あまりにみじめな姿に、気の毒にすらなってきました(ちょっとだけね)。

と同時に、自分の夫がいつもいつもこんな不正をしているのをそばで見て知っている妻は、一体何をしていたんだろう?という疑問も湧いてきました。

もしコウジさんが公務員だったとして、家族旅行や家族での食事をズルして税金で払っているのを見たら、「あなた!何考えてるの?」とすぐに辞めさせ、辞めなければ離婚ですね。そして告発しますね。ええ、即家族崩壊です。 (というか、そういう人とは元から結婚しません。 間違って結婚したとしても、一度でもそういう姿を見たら、仮に辞めたとしても、結婚している間中ずっと、不信感から悶々とし、苦しいでしょうね。で、結局離婚すると思います。)

何年も離婚していないということは、きっと奥さんも同じ感覚の持ち主なんでしょう。
とすると、可哀想なのはお子さんたちだ。

今まで自分たち子どもは、父親(両親)が自分のお金ではなくて、都民(国民)が真面目に働いて納めた血税で家族旅行に連れて行ってもらったり、食事をさせてもらったりしていたのか・・・ そう知った時、父親(両親)への尊敬も信頼も崩れ去るのではないでしょうか。 あんなに楽しかったのに、おいしかったのに、それらの思い出が汚れてしまい、思い出したくもなくなるのでは(健全な精神が育っているとして)。
多分もう事の善悪はわかる年でしょうし、舛添さんはなんて罪なことをしたのでしょうね。父親のメンツ丸つぶれです。 勉強ができるのと、人間として頭がいいのとは、別ものなんですねえ。

別荘を売る、なんて言ってますが、なにそれ?という感じです。 身を切っているようでいて、別に自分は損しないじゃないですか。寄付するならわかりますが、目くらまし戦法? 別荘の代わりに、またほかの高級ホテルに泊まるだけの話でしょう。

というか、なんで毎週末に家にいないのでしょう。 首都直下型地震が週末に来たら、川を超えたら歩いて帰って来られないし、遠くにいたのでは、東京のトップとして役に立ちません。何考えてるんだろ?ホントにもう。都民は、自分たちをほったらかして毎週末遠くで温泉につかっている、そんな無責任な人を都知事に選んだわけではありません。

先週末、コウジさんと病院で診察を待っている時、病院内のコンビニで買った『週刊文春』を2人して読みました。そこに書かれていた、実母の介護をめぐる大嘘、実の長姉夫婦へ向けた、信じられないほどのひどい言葉の数々・・・ どうして今までそれらのことが、公になっていなかったのでしょう。可哀想なお母様とお姉さまと姪御さん・・・。 「世界でいちばん貧しい大統領」のムスカさんは、「自分のエゴを満足させるために、他者を破壊しなければいけないような文化であってはいけない。」と言ってますよ(4月6日東京新聞より)。

また、都知事を選んだのは都民だ、と言いますが、私は舛添さんなんかに投票しませんでしたよ。 元々胡散臭く思っていましたからね。 宇都宮健児さんを応援していましたので、落選してがっかり。やっぱり宇都宮さんの方が良かったです。 

大体、舛添さんの金銭感覚も庶民とかけ離れています。 家族4人で外食1回に数万かかっている計算ですが、何を食べたらそんな大金になるのでしょう?しかも自分のお金ならまだしも、私たち都民のお金でしょ、もうバカバカしくて都民税を払いたくなくなります。

うろ覚えですが、ムスカさんは、大統領(国のトップ)は国民の大多数である庶民と同じ(レベルの)生活をしなくてはいけない、と言っていましたよね。本当にムスカさんはいつもいいこと、真実を言われます。ムスカさんの言葉を、舛添さんは「得意の書道」で、一字一句間違えずに書き写し、反省してほしいものです。

とにかく、こういう庶民からかけ離れた金銭感覚を持ち、ズルをして税金を使い、子供の見本にもならない恥ずかしい知事は、即刻辞めて頂きたい。そう、これから未来へ向かって大きく育っていく子供たちが、大人に幻滅し、人間はズルをしてもいいんだ、なんて間違った考えを持たないよう、都民は今踏ん張りどころです。 

ついでに、舛添さんが選んだのだから、ちっとも「第三者の目」ではない弁護士も、感じ悪かった!
上から目線で、質問する記者をバカにし、見ていて不愉快でした。「第三者の目」って、都民全体の目、国民全体の目でしょう。 舛添さんの息がかかった弁護士は、舛添さんの同類であって、「第三者の目」ではありません。

これから今日7日の本会議(全体質問)、明日8日の本会議(一般質問)、9日の総務委員会で、都議会はきちんとこの問題を追及してほしいと思います。もっと色々な事実が出てくるのでは。特に自民党、公明党の議員さん。都議会の様子も、都民・国民は凝視していますよ!
でも、これだけ悪事が暴かれながら辞任しない舛添さんて、不・思・議!

もう、毎日色々なことが起こるので、なかなか講演の話を書けずすみません。



ヘイトデモ反対 2016・6・5



川崎の中原平和公園をスタート地点とする、ヘイトデモ(に反対するため)に行ってくることができました。

朝9時35分、そろそろコーラスに行くコウジさんと近所のおば様を車で送りに出よう、とふと外を見たら、なんと朝から降っていた雨がやんでいたのです。 
この先も降りそうにないのをネットで確かめ、コウジさんはいつものようにおば様と自転車で行くことになりました。(数年前に、一時停止無視の車と衝突、自転車ごと倒れて頭を打ってから、コウジさんには自転車は原則禁止にしてもらっていますが、コーラスの日だけは特別です。おば様と一緒なので、無理な運転をしませんから。)

家事を済ませ、(よし、今からなら間に合う!)と、電車で武蔵小杉駅に着いたのが11時15分。
すると駅の構内にも駅前にも、「ヘイトスピーチ、許さない」という目立つ黄色いポスターが貼ってあったり、手にした人たちが沢山立っていたり。神奈川県警の警察官もわんさか、空にはヘリコプターが飛び回っているので、駅から既にこんなにピリピリした雰囲気になっていることに、びっくりしました。やはり、大きな出来事であり、ヘイトスピーチ対策法が5月24日にできたばかりの今、社会の関心も高いのだと思います。

公園の場所はよくわかりませんでしたが、警官が立っている方向が目印となり、警官の姿を辿って歩いていくと10分ほどで着きました。 でも、デモやスピーチをしている人の声も聞こえなければ姿も見えず、ただ「帰れ!帰れ!」というデモ反対派の人たちの大声と人だかりしか見えません。 そして彼らを取り巻く、夥しい数の神奈川県警の警官たちしか。

??? どうやらデモ反対派がデモ隊を取り囲み、行く手を阻止しているようでした。

人だかりと警察官(その中にデモ隊)が広い車道の幅いっぱいに広がっていて、一般車もバスも、そして救急車すら通れない事態になってしまっていて(写真参考)、間もなく、「デモは中止となりました!」という警察のアナウンスが聞こえてきました。 
車道や歩道でデモ反対を叫んでいた人たち(私も含め)は、その声を聞いて、拍手喝采!「やった~!」と大喜びしました。 

デモって、反対する人間が大人数で歩かせないようにすれば、中止になるんですね。 たしかに進めないし、声も反対派の大声に遮られ、何一つ聞こえないのだから、当然といえば当然です。 反対派が勝ったということです。結局デモ行進は、10メートルで阻止され、終わったのでした。

デモ団体が退散したあと、公園の前で反対した人たちが集合、在日コリアン3世の崔江以子(チェカンイジャ)さんの感謝と喜びの挨拶がありました。そのあと、チェさんの中学生の息子さんの、「絶望が希望に変わりました。」という力強いスピーチ、もうお一人の在日コリアンの女性のスピーチがあり、有田芳生民進参議院議員、畑野君枝共産衆議院議員、福島みずほ社民参議院議員のスピーチが続きました。

特に、チェさんの息子さんは、自分の目の前で母親がヘイトスピーチをする人たちから「死ね!」と言われた時、どんなに恐ろしく悲しい思いをされたことでしょう。同じ日本人として、恥ずかしく、申し訳ない思いでいっぱいです。

そもそも私は、チェさんが、「『ゴキブリ朝鮮人をたたき出せ』と言いながら私たちの町へ向かってきました。」「・・・傷つき、私の心も殺されました。法律がないと、いつか私たちは本当に殺されます」と涙ながらに会見されたという記事で、(これはいけない!)といてもたってもいられなくなったのです。 
今日もチェさんの訴え、一つ一つの言葉に胸をうたれました。

人間は皆平等であり、憎み合ったり排除し合ってはいけない、と思います。また、その権利もないのです。
人間は、互いに助け合い、愛し合わなくては。
福島みずほさんが、「平和と平等は手を携えてやってくる。戦争と差別、排外主義は手を携えてやってくる。」と言われていましたが、その通りです。
日本全国、どこでもヘイトスピーチは許さない、させない、という当たり前の決意を誓い合い、笑顔で解散となりました。

私はこれだけでもう疲れて帰ってきましたが、福島みずほさんはこのあと2時から国会議事堂を取り巻く総がかり行動に参加、LGBT親の会、中野区や三鷹市で街頭演説だそうです。 今朝はNHKの日曜討論に出演されていたそうですし、驚くべきパワー。政治家はタフでないと務まらないと、改めて感じました。

とにかく天気に後押しされ、行けて良かったです。
そういう東京も、今日梅雨入りしたそうです。日差しの強い日と、しばらくさよならできて、ちょっと嬉しい。

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