日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2016年09月

明後日は多摩市総合福祉センター(小田急線唐木田駅から徒歩8分)で、4か月ぶりに講演があります。

本当は講演前は心落ち着けて過ごしたいのですが、今日もまだ下痢気味のウメの散歩に5回も引っ張り出され、ヘトヘトです。明日、ウメをまた病院へ連れて行くか、病院が嫌いなウメを家に置いて、私だけ薬をもらいに行くかしようと思います。見た感じはほかの犬に尻尾を振ったり、猫を追いかけたり元気なのですが、昨日今日と水だけで、ご飯を食べず寝ているので心配です。夏バテだけならいいけれど・・・。

昨日は昨日で、娘ワッチが車の免許取得の卒業検定でした。その日大学を休んで試験を受けるために(土日は試験やってないのですね。会社も学校も休まなくてはならないなんて、変な話ですね。)、宿題を数日かけて夢中で終わらせ前日に提出したワッチ、朝早くから鮫洲へ出かけていきました。午前の部で受からなかった場合、午後の部も受けるつもりだそうでした。

ところが、京浜東北線が異音の調査とかで、止まったりノロノロ運転だったりしているのに巻き込まれたワッチ。本当なら30分前には試験場に着いている予定が大幅に遅れ、「もう間に合わない。」と何度も諦めかけたワッチから泣きのメールが入りました。私もパソコンを見ながら、やれ快特に乗ってはダメ、やれ急行に乗ったなら青物横丁で各停に乗り換えないとダメ、など、方向音痴のワッチにメールで助け舟を出し続けていました。

鮫洲駅に試験受付締切の10分前に着いたワッチは、傘をさしながら全速力で走り、ギリギリ2分前に会場に滑り込んだそうです。その根性もあって?めでたく試験にパスし、はれて免許証を手にしたワッチと待ち合わせ、今度は成人式の振袖の試着へ。ああ、忙しい。
バッグや草履も決めると、店員さんがショールを持ってきました。「これは水鳥、これはフォックス、これはウサギです。」と説明するのにびっくりし、「毛皮は要りません。私は動物愛護活動をしています。フェイクはありませんか?」と尋ねると、たまたまその時はないとのことでした。

昨日は歩きでお店に行ったので、振袖や小物は持って帰れませんでしたから、今日改めて車で受け取りに行きました。その時に私は、自分が「動物環境・福祉協会Eva」の会員であり、なぜ毛皮を拒否するかの理由を書いた手紙、Evaのリーフレットや啓発ポスターを渡しながら、「これからは動物愛護の観点から毛皮ではなくフェイクファーのショールを望むお客さんが増えると思われるので、貴店でもフェイクファーに転向かフェイクファーを多く揃えることをご一考下さい。」とお願いしてきました。
店員さんは頷きながら、「貴重なご提案を有難うございます。」と言い、ワッチのためにフェイクのショールを探しておいてくれるとのことでした。

成人式という一人前になる儀式の時こそ、自分や他者、動物など生き物すべての命を尊重する精神を身につける大切な機会になってほしい、と願います。二十歳になる娘さんだけでなく、その親にも、他者の命というものを考える教育がもっと必要だと思います。

振袖に白いショール、という皆同じ服装も、異様な気がします。「ウールの暖かい大判マフラーがおしゃれ!」だととらえられるようになるといいのですが。 いずれにしても、毛皮を身につける人はダサい、何も考えていない、残酷で自分だけよければいい人だと、私は思います。

昨日うっかり見損ねましたが、NHKEテレ「ハートネットTV」に、ディジュリドゥ奏者で高次脳機能障害のGOMAさんが出演されました。再放送が10月6日(木)午後1時5分からありますので、お見逃しなく。絵画展も10月1日(土)から9日(日)に三軒茶屋で、10月26日(水)から11月15日(火)に大阪で催されるそうです。詳しくはGOMAさんの公式HPをご覧下さい。

夫コウジさんは、勤務場所が東京駅周辺となってから何度か迷いましたが、ようやくスムーズに行けるようになりました。ヨカッタ、ヨカッタ。







長くなります。
ウメと散歩していると、金木犀の香りがあちこちから漂ってきます。
秋だなあ、と思いたいのに、この蒸し暑さ。
「今年ばかりは、『暑さ寒さも彼岸まで』ではなく、『暑さ寒さは彼岸から』です。」、とテレビで気象予報士さんが冗談っぽく言ってました。

この暑さでウメも体調を崩したのか、昨日から下痢したり黄色い液を大量に吐いたり。慌てて今朝、病院へ連れて行きました。
犬が下痢や吐く原因は100くらいあるそうなので、それを調べるためにレントゲンとったり血液検査したりする前に、とりあえず動き回っているという腸を落ち着かせ、餌や水、運動の制限を言い渡されました。

昨日も元気に1回1時間の散歩を2回し、私の方がくたびれていたのですが、これ幸い、今日は獣医さんの言うように3分の1の時間にします(→その予定でしたが、ぐいぐいリードを引っ張るウメに連れられ、いつも以上に歩いてしまいました)。 ウメが吐いたのが、ただの暑さからくる疲労でありますように・・・。 また元気になりますように・・・。

ところで動物愛護週間は昨日まででしたが、24日の雨の中、神奈川県民ホールで「HAPPY あにまるFESTAインかながわ」が催されました。主催の「動物環境・福祉協会Eva」代表の杉本彩さんを初めて拝見しましたが、細くて背が高くてとても綺麗な方でした。熱っぽく語られる姿に、心の底から動物たちの幸せを考えていらっしゃるのがよくわかりました。

たとえば、「ペットショップで、「この子たちが売れ残ったらどうするんですか?」と聞いたら、店の人は、「あ、うちは大丈夫なんです。売れ残ったらほかの支店に行きますから。」と答えたんですよ。え、じゃ、その支店でまた売れ残ったら?そこは考えないの?とびっくりしました。体裁で言っているのか、本当に疑問を感じずに言っているのか、どちらにしてもひどい話です!」と怒っている彩さんに、共感することしきり。 

こういう店の人も、ペットショップで犬猫を買う人も、「犬猫が毎日殺処分されている現実を知らない」のかもしれない、ということもありえます。昔の私もそうでしたから。(本当なら犬猫の販売されている人が、そんな無知なはずないのですが) 言えばわかってくれるかもしれない、ペットショップで買う人も、教えたらびっくりして反省し、保護犬猫を飼うようにするかもしれない、まずはそこからです。

また、目黒区の催しで移動動物園が例年あったところに、区議や彩さんが、「これは動物虐待です。」と訴えたら、区はすぐわかってくれ、「本当にそうでしたね。では来年からやめます。」と答えてくれたそう。ああ、これで炎天下にひっぱり出され、容赦なく触ったり落としたりする子供たち、それを微笑みながら見守る無知な親たちから、ウサギやモルモットたちが救われます。
世田谷の広報誌でも、「ふれあい動物園」が開催という記事を昨日読みました。どういうものなのか、実際に自分の目で見て、虐待だと思ったら中止を申し入れたいです。

今回のFESTAでは、犬猫殺処分ゼロの神奈川県動物保護センター(平塚市にあります)の現状、今後の取り組みなど紹介されました。私が驚いたのは、このセンターでは殺処分ゼロですが、横浜市、川崎市、横須賀市では相変わらず殺処分されているそうです。「神奈川」 というから当然横浜や川崎も入ると思うじゃないですか、でも違うんですって。 がっかりしました。特に実家のある横浜市にはゼロにしてほしい。

東京も殺処分が行われていますが、小池都知事が公約に犬猫殺処分ゼロを掲げましたから、絶対実行してほしいです。1日も早くそれが実現する日が来ますように! 
・・・それにしても、豊洲新市場の盛り土問題は、ひどすぎる。 小学生の工作じゃないのだから、盛り土すべきところにしなかった、ってどういうこと? それに計上した予算は返してもらわなくては。 当時の石原前知事と小池知事の話し合いはこれからだそうですが、都議ってお給料を1人1700万円ももらいながら(私たちの税金)、あまりのお粗末な仕事に呆れ、怒りがこみあげてきます。

話がそれました。
横浜・川崎・横須賀の大都市を除く神奈川県、での犬猫対応を、日本全国も見習い、あとに続いて欲しいです。
でもね、殺処分ゼロではありながら、センターの窓もない地下の部屋の冷たい床の上に、実は常時40頭くらいの犬(猫も?)がいるそうです。引き取り手がなく、長い犬は2年半もそこで過ごしているそうで、散歩も人手がないから週に1回しかできず、外で散歩できるのは2週間に1回なんだそうです。そこで死んでしまう犬もいるそうです。

40年前にできたというセンターは、野犬を捕獲して処分するために建てられたそうなので、今のように飼育することを想定してはいなかったそうです。飼育には環境も悪く老朽化が進んでいるので、これから建設されるという新しいセンターでは、ドッグランを作ったり、現在はセンターから引き出されていく犬猫の8割9割はボランテイア動物愛護団体によるものだけれど、今後は一般の人も引き出せるよう、間にボランテイアのドックトレーナーを入れたり、個室を大幅に増やすことも検討しているそうです。雑居房だと、1匹1匹の健康状態がわからないので職員が病気に気づきづらく、犬同士も緊張して、自分の悪いところを見せないそうなんです。
ちなみにそういう動物愛護団体の代表として、アニマルプロテクションの原さんや、NPO神奈川ドッグプロテクションの菊池さんが登壇されました。お2人とも多くの犬猫たちをセンターから引き出され、譲渡されたり飼われたり(譲渡先がないと)されています。

思わず涙した話は、今までセンターで死んだ犬猫(殺処分ゼロになったのは3年前なので)の慰霊塔があるそうですが、そこは空気が良く、ピクニックでもしたくなるような場所なのだそう。そこの澄み切った空気の中にいると、犬たちは決して殺処分したセンターの人たちを恨んではいない、という動物の純粋さを感じられるそうです。
その話は、菊池さんが話されたのですが、感受性の強い彩さんと写真家犬丸美絵さんも同じようにセンターを訪問し感じたそうです。(けれど、殺処分するためのボタンを押す場所は、よどんだ、重たくドロドロした空気が漂っているそうです。彩さんが言われていたように、この世の中には、目には見えないけれど感覚でとらえられるものが多いのでしょう。)

第1部最後でなるほどと思ったのは、犬猫を飼う人の年齢層は、50歳~60歳代が圧倒的に多いとのこと。私もそうです。そういう人たちは、それまでどんなに犬猫思いだったとしても、突然入院するなど自分が弱くなると、犬猫どころではなくなるのだそう。「きっと自分の子供たちが飼ってくれる」というのは禁物で、飼ってくれないケースも多いそう。最悪、ボランティアさんがその犬猫の安楽死の決断をしなくてはならないこともあるそうなのです。

そういうことを考えると、(最近、犬の散歩や猫のトイレ掃除がつらいな)、と思うようになったら遺言書の書き時だそうです。要するに、自分が世話できなくなった時に、大切にしている犬猫をほかの人に最後まで飼育してもらうための準備が必要だとのこと。「動物法務支援ネットワーク」というところの方2人(税理士さん、行政書士さん)が説明されていましたが、もっともだと思いました。

第2部前半では、飼い主のいない猫たちが、「地域猫」として生きている話で、後半は飼育放棄がなくなるためには、保健所に犬猫を持ち込んだ人は、もう数年飼えないようにする、などの条例化が必要だというトークデイスカッションでした。

彩さんは最後に、「やってできないことはない」「官と民がうまくやっていく仕組みづくりが必要」「子供たちの教育が近道」だと訴えました。

このFESTAは先週京都でも催されましたが、京都では、「人と動物の心のバリアフリー」がテーマだったそうです。 
「人の福祉や動物の福祉を考える時、そのベースにあるものは、どちらも同じ「思いやりのあるやさしい社会」であること。体が不自由な方もお年寄りも、そして言葉を発しない身近な動物も、みな同じかけがえのないたった一つの命として存在します。優しい社会作りについて皆様と共に考えることができた2日間になりました。」
とは、彩さんの言葉です。その通りです。私が障害者支援活動、動物愛護活動ともに大事だと思うのは、底に流れている精神が同じだからです。

会場に沢山の写真が掲げられていましたが、それは写真家犬丸さんが撮られた、センターの犬たちの写真です。殺されないセンターなので、皆生きている、あるいは譲渡された犬たちだ、と思うと安心して見られました。殺されないとわかっているからでしょうか、または犬丸さんの優しさがわかるからでしょうか、犬たちも穏やかで優しい表情です。 (写真集はできていないそうなので、どなたか写真集にして下さる方いらしたら、お願いします。)

でも、ほかのセンターでは同じような犬猫たちなのに、毎日殺処分が続いている日本なのです。そこでは、どんなに怖い思い、悲しい気持ちで犬猫たちがいるのでしょう。いなくなるのでしょう。
何年後かすぐかはわかりませんが、きっと犬猫殺処分ゼロの日本がくると私は思っています。また、まだその道は始まったばかりなのだと思いました。その道は、私たち人間が早く作っていかなくては。動物も、人間も、同じ大切な命なのですから。

会場の後片付けが終わると、ほかのEva会員の数人(その日初対面です)と、山下公園で行われていた「ONE LOVE ALOHA」という催しに行き、出店されていたアニマルプロテクションの原さんの話を伺ったり、保護犬清十郎君を撫でたりしました。写真家の犬丸さんも会場から流れてきていて、携帯で清十郎君の写真を撮っていたのでおかしかったです。(だって普段は、一眼レフで撮られているのでしょうから。)

そのまま、会員の1人とは電車もずっと一緒で、あれやこれや話して帰ってきました。
私は50歳くらいからやっと動物愛護について強力に目覚めましたが、その女性は中学生(あれ、小学生だったかな)の時に、縁日で飼ってきたヒヨコが4日で死んでしまい、(そういえば、このヒヨコはどこから来たんだろう?)と疑問を抱いて以来、動物愛護を考えるようになったという、とても早熟な方でした。

私は障害についても夫が倒れてから考えるようになりましたし、やはりスタートが遅い、と思いました。
このまま障害や動物愛護、認知症などを勉強したり活動したりしても、きっと上の方、深い方へは結局辿り着けなさそうですが、行けるところまで今日もマイペースでいこうと思います。

最後に、Evaによる今回の2つの催し(京都・神奈川)の報告が、以下にアクセスされると読めますので、お知らせして、今日は終わりにします。

神奈川 → http://www.eva.or.jp/happyanimalfestainkanagawa_report

京都 → http://www.eva.or.jp/happyanimalfestainkyoto_report

毎日雨ばかりで、明日もお昼くらいから雨の模様。
明日の神奈川県民ホールでの「HAPPYあにまるFESTA2016」と同時開催で、向かいの山下公園では、「ONE LOVE ALOHA」というやはり動物に関する催しがあるそうです。屋外のイベントなので、雨がそんなに降らなければいいですけど。 犬の譲渡会もあるそうなので。

雑事に追われ、いつも気づくと夜です。
昨夜も少しブログを書こうかと思ったのですが、いつもチェックしているいくつかのほかの方のブログを読んでいました。

その中の1人、児玉真美さんのブログを拝読していましたら、NHKEテレの「ハートネットTV」にブログコーナーがあるそうで、そこに児玉さんがインタビューされたものが掲載になったというお知らせがありました。

そこで早速拝読しましたら、児玉さんは第6回で、今まで第1回が(相模原事件の)追悼集会に寄せられたメッセージ、第2回が熊谷晋一郎さん、第3回が中島隆信さん、第4回が竹内章郎さん、第5回が高谷清さんのインタビューでした。 恥ずかしながらこのコーナーの存在を全然知りませんでしたので、読んでいるうちに日付をまたぎ、昨夜は私のブログは書けませんでした。

今日はそのコーナーのお知らせだけします。皆様もどうぞお読みください。 お1人お1人の言葉がとても考えさせられ、共感するものですが、特に中島さんの「ソーシャル・デス(社会的死)」、「バイオロジカル・デス(生物学的死)」という言葉や、高谷さんや竹内さんの植松容疑者の人物像についてのお考えなど、とても興味深く読みました。また、児玉さんが危惧されているように、このまま日本(あるいは世界)が「弱いものを切り捨てて行く」方向に向かっていくような不気味さを改めて感じるとともに、それを阻止する瀬戸際に来ているのだとしたら、なんとしても阻止しないといけない、と思いました。 (でも、どうやって?)

http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/3400/252937.html

台風16号の影響で、今日の東京はすごい雨でした。
朝は大学へ行くワッチ、会社へ行くコウジさんを車で送り、夜は会社から帰ってくるコウジさんをまた車で迎えに行きました。ワッチはまだ帰ってきませんが、もう雨のピークは過ぎたかな?

この土砂降りの中散歩に出たウメは、すっかりずぶ濡れになり、その情けなくもかわいい顔に、胸がキュンとなりました。大きなバスタオル2枚と、フェイスタオル4枚で拭いてあげると、やっと元のもふもふした毛になり、ウメもほっとした顔で、床にのびました。

猫は散歩しなくてもいいから、その点は楽なはずですが、ハルは最近散歩したがります。仕方ないので猫用リードをつけて、家の周辺を散歩させているのですが、止まって雑草を食べてばかりなので、待っている人間の方としては、あまり面白くありません。ずっとしゃがんでハルが草を食べるのを見ていると、飽きてきますし、蚊にさされます。それに、家の前にずっとしゃがんでいるほど、暇ではないのです。家事だけでも1日かかるくらい、ありますよね。
それに、外の雑草は、ほかの犬がオシッコをかけているかもしれないし、虫がくっついているかもしれないので、「猫が食べる草」というのをアマゾンで注文し、家の中で育てることにしたのが数週間前。

どんどん草は出てきますが、肝心のハルは全然食べず、子猫のチーがじゃれて土や草をまき散らし、ウメが食べて床に吐いたりしています。まだあと20鉢分くらい種があるので、余計な用事が増えてしまいました。

吐くといえば、数日前のこと、ハルが大量に私の寝るベッドに吐いたんです。それも、カリカリ(猫餌)をたんまり食べたあとすぐだったので、沢山のカリカリと胃液が、ベッドの引出し、シーツ、枕、ベッドパッド、窓など広範囲に広がり、その光景を目にした時、私は固まりました。 吐いた後5分くらいたった頃、たまたま寝室に来て見つけたのでした。

そのまた5分くらい前のこと、2階のリビングでパソコンに向かっていた私のところにやってきたハルが、珍しく私の膝に飛び乗ってゴロゴロ言い出したのです。 最近私が子猫のチーをかまっていることが多いので、ハルは甘えたいのを我慢していたのか、と「よしよし」と撫でていました。 ひとしきり撫でられると満足したように、またひょい、と飛び降りてどこかへ行くハルを見送りながら、何かを取りに私は寝室に行って、その惨状を目にしたのでした。

固まっていても片付かないので、気を取り直してカリカリを集めたり、濡れたところを拭いたり、シーツやパッドをはがして洗ったりしていた私は、ハッとしました。きっとハルは、吐いた後、(しまった!)、と思って、私のご機嫌を取りに(謝りに)やってきたのだ、ということに気づいたのです。きっとそうです。

そう考えるとなんだかおかしくなってきて、かわいくて、この雨では乾かないシーツのことも大したことでないように思えてきました。

いつだったか、新聞に歌手の角川ひろしさんが自分の飼っている犬について話している記事がありました。
それは、疲れて帰ってきて、玄関に犬が迎えに来てくれると、自分の疲れを犬がすべて吸い取ってくれる、という話でした。 「うん、わかるわかる!」、ととても共感したのを覚えています。
犬猫のお世話はそれこそ色々やることがありますが、大変というよりも楽しく、幸せな気持ちにしてくれます。
吐かれたり、大雨の中の散歩など、あちゃ~ということもしょっちゅうですし、病院通いもありますが、お世話好きの私は、そういうことができて幸せなのです。

たしかに私も、いつも玄関に迎えてくれる犬猫によって、疲れや悲しみ、不安や怒りさえも吹き飛びます。(先日のケアラーズカフェで泣きべそ顔で帰ってきた私は、出迎えてくれた犬猫たちを見たら、途端に元気になれました。) もちろん、楽しい気持ちの時は、楽しさが倍になります。

というわけで、私は1日の半分は犬猫のことをやっているような気さえしますが、今日20日から26日は、動物愛護週間だそうです。動物にあまり関心がなかったり、好きでない方もいらっしゃると思いますが、この地球上に共に生命を授かった仲間である動物たちに改めて心を向け、その存在を愛おしく大切に思い、共存していく道を共に考えて欲しいと思います。

最近の新聞では、ゾウやサイの密漁が増えているという記事を目にします。ゾウは象牙を、サイは角を狙われて可哀想に、沢山殺されているそうです。 なんて愚かな人間でしょう。そういう蛮行は一刻も早くやめさせないといけません。それに、絶滅してしまったらどうするのでしょう、動物は、否、すべての命は、地球上に奇跡的に育まれた尊い宝なのです。

24日に神奈川県民ホールで、動物環境・福祉協会Eva による 「HAPPY あにまるFESTA2016inかながわ」があります。「人と動物が共に幸せに暮らせる社会の実現に向けて」として、犬猫殺処分ゼロの神奈川県動物保護センターの写真映写や、「森の美しいねこたち」という地域猫の映像や朗読などがあるそうです。
私も参りますが、ボランテイアでお手伝いもしてきます。 皆さんもどうぞお越し下さい。

ところで今日は、コウジさんは移転後初めての出勤でしたが、やっぱり迷子になりました。
乗る電車、乗る位置、八重洲北口、と地図まで書いたり蛍光ペンで目立たせたりした紙を持たせたのに、「今八重洲中央口にいるんだけど、どこへ行けばいいのかわからない。」という電話がかかってきました。

「中央口じゃないわよ!なんで中央口にいるの?北口よ!北口へ行って!」と電話越しに思わず怒鳴る私に、「わかった。」とコウジさんは切ったまま、15分以上経過。
今どこにいるのか心配になり、電話すると、無事会社内に着いていました。ほっ。
たまたま知っている、会社の人がそばを通ったので、一緒に会社まで行けたそうです。
これだから、時間に余裕を持って家を出て良かった~。
明日も、また余裕を持って出てもらいます。 慣れるまでしばらくは、気を抜けません。

今日は多摩市に講演資料を作って送りました。宮崎県の分は夜できたので、明日送ります。

多摩市社会福祉協議会の中にある、「地域活動支援センターあんど」さんに頼まれて、高次脳機能障害支援促進事業の広報に使うキャラクターを1か月ほど前に、描いて送りました。猫のキャラクターです。
使ってもらえ、市民の方に親しんでもらえると嬉しいです。

それではおやすみなさい。

雨が続きますね。明日も雨だそうです。今週1週間、東京の天気予報はずっと傘マークです。猛暑よりはいいですが、ウメの散歩や洗濯物を干すには、雨続きはあまり有難くないです。

昨日(もう一昨日になりました)は、家族会コウジ村の集まりでした。 吉祥寺で集まって昼食を一緒にとりながら話したり、井の頭公園内を散歩したりしました。
今回はコウジ村村民だけでなく、このブログでコウジ村開催を知った当事者家族がお2人、参加されました。別にコウジ村村民でなくても、同じ経験をされている方とはすぐ意気投合しますので、問題ありません。でも、会のあとコウジ村に入られることにされたとのことで、現在村民は80名ほどになりました。(こうして時々集まるくらいしか、特にめぼしい活動はしていませんが、いざという時にはネット等で繋がっている、という安心感を持てるのが大事だと思っています。)

ついでに5月に亡くなったゾウのはな子がいた檻まで行こうと思いましたが、この「井の頭自然文化園」は広くて、見学するには時間が足りなかったので、諦めました。またいつか来たいと思います。パンフレットをもらってきたので、家で見ているのですが、結構色々な動物がいるんですね。 ヤマアラシ、アライグマ、メンフクロウ、ムササビ、タヌキ、アムールヤマネコ、ネズミ、モルモット、リス・・ なんて見たいな。 ペンギンもいるんですね。すごいなあ。水生物園の方も、ハクチョウやツルなど沢山の種類の鳥がいるようです。 
私は猫、犬、ハムスター、熱帯魚、カメ、昆虫類、色々な生き物を飼ってきましたが、1度インコかオウムも飼ってみたかったです。けれど、犬猫のいる我が家に、鳥はさすがに危険なので飼えません。絶対狙われてしまいますからね。

さて、今回のコウジ村の参加者は、東京、神奈川、千葉からだけでなく、北海道からの方、わざわざこのためにいらして下さった静岡からの方など計16名でした。(というより、北海道から東京に来られていた方を囲んで集まったのです。) 16名の中には、まだ1歳の赤ちゃんもいましたよ。 お母さんのおなかの中にいた時に、お父さんが脳梗塞から高次脳機能障害になったのです。 だからお父さんもお母さんも、まだお若いです。

赤ちゃんはお利口さんで、大人がワイワイ話している間、ずっと大人しくしていました。皆で、「お母さんが大変なのを、赤ちゃんはわかっているのよ。」と感心しました。この赤ちゃんが5歳、10歳・・・ と大きくなっていくのを、と私たちはずっと見守っていくのでしょう。 きっと、しっかりした、思いやりのある良い子に育つはずです。

障害当事者であるご主人連れの方も2人いらっしゃいましたが、近くまで来ているのに、とうとう合流できなかったご主人も1人いらっしゃいました。あとで奥さんに聞いたところによりますと、ご主人は疲れてしまい、駅近くの携帯ショップの椅子で寝込んでいたところを、無事見つけたそうです。

コウジ村の村民は、当事者の妻たちがほとんどです。(夫、親、子、兄弟、そして当事者ご本人という人たちもいらっしゃいます。)今は妻たちで集まって話し合うことが多いですが、いつかは、連れて来られる人は夫を連れで集まる会を企画したいです。 私の夫コウジさんは、そこではどんな話をし、どう感じたり思ったりするのでしょうか。

今は、私が夫を集まりに誘うと、夫はきまって、「行かない、行かない。 だって、僕はそういう(障害を持つ)人たちと違うから。」と言います。 
・・・あの~、『日々コウジ中』は、あなたの話なんですけど?
・・・ うん、病識がある方とない方、という点で、夫はたしかに病識がある方たちとは違います。自分は普通の、障害のない人だと思っています。不思議だな、12年たっても、夫に病識は出てきません。
問題意識がなく、基本的にいつもニコニコ、ハッピーなので、助かっている面もありますが、夫は自分を障害だと認めたくない気持ちが強くて、病識を意識的に育てようとしていないのかもしれない、という気もします。(ややこしい文章で、すみません。)

話を元に戻して、コウジ村の集まりは、いつものように皆でワイワイおしゃべりし、元気になって解散しました。
またの集まりを楽しみにしながら。

北海道の脳外傷友の会コロポックルが製作された、『脳外傷後の経過記録 パーソナルノート』を頂きましたが、これは国リハ(国立障害者リハビリテーションセンター)のHPからもダウンロードできるそうです。 
いつどこでどういう原因で高次脳機能障害になったのか、どういう経過を辿って今どういう症状があり、どこの病院やどういうサービスを利用しているのか、緊急連絡先はどこか、等を記入したり、手帳や年金、福祉制度の情報が書かれてあったり、とても重宝する一冊です。コロポックルが作っているので、支援機関一覧は、北海道の情報しか載っていませんから、同じようなものが各都道府県で用意されると、とても助かると思います。

もし私に万一のことがあったら、夫コウジさんの障害を負ってから今までのことをよく知っている人は、いなくなってしまいます。夫のためにも、私が書いておかなくちゃ!

その夫は、明日(もう日付が変わりましたので、今日)から勤務先の最寄駅が東京駅になります。今までより遠くなるので、いつもより30分早く起きなくちゃ。帰ってくるのも、30分遅くなることでしょう。
先日一緒に行き方を練習したので、少しは安心ですが、行き方をしっかりメモに書いた紙を持たせ、無事会社に着けるよう、スムーズに帰ってこられるよう、祈ります。頑張って!

というわけで、私ももう寝なくては。
おやすみなさい。

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