日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2018年06月

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毎日げんなりするほどの暑さで、今日で東京は4日連続の真夏日(30度超え)だそうです。明日もですって。
こんな毎日7月並み8月並みの暑い日ばかりで、梅雨は一体どこへ行ったのやら。
渡良瀬川では、明日から取水制限に入るそうです。少しお湿りが欲しいこの頃ですね。

とにかく暑さが第の苦手の私は、1日を乗り切るだけでやっとなのですが、一昨日はウメをお風呂に入れ、そのあとのお風呂大掃除。 昨日はウメを病院に連れて行きましたし、それ+ウメの散歩をこの暑さの中でこなすと、とてもブログを書く余力はなく、更新が遅れがちです。
でもコメント欄は読んでいますので、茨城の方々が情報交換して下さっているのを嬉しく思っています(お返事書けていなくてすみません)。9月2日に参りますので、宜しくお願いしますね。

ウメは昨日名前を呼んでもこっちを見ないので、耳が聞こえなくなったのかと心配になって病院へ連れて行ったのでした。そうしたら多分この暑さのせいで、元々の外耳炎が悪化、耳が聞こえづらくなっているとのこと。治療してもらい、また来週行くことになりました。

お風呂でウメをガシガシ洗うと、頭と脇腹と後足にしこりがあるのがよくわかりますが、これもそんなに大きさは変わっていないので、経過観察です。健康診断受けると、肝臓の値が悪いので、薬を1か月半ほど飲み続けているところです。 段々ウメも年を取ってきて、病気が増えてきたなあ。ウメといられる今、1日1日をウメを愛おしく見ながら過ごしています。

ところで、ウメの散歩をベランダからいつも羨ましそうに見ていたハル。自分も外に出たい、とニャアニャアうるさくてたまらないので、ハルにもリードを買って散歩してあげるようになりました。 つまり、毎日ウメ2回、ハル2回の散歩になり、面倒~!(笑)
その写真を添付します。ハルは家の前の雑草を食べたり、道路をちょっと歩けば満足しますが、この雑草に通りがかりの犬がおしっこをしていそうで、嫌なんです。なので、水をかけてから食べさせています。

そんなハルを、ベランダからチーがこれまた羨ましそうに眺めているので、この先チーまで散歩をねだらないか、ヒヤヒヤしているところです。なにしろチーは、ハルの真似ばかりしているもので。

囲碁。
こちらは、囲碁クエストの9級から全然上がらず、負けてばかりで嫌になり、しばし休憩中です。暑いのと色々用事があって上の空で対局しているからだと思い、昨日からは、やるのはCOSUMIだけにしました。といっても時間的にはそんなにできていません。なんだか忙しいんですよね。

ワッチが大学が休講になったり早く帰ってきたりでで3食必要になったり、バイトするからと履歴書作ったのを見てあげたり、バイト先を一緒に調べたり(怪しいところじゃないか)、バイト先に面接に行くので、すり減っていたスーツ用のハイヒールの踵を修理に持って行ってあげたり。TOEICを受けに行くのに、会場が不便なところにあるのを知って車で送ってあげたり。私って、すごい過保護ですよね。

今日も小雨だから会社へ行くコウジさんを駅まで送らなくてもいいかな、と思ったけれど、傘をさして歩き出した彼の後姿を見たら可哀想になって、「送っていくから!」と呼び止め車に乗せました。
そうしたら帰りの踏切で何本もの電車にひっかかり、朝のゴミ収集車にゴミ出しするのが間に合わなかったです。がっかりしたけれど、コウジさんが楽だったからいいか、と納得したり。(そのくせ、コウジさんは送ってもらったことを忘れているんだけど。)

とにかく、時間を作って慌ただしい気持ちのまま囲碁をしているわけですが、囲碁をしていると本当に色々なことを考えます。自分の生き方を碁石の動きになぞらえたり、自分の性格の欠点を改めて見つけたり、囲碁は奥深い。 囲碁をする人というのは、皆さんこういう思いをされているのだろうなあ。

『東京防災』の話は、また明日以降です。

今日はこれから、サッカーのポーランド戦ですね。
コウジさんも見るようですが、コウジさんは朝は7時起き、私は5時起きなので(ワッチが1限から授業なので朝食作り)、睡眠不足でつらいなあ。
でも応援しますよ。 日本チームの皆さん、頑張ってください!



昨夜はワールドカップをテレビで見ていたので、今日は眠くて仕方ありません。

私は別にサッカーが好きなわけでもないのですが、ワールドカップは日本中が盛り上がるので、つられて4年ごとに「にわかサッカーファン」になっています。

コウジさんも前半までは見ていましたが、眠くて寝てしまいました。私だけ、テレビの前で手を振り回したり、拍手したりしながら日本チームを応援しました。2-1で負けてしまうのだろうな、と半ば諦めて観戦していたところに、本田圭佑さんの見事なシュート!深夜2時前に、「やった~!」と飛びあがっておりました(笑)。
とにかく、引き分けで勝ち点1をゲットできて、良かったです。ポーランド戦でも善戦され、決勝リーグへ進めますように!

色々やらなくてはいけないことはあるんですが、ネットでの無料囲碁対局も、極力毎日するようにしています。早く棋力をあげて、コウジさんに教えなきゃ、と思っているんです。 石倉先生教室では、現在13級、囲碁クエストの9路盤では、やっと9級まで来ましたが、そこで足踏みしていて、なかなか8級へ進めません。

そこで、囲碁対局ゲームCOSUMI をやってみることにしました。この仕組みもよくわかっていないのですが、昨日「これはいいかも!」と思ったのが、レベルのゼロで対局すると、負けたあと(いつも負けるのです)、検証をしてくれるのです。2カ所くらい、「そこを打つより、こっちを打つ方が良かったね。」というアドバイスが、バツ印とマル印によってなされます。

(なるほどね~。)ととても勉強になるので、ここで勉強してから囲碁クエストに挑戦するのがいいかも。
9路盤のレベルは、ゼロから5までありますが、きっとゼロが一番易しいのでしょう。でも、レベルゼロでもレベル5でも、私は同じ程度に難しく思えます。

昨夜から今日にかけて、『東京防災』を読みました。これはすごい本です。防災について、なんでも書かれてありますし、止血の仕方などまで詳しく書かれてあります。東京だけでなく、日本中、世界中に通用するガイドブックです。私がもらったのは、世田谷区版なので、区の地図もついていました。

「平成27年9月」という日付の入った舛添さんのご挨拶文が同封されていましたから、もらってから3年近くもたっているんですね。でも、これまで中身をよく見ていませんでしたよ。
そして中身の話を今日書こうと思っていましたが、とにかくサッカー観戦で眠くて、今日は断念。すみません。

今、とても時間がかかっていることがあり、それはウメのブラッシングや抜け毛の掃除です。半端な量じゃないんです。ウメはかゆいのか、しょっちゅう後足で体をかいかい掻いていまして、その抜け毛が床やソファーカバーや布団の上、どこにでも散乱しています。

私は毎日布団カバーとシーツとソファーカバーに粘着テープのくるくるローラーをかけ(それが通算1時間くらいになります)、それから布団カバーとシーツは毎日洗濯。ウメは私やコウジさんの布団だけでなく、ワッチの部屋へも侵入してかいかい掻いているので、ワッチの布団カバーとシーツも同様にくるくるローラーと洗濯です。
1日この仕事で終わってしまう、といっても過言ではないかも。
明日はまたウメをお風呂に入れるかな。でもそうすると、本当にほかのことが何もできないなあ。悩む・・・。
(と書いているそばから、ウメはソファーの上でかいかい掻いていますよ。とほほ。)

今日の東京は33度とのことですが、このへんの住宅地はアスファルトの照り返しで、もっと高かったのではないか、と思うほど、暑い空気の中でじりじり焼けたりとろけたりしそうでした。今週はずっと30度以上らしいので、疲れそうです。
まだ6月なのに~。

ではまた!

関東地方でも、このところ地震が多い気がしますが、このたびの大阪府北部地震で被害に遭われた方へお見舞い申し上げます。

大阪近辺には、コウジ村の人々や知り合いが多いので、すぐその方々へメールやファックスで安否確認をしました。10人ほどの皆さんは、幸いご無事でしたが、夫である高次脳機能障害当事者の方がたは、そんなに大きな地震があったことも、すぐ忘れるようでした。夫の皆さんたちは、ニュースを見るたびに、「地震があったんか?どこで?」と驚くそうです。何回も聞かれる奥さんは、「二次災害です。」とぼやかれていたので、申し訳ないけれど笑ってしまいました。

当事者の夫を作業所へ行くのを休ませた人もいれば、道路がとても渋滞していたため、当事者の夫のリハビリ送迎にひどく時間がかかった人。豊中市の「羅針盤」(高次脳機能障害者や中途障害者の作業所)は停電したので、固定電話が繋がらなかったそうですし、道路の渋滞で、利用者の送迎にいつもの2倍以上の時間がかかったそうです。

スーパーでは人が殺到し、カセットコンロが売り切れ、お弁当もなかったという情報も寄せられました。
カセットコンロかあ。うちにもどこかにしまってあると思うので、ガスボンベを買っておかないと。
カップラーメンが作れるし、温かいお茶やコーヒーでほっと一息つけますよね。

被害の大きかった高槻市にクリニックのある山口研一郎先生とも連絡がつき、幸いクリニックもご自宅も物は散乱したけれど建物の損壊はなかったとのこと。けれど水道やガスは、やはりテレビで見た通り、ストップして不便だったとのこと。患者さんたちも通院するのに、JRや阪急が止まって不便だったそうです。

テレビでは、皆さんタクシー乗り場に長蛇の列を作られたり、歩いて職場や家へ向かわれていましたね。高齢者や病気や障害を持つ人は、歩けませんね。皆さんどんなに大変だったことでしょう。

地震列島日本、どこで地震が起きるかわかりません。

起きてしまっても、何もできないだろうな、と私は諦めの境地です。最低限、家族や犬猫の食料と水は数日分(できれば1週間分)用意しておかなくては、と思うのですが、実際は水2リットル入りペットボトル1本しかありません。東日本大震災の時に20本くらい備蓄していたのですが、賞味期限が切れて花壇の水やりに使ってしまいました。

大阪府北部地震のあとは、乾パンでなくても、もっと美味しい、日持ちするリッツやエントリーでいいよね、とそういうお菓子や、犬猫餌は買いだめ開始しています。(といってもまだほんの少し。)

あとは何が必要かな。割れたガラスで歩けなくなるので、寝る時は枕元に靴を用意しておいた方がいいと言われていますから、安いスニーカーでも、格安靴通販の「ヒラキ」で家族分買っておきましょう。
「ヒラキ」のパンフレットを見るのが、好きです。日用品も色々あるし、とにかく安いので便利。

でも私はド近眼なので、寝ている時にメガネが割れたら、逃げられないような気がします。

消火器はダスキンさんで買ってあるし、水なしで使える災害用トイレやトイレットペーパーも生協の通販で買ってありますが、懐中電灯の電池もチェックしないと。

ああ、なにか「揃えておくもの一式リスト」を見て揃えた方が確実ですね。そういえば何年か前に舛添さんが配っていた『東京防災』の本はどこへ行ったっけ?

・・・ と、見つけてきましたよ(笑)。本棚で、ほこりをかぶっていました。今日これからざっと目を通して、何か特に大事なことが書かれてあったら、明日かあさってにでも、ここに書きますね。
舛添さんはこういうガイドブックを無料で都民に配布してくれて、(少なくとも1つは)いいことをしたな、と思いました。

倒壊も怖いけれど、もっと怖いのは火事や延焼かな、と思います。この木密地域(木造家屋が密集した地域)に住んでいると、いくら我が家が火事に気を付けていようとも、よその家で、それこそ乾燥して強風の時に起きたらアウトです。何も持たずに逃げるしかありません。犬のウメをリードにつけて一緒に逃げるから、きっと逃げ足は遅いと思います(汗)。 猫のハルとチーは、勝手に逃げてもらうしかありません。こちらはきっと、逃げ足はすごく早いはず。

また、近所の避難所(この辺りは、小学校や中学校)にも、私達元気な中高年や若者は絶対入れないだろう、とある人が言っていました。世田谷区民は90万人もいますから、避難所に全員入れっこありませんし、入るとしたらまずは高齢者が最優先ですし、避難所へ行ったら元気な若者や中高年は、支援される側ではなく、支援する側に回って色々動き回ってもらわないと、と。
たしかにそうですね。それは大事なことです。

この辺りの広域避難場所は多摩川河川敷ですが、そんなに近くないので、私たちはそこへは行けないでしょう。とても広い砧公園のそばに住んでいらっしゃる方は、いいなあ。

しかもうちには犬猫がいるので、避難所でほかの人に迷惑をかけるし、犬猫も神経質になるので、行けないなあ。車の中で、人間3人(コウジさん、ワッチ、私)と犬猫3匹で過ごすのだろうなあ。車が潰れてなければ。

いくら考えても、「これなら大丈夫」という気が全然しないので、地震が起きたらもう仕方ない、命があればそれだけで有難い、ということです。 そう考えると、今日も無事生き永らえることができて、感謝しかありません。


今朝、コウジさんが歩いて5分のところにある近所のパン屋さんに、パンを買いに行ってくれました。朝7時半からやっている、とてもおいしいパン屋さんなんです。
霧雨が降っているような、降っていないようなだったので、玄関にあった折り畳み傘を持たせました。

10分ほどで帰宅したコウジさんは、手にビニル傘を持っていました。
「あれ?折りたたみ傘は?」と驚いて聞く私に、「え?折りたたみ傘?持ってったっけ?」とこちらも驚くコウジさん。
「なんでビニル傘持ってるの?」と私も状況が呑み込めずにいると、コウジさんはパンが入っているお買い物袋の中を覗き、そこから濡れた折り畳み傘を取りだし、茫然とした表情をしました。

「行きは折りたたみ傘で行ったのに、それを忘れて帰りはだれかのビニル傘で帰ってきたのね!その人困っているから、早く返しに行った方がいいわよ!」と慌てて言う私に、コウジさんもブツブツ言いながら折り畳み傘を手に、ビニル傘をさしてまた家を出て行きました。普通、他人の傘は手に持ち、自分の折り畳み傘をさして行くでしょう?注意をしたかったけれど、またパン屋さんへ行かなくてはならないコウジさんが可哀想なので、黙っていました。(私はまだ髪もボサボサですし、お化粧もしていないので、そんなすぐに家を出られなかったのです。傘をなくした人に早く届けなくてはなりませんから。コウジさんは、起きてすぐでも、結構シャキンっとしています。)

結局そのビニル傘の持ち主は、「自分の傘がない。」、と言って、既に帰られたあとだったそうです。
パン屋さんは、コウジさんの障害を知っています。

私はその1時間後、囲碁教室へ行く途中でそのパン屋さんへ寄り、詫びました。パン屋さんは笑顔で、「はいはい、持ち主は今夜取りにくると言ってましたから大丈夫です。」と答えてくれました。私はコウジさんが頭に障害を持っていること、妻が詫びていたことを伝えて下さいね、と頭を下げてから囲碁教室へ向かいました。
会社へ行くときは、名前を柄に貼ったビニル傘を持たせていますが、うっかり近所のパン屋さんにはその傘を持たせるのを忘れてしまった、私の失敗です。

ビニル傘に名前を入れるのも、ケチ臭いと思われるかもしれませんが、コウジさんはちょっとボロいビニル傘で出勤し、立派なビニル傘で帰ってきたことがあるので、それからは名前を入れるようにしたのです。ビニル傘も色々ですからね。

さて、囲碁教室があるのは、大きなスーパーの上に入っている、カルチャーセンターの中です。
ですから、教室が終わると私はスーパーで昼食を買って帰ることが多いのですが、明日は「父の日」ということで、「父の日」と書いたシールの貼ってある豪華なお寿司が売られていました。(豪華といっても、千円ほど。でも豪華ですよね。)コウジさんにそれを買って帰ると、私が買ってきたものを冷蔵庫に入れたり、お茶を入れたりしている間に、もうコウジさんはそのお寿司を食べ終わってしまい、お寿司の入っていたトレーも自分で捨ててしまっていました。

「早いねえ、おなかすいてたのねえ。」と呆れながらも、私は「美味しかった?」と聞きました。
するとコウジさんはボ~ッとした表情で、「ん・・・ うまかった。」と答えましたが、その表情が頼りなげなので、まさか、と思って「何食べたっけ?」と聞いてみました。黙るコウジさん。案の定、忘れています。

「え~、まだ食べ終わって3分しか経ってないよ?」と驚く私に、コウジさんは「弁当食べた!」と言います。
「お弁当じゃないよ。もう、何食べても覚えていないなら、何食べても同じだわね。せっかく高いもの買ってきたのに。」と文句を言いながら、なかなか思い出さないコウジさんに、「お寿司よ。」と教えました。
ホントに、この記憶障害というものは、手ごわい。直前のことを忘れるのです。

例えば毎月1回行っている、大森の「高次脳機能障害と囲碁」の定例会。
そこで散々色々な人と話したり、囲碁をしたり、おにぎりを食べたりして騒いで帰ってくると、建物を出て数歩、忘れています。
まだ振り返れば、すぐそこは建物の入り口があるのですが、コウジさんは、「あれ?今どこへ行ってきたんだっけ?」です。

「囲碁の会」ということを教えましたが、ためしに「では、その囲碁の会は、なんていう人が主宰してくれているの?」と先日聞きますと、これまた出てきません。もう1年以上通っているのにねえ。
コウジさんも思い出せないのが気持ち悪いらしく、「じゃあ、その人の名前の最初の一文字だけ教えて!」と言うので、仕方なく「き」と教えます。 すると、すかさず「木島さん!」と言います。
木島さん?誰、それは。木島さんという知り合いは、いません。(今日は、「木内さん」と言ってました。主治医のW先生の話では、人の名前は覚えづらいそうなので、仕方ないですね。)

ずっと思い出せないので、ストレスを与えるのはよくないと思い、「木谷さんだよ。」と教えますと、「そうだ!木谷さんだ!」と喜び、「でも、今日は来ないんだよね。」と言いました。ハイ、その日は初めて木谷さんは来られない日だったのです(囲碁祭りの相談で、大船渡へ行かれていました)。
なんで、そういうエピソードは覚えているの、とびっくりです。やっぱり「まだらな記憶」なんですね。

・・・と、とにかくコウジさんは記憶が悪いという話を、今更ですがまたしました。

今日は秀樹さんが亡くなられてちょうど1か月です。
コウジさんと夜、秀樹さんのCDを聞いたり、録画してあった「緊急追悼 徹子の部屋」ほか、1か月前の各テレビ局の特集を見ながら、秀樹さんを偲びました。また、2人で涙、涙。

明日は横浜の実家の母のところへ行くので、行き帰りの車の中は、秀樹さんのCDをかけましょう。
秀樹さんは、外国のバラードなど、もっともっと歌って欲しかったなあ。もしかしたら自分の持ち歌よりも、さらにうまく歌えたのでは、と思ってしまいます。たとえば、手元にあるCDの、シカゴの「素直になれなくて」や、モーリス・アルバートの「フィーリング」、ロッド・スチュアートの「セイリング」なんて、もう最高ですよ。

ルックスがカッコ良すぎたばかりに、そのルックスに惑わされ、実はこんなに歌がうまい人だったのだということに気づいていない人も多いのでは、と思います。

秀樹さんは、歌にもリハビリにも同じように真面目で情熱的だった素晴らしい姿が目に焼き付いていますが、日を追うごとに、脳梗塞により不自由になったありのままの自分の姿を皆に見せるということに、どれほど強靭な秀樹さんのご意志が込められていたのか、改めて考えさせられ、胸を熱くしています。秀樹さんは、すごい人です。

最近、金曜日の夜というと、コウジさんはNHKの「チコちゃんに叱られる」という番組を楽しみにしています。おしゃまなチコちゃんが、素朴な疑問について教えてくれる姿がかわいいそうです。でも楽しみにしていたくせに、今日はこっくりこっくりしていてほとんど見ていませんでした。そして目を覚ますと、今度は西城秀樹さんのDVDを見ています。
「買ってきた本、読まないの?」と聞くと、「明日読む。」と。
「囲碁する?」と聞くと、「しない。」と。

彼は、テレビと歌を聞くのと寝るのが一番好きなんですよね。1週間一所懸命働いてきた金曜日の夜なので、彼の好きなことを全部してもらいました。

秀樹さんのDVDは、私が秀樹さんが亡くなられてすぐ買ったもので、DVD1本とCD4本組です。そのCDのうち1本は、ほかの歌手のカバー曲ですが、どんな歌を歌っても本当に秀樹さんはうまい!何を歌ってもこんなにいい声の歌手って、ほかにいるかしら、と思うくらいです。そんな秀樹さんが、もういないなんて・・・ 悲しい。

ところでコウジさんと私が共通して好きな歌手は、ほかに小田和正さんや山下達郎さん、コブクロ、ボビー・コールドウェルなどで、一応すべての方のコンサートへは行ったことがあります。「最近コンサートは全然行っていないので、行きたいね。」、と話していたところに、コブクロや小田さんのコンサート情報が入ったので、「行こう!」と喜んだのですが・・・。

チケットの価格が、とても高いので驚きました。小田さんは以前は7千円台(それも高いけれど)、コブクロは4500円の時もあったのに、今はどちらも1万円くらいするんですね。2人で行ったら2万円。なんでこんなに高くなったのでしょう。
コウジさんと、「2、3時間で2万円使うの、考えちゃうね。」と悩み、結局申し込みませんでした(涙)。
その代り、これからも歌はCDやDVDで何回も楽しむことにしました。(実際、コウジさんを連れて行くのも疲れますし。)

クラシックコンサートも勿論高いし、こうコンサートが高くては、庶民はもちろん、経済的に困窮した家庭、人は行けっこないですよね。こんな状況で果たしていいのか、とても疑問に思います。

次の話題です。
昨日、今日(もう一昨日、昨日になりました)と、数か月前に亡くなられたアメリカ人の娘さんとメールしていました。実は、ようやく贈り物を送れたので、その件です。

亡くなられたお母様が写った写真を、私は沢山持っていましたので、それを送る約束をしたのが2か月前のことでした。私は写真を撮ったりビデオ撮影したりするのがすごく好きで、昔から写真ばかり撮っていました。でも、カメラに凝るというわけではなく、ただむやみに「記録する」という意味合いが強いです。
今は、去年買ったアイパッドが重宝していて、毎日沢山撮っていますが、大体被写体はウメ・ハル・チー(飼い犬猫)です。 今確認しましたら、この1年で3841枚も撮っていましたよ。動画は178本。ちょっと整理しないと。

それでまず、
①25年ほど前に撮影したその女性が写っている写真40枚ほどをアルバムからはがして、家のコピー機でコピーしました。ちょっと画質は落ちますが、ネガを探すのが大変なのでコピーしました。

②その写真をそのまま送るのも味気ないので、写真を収める小さ目のアルバムをアマゾンで探し、気に入ったものがあったので注文、届きました。

③でも写真を入れただけというのもやっぱり味気ないので、1枚1枚の写真に、私のコメントを入れました(もちろん英語なので、考え考えで時間がかかりました)。

④でもそのアルバムだけ送るのも、なんだかやっぱり味気ないので、なにか贈り物を添えようと考えました。そして写真立てにしようと思い、和風でセンスの良いものをアマゾンで探し、ようやく見つけて注文、届きました。

⑤写真立ては簡易な和風の包装紙で包まれていたので、できればこのままあげたくて、そのお店に「包装紙の中には値段その他贈るのに関係ないものは入っていませんか?」と問い合わせました。お店から「何も入っていません。」と返事をもらったので、一安心。でも贈り物にしたいので、ちょっときれい目な包装紙とリボンを買ってきて、英語の長文手紙とともに梱包しました。英語、目上の方、亡くなられたことを悲しむ内容、という手紙のため、気を遣い、時間がかかりました。

⑥さて、リボンもしてきれいに梱包できたその贈り物を、どうやってアメリカへ送ったらいいのか、調べてもよくわからないので、直接近所の郵便局へ持っていき相談しました。

⑦すると、「EMS」というのがいいと言われ、渡された送付状(インボイス)に必要事項を記入していたら、内容の価格を書く欄があったので驚きました。
「プレゼントなのに、金額がわかったらバツが悪いけれど、書かなくてはいけないのですか?」と局員さんに尋ねると、どうしても書かなくてはいけないのだそうです。それで仕方なく大体の値段を書きました。その場で「手紙を入れてはいけない。」「いや、やはり入れても大丈夫。」など色々すったもんだがあったので、リボンを2回もといて梱包し直し、やっと渡してこられました。3~4日でアメリカに着き、ある程度の補償もつき、追跡もできるというので安心しました。

⑧お相手の方から「届いた」という喜びとお礼のメールが4日くらいで来たので、「そこに書いた金額は、適当ですから気にしないで下さいね。」という言葉も入れて、返事をしました。相手の方が飼い出したという子犬の写真をメールにつけて寄こしたので、私もウメの写真をメールで送りました。なんて便利な世の中!日本にいても外国にいても、同じようにすぐメールや写真を送れるようになるなんて、25年前には想像もしませんでした。

⑨その後何度かメールやりとりをし、ようやくひと段落したのが、なんと1時間前です。

亡きお母様をしのぶ会が来週催されるので(私はそれを知っていたので、それに間に合うように送ったのでした)、その場に私からのアルバムを展示し、来られる方々に手に取ってもらうようにしてくれるそうです。また、私が贈った写真立てには、亡き両親の写真を入れて、彼女の家のリビングの真ん中に飾ってくれたそうで、その写真も送ってきてくれました。私はとても嬉しく、感激しました。

夫コウジさんがMBAを取得する時にお世話になった、その教授夫妻とのご縁が、娘さんの代になってもこれからもずっと続くことが嬉しいです。(もちろん、『日々コウジ中』『続・日々コウジ中』も差し上げてありますよ。ご主人が日本人なので、説明して下さるから内容はご存知です。)

というわけで、かれこれ2か月くらい、以上のようなことをしていたので、ようやく無事に終えた今晩は幸せな気持ちで安眠できそうです。

とっくにウメが乗っている私の布団へ、今から直行しま~す!

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