日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2018年09月

台風24号が、日本列島を縦断しそうです。
おかしいなあ、先週あたりの予報では、西へ進んで日本列島にはあまり影響はなさそうだったのに。
皆さま、お気をつけください。私も週末は出かける予定ですので、ちょっと心配。

台風も心配ながら、地震も心配です。最近、東京もちょこちょこ地震があります。
そこで、また震災に備えて色々買っておこうと思い出し(すぐ忘れるのですが)、今日はアマゾンで注文したカセットコンロとカセットボンベが届きました。家のどこかにもコンロは1台あると思うのですが、もう20年以上前に買ったものなので、きっと古くて動かないか、危険かもと思い。

単三の乾電池も沢山届きました。単三の周りになにかぐるぐる巻けば、単二になったり、単一になるようなので、とりあえず一番出番の多そうな単三を60本買いました。

人は1日3リットルの水が必要というので、1週間分用意するとしたら、我が家は3人家族だから63リットル、つまり2リットルのペットボトルが32本くらい必要だということです。 それに我が家には犬猫が計3匹いるから、ペットボトル50本くらい用意しておけばいいのかな。 (家が狭いから、置く場所がないよ。どうしよう。)

でもその3リットルの水には、トイレ用の水も含まれるそうだから、そんな水は、水道の水を空のペットボトルに入れておけばいいですよね。 

2リットルの水は、近所の生協で1本80円台で売っていてとても安いので、買い物に行くたびに1本ずつ買っています。この調子じゃなかなか50本にならないけれど、重たいので1本ずつです。今日も1本買ってきました。

この間沢山買っておいた犬猫餌も、食べて段々少なくなってきたので、また昨日通販で大量に注文しておきました。

あとは、日持ちのする人間の食料も、ぼちぼち集めています。

ということで、どんどん家の中が狭くなるので、この際もう使わないだろう物は、どんどん処分していこうと思います。たとえば、ハムスターの立派なケージが4つもあるんですけど、誰か要りませんか?(笑)

ところで、一昨日の高次脳機能障害イベント関連お知らせで、抜けていたものがありましたので、お知らせします(抜けていたというより、確認したいことがあったので、書けないでいました)。きっとほかにも沢山抜けている(というか、私が存じ上げない)イベントがあると思うので、もしこのブログを読まれている方で、「うちの方で、こんなイベントがありますよ。」とか載せて欲しいイベントがありましたら、教えてください。

●平成30年度港区高次脳機能障害理解促進事業
「高次脳機能障害講演会」

http://www.brain-tkk.com/index/show_information.php?boardAct=view&readNum=208

日時 : 2018年10月21日(日) 13時半~16時半
会場 : リーブラホール(港区立男女平等参画センター)
      港区芝浦1-16-11 みなとパーク芝浦1階(JR田町駅東口徒歩5分、都営地下鉄三田駅A6出口徒歩6分) ※駐車場の用意がございません。お車での来場はご遠慮ください。

<プログラム>
13時~ 受付開始
13時半~13時40分 開会・挨拶(10分)

13時40分~14時50分 講演1(70分、質疑応答含む)
「ご家族、支援者必見!わかりやすい高次脳機能障害」~原因、症状、制度利用、生活支援、就労支援を豊富な事例で~
講師:今橋久美子氏(国立障害者リハビリテーションセンター/高次脳機能障害情報・支援センター/ 研究員/医学博士)

14時50分~15時10分 休憩(20分)

15時10分~16時10分 講演2(60分、質疑応答含む)
「10年間 高次脳機能障害と歩んでみて」~10年経った今だから言える、直面したこと、工夫してきたこと~
講師: 就労中の当事者S氏(会社員/心肺停止による低酸素脳症)

16時10分~16時半 対談(20分)
「高次脳機能障害を語り合う」~今橋久美子氏と当事者S氏~

16時半 閉会・挨拶・連絡

参加費 : 無料(配布資料含む) 
定員 : 200名
対象者 : 当事者や家族・支援者や専門家・関心のある方
申込先 : みなとコール 03-5472-3710
申込期間 : 9月13日(木)~10月18日(木)
※一時保育必要な方は10月14日(日)までに「みなとコール」にご相談ください。

問い合わせ先:港区障がい者福祉課 03-3578-2457
※締め切り後の申し込みは、お席に余裕のある場合もありますので、問い合わせ先の港区障がい者福祉課にご連絡ください。

主催:港区
事業委託:TKK(東京高次脳機能障害協議会)
協力:高次脳機能障がい者の未来を紡ぐ会「みなと高次脳」

実は、この講演2でお話される当事者のSさん(と奥様)は、コウジ村会員です。
なので、何度かお会いしたことがありますが、Sさんの作られるパワーポイントの資料が美しくて見事で、いつも驚いています。もともと大手広告代理店にご勤務だったSさんなので、センスも才能も豊かな方です。
職場で、Sさんにはどんなご苦労があり、どんな工夫をされてきたのか、きっと共感し、参考になることがいっぱいだと思います。
皆さまも、是非行かれて下さい。

今日、私も行くことに決めましたが、コウジさんも「行く!」と申しています。やはり同じ高次脳機能障害者で就労されている方のお話は、彼も興味があるようです。コウジさんがSさんとお会いするのは、初めてかも。

うわあ、外は土砂降りになってきました。
猛暑が終わったら、大雨や台風。
気持ちのいい秋の日が、待ち遠しいです。



今日もやっぱり30度近くあり、1日中クーラーをつけていました。暑さ寒さも彼岸まで、といいますから、もうそろそろ涼しくなってもいい頃なのに。

ところで数日前のことですが、表で聞きなれない、「シャーシャー」とか「シーシー」とかの、声のような物音のようなものが聞こえました。
なんだろう、と玄関の扉を開けて外へ1歩踏み出した時、門扉の上にいた1羽の見慣れない鳥と目が合いました。

ギクッとしましたが、どう見ても「タカ」です。でも小さいタカです。ここに住んで19年、タカを見たのは初めてです。
鋭い目は私を見据え、その足元はスズメを掴んでいました。
びっくりする私に、向こうもびっくりしたのでしょう、スズメを掴んだまま、サ~ッと低空飛行しながら飛び去りました。

ちょうどウメの散歩に出るところだったので、ウメにリードをつけ、タカが飛び去った方向へ歩いて行きました。
すると、また先ほどの、聞きなれない声のようなものが聞こえたので、そちらを見ますと、木の枝に先ほどのタカが止まって、スズメを食べているところでした。 可哀想に・・・ でも弱肉強食の世界、仕方ないのでしょう。 その声のようなものは、タカが出しているのか、スズメが出しているのか、わかりませんでした。

スズメは可哀想でしたが、そのタカを見ていますと、胸は白く、縞々模様があり、背中にも白い斑点のようなものがありました。とてもきれいなタカだったので、ウメの散歩から戻ると、早速ネットで調べてみました。

すると、どうやら「ツミ」という、小型のタカのようです。世田谷や大田区でも目撃されているようなので、「ツミ」に間違いないでしょう。 この辺りは幹線道路も沢山走っていて、そんなに緑多い環境ではないのですけれど、カワセミやモズも見かけたことがあります(カワセミは、池のほとりで)。
あんなタカがいるようでは、子猫も気を付けないとすぐ襲われてしまうでしょう。
我が家の猫たちはもう大きさはある程度あるので、多分大丈夫ですけれど。

そしてたまたま昨日、NHKの「ダーウィンが来た!」をいつものように見ていましたら、来週がまさにその「ツミ」の話のようです。私が見たのと同じ鳥が、テレビ画面に映ったので驚きました。ということで、来週が楽しみになりました。番組のタイトルは、「住まいは東京?幻のタカ」です。

今日は、私の手元にある高次脳機能障害関連イベントの情報をお知らせします(私の講演以外です)。
主に都内の情報ですが、全国的な情報は、国リハ(国立障害者リハビリテーションセンターのHPの、「高次脳機能障害情報・支援センター」の「イベント情報」をクリックしてご覧ください。

①9月30日(日) 午後1時~4時
高次脳機能障害講演会「医療と連携、リハビリから就労へ」
会場: 浜離宮朝日ホール(東京都中央区築地5-3-2)
定員:400人(先着順)
参加費:1人千円(当日会場で)
主催:社会福祉法人朝日新聞厚生文化事業団

プログラム
13時~13時45分 基調講演「高次脳機能障害のリハビリテーション」 橋本圭司医師
13時45分~14時15分 対談「さらなる挑戦」石井雅史さん・橋本圭司医師
休憩
14時30分~16時 シンポジウム「医療と連携、リハビリから就労へ」 瀧澤学さん(コーディネーター)、納谷敦夫医師、野々垣睦美さん(クラブハウスすてっぷなな統括所長)、深津玲子さん(国リハ 高次脳機能障害情報・支援センター長)

お申込先・お問い合わせは朝日新聞厚生文化事業団「高次脳」係 TEL: 03-5540-7446 FAX: 03-5565-1643 Email: koujinou-t@asahi-welfare.or.jp

②10月20日(土) 午前10時~11時半(受付9時半~)
平成30年度墨田区高次脳機能障害講演会 「どう支援したらよいのだろう?」
対象:どなたでも ※支援者向けの内容ですが、一般区民やご家族・ご本人も歓迎です、とのこと。
定員:150名
場所:すみだリバーサイドホール2階イベントホール(墨田区吾妻橋1-23-20 墨田区役所併設)
講師:中島恵子先生
お申込み:9月21日(金)午前9時から受け付け開始。氏名・住所・所属をFaxまたは電話でお知らせください。
すみだ福祉保健センター 高次脳機能障害支援員 野村さん宛て TEL: 03-5608-3738 FAX: 03-5608-3730
主催:墨田区

③10月23日(火) 18時30分~20時30分
シンポジウム「高次脳機能障害者をどう支えるか」~社会的支援法(仮称)制定に向けて~
シンポジスト:
東京慈恵医科大学附属第三病院リハビリテーション科診療部長 渡邉修氏
衆議院議員 古川康氏
参議院議員 山本博司氏
名古屋市総合リハビリテーションセンター自立支援部長兼事務局長参事 鈴木智敦氏

コメンテーター : 前武蔵野日赤病院院長 日本赤十字社医療事業推進本部長 富田博樹氏
司会 : 社会福祉法人グロー 企画事業部副部長 田端一恵氏

会場 : プレスセンタービル10階 日本記者クラブ(千代田区内幸町2-2-1)
会費: 会員千円 会員外2千円 (先着100名)
主催: NPO法人福祉フォーラム・ジャパン
お申込み : Email: ffjinfo@ff-japan.org FAX: 03-5388-7210

④10月28日(日) 10時05分~16時40分(9時半開場)
NPO法人交通事故後遺障害者家族の会主催 第37回秋の勉強会
会場 : 新宿ワシントンホテル新館3階「菊」「高尾2」
午前の講演 
10時05分~「経験から学んだ裁判の勝ち抜きかた」 北原浩一氏(本会代表理事)
11時~「見なし報酬裁判」についての報告 桝井眞二氏(本会協力弁護士)
11時半~「重度障害者を抱える家族の心の健康を保つヒント」木村弓子氏(心理カウンセラー)
午後の講演
13時10分~14時50分 「医療現場よりみた高次脳機能障害」 ~地域生活や社会参加へ向けた試み~山口研一郎医師(やまぐちクリニック院長)

その他のプログラム
15時~分科会(裁判、介護、リハビリ、親亡き後&後見人)
13時10分~無料法律相談(要予約) 複数の実績のある協力弁護士に相談可能
13時10分~無料心の相談(要予約) 木村弓子氏
(17時~懇親会 会費5千円 新宿ワシントンホテル新館3階高尾1)
★交通事故により重度障がいを負った被害者家族のご参加をおまちしています、とのこと。

申込期限 10月25日(木)
お申込みは、「参加申込書」をご使用下さいとのこと。→ 会HPからダウンロードください。
TEL: 042-207-2692 FAX: 042-302-0300 Email: koisyo@jcom.home.ne.jp

⑤ 11月11日(日) 11時~14時半(10時半から受付)
高次脳機能障害 ピアサポート実践報告会

場所:ビジョンセンター田町 4F 405
内容:<午前>
   ・講演1「未来の会(埼玉)」
   ・講演2「ひなたぼっこの会(大阪)」
   (12:00~13:00 休憩)
   ・講演3「みやぎ高次脳機能障害友の会・岩沼(宮城)」
   ・講演4「え~わの会(大阪)」
   ・グループディスカッション

対象:高次脳機能障害のある方で、当事者活動をしたい方、高次脳機能障害の当事者活動を支援したい方

※家族会は対象にはなりませんのでご了承下さい。また、参加希望者の人数によってはお断りする場合がありますのでご了承下さい。とのこと。

参加費:無料
申し込み方法:参加を希望される方は、10月12日(金)までに下記のメールアドレスまでご連絡下さい。その際、メールの件名に「ピアサポート実践報告会参加希望」とご記入いただき、本文に①氏名 ②住所 ③電話番号(携帯など) ④「当事者活動をしたい」または「当事者活動を支援したい」 ⑤当事者活動に興味を持っている理由 ⑥付き添いの有無 を必ずご記入下さい

申込み先: abe-eriko@rehab.go.jp 安部恵理子(国立障害者リハビリテーションセンター)      

※この実践報告会は、平成30年度厚生労働科学研究費補助金(障害者政策総合研究事業)「障害者ピアサポートの専門性を高めるための研修に関する研究」により実施します、とのことです。

それぞれを詳しく書きますと、すごい長さになってしまいますので、大体の感じですみません。
詳細は、それぞれを検索されてください。お申込み方法や用紙なども、そこからダウンロードされたり、直接お問い合わせください。

それでは、これだけ書くのに1時間くらいかかってしまいましたので、もう寝ます。
明日は5時起きなのです。(娘のワッチの授業が1限からのため。)

おやすみなさい。

「え~わの会」の松永さんから、ご連絡を頂きました。

「高次脳機能障害の方々が、社会参加できる環境をつくりたい。」と、8月29日に始めたクラウド・ファンディングは、30万円を目標にしていましたが、なかなかご支援が集まらないうちに、あと5日を残すのみとなったそうです。

私も毎日気にしてチェックしていましたが、難しいものだなあ、と達成できるか心配しています。

どうぞ、皆さま今一度お願いします。お力をお貸しください。

https://readyfor.jp/projects/e-wa

(私の8月29日と、9月11日のブログもご参考ください。)

昨日夕方からは、木谷正道さんを中心とした会合が都内で催され、私も参加してきました。
午前中は石倉先生教室でしたので、私としてはちょっとハードスケジュールでしたけれど、大事な会だと思いましたので、出かけていきました。コウジさんはお留守番ばかりで寂しそうでしたけれど、たまには仕方ありません。でも、CDをかけたりテレビを見たり、のんびりできたようです。

会合では、主に大船渡の碁石海岸での囲碁まつりについて話し合われました。、私は2回発言しただけで大体聞く側でしたが、色々な分野の方が集まられ、とてもエキサイティングで楽しい会でした。

王銘琬九段や信田成仁六段、小川誠子六段、村上深元アマ本因坊で2018年世界アマ選手権日本代表、といった囲碁界の方々。
浅野史郎さんは、元宮城県知事でいらっしゃいますが、木谷さんの東大時代の同級生だとか。ご冗談が面白くて、笑い通しでした。
この囲碁まつりの発起人である、石鍋博子さん(ワンピースクラブ代表)にも、2月の静岡での世界囲碁まつり以来7か月ぶりにお会いしました。いつもお着物姿で、素敵です。

視覚障害でアマ4段の柿島光晴さんにも会えました。
柿島さんは、降りた駅のホームで見かけたので、すぐ駆け寄り、「柿島さん、柴本ですよ。」とお声かけしました。柿島さんは目がご不自由なのに、1人でどこへでも行けるスゴイ方です。今回の会場の場所も頭に入っていて、私は柿島さんに自分の肩につかまってもらいながらも、「道路を渡ったら右です。」「ここの信号を渡ったら道なりに歩いていくと、左が会場です。」など、柿島さんに教わりながら無事会場に着くことができました。

そのほか、よくお会いする心の唄バンドのメンバーや、囲碁まつりのスタッフの方々、そして新しく「人工海底山脈研究所」からいらした方々ともお会いしました。
この「人工海底山脈」とは、先日の「首都防災ウイーク」で初めて知ったのですが、これから予想される首都直下型地震で出る大量のがれきの処理場所を海底に求め、そこに山脈を作ると魚が沢山やってくる、という一石二鳥の構想です。 これについては、また改めて書こうと思います。

今日は、コウジさんとウメと、多摩川河川敷へ行ってきました。台風を乗り越えた奇跡の猫、ニコちゃんのことを、最近苛めるハスキー犬連れのカップルがいるというので、現場の様子を見てきたのです。
苛めるどころか、場合によっては噛み殺されてしまう危険もあるので、1日でも早く急がなくちゃ、と思っていました。

ところが今日は汗ばむほどの陽気の良さで、しかも三連休ですから、河川敷はスポーツをする人、バーベキューをする人、サイクリングをする人、その他何が何だかわからないくらいの混雑でした。

自転車をよけながら、ボールをよけながら、バーベキューのいい香りの中を、いつもと違う散歩コースに嬉しくてたまらず飛び跳ねるウメのリードをしっかり握りしめながら、ニコちゃんはどこにいるの?と探して歩きました。でも、こんな騒がしい人出の中、いるわけありません(笑)。絶対、どこかで息をひそめて、ひっそり隠れているのですから。

そういうわけで、暑さにさすがにへばってきた私は、小西さん(多摩川猫とホームレスさんのお世話を1年365日されている写真家)に連絡を取りながら、ようやく多分このあたりだろうという場所まで辿り着くことができました。そこも人が多かったのですが、コウジさんと「ニコちゃ~ん!」「ニコちゃんのおじさ~ん!」と呼んでみました。

コウジさんは、私に連れられて、重い猫餌などを肩にかけてやってきた上に、大声でニコちゃんのおじさんに呼びかけてくれるんです。優しい人だなあ、と涙が出るくらい嬉しくなりました。 以前は、娘のワッチも一緒に猫餌を運んでくれたことがありました。(今日ワッチは、出かけています。) 猫好き家族なので、多摩川の猫たちのことも、心配なんです。

結局ニコちゃんのおじさんもどこかへ行かれているようだったので、目立たないところに手紙と一緒に支援物資を置いて帰ってきました。 あとで小西さんがそこへ行かれて、無事ニコちゃんのおじさんに届いたという連絡を下さったので、ほっとしました。

帰りは、荷物がなくなって軽くなったので元気よくなったコウジさんと、もう十分河川敷を満喫して満足気なウメと一緒に、車を止めた住宅地まで戻りました。 皆さん、河川敷の駐車場に止めていたので、今度はそこに止めようと思います。
コウジさんは普段こんなに歩かないので、いい運動になった、と喜んでいましたから、また行こうと思います。コウジさんもウメも、沢山歩いたので、よほど疲れたらしく、帰宅すると寝ていました。私も同じなんですけど、眠くはなかったので、やっぱり高次脳機能障害の人って、疲れやすいんだな、とわかります。

今日はうろこ雲が出ていましたので、(秋になったなあ。)と嬉しい半面、(また1年がそろそろ終わってしまう。)という焦りを感じました。

とにかく段々涼しくなり、これから頭も体も動かし易くなる季節です。
実りの秋にしましょう!



囲碁の石倉先生教室で、私は7月から大教室(ちょっと上級者クラス)へ移ったので、前半1時間は先生によるご講義があります。後半1時間は、対局です。

先週の教室で、先生のご講義を一所懸命聞いていると、教室の前の大きな碁盤上の、右下あたりの石の並びが気になって仕方なくなりました。

(あそこに白石を置くと、アタリになるから黒石はそこに置くでしょ。そして次に白石がこっちにアタリをすれば、黒石はそこを守るでしょ。そうしたら、ほら、白石が繋がって、黒石の陣地がなくなるのでは?)

でも先生も、それを見ているほかの生徒さんたちの誰も、そこは問題にしていないようでした。
(ということは、白石からアタリにされても、黒石側はその黒石を捨てて、相手にしてくれないのかな。)

そんなことを考えながら、先生の講義も聴き逃さないように必死でしたので、忙しかったです(笑)。
でもどうしても気になった私は、「はい、じゃあ今日はここまで。続きは来週。」と先生が終わりのご挨拶をされ、生徒さんたちが休憩で教室を出て行かれた時に、すかさず前へ出て行きました。そして、「先生、先生、ここですが・・・」と、気になっていた箇所を質問しました。

「ここは放っておかれていますが、ここに白石を置くと、黒石がこう来て・・・」と話し出すやいなや、先生はすぐ私の意図がわかったようで、「はいはい、でもそうされても、黒は放っておきますよ。そこで5つくらい目が増えるのと、こっちの大場で増やすのとでは、こっちの大場の方がずっと利益が大きいですから。」と言われました。

「ああ!やっぱり捨てるんですね。捨てるのかなあ、とも思ったのですが・・・。 こっちの方が得るものが大きいんですね。」と納得する私に、先生は「うん、でもそこに気づくだけ随分上達しましたよ。」と褒めて下さいました。

囲碁は、勝ち負けを競うゲームですから、石を取ったり取られたりします。でも取られのが嫌で、1つの石でも惜しくなるのが初心者。 捨石にして、大きく利益を狙うことができるようになれば、上級者ですね。
アシスタントのK先生は、「これは取られたんじゃないの。くれてやったのよ。」と笑って言われますが、私も1つや2つ、場合によっては5つでも(?)大きな目的のためには、「くれてやる」ことができるようになるといいなあ。

そんなことを思う時、高次脳機能障害も同じだ、と思います。
夫の1つや2つ(もっとでも)の困ったこと、嫌なことはあっても、もっと大きな家族としての幸せ、本人の幸せ、社会の幸せ(!)を考えれば、そんなことは大したことじゃないのです。

コウジさんはここには書けないような、本人には不名誉なことも色々しでかしていますが、とにかく「ピュア」になったことは事実です。 理性が働かず本能が強くなってしまいましたが、それは自分に正直だということで、時々私の方が彼よりずっと悪いところがあるんじゃないか、と思ったりします。

樹木希林さんが話されていたことをテレビで見ていて、ドキリとしたことがありました。

それは、樹木希林さんは、世の中に怖いものはなくて、死すらもどうでもいいことなのだけど、ただ1つだけ怖いものがあり、それは夫の内田裕也さんの前に立つことなのだそうです。

聞いていただけでメモをしていないので全く正確な言葉ではありませんが、次のように続けられました。

「(内田裕也さんは) いっぱい不道徳なことをするんだけれども、その彼の心の中をかき分けてかき分けていくと、そこにはきれいな鏡があって、そこにはこの世で一番醜いものが写る、それが私です」「彼は私の重しです。彼がいなければ、私は重しがなくてどこかへ行ってしまう。だから大事にしているんです。」

泣けてきました。そして、コウジさんも、私にとっての内田裕也さんのような気がしてくるのでした。

・・・なんて言ったら、ほめ過ぎかな? いえいえ、第一私が樹木希林さんの足元にも及ばない未熟者ですから、一緒にはできないんですけれど、(わかるなあ。)という気持ちが大いにしたのでした。

とにかく、コウジさんを大事にしなくちゃね!
皆さまも・・・!
自分を成長させ、家族皆が幸せになるためにも。



昨日の今日ですが、午前中だけでもう色々「お節介」「お世話好き」をしました。こうして書いてみると、もしかして私がいつも慌ただしくしているのは、この「お節介」「お世話好き」のせいなのかも、と気づいて(もしそれが理由なら)少々青ざめています。

①毎週月曜日と木曜日の朝8時半に、可燃物のゴミ収集車がやってくるんです。でも、時々遅れて10時くらいになることもあります。
先週、私の家から見える家の人が、収集車が行ってしまった後にゴミを出したんです。
(あ~あ、次回の収集まで待たなくちゃね。)とベランダから見ていて思ったのですが、私が家事を終えてようやく家の外に出た時、どなたか近所の人がその家の敷地内にゴミを移動していました。そして翌日には、そのゴミはきっとそれを出した方の部屋の前に移動されていました(貸家で、単身者が何人か住まわれているようです)。 きっと本人が気づいて、自分の部屋の前に持ち帰ったのでしょう。

そうして再び、今朝もゴミ収集車がやってくる時間になりました。私は出しましたが、その部屋の前には、相変わらず先週からのゴミがそのまま置いてあるのに気づきました。ええ、今週の月曜日にも出していなかったようなのです。このままじゃ、また次回まで収集されないので、(留守なのかしら?)と私は慌てて家を飛び出し、そのゴミをつかむと、収集車がやってくる直前に車の前に出して収集してもらうことができました。
余計なことをしたのかもしれません。帰宅したその家の人は、(やや、ゴミはどこへ行ったんだろう?)と困惑するかもしれません。 仕方ない、「ゴミ出しておきました。」という名無しのメモを置いておかなくちゃ、と思いました。
きっと1週間くらい、どこかへ出かけているのだわね。知らない人だけど、ずっと置きっぱなしも不衛生だから、いいわね。

②また、今日は1か月に1回のダスキンさんが来る日です。我が家はただ浄水器を利用していて、1か月1998円。いつもダスキンさんはおつりが足りなくなって大変そうなので、もう何年も前から私は両替商をしています。
我が家が払う分はもちろんぴったり1998円用意し、それとは別に、1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉、千円札、5千円札を、大体合わせて3万円分くらい用意しておきます。

今日もダスキンさんは来るなり、「今も、891円?のところに1万円札出されたので、用意していたお札がいっぺんになくなってしまった。」と困っていました。時には、3件続けて1万円札を出されるそうです。以前はおつりがなくなって、銀行に両替をしに行っていたそうですが、手数料を取られますし、段々仕事にも慣れてきたので、「じゃあ今回はおつりがないのでお代はいいですから、次回まとめてお支払下さいね。」と言って、お札を受け取らないそうです。

「みんな、ダスキンさんが次に来る日も金額も、ダスキンさんが置いて行く票を見ればわかるのに、なんでその金額を用意しておかないんでしょうね。」と同情すると、頷きながら言うには、ほとんどのお宅が小銭を用意せずお札で出すんだそうです。

たしかに認知症のお年寄りは、小銭が数えられなくてお札で出すという話も聞きますが、そういうお宅ばかりじゃないでしょうに。若い方は若い方で、普段クレジットカードを使うので、現金を持っていないことが多いそうです。だから万札になってしまうと。

ちょっとした思いやりなのに、そんなに忙しい人、病気など事情がある人が多いのかなあ。
中には、私のようにぴったり用意していたり、「ほかのお札もくずしてあげましょうか?」という方もいるそうですが、それはわずか数人とのこと(毎日、交換に回られているそうですが)。 そして私のように全種類のお金を用意して両替しようと待っている人は、私だけだそうです(笑)。 私も別にヒマじゃないんですけど、どうしても用意してあげたくなるんですよね。性分なんでしょうね。

ということで、いつも玄関で10分は両替しながらおしゃべりするので、犬のウメも猫のハルも、人見知りの猫のチーもみんな勢揃いして、両替の様子を興味津々で見ています。ウメなんてくつろいで、仰向けになっていました。かくしてダスキンさんは喜んで帰られ、私も(ああ、役に立ててうれしい!)と満足なのでした。

③昨日動物病院からウメと帰る途中、1月に亡くなった仲良し犬のレン君の家の前を通りました。庭を囲う柵に蔓を巻いたブドウが、沢山なっていました。まだ実が小さい緑色の粒だった時から見ているので、本当にブドウになったなあ、と感心しながら通り過ぎようとしたところ、家のご主人が庭に水やりをしていました。
驚いた私が、「今日はお休みなんですか?」と、大学教授のご主人にお声かけすると、「あ、こんにちは。そうなんです。今日はお休みなんです。ウメちゃん、こんにちは~。」とウメを撫でようと手を伸ばされました。

私は何気なく、「ブドウができましたねえ!」と言ってしまって、(しまった!)と思ったのも後の祭り。ご主人は、「あ、持っていきなさい、持っていきなさい。」と水やりの手を止めて、はさみを取りに行ってしまいました。「いいですよ、いりませんよ。それに、もっと色づかないと食べられないんじゃないですか?」と慌てて言ったのですが、「茶色いのもうちでは食べていますよ。」、ともうその時には、いくつかブドウの房を切ってくれました。

「すみません・・・ じゃあ頂きます。」と恐縮しながらそれを受け取る時に、アリさんが何匹か房にくっついているのに気づきました。(ああ、アリさん。アリさんは、自分の巣から離れると、死んでしまうという。でも今は騒がずに受け取って、またアリさんだけ戻しに来よう。)と思い、有難く頂いてきました。

一晩アリさんたちには我が家にいてもらい、今朝また動物病院へ行くので、アリさん達も返そうと思いました。でも、お散歩バッグに入れるためにアリさんたちを小さなビニル袋に入れようとすると、逃げること逃げること。あちこちに素早く動くアリさんたちを、ようやく全部捕まえてビニル袋に入れられました。やれやれ、大変でした。

そして動物病院へ行きたがらないウメを引っ張ってなんとかレン君ちまでやってくると、ビニル袋からアリさんたちをぶどうのそばに降り落としたのでした。1匹も残っていないよう、ビニル袋を何度も覗いて確認していると、そばを女性が、ブドウの前にいる私を不審そうに見ながら通り過ぎました。 

うわあ、これではまるで、ブドウ泥棒するためにビニル袋持参でやってきたみたいじゃない。 狼狽し、説明しようとしましたが、「このお宅からブドウを頂いたけれど、アリがついていて、アリは自分の巣を離れると死んでしまうから、戻しに来たんです。」、なんて長い話になるので、やめました。李下に冠を正さず、ブドウ前でビニル袋を広げず。自戒しながら動物病院へ行ったのでした。

レントゲンを撮る犬がいたので、なんと40分くらい待たされ、動物病院嫌いなウメは、ずっと逃げ出したくて哀れな声で鳴き通し。息も荒く、ショック死しないか心配になるくらいでしたが、無事診察も終えました。なんと肝臓の値も、薬を2か月ほど飲んだおかげで正常値に戻り!、甲状腺も大丈夫、ただ太り過ぎだけになったので、ほっとしました。これからはウメは食べる量やカロリーを減らし、健康に長生きしてもらいたいです。

待ち時間がとても長かったので、同じく待っていた、ウサギ連れの家族からウサギの話を色々聞いて、ちょっとしたウサギ通になりました。次に病院へやってきた人が、その家族にウサギのことを尋ねるのに対し、おしゃべりな私が先に出しゃばって答えてしまうほどでした。でもその話をここに書くと、さらに長くなりますので、今日はこのへんでやめます。

午後から降ってきた雨が、結構強くなっています。もうこれは、秋の長雨なのでしょうか。雨が多いですね。

多摩川河川敷の猫やホームレスさんのお世話をされている、写真家の小西修さんのブログを読んでいますと、最近猫を虐待する人がいるそうです。小西さんに連絡を取ったところ、私も車なら行けそうな現場だったので、近いうちにコウジさんとウメと現場へ行き、様子をみてくるつもりです(いつも私のお節介、お世話好き行動に一緒に連れて行かれるコウジさん)。

その猫とは、昨年10月23日の台風で多摩川が氾濫した時に、川崎側の河川敷からなんと荒れ狂う多摩川を木か何かにつかまって横断し、大田区側に奇跡的に辿り着いた、ニコちゃんなんです。(私の去年のブログ11月13日ご参照。)
http://hibikoujichu.blog.jp/archives/20103400.html

生きるために頑張り抜いたニコちゃんを、さらに怖い目に遭わせるなんて、許しがたいことです。
ついでに、ニコちゃんとホームレスのおじさんにも、差し入れを用意しようと思います。

それでは、また。

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