日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2018年10月

今日、コウジさんは無事退院しました。皆様には、大変ご心配おかけしました。
今回、なぜコウジさんが肺炎になったのか、原因はわかりませんでした。
でも、肺炎は誰でもなるものなのだそう(医師の話)なので、私たちも気を付けましょう。
とにかく、軽く済んで良かったです。

明日は調布市で講演です。
「高次脳機能障害の夫と共に生きる」 柴本礼
時間 : 13時半~15時半(開場13時)
場所 : 調布市総合福祉センター2階 201~203会議室
調布市社会協議会・杜のハーモニー♪共催
※お申込みは10月15日で締め切られています。
宜しくお願いします。

11月の講演会は、昨日お知らせした鹿児島のほかに、2つあります。

●平成30年度神奈川区中途障害者支援事業講演会
「高次脳機能障害の夫とともに生きる」 柴本礼
日時 : 11月6日(火)14時~16時(受付13時半~)
場所 : 神奈川区役所 本館5階大会議室
対象 : 高次脳機能障害を抱える方、御家族、支援者 先着70名
お申込み先 : 神奈川区役所 高齢・障害支援課 高齢者支援担当
        電話 045-411-7110、FAX045-324-3702

●平成30年高次脳機能障害講演会
日時 : 11月18日(日)午後1時半~午後4時
場所 : 品川区荏原第五地域センター2階 大集会室 (大井町線「下神明駅」下車徒歩2分)
参加費無料 先着80名

<内容>
1部 講演 「高次脳機能障害の夫とともに生きる」柴本礼
2部 家族会紹介 活動内容について・定例会の紹介(グループワーク・家族相談会)
 顧問:川手信行先生(昭和大学藤が丘リハビリテーション病院)
 グループワーク指導:伊藤唯PT(ケアセンター南大井)
 ※2部終了後に、個別相談のお時間を設けております。お気軽にお立ち寄りください。

主催:品川区高次脳機能障害者と家族の会
後援:品川区・品川区社会福祉協議会(共同募金配分金活用)
お申込み:渡辺さん(家族会代表)まで。 電話 03-3781-0921、FAX 03-3781-9126

それでは、今日はもう眠くて仕方ありませんので、このへんで。
コウジさんが退院になって、今まで張り詰めていた糸が切れ、疲れがでたようです。
でも明日は調布で元気にお話してきます!

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昨日、コメント欄に由美子さんからお問い合わせがありましたので、今日申し込み締切の鹿児島講演について、以下お知らせします。(以前お知らせしたのが、1か月以上も前のことだったようで、申し訳ありません。)

平成30年度「高次脳機能障害」理解のための講演会
日時:平成30年11月3日(土・祝)午後1時半~4時半 (受付午後1時~)
会場:ハートピアかごしま1階 多目的ホール
対象:一般県民・高次脳機能障害者の相談・支援にあたる関係職員等(180名)
※ 会場は駐車場に限りがありますので、公共交通機関をご利用ください。

プログラム
★講演「『高次脳機能障害』とは」 
講師 鹿児島県精神保健福祉センター 所長 竹之内薫氏
★講演「高次脳機能障害の夫とともに~本人に居場所・介護者に支え~」
講師 柴本礼

参加ご希望の際は、下記にお申込みください(10月18日まで)→ けれど、本日担当の方にご連絡したところ、締め切り後も申し込み受付されるとのことです。現在150名ほどのお申し込みを頂いているそうなので、まだまだ大丈夫です!

鹿児島県高次脳機能障害者支援センター(鹿児島県精神保健福祉センター)
電話 099-228-9568(平日9時~16時)
住所 鹿児島県小野1-1-1 ハートピアかごしま2階

昨日も、コウジさんの入院している病院へ行ってきました。
木曜日に入院したので7日連続毎日のため、私も段々疲れてきて頭痛がしたり、咳が出たり。今日は行くのやめておこうかな、と一瞬思いましたが、朝から「今日、来るんだろ?何時に来るの?」と電話してくるコウジさんを思い、さらに今日は医師からお話を伺うことになっていることを思いだし(忘れてはいけませんね)、行ってきました。

病室に入ると、元気に動き回っているコウジさん。表情も生き生きしていて、「早く家に帰りたいな。」「会社へも行けるよ。」とニコニコ。どこも悪くなさそうなんですが、まだ肺炎治療は続いています。でも医師からは、「順調に回復していますので、木曜日に最後の検査をして、金曜日に退院です。」と言われました。皮膚炎も肺炎とは関係ないとのこと。尿に血やたんぱくが出たのも、一時的なものだったので心配ないとのこと。良かったねえ、コウジさん!
(帰宅するとすぐコウジさんの上司に連絡し、月曜から出社できる旨を伝えました。上司も喜んで下さいました。)

9路盤での囲碁も、3局しましたよ。コウジさんが黒石、私が白石です。最初は私が手を抜いて負け、次は私が勝ち、その次はいい勝負でした。整地しませんでしたが、家に帰って、その時撮った写真(添付)を見てみると、どうも私が負けたようです。おかしいなあ、そんなはずないんだけど。 忘れたけれど、きっと私がコウジさんに教えながら打ったのかも。よし、今日は教えないで互先(たがいせん。置石もしない、互角の勝負)でやってみよう。

コウジさんに、「囲碁は高次脳機能障害にいいと思う?」と聞くと、首をひねって「わからないなあ。」と正直に答えるコウジさん。「囲碁は面白い?」と聞くと、「面白くない。」と、これまた正直な感想。「でも、負けると悔しい?」と聞くと、顔をあげて、「それは悔しい!」と声を大にして言うので、意欲を出す効果はあるようです。

私は12月2日の大田文化の森での講演で、囲碁は高次脳機能障害に良い、という話をするつもりですが、「高次脳機能障害者にどうしたら囲碁をやってもらえるか?」、がもしかしたら一番のハードルかもしれないと思っています。当事者の方たちには、是非囲碁をやってもらいたいのですが。

もちろん、元々囲碁をやっていた人なら、受障後でもやると思いますが(大田区のさぽーとぴあでは、そういう当事者の方が何人かいらっしゃいます)、夫のように全くやったことがなかった人にリハビリ目的でやってもらうには、①病院や施設、作業所、デイサービス等の場で「義務」にするか、②家族など当事者の近くにいる人が、囲碁をさせるか、③本人が「やりたい」という気持ちになるか・・・ が必要だろうと思います。

その講演の資料を作らなくては、と思いながら、まだ全然取り掛かってもいなくて、焦っています。
でも今日は香川講演(来年1月6日)に使うイラストを、描かなくちゃ。

もちろん、午後からはコウジさんの病院へ行ってきます。

そうだ、昨日面白いことがあったんですよ。
コウジさんが3時半頃、やっぱりおなかがすいて困っていたので、病院内のレストランへ行ったんです。コウジさんは海老ピラフ、私はナポリタンを食べました。私も忙しくて、ろくにお昼を食べられていなかったので。

私は食べるのがのろいのですが、食べ終わったコウジさんは、「トイレに行きたくなった。」と言います。でも、病室に戻るまで我慢すると。 ところが私は食べ終わると、コーヒーを飲みたくなりました。そこで私はコウジさんと2人分のコーヒーを注文、コウジさんは我慢できずに、レストランを出てトイレへ行きました。あとでわかったのですが、コウジさんがトイレに行きたくなかったわけは、病院内で迷うという心配があったそうなんです。すごいじゃない、病識(自分が障害者だという認識)のないコウジさんにも、少しはあるんじゃない。これは進歩だわ。

けれど案の定といいますか、コーヒーが来ても、いくら待ってもコウジさんは戻ってきません。
実は私も、コウジさんは迷うんじゃないか、と思っていました。けれど病院内から出ることはないでしょうから、なかなか帰ってこなかったら探しに行けば、すぐ見つかるだろうと思っていたのです

コーヒーを一口飲み、さてコウジさんを探しに行こうと思って、ふとレストラン外の廊下に目をやると、コウジさんが通り過ぎていくのが見えました。 (あ!)と思って呼び止めに行こうと席を立つと、またコウジさんが戻ってきて、きょろきょろしながら中に入ってきました。そして私を見つけると、(ああ!)と心底安堵したような笑顔で、席に座りました。

コウジさんは、トイレを出た後迷子になり、あちこち歩いていたら、総合受付まで運よく辿り着いたとのこと。そこで受付の人に、「今、病院内のレストランで食事していたんですけど、トイレに行きたくなってトイレに行ったら、食べていたお店の場所がわからなくなったんです。」と言ったそうです。 (この話も、私の誘導質問で、大体の様子がわかったわけで、コウジさんの口から総合受付へ行ったという話は、最初は出てきませんでした。でも、ちゃんと窓口に聞くという、適切な行動ができているコウジさんに、感動。以前は、そんなことできませんでしたよ。)

そして教わったルートでレストランの前まで来たはいいけれど、覗くと、派手なアロハシャツ?のようなお揃いの服をきた3人組の男性が座っていたので、(ああ、こんな人たちはさっきはいなかった。)と諦めて素通りしたそうです。

そのお揃いの派手な服の3人は、コウジさんがトイレへ出た後にレストランに入ってきたのですが、なんでこんな派手なシャツを着ているのかわかりません。ただ、その派手さが、コウジさんの頼りない記憶の中でも、「こんな人たちはいなかった。」という確かな事実として存在し、「だからこの店ではない。」とコウジさんは判断したのです。

でも通り過ぎた後、(やっぱりここの店の気がする。いいや、覗いて違ったら、すみません、間違えました、って出てくれば。)と意を決して入店したそうです。そしたら私がいたので、ほっとしたと。

記憶障害を持つコウジさんは、そんな不利な状況の中でも懸命に考えているんだなあ。
なんだか、胸がじいんとすると同時に、そこに座っている派手なお揃いのシャツの3人が、新たなハードルとしてコウジさんの前に立ちはだかったのだと思うと、メニューを選んでいる彼らを見ながらおかしくなってきて、コウジさんと笑い合いました。「普通の服だったら、すぐ入ってきたのにね。」と。→ すみません、どうやらこのシャツは、この病院のユニフォームのようです。失礼しました。

どんどん長くなってきました。イラストを描きますので、このへんで。
(もうすでに今朝は、ウメの散歩を済ませ、ハルの散歩も済ませ、プラナリアの世話も済ませ、ダスキンさんとの両替商役も済ませ、朝食も洗濯も掃除も済ませましたが、まだ朝食片づけができていません。でも絵が優先です。いや、その前に鹿児島と香川の講演担当者にメールを入れておかないと。)

ではまた。

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毎日病院へ行っているので、忙しいし疲れるし、ちょっとしたパニック状態です。
時間が足りなくて、家の中でも走っているので、ケガもしています。
例えば、ゆっくりゆっくり家の中の階段を上っているウメの後ろから、ダダダッと駆け上がってくる私は、ウメの大きな体にぶつかってこけ、階段のヘリにしたたか膝下を打ちつけました。
私は体中を突き抜ける激痛に床に倒れ込み、ウメは私に弾き飛ばされてどこかへ逃走。
みるみる腫れて青くなる足に湿布を貼りましたが、まだまだ痛みも腫れも青さも引きません。

毎朝の大猫ハルの散歩も、のんびりしているハルにしびれを切らし、思わず無理やり抱きかかえて家に入れようとして抵抗され、右腕には無惨に10センチにわたるひっかき傷が・・・これもひりひり痛みます。

ところで今日は、コウジさんの退院の話が医師から出されました。
肺炎の治療も順調で、ほかに悪いところもないので、このままなら今週金曜日に退院できるとのこと。
良かった!義母にも母にも連絡し、皆で喜びました。

これも最初にかかった病院の医師が、コウジさんの異変に気づいて血液検査をして下さったおかげです。退院したらお礼を言いに行こうと思います。

あとは、要所要所で、私の的確な判断があったおかげだわね(ほほほ・・・)
いえ、これは冗談ではなく、今回のことで何人かの当事者家族からメールを頂いたのですが、皆さん肝心なところで的確なサポートができて、それで大事に至らずに済んだという話が多かったです。
あなどるべからず、家族の力、といったところでしょうか。

コウジさんは入院2日目から、もう普通に近くて、食欲も旺盛で元気でした。(それも早く肺炎が見つかったからそれだけ軽症だったのかな、と思って今日医師に尋ねますと、そうでしょうとのこと。)

今日は3時なのにもうお腹が空いた、と困っているコウジさんと、病院内のレストランへ行ってラーメンを食べました。6時の夕食までは待てないと思ったんです。そのあと病院の中庭で夕涼みしながらおしゃべり。そのあと病室に戻り、なんと囲碁(9路盤)もしたんですよ。
いつもこんなに時間ありませんから、チャンスです。

前はコウジさんの方が強かったのに、「お前、やっぱり強いなあ。」と感心されるくらい、私も少しは上達したようです。
写真は、その時のものですが、後述のIさんが持ってこられた紙ナプキンの上に碁盤を置いたところ、紙ナプキンの水玉の大きさが、ちょうど碁石と同じ大きさだったので、アゲハマ(取りあげた相手の石)を私はこんな風に置いてみました(笑)。コウジさんが黒、私が白です。(ビニル袋は、石を入れています。どこでも気軽に打てるので、9路盤はいいですよ。ちなみに裏は6路盤になっています。平塚の進和学園の方たちが、工房で廃材を使って作られたものです。)

「楽しかったね。明日もしようね。」というコウジさんに、「その詰碁の本、読みなさいよ。」と言って帰ってきました。

病院のそばに住むIさんがまた来てくれて、黒豆豆乳や甘酒、おから、プルーン、白ごませんべい、ノリ、羊羹など、なんでも持ってきてくれて、病室で豆乳と甘酒を混ぜて飲ませてくれたので、「親戚のおばさんみたい。」と笑いました。でもとても美味しかったですし、とても有難かったです。

彼女は今はご主人(高次脳機能障害)のサポートに専念されていて仕事されていませんが、元々は食育指導士とかフードコーディネーターとかのお仕事をされていたそうです。道理で栄養満点のものをさっさと作られる手際が良いこと。そして、活き活きされていました。
また彼女が、元の仕事に戻れる日も来ることでしょう。いっそのこと、病院内に彼女の食育コーナーができたらいいのに、と思ったほどです。

帰宅するとまたウメの散歩。分離不安があるのか、ウメが散歩をせがんでばかりで、今までの1日2回から、1日3度に増えてしまいました。でもウメが嬉しそうにゆっくり散歩するので、私もそのゆっくりペースに付き合いながら、オーバーヒート気味の頭を冷やしています。

現在講演を12個も抱えてしまい、こちらもパニック状態で、どこに何を送ったか(資料やイラスト等)、送り忘れているものはないか、切符を用意するのはいつがいいか(鹿児島はもう取りましたが、岐阜はまだ。香川もまだまだ。)、などノートを作ってチェックするようにしています。それでもいつも混乱しています。

そして今月21日の港区講演(私は話しません)で当事者のSさんが話されるので、主に就労しているコウジ村会員に向けて、参加を呼び掛けるメールを一人一人しているところです。
でもアドレスが変わってしまったり、わからない人も出てきているので、「自分のところにまだメールが来ない」という方がいらしたら、ご連絡ください。

もちろん、コウジ村会員でない方でも、21日の講演会は、是非ご参加下さい。これだけ沢山の当事者の方が集まられる場も、そうないのでは?とワクワクしています。

http://www.brain-tkk.com/index/show_information.php?boardAct=view&readNum=208

あ、でもその前日の20日は、調布市で私の講演会がありますよ~。 こちらも是非いらしてください。

http://morihamo.com/pdf/mr_shibamoto.pdf

ということで、色々ご心配おかけしましたが、なんとかコウジさんは回復してきましたので、ご安心ください。

皆様も、ご自愛くださいね。

ご心配下さっている方も多いかもしれないと思い、とりあえずのご報告だけに来ました。

昨日朝、コウジさんの熱がまた8度台になったので、会社を休ませ、いつも行っている近所の病院に朝一番(9時の受け付け前)に行かせました。風邪薬をもらってきて治せば、翌日は会社へ行けるだろうと、私もコウジさんも思っていたのです。

すると10時頃コウジさんから電話があり、「なんかさあ、血液検査になって、結果が出るのに40分待つんだって。」とのこと。驚いた私は、コウジさんが医師の話を覚えてっこないし、コウジさんも不正確なことを言うだろうし、私が同席しないわけにはいかないと思い、家を飛び出して病院へ向かいました。ロビーには、コウジさんがぼんやり座っていましたが、私を見ると、喜びました。

名前を呼ばれて2人で入って行くと、医師はびっくりしたように私を見ました。「夫は高次脳機能障害なのです。14年前にくも膜下出血を起こしました。記憶障害があるので、私がいないと先生のお話も忘れますし、作り話したり不正確なことを申しますので、来ました。」と言いますと、医師は「ああ、道理で・・・」と言いました。やはり問診で何かコウジさんがおかしな返事をし、怪しまれたのでしょう。

医師は、「9度の熱が出ていることがおかしいので、念のため血液検査をしたら、白血球の値(WVC)も(炎症を示す)CRP定量の数値も異常に高いので、これは入院レベル。大きな病院ですぐ診てもらった方がいい。すぐ紹介状を書くので、11時半の午前の受付終了までに行きなさい。」と言いました。
私が「敗血症ではないでしょうか?」と言うと、「その可能性もあります。」と。

そこで入院になった場合、私が通いやすいところがいいし、私も亡き父も入院したことがあって様子がわかっているTセンターに紹介状を書いてもらいました。そしてコウジさんが会計を待っている間、車を取りに戻り、出てきたコウジさんを乗せてTセンターへ急ぎました。11時25分に受付できましたが、紹介状を書いて下さった医師がTセンターに電話して、11時半を過ぎてもコウジさんを受け付けてくれるよう頼んで下さっているのを知っていたので、安全運転できました。この医師は、とてもきびきびして、できる医師だという気がしました。この医師の直感のおかげで血液検査をしてもらい、異常が見つかったので、とても有難かったです。

Tセンターでは体温、血圧、CT,胸部レントゲン、尿検査や、血液検査、前立腺の検査になりました。問診でも私が医師の問いかけに全て答え、「敗血症ではないでしょうか?」とまた私は言いました。医師は、「最悪の場合を考えて処置していますから、その可能性も考えています。」と答えました。この医師も、とても穏やかで優しく温かい感じの医師でした。

また、血液を朝から何度も取ったので、コウジさんは顔面蒼白になり、「目の前がくらくらする・・・」と言いました。医師に、「血液を取ったせいで顔が青くなったのですか?」と尋ねますと、「そうではないです。ご主人は血を見ると気分悪くなったりしますか?」と尋ねられたので、義母(コウジさんの母)の血液検査の血を見て、子どもだったコウジさんが倒れた話をしますと、じゃあそういうタイプなのでしょうとのこと。 でもベッドに寝かせられたコウジさんの血圧が低くなり、酸素濃度も低くなってきたので、さすがに私も焦りました。医師も緊迫した表情になって看護師さんに何か指示をし、酸素チューブがコウジさんの鼻に差し込まれました。

たまたま私はその日、コウジ村の会員に、21日に港区でSさんが話される講演会へのお誘いを朝から1人1人に向けてしていたところでした。3人目くらいでコウジさんの緊急事態となって、あとの方には連絡できていないままですが、たまたまその3人の中に、Tセンターそばに住むIさんがいました。メールやりとりしているうちに、コウジさんがTセンターで検査していることを知った彼女が心配して来てくれました。驚きましたが、とても心強かったです。

胸部レントゲン結果から、コウジさんは肺炎を起こしていることがわかり、入院が決まりました。その頃からコウジさんは咳が出始めました。それまでは出ていなかったのです。さらに頭痛まで始まりました。頭や耳の皮膚炎がひどいのは、もしかしたらシャント(水頭症手術の際に入れた)から炎症を起こしているのかもしれない、そこから頭痛が起きているのかもしれない、あるいはほかに頭痛の原因があるのかもしれない、とわからないだらけの中、とりあえず入院病棟に移り、Iさんはご主人が帰ってくるので帰りました。

入院されたことがある方はご存知だと思いますが、病室で次々医師いや看護師、薬剤師さんらが来たり、記入すべき書類を沢山もらいます。色々な手続きをし、義母や母にも電話を一応入れ、入院に必要なものを取りいに、一旦家に戻りました。

運転しながら、(なんでこうなるかなあ。)と思う自分がいました。
愛情いっぱい?でお世話して一緒に暮らしてきたのに、それでも防げない病気がある。
いやいや、もし愛情いっぱいでお世話してこなかったなら、きっともっと早く病気になったのだろう。一度大病した人は、やはり普通の人よりはかない体をしているのだろう・・・なんて思いました。

ベッドに力無く横たわる青ざめたコウジさんを見た時、とても可哀想で、とても悲しくなりました。いつもあんなに元気なのに、すぐこうして弱くなってしまうんだな、と思うと、やっぱりもっと労わってあげないと、という気になりました。Iさんと、「元気でいると、色々頭にくること、嫌になることもあってガミガミ言っちゃうけど、本当は生きていてくれるだけでいいのよね。」と頷きあっては涙ぐみました。高次脳機能障害家族は、皆こういう気持ちを持っていると思います。

帰宅して、待ち構えていたウメをとりあえず散歩に連れ出し、またタオルや着替えや洗面用具、食べ物飲み物なんでも必要なものを持って、車でTセンターへ向かいました。ウメは、1日中いなかった私がまた家を出て行こうとするので、寂しいのでしょう、慌てて私を追いかけようとして足をもつれさせていました。可哀想でしたが、「また戻るからね。」と言って家を飛び出しました。

・・・忙し過ぎて、そのあとのことは今はもう覚えていません。
とにかく9時過ぎにコウジさんの病室を後にして、帰宅。ウメはソファで諦めたように寝ていました。お風呂に入ってから、コウジさんと食べた朝食の食器がまだ台所に洗われずに残っていたのを、11時頃洗いました。

コウジさんが寝ていた部屋で寝ると、肺炎の菌があるので、別の部屋に布団を敷いて寝ました。夜中目が覚めると、私の右足そばに猫のチー、左肩に大猫ハル、そして左足にウメがくっついて寝ていたので、おかしくなりました。幸せな気持ちでまた目を閉じました。

そして今日も病院へ。これから毎日病院通いです。病院へ行く前には、コウジさんの布団カバーやシーツもみんな洗いました。ウメの散歩もしました。とにかく忙しいです。

でも安心して下さい、今日のコウジさんは、とても元気になっていました。
適切な治療を受けられたおかげです。医師やスタッフの方々には、本当に感謝です。

午前はまた造影剤を使ったCT検査や血液検査がありましたが、酸素チューブもはずれていたので、2人で院内を散歩してコンビニで買い物したり、喫茶店でコーヒーまで飲めたんですよ。病室に戻り、「踊れる?」と聞きますと、コウジさんはいつものように、おどけて踊ってくれました。ほっとしました。嬉しかったです。

ただ、咳が出ますし、頭も痛いそうですし、疲れやすそうなので、2時間ほどの滞在で帰ってきました。

ということで、まだまだ肺炎の治療は続きますが、まずは一安心です。 

またご報告します。

今回、ラッキーだと思ったことは、良い医師との縁です。
私は最初、近所の信頼できる小児科へコウジさんを受診させようと思いました。
総合病院は混んでいるので、コウジさんも疲れるだろうと思って。

でも、高血圧や痛風で定期的に通っている近所の総合病院の方が、カルテも揃っていて何かあった時に都合がいいかもしれないと思い直し、そちらへ行かせたのでした。

そして木曜日の午前の担当だったその医師の対応が、とても良かったのです。もしその医師が、ただの風邪だと思って血液検査までしなければ、肺炎がわからなかったのではないでしょうか。(実際、その医師も、「このまま帰してもいいかな、という気もちょっとした。でもやっぱり気になって血液検査してみて良かった。」と言われていました。)
信頼している小児科医も、きっと風邪薬を処方してくれたとは思いますが、血液検査までして下さったかは、わかりません。してくれたかもしれませんけれど、とにかくラッキーだったのです。

さらにTセンターの医師の、温かなお人柄に、(ああ、この先生ならお任せできる。)と思いました。Iさんとも、「(不吉な話ですが)もしたとえ死ぬことになったとしても、診てくれる医師のことが好きで信頼できたら、その死も納得して受け入れられるよね。でも嫌いで信頼できない医師だったら、死なれたら絶対納得できないよね。」と話しました。

医師は技術も勿論大切ですが、やはり心が一番大切なのではないでしょうか。

今日、会社から帰ってきたコウジさんは、「調子が悪い。体が震える。」と言いました。

夜ごはんを作っていた最中の私は、コウジさんが手が震えるのに慣れているので、そんなに心配せずごはんをとにかく作ってしまい、出しました。
それをコウジさんはペロリと食べ、テレビで元横綱の輪島が亡くなったニュースを見て悲しんだり、いつもとあまり変わらない感じでした。そしていつものように、「ちょっと寝る」と食休みの昼寝(夕寝)。

しばらくして元気そうに起きてきたはいいけれど、よく見ると本当に体が震えています。いつもは手だけですが、足も喉も震えていて、しかも手の震えは大きいのです。心配する私に、「風邪だよ。」とコウジさん。ならば熱を測ってみて、と体温計を渡すと、なんと9度3分!

慌てて近所の救急病院に電話しましたが、コウジさんの症状を説明しても、「今晩の担当医は小児外科なので、専門ではない。1日分の薬しか出せないので、朝まで様子見て朝来た方が、専門医がいて薬も1週間出せる。」とのこと。 一刻も早く診て欲しいのだけれど、その対応から、緊急事態ではないのか?と思い、とにかくあまり今積極的に診てくれる感じではないその病院はやめ、別の近所の救急病院へ電話しました。

するとそこも「うちも今晩は整形外科なんです。#7119に電話して相談してみては?」と教えてくれました。その番号は何か知りませんでしたが、固定電話から何度電話しても繋がりません。そうですね、かれこれ100回はかけたかしら。 

コウジさんは熱っぽい顔ながら上着も着て、夜間診療の病院へ行く準備をして、じっと座っています。見るからにしんどうそうで、可哀想になり、「仕方ないから、ワッチが前にもらった解熱剤がどこかに家に残っているから、それを飲んで朝まで待とう。」と言い、その薬を探しました。

けれど探し出したはいいけれど、その薬を果たして飲ませていいか、躊躇しました。その薬をネットで調べると、副作用も書いてあったので、やはり怖くなってやめ、「バファリンでいいや。」とバファリンを2錠飲ませました。バファリンは、私が年に1,2度頭痛になった時に飲むとすぐ治るし、この間ワッチが熱が出た時に飲ませても、熱がすぐ下がりましたから、コウジさんにもこれがいいのでは、と。 そしてもう一度熱を測ると、9度2分でした。

コウジさんをベッドに寝かせ、おでこと両足の裏に冷えピタを貼り、小さな保冷剤を両脇にあて、首の後ろにアイスノンを置き、もう1つアイスノンを抱えさせました。
「気持ちいい~。」とすぐ寝てしまったコウジさんですが、私は心配で、ネットで「高熱 震え」を検索しました。

すると、出てきた病名の中で気になったのが、「敗血症」です。

コウジさんには、治らない皮膚炎が頭にあり、最近は耳の中にまで広がっています。
こういう皮膚炎から細菌が血液の中に入り、全身に毒素が回ると敗血症になるようです。
「敗血症ショック」なんて、数時間で死亡するとありましたから、心配でたまらなくなりました。

ベッドで寝ているコウジさんの様子を見に行くと、うんうん唸りながらもよく寝ています。でも呼吸が荒くて、計ると1分間に26回ペース。これは良くない。大きな猫のハルが、コウジさんの股の間で寝ているので、寝苦しそうですが、いつものことなので、それはそのままに。

固定電話から電話するのが面倒になり、パソコン画面を見ながら携帯から#7119をかけてみました。そうしたら、これがすぐ繋がったんです。え~?なぜ? じゃあ今度から緊急の時は、携帯からかけることにしよう。理由はわからないけれど、携帯の方が繋がりやすいのかも?

対応してくれた看護師さんに、コウジさんが14年前にくも膜下出血をしていること、皮膚炎がひどくて耳の中にまで広がっているので、私は敗血症じゃないかと思うこと、などこちらからも話しましたが、病名は診てみないとわからないと言われ(当然ですね)、ほかにも色々細かく症状を聞かれました。コウジさんの顔色はどうですか?発疹はありますか?とも聞かれたので、寝ているコウジさんの部屋の電気をつけて確認すると、顔色は赤いけれど、発疹はありません。
そういうやりとりのあと、「9度3分あるのは本人もつらいと思うので、今から内科へ行った方がいいです。」と言われ、受け付けてくれる病院3つを教えてくれました。さらに受診の際は、お薬手帳も持って行くこと、と言われました。コウジさんが沢山の種類の薬を飲んでいるからです。(高血圧、痛風、嚥下を良くする薬、その副作用で手が震えるので、それを抑える薬、など。)

すごく助かり、ほっとしました。
コウジさんに、「今から病院へ行こうと思うけれど、もう一度熱を測ってみようよ。」、と体温計を渡しました。すると7度8分でした。おかしいな、とまた計りますと、やはり7度6分でした。

9度以上あれば病院へ連れて行くつもりでしたが、7度台なら、このままベッドで寝ていた方が休まるのでは、と思い、コウジさんも「寝ていたい。」と言うので、そうすることにしました。

そして表の自動販売機でポカリスエットを買ってきて、コウジさんに飲ませました。コウジさんはごくごく美味しそうに飲んで、さっきより気分良さそうにまた寝ました。おでこの冷えピタを、また新しいのに替えてあげると(10時間使えると書いてある冷えピタを、まだ2時間くらいしか使っていませんでしたが)、「ああ、冷たくて気持ちいい。」と寝ました。

そして私は、このブログを書いています。

今晩中、コウジさんの様子を見守りますが、明日も調子悪そうだったら、病院へ連れて行き、会社は休まなくてはならないかもしれません。

久しぶりに体調を崩したコウジさん、ここ数日の夏のような暑さで疲れたのでしょうか。あるいはほかに原因があるのでしょうか。

わかりませんが、せっかく#7119の看護師さんが教えてくれた3つの病院の名前と電話番号を、しっかり控えておきました。

明日朝には、良くなっていますように。

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