日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2019年09月

ふう、なんだか毎日忙しくて、でももっと忙しい人は沢山いるし、気の抜けない介護をされている方など、どれだけ大変な日々かと思うと、どうぞ倒れないように自分で気を付けてください、と祈るばかりです。

ブログへコメント下さっている方々へ、お返事できていなくてすみません。そのうちしますので、待っててください。色々なところへ向けるエネルギーが不足している感のある、この頃。

大工さんが入っているのですが、ここで前にも書いたように、台風の影響で現場は大変な状況とのこと、我が家の工事も遅れに遅れています。雨も多いし、雨の日だと工事が出来ないし(以前、電動のこぎりを使っていたら、雨の水で感電したとのこと)。
大工さん達(ご兄弟)の腕はものすごく良くて、私は全幅の信頼を寄せていますし、この大工さんたちにまたバルコニーを作り直して頂けることを光栄で嬉しく思ってはいるのですが、何分ご高齢のため(お2人とも70歳代なので、家を作ってくれた時は、まだ50歳代だったのだなあ。)、お1人の膝が痛そうでお気の毒で。

昨日は余りにも痛そうなので、湿布や膝サポーターを差し上げましたが、それでも痛くてとうとう途中で整体へ行かれました。大元の工務店に、「うちの工事は遅れてもいいので(本当は良くないけれど、仕方ないので)、数日でも休ませてあげて下さい。」と電話しましたが、うちが断ってもほかにも仕事が山積みのようで、今は痛さをこらえて作業してもらわないとならないそうです。 大工さんって、大変な仕事だなあ。忙しくて、年取っても仕事は容赦なくて、特に暑い夏は体に応えます。・・・そういうわけで、今日も来て下さっていますが、申し訳ない。

でもベランダに出られなくなって既に17日が経過、我が家の猫たちのストレスも溜まってきています。ハルは何度もすきを見て脱走するので、私は大慌てで捕まえに走っています。

今日は週1回の、ウメを動物病院へ連れて行く日だったのですが、この病院が最近木曜日に定休日を設けることになってから、金曜日がとても混むようになりました。今日も呼ばれるまで1時間5分も待ち、ウメの診療は3分なので、人間並み(笑)。 来週からは曜日を替えるか、午後遅く行くかにしないと、家の用事や仕事、雑用が滞ってしかたない。でもその1時間で、待合室にいた人たちと情報交換したり、お互いの犬猫をあやしたりして、仲良くなりました。

気仙沼と仙台の講演、その他の出先から帰ってきたものの、いまだにお礼のメールやら送る約束をしてきた本などを送ることができておらず、必死にその作業をしているところです。なのに名刺を亡くしてしまい(絶対この机の半径3メートル以内にはあるはずなんですが、何時間探しても見つからない整理の悪さ。それ以上に物の多さ。)、とうとう相手の方にメールして住所を教えてもらう有様。
何年か前に伺った落合恵子さんの講演で、落合さんは1日30分は探し物をしている、と仰っていましたが、私も同様か、それ以上です。1時間は探しているのでは。大掃除して、物を半分にしたいです。でもその時間がとれないまま、さらに物が増えて行く日々。どうしたらいいのでしょう。

膝が痛くて、これではこのままいつか歩けなくなるのでは、とちょっと不安になるくらいです。整形外科へ行きたいけれど、いつもウメの散歩で前を通る人気の整形外科は、すごい混雑。待つ時間が勿体ないので行ってません。

骨粗鬆症の薬を飲むのもつい忘れたり面倒だったりですが、いい加減もらいに行かないと、と一昨日自転車を飛ばして行ってきました。婦人科の検診で骨粗鬆症の検査をし、薬をもらうようになったので(もらうもらう、と書いていますが、買っていますよ、勿論)、その婦人科へ通うことになり、ちょっと遠くて面倒です。でも12月にまた検査して、どれだけ改善しているかを見ることになっているので、きちんと飲まなくちゃ。

はあ、一生飲むのだろうな。飲まなくちゃいけないのだろうか。下の写真は、私の骨密度写真。すごく低いです。黒丸のところ。年齢が70歳になっていますが、計算上、そこを見るそうです。

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これも、元をただせばコウジさんのせいだと思うんですが(コウジさんが倒れたショックと疲労で、そのあとすぐ生理が止まったのが原因だろうと医師から言われているから。)、当時は怒涛のような毎日で、本当に疲れて悲しくて死にそうだったけど、今も大変なことはいっぱいあるんですけど、なんとか生きているし、家もあるので幸せなんですよね。あとは、膨大に残っている住宅ローンが頭痛の種ですが。

読みたい本、読まなくてはいけない本がこれまた沢山あって、10冊くらいを並行して読んでいる状況。なのにまた今日、アマゾンで注文した本が届きました。10月27日に講演を聞きに行く、サ―ロ―節子さんと金崎由美さんの『光に向かって這っていけ』(岩波書店)。やっぱり、読むのが楽しみです。本や絵、音楽は楽しみをくれますよね。そこに最近加わったのが、囲碁です。

いやあ、囲碁ってやってみるとすごく面白く奥が深いです。
でも驚いたのは、かつて1千万人いたという囲碁人口が、今や200万人を切り、100万人になろうとしている? 囲碁愛好者の高齢者が亡くなったら、囲碁する人が激減、プロの棋士や囲碁を生業とされている方たちの死活問題になりかねないということ。

中国や韓国は囲碁が盛んなのに、なんで日本は囲碁をする人が少ないのか、不思議です。
国が熱心じゃないのが大きいのか。安倍さんは囲碁をしないのかな。すればいいのに。

それに、コウジさんが意気揚々、と会社に井山さんと私達夫婦のスリーショット写真を持って行ったのですが、井山さんのことを知っている人がいなかったそうです。(コウジさんが井山さんの名前を忘れないように、写真の裏に名前と、撮影した式会場の説明を書いて持たせました。)

「うっそお~!沢山の人に聞いたの?」と驚く私に、「5人には聞いたよ。」と答えるコウジさん。
本当かどうか怪しいけれど、囲碁に興味のない人は知らないかも。それに、私も2年半前に囲碁を始めるまでは、囲碁界の人も名前も知らなかったかも。
自分が夢中になっていることは、ほかの人も夢中だろうというのは、全くの勘違い。それは何についても言えることですね。いやあ、久々に驚きました。思い込みというのは恐ろしい。反省しました。

・・・ということは、私がこのブログで囲碁の話を書くたびに、興味なくてスルーしている人も多いのかもしれませんね。皆さん、囲碁は面白いですよ。これを知らずに人生を終えるのは、勿体ないですよ!19路盤からではなく、私もそうだったように、6路盤や9路盤から始めてみましょう。

さて、プラナリアのお世話は週1~2回していますが、この間1匹が分裂して少しは増えたはずなのに、今数えても17匹。増えていないなあ。1匹死んじゃったのかな。プラナリアは、死体がなくて、溶けてしまうそうです。切ない。なんで死んじゃったのか(涙)。
まだまだ生態がよくわかっていないというプラナリア。謎めいた小さな生き物の、お世話している時は時間が止まり、心が安らかになります。

私が部屋の片隅に座って水槽やバケツを並べて御世話をしていると、コウジさんが時々ぎょっとして、「そこにいたのか!」「いつもそこで何やってんの?」と笑います。「プラナリアのお世話」と答えるけれど、この質問と答えは、しょっちゅう繰り返されているので、いい加減覚えてほしい。

★延期になっていたたろべえさんの出演される番組が、明日放送に決まったそうです。
報道特集「ヤングケアラー」

概要:病気の家族の世話や介護を日常的に背負う18歳未満の子ども、ヤングケアラー。
日本では高校生の20人に1人とも言われています。各種の調査からは、ヤングケアラーの中でも
「精神疾患を持つ親」をケアするケースが深刻化している実態があり、今回はそうした事例に焦点をあてます。ヤングケアラーを発見し、どう支援に結びつけていくのか。国内の元ヤングケアラーたちの語り、イギリス・ウインチェスターでの取り組みを取材しました。


放送日時:9月28日日土曜 TBSテレビ「報道特集」★★午後5時~★★いつもより30分番組開始が早いです。午後5時40分ごろから24分程度のVTR特集として。

これから郵便物を4つか5つ作り(そのためには手紙を書き)、ポストに投函しないと。
10月1日過ぎると、郵便料金も上がってしまいますよ。送るものがある人は、9月30日までに投函する方がいいですよ。

それから、メーリングリストで御世話になっていたfreemlが、12月2日で終了してしまうので、コウジ村のメーリングリストも他社へ乗り換えないとなりません。

ほかにも2つのメーリングリストに入っている私のところへ、それぞれ「グーグル社に替えます」というお知らせがきているのと、コウジ村村民からのお勧めもあり、コウジ村もグーグル社へ替えようと思います。
作業は副代表のTさんにいつもお願いしているけれど、彼女は正社員で管理職になり、お子さんの受験もあり、ものすごく忙しそう。この際、私が管理するようにした方がいいのかなあ、と考えています(私も忙しいけど)。 

Tさんに相談してみよう。そして今回を機に、コウジ村の方たちに今後もコウジ村に入り続けられるか、もう大丈夫、と抜けられるか、御意向を確認してみようと思います。

そうそう、今朝は世田谷区の粗大ごみ収集に、古いコピー機2台を出しました。まだまだ使えるのですが、「吸水体がいっぱいになりました」「廃インクタンクがいっぱいになりました。」という表示が出て、動かなくなったのです。製造元のキヤノンに問い合わせると、修理するより新しく買った方が安いことがわかり、その他ポイントがついたりお得だったので、買い替えたのでした。

なんとなく罪悪感もあるし、勿体ないので、「吸水体や廃インクタンクがいっぱいになっただけで、あとは問題ありません。」というメモ書きと、ストックしてあったインクもつけて収集してもらいました。 リサイクルで使ってもらえたら嬉しいけれど・・・。今まで働いてくれた2台のコピー機にお礼を言って、写真に収めました。

仙台の話はまたにします。すみません。

ではまた。

仙台講演の話の途中ですが、20日に椿山荘で行われた「第74期本因坊就位式」に関連するコウジさん話題を。(式については後日記します。)

本因坊になったのは、井山裕太さん。8年連続という快挙です。おめでとうございます!相当の精神力と体力と知力のなせる業、凄すぎます。
その会場で井山さんにお会いしたり、話したりしたコウジさん。井山さんと私とコウジさんの3ショット写真を家で見ては、「これは家宝だな。」と何度も悦に入っていました。

そんなコウジさんでしたが、そのうち案の定、井山さんの名前を忘れます。「あれ?この間誰に会ったんだっけ?」と言い出します。思い出そうとするものの思い出せず、そのままソファで転寝すること1時間。
目を覚ますと、「あれ?誰に会ったんだっけ?この前。」と、やはり気になる様子。そして自分で思い出すのはどうしても別の2人の名前。「一力遼」さんと「村上深」さん。しかも時々「一力遼太」と、「た」がつきます。しょうがないねえ。

そして、いきなり「あ!」と叫ぶコウジさん。目を見開き、私の顔を見ながら、「井山!」と言います。
「おお、よく思い出したね。下の名前は?」と聞く私。
「下の名前を思い出せないんだよね。う~ん・・・」と言った次の瞬間、「あれ?上の名前もまた忘れちゃった。」とがっかりした表情。また最初に逆戻りですか・・・。

「困ったねえ。ポンコツだねえ。明日、会社に写真持って行くんでしょ、でも見せる相手の人に、「この真ん中にいる人、誰でしたっけ?」と聞くの?」と、その光景を想像して思わず吹き出す私。

「おかしいよね、それじゃ。」とコウジさんも笑いながら、「一力遼の名前を思い出す時に、ある感覚があったんだ。こうしてす~っと頭に浮かんできた感じ。これと同じ方法でやれば、また(井山さんの)名前が浮かぶかも、と思ったら浮かんだんだよ。ウキウキ感があったんだよ。楽しかったんだよ。」「でも今はそのウキウキ感が消えちゃった。だから思い出せそうもない。」

ふ~ん、興味深い話ですねえ。コウジさんの頭の中は、どうなっているんだろう。

井山さんとの写真に向かって、「誰だ、おめえは。言ってみろ。」と話しかけているコウジさん(笑)。

ところが、私がためしに、「この人はなにした人なの?」と聞くと、「七冠取った人。」「こ、国民栄誉賞!」と答えるじゃありませんか。すごいな。よく知ってるじゃん!
「でも今は1つずつ失ってるよね。」と言うと、「え、七冠じゃないの?」と驚き、「だめじゃん、お前、頑張らないと。」と写真に向かって言う。全く失礼だな~。頑張らなきゃいけないのは、あなただ(笑)。井山さんは、国内外の対局で、忙し過ぎて疲れ気味なんですよ!

と、突然また目を大きく見開いたかとおもうと、「い、井山!」と叫ぶコウジさん。お、また思い出せたのね。でも下の名前はやはり浮かんでこないので、「井山裕太」と教えてあげました。「ん~。名前は知らなかったみたい。」とあまり納得していない表情。パソコンで井山さんの写真と名前を見せると、「うん、知らなかったような気がする。」と。「じゃ、もう覚えてね。」とパソコンンを閉じると、1分も経たないうちに、「あれ、また忘れちゃった。」「一力遼太!」・・・

「「た」は要らないよ。それに一力遼さんじゃないよ。」・・・こんなやりとりがエンドレスで続くので、「もういいよ、寝なさいよ。明日会社でしょ。」と寝かせることに。 

すると、寝室へ向かうコウジさんから、また素っ頓狂な声が聞こえてきました。「井山!」

「はいはい、その通り。井山裕太さんね。」と答えると、「井山裕太かあ。」とつぶやく声も聞こえましたけれど、きっと明日の朝には、また忘れていますね。

・・・ついでに書きますと、就位式の翌朝も、コウジさんはこんなことを言ってました。
「木谷さんのゆうべのあの集まり、あれは何だったんだろう。記憶ないなあ。」とか、「木谷さん、歌わなかったよな。そういう趣旨のものじゃなかった。何だったんだろうな、昨日のあれ。歌じゃないし。何も覚えてないな。」・・・さんざん悩んだあと、「「あ!思い出した!井山裕太の就位式だ!」と無事思い出していたんですが。その時は下の名前も憶えていたのにね。

さらについでに書きますと、就位式へ向かう電車の中でもコウジさんは、「今日、何しに行くの?全然わかってないんだけど。」と言ってました。勿論、何度も説明してきたんですけどね。

また、次のセリフはその時コウジさんが初めて口にしたものなんですが、これも興味深いですよ。

「何か悩んでいたことがあったんだけど、それを忘れるんだ。そういう時は気持ち悪いんだ。思い出せなくて、ちきしょー、って思うんだ。」「でも、あれ、なんだっけ、何を悩んでいたんだっけ、と考えるうちに、ああ、もういいや、ってなって。」「そして、忘れちゃうんだから大したことないんだ、って思うようになって、そうするとすっきりするんだよ。」「良かった、忘れちゃった、って思うんだよ。」「そういうことが時々あることを、(私に)言おう言おうと思っていたんだけど、良かった、今日言えて。」

ふ~ん。思い出せないと普通、気持ち悪いものですが、コウジさんの場合は、「忘れちゃうくらいだから、大したことないんだ。だから忘れちゃってよかった。」という風に決着をつけてすっきりするんですね。いつの間にそういうやり方を身につけたのかしら。

でも、わからなくもないけれど、それでいいのでしょうか。 う~ん・・・
誰かに迷惑をかけないのなら、それでいい気もするんですが・・・。迷惑かけることもあるだろうし、やっぱりここですよね。家族のサポートが必要となる場面とは。

でもでも、コウジさん論法で生きて行けたら、そして迷惑かかった人も、「しょうがないね。」と納得してくれるなら、幸せだろうなあ、楽だろうなあ、という気もします。

ではまた。
(井山さんには大変失礼な今日のブログでした。心よりお詫び致します。)

今思い出しますと、気仙沼での滞在時間はわずか5時間ほどだったのです。
翌日が仙台での講演や囲碁交流会だったため、夕方5時頃には気仙沼を出て、福島の家族会代表の方の運転ですぐ仙台へ向かったのでした。

せっかく気仙沼にいながら、ほとんど見学できなかったので、つくづく5月に大船渡へ行った時に気仙沼に寄っておいて良かった、と思いました。でも「コ・エル」さんの事業所や本郷食堂へ行けたのだから、有難いことです。またいつか来たいと思います。
気仙沼講演の参加者は、支援職の方が多かったのかな、という印象です。有難うございました。

仙台に着くと夜7時くらいで、「長町遊楽庵びすた~り」で夕食会でした。ここは高次脳機能障害者が働かれている、120年前の民家を改装したおしゃれなレストランで、出されるお料理もおしゃれなイタリア料理(・・・ですよね?)。
http://www.bistari-nagamachi.com/

野菜は、名取市にある「びすた~りファーム」のものを使われているそうです。
東北福祉大学で講師をされている、関西棋院棋士金秉民七段も合流され、翌日の打ち合わせをしてから解散。朝が5時起きで早かったので、すぐ寝てしまいました。

そしてあくる日の15日。天気も前日に引き続いて良く、「認知症フォーラム&囲碁交流会」が仙台駅前の東北福祉大学で行われました。

・・・ここまで書いたところで、眠くて仕方なく、続きはまた明日にします。スミマセン。

実は、この20日夜は囲碁の本因坊就位式が「椿山荘」で催され、そこに参加してきたんです。さらに翌日は、朝から石倉先生の囲碁教室でした。そして今日は、実家へ行きました。明日はコウジさんの病院付き添いです。

気仙沼や仙台の話が書けていないうちから、次から次へ書きたいことが溜まってしまい、けれど恒常的な睡魔に襲われてもいて、気になりながらもとりあえずもう寝ることにしたのでした。(既に零時を過ぎていますが。)

それではまた。



つづきです。
本郷食堂は、「コ・エル」(代表は白木さん)の中にある就労継続支援A型事業所です。
打ち合わせを兼ねた昼食を頂きましたが、美味しくておしゃれでボリュームがありましたよ。
2年前にできたばかりだそうで、地元で人気のお店のようです。
https://www.koeru.site/syokudo-idx.html

その本郷食堂から車に乗り、講習会会場となっている宮城県気仙沼保健福祉事務所へ。ここは海から少し離れているので、津波の被害はなかったそうです。

気仙沼の講習会では、東北6県から家族会を代表した方々が集まりました。

6県とは、開催地宮城を始め、青森、岩手、秋田、山形、福島です。
こんなに沢山の県からはるばる来られた方がたにより、それぞれの県の状況と課題、家族会の活動の様子が報告されました。こうして6つの県が繋がっていることを確認できる、貴重な時間でした。
青森と岩手の発表者が、囲碁の話題を出されました。

ちなみに来年は、福島で日本高次脳機能障害全国大会が催されます。
そして今年の全国大会は、香川で10月18日(金)、19日(土)に開かれます。
宿泊を伴う旅行の申し込みは締め切りましたが、当日参加には締め切りはありませんので、是非聞きに行かれて下さい。会場はレクザムホール 小ホール ( 香川県県民ホール)です。
http://npo-jtbia.sakura.ne.jp/contents/news/index.html

文科省、国交省、厚労省の担当者発言や、医師やリハセンター職員、支援コーディネーターさんらによる話もあります。

つづく

台風15号の影響がまだまだ続く関東地方ですが、我が家のベランダ工事にも影響がありました。
本当だったら今月中に工事は終わるはずだったのに、板金屋さんが横浜の会社だったものだから、横浜では屋根が飛ばされた家が200軒もあり、そちらの修理の方を優先にしているそうです。
仕方ないです。屋根がないと雨漏りしますから、早く修理しないと。
でも我が家の犬猫(ウメ、ハル、チー)も、ベランダに出られない日が既に1週間以上続いているため、欲求不満が溜まってきている感じです。

千葉で停電・断水している地域では、人ももちろんのこと、飼われている犬猫も苦労していることでしょう。
今回の様子を見ていると、国は防災にもっともっと力を入れるべきだなあ、と思いました。日本中、いつもどこかで大きな災害が起きて、苦労している人たちがいます。私の住む東京だって、いつ首都直下型地震が来るかわかりません。色々備蓄しているけれど、食料飲料の賞味期限が過ぎているものも多いので、早く新しいものに取り替えないと。その前に食べてしまわないと。(カロリーの多いものばかり備蓄していたので、太るから食べたくないのだけれど。)

7月10日のブログで書きましたが、新宿のベルグというお店で開いていた、ますむらひろしさんの複製原画展と小西修さんの写真展。そこで買った絵が、今日届きました。

代金は、全て小西さんの多摩川猫を救う資金になります。ますむらさん、有難うございます!
早速、絵を入れる額を探さなくちゃ。家のどこかにあるはず。

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今日まで2週間くらいかけて、石倉先生の授業のノートをきれいにまとめていました。結構時間かかったんですよ・・・なにしろ2年半分ですからね。でも講演の仕事などで、どれだけ休んでしまったか、わかりません。

このノートを、明日会う友人にあげようと思ってるんです。山奥に住んでいる方なので、碁会所もないし、1人で勉強しています。
その話は、帰ってから書きますね。

それではまた!





仙台から戻ってからもなかなかブログを書けず、すみません。次から次へと用事に追われ・・・

14日は気仙沼へ行ってきました。
朝7時56分東京発の東北新幹線で一ノ関駅へ、そこから大船渡線で気仙沼駅へ着いたのは11時45分。東京から約4時間で着くんですね。思ったほど遠くはないです。

ちなみに我が家から近い目黒で「区民まつり」が15日にあり、13日に気仙沼で水揚げされたピチピチのサンマ5000匹が炭火焼にして振る舞われたそうです。気仙沼もサンマは不漁だったけれど、13日に約2週間ぶりに水揚げされ、まつりに間に合ったそうです。気仙沼市長も会場を訪れたそうですよ。いつかコウジさんと行ってみたいです。

なぜ目黒でさんま祭りが行われるかといいますと、古典落語で殿様が「さんまは目黒に限る」と言ったオチから始まったそうです(詳しく書くと長くなりますので、この落語は各々で調べられて下さいね。)

さんまというと、今月23日にも東京タワーの屋外特設会場で「三陸・大船渡さんま祭り」があり、3333匹のサンマ炭火焼が無料で配られるそうですよ。当日は、朝7時半からさんま引換券が配られ、例年だと10時前には配り終えるそうです。炭火焼きさんまのご提供は、9時30~16時で、ファクトパス方式でお渡しの時間が指定されているそうです。この他につみれ汁に特産品・地酒など観光物産展もあるそうですよ。ただ、荒天の場合は内容が変更になるかもしれないそうです。

気仙沼の話に戻りますが、気仙沼は2011年3月の東日本大震災で津波や火災によって大きな被害を受けました。1300人を超える方が亡くなられたそうです。市内の陸前階上(りくぜんはしかみ)というところには、「伝承館」が作られ、この5月に大船渡へ行く時に立ち寄りました。津波により破壊され廃校になった高校を使った建物で、津波被害がそのまま残され展示されています。是非ご自身の目で、肌で被害を感じて頂きたく、行かれて欲しい震災遺構です。

気仙沼の人口は現在約6万3千人。大震災から減り続けているそうです。気仙沼在住の方の話によると、なかなか進まない復興工事にしびれを切らし、仙台始め、隣の岩手県一関市など、、内陸に移転した方も多いそうです。海を見たくないとか、家族を失い気仙沼にいる理由がなくなったとか理由は様々だとのこと・・・。

一方、東京で読む新聞では、気仙沼が活気づいている記事ばかり目にする気がします。
俳優の渡辺謙さんが、気仙沼でカフェを開いて毎月訪れているとか、主に漁師さん向けに「鶴亀の湯」というトレーラーを使った銭湯ができて喜ばれているとか。

大船渡市(岩手県)では、人口減少対策をするよりも、交流人口(観光客など)を増やそうとされていると記憶していますが、気仙沼へも観光客が訪れて、賑やかになってほしいです。

さて、今回の宮城県高次脳機能障害リハビリテーション講習会は、日本損害保険協会の助成を受けて(有難うございます!)、講習会実行委員会が主催してくれました。その委員会の実行委員長をされている遠藤実先生は、仙台厚生病院の名誉院長、一般社団法人どんまいネットみやぎの代表理事を務められ、その事務局はNPO法人ほっぷの森にあります。

どんまいネットみやぎは、「県内どこでも適切な支援が受けられるようにするための仕組みを作ること、この仕組み作りのために、関わる支援機関をつなぐこと」を、震災後の平成24年の開設時に提案されたそうです。

その活動の中で、一番の優等生が気仙沼圏域で、地域の当事者とその家族が中心となり、医療、福祉、行政から就労まで、よくまとまって活動、支援しているとのこと。2019年にはこの気仙沼の活動がさらに発展し、ほかの圏域の支援活動のモデルでありつづけていただくために、気仙沼を強化地域と位置づけ、高次脳機能障害ピアサポーター・リンクサポーター養成講座を開催、今回のリハ講習会を企画しました、とのことです(遠藤委員長のご挨拶文より引用)。

知っている人は知っていると思いますが、どんまいネットみやぎも、ほっぷの森も、白木福次郎さんという実業家が、類まれな情熱とエネルギーできりもりされてこられました。私が高次脳機能障害家族になった頃から、「宮城には白木さんという方がいて、身内に障害者はいないにもかかわらず、障害者のために24時間365日奔走されている。奥様もしかり。」という噂は聞いていました。

どんな方なんだろう、と憧れの気持ちとともに、初めて仙台講演を依頼された4年前にお会いして以降、すっかりファンです。障害者の就労支援をするNPO法人ほっぷの森の理事長のほか、アート・インクルージョン(年齢、性別、国籍、障害のあるなし、美術の基礎知識やスキルなど関係なく誰もが自由に参加できるバリアフリーのアートプロジェクト←ツイッターから)の代表理事、スペシャルオリンピックス日本副理事長など、そのご活動の範囲は非常に広く、宮城県の障害者支援にこんなにも情熱を注いでいる人がいるのだ、ということを皆様に知って頂きたいです。

気仙沼の当事者家族Kさんのお話では、震災後4か月しか経っていない頃、保健福祉事務所は被災せず済んだので、色々な行政窓口が間借りしていて、本当にゴタゴタしていて家族交流会もできる状況ではなかったのだけれど、白木さんのほっぷの森が「避難所生活の大変な時だからこそ、集まりましょう」、と小さな相談室を借りてくれ、毎月集まるようになったそうです。

その翌年には家族だけではなく、当事者も支援者も一般市民も集まれる高次脳機能障害地域交流会と名称を変えて広報紙に載せてもらったそうです。Kさんのそうした思い付きに、当時の保健師さんはいつも快諾してくれたので、すごく感謝しているとのことでした。そして仙台からほっぷの森が来てくれて、2012年末に、「コ・エル」が設立されたそうです。「コ・エル」は、障害や被災を「のり越える」という意味だそう。

ここまでが、気仙沼の高次脳機能障害支援の拠点といえる一般社団法人「コ・エル」設立までの経緯です。その3か月後には、就労移行支援事業所「就労サポートセンターとれいん」が開所します。16年4月には「相談支援センターじょいん」が開設、17年6月には就労継続支援事業A型「本郷食堂」ができます。

14日の講習会の私を含めたスタッフ打ち合わせは、この本郷食堂でありました。(本郷はそのあたりの地名だそうです。)

つづく

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