日々コウジ中

日々コウジ中 - クモ膜下出血により、さまざまな脳の機能不全を抱える“高次脳機能障害”になったコウジさんを支える家族の泣き笑いの日々

2020年12月

めっきり寒くなりました。
今日はコウジさんの定期的な受診の日なので、いつものように車で送迎&付添い。最近病院はコロナのせいで緊急以外の受診を避ける人が多く、すいているのでは、と思いきや、結構待ちました。年末年始の休みが近いから、薬をもらっておこうということなのかも。待ちすぎて病院内のレストランも閉まってしまい残念。外食しない私にとって、コウジさんの通院日だけは外食できるので楽しみだったのだけど。でも疲れてそれどころではなく、帰ってきました。寂しがり屋の犬のウメも待ってるし。

ところで、コウジさんはこの病院にもう15年通っているのに、いまだに病院内で迷います。今日もためしに先に歩いてもらうと迷いに迷うので、ヒントをいくつか出してようやく脳神経内科に到着! 前回も、トイレに行ったコウジさんを私がロビーで待っていたら、いくら待っても戻ってきません。スムーズに戻って来られたら嬉しかったのだけど。20分くらい経っても一向に戻ってこないのでトイレで倒れているんじゃないか、と心配になり探しに行くと、こっちへ戻ってくるコウジさんを見つけました。やれやれ良かった、心配したよ、迷ったの? でもよく戻ってこられたね、とほっとしながら言うと、何人かの人に聞きながら戻ってこられた、とコウジさんは上気した顔で返事しました。

そのあとの主治医の診察の時に、コウジさんがまた病院内で迷ったんですよ、でも人に聞きながら戻ってきたんですよ、と話しましたら、主治医は「人に聞くのはいいことです。」と褒めてくれました。人に聞かずに勝手にどんどん歩いてしまうと、面倒なことになるからだそうで、それを聞いた私は目を丸くして、隣にいるコウジさんに、「偉かったね!」と声かけ、コウジさんは得意げでした。

さて、江戸川区講演会の後半の話を書きます。
でも、私も話しながらメモをしていたので、メモを書き散らしてしまっていました。今、そのメモを見ながらレポートを書いているのですけど、(あれ?この発言のあとがこの発言だっけ?)と順序に疑問が残る箇所がいくつかでてきました。なので、少し順序が異なるところもあるかもしれませんが、お許し下さい。

60分にわたる鈴木大介さんの素晴らしいお話が終わると、10分ちょっとの休憩が入りました。
そして当初の予定通り14時半から、トークセッションが始まったのでした。

14時半に私達にスタッフからライン連絡が入り、カメラをオンにしました。
(zoomの「ビデオオフ」のところをクリックすると、「ビデオオン」つまり顔が出ます。)
私は500人の定員のzoomだというので、顔出しはしない真っ黒の画面が500人分、いくつも出るのかと思いきや、さすがにそういうことはなかったです。私が見えたのは、きっと皆さんと同じで、鈴木さん、柳さん、GOMAさん、私、スタッフの方がただけの5~6個の画面だけでした。(7個あったかも。)だからこの数人で話しているような、気軽な感じでしたよ。

最初に自己紹介があり、鈴木さん、柳さん、GOMAさん、私の順でした(打ち合わせ通り)。
鈴木さんは講演されたばかりだったので、さすがにお疲れで、自己紹介の最後に、待機していて元気いっぱいだったほかの3人に向けて、「トークセッションはお任せします。」、と言われました。はいはい、任せて下さい(笑。でも、ちょっとは鈴木さんも参加してもらいたいな、と思いつつ)。

簡単な自己紹介に続き、私がトップバッターで最近考えていること、家族の思いをお話しました。

ところで、今回のトークセッションは45分間なんです。4人で話すとなると、1人10分ほど。効率よくお話するために、珍しく原稿を用意しました。でも用意したのがその日のお昼くらいだったので(それまで一体自分は何をやっていたの!と、ぼ~っとしていた自分を呪いました。)、急いで書いた原稿が悪筆の自分の字ゆえ読めない事態に(涙)。 せっかく原稿を用意しながら、あまり役に立たなかったどころか、読めない原稿は邪魔なだけでした。

ともかくそこで私がお話したのは、
・高次脳機能障害になる原因の8割は脳卒中、その6割は中高年、そして男性が多い。
・ということは私の夫のように43歳でくも膜下出血を起こし高次脳機能障害となるケースが多く、結婚している割合も高いと思われることから、私のような妻の立場である家族が多い。
・しかし妻は夫に代わって一家の大黒柱となり仕事、家事、育児、もしかしたら親の介護も担うので、疲れて大変で時間なさ過ぎて、声を出せない人も多い。
・そういう妻、家族の声に支援者は耳を傾けてほしい。
・16年経って思うのは大事なことは2つあって、1つは介護者への支えが必要 もう1つは当事者が生き生き生きられる場所が必要。
・コロナで外出できなくなり(している人もいますが)、人との繋がりが希薄に。ネットで繋がれる人はいいけれど、それができない人は孤立してしまう。
・そこで障害者も家族もパソコンができるようにならないといけない。コロナの収束を指をくわえて待っている場合ではなく、ネットを使ったコミュニケーションは益々進むから早く習得しなくてはいけない。ネットで、人との繋がりを維持できるのだ。
・これから起きる首都直下地震や南海トラフ地震でも、ネットは自分達や大切な人を救うツールとなる。
・勿論リアルな地域との繋がりも大切。
・ネットが使えない人は、行政や周りの人が助ける。
・この障害は当事者と家族がいくら頑張ってもそれだけではダメで、伴走してくれる人が必要。
・この障害は中途障害でいつ誰がなってもおかしくない。脅すわけではないが、他人事ではなく自分事として想像力を働かせながら助け合い、繋がっていることが必要。
・それだけでなく、自分1人でも喜びや精神的安定を得られる楽しみ、趣味、仕事を持つことが大事。
・私も危ない目に遭った「孤独地獄」は最も怖い敵だけれど、孤独を感じることなく没頭できる楽しみがあれば、怖くない。誰かと一緒にいるだけでもいい。

以上をまくしたてて、ほかの方はこのコロナ禍においてどう考えられているか、柳さん、GOMAさんに伺いました。(鈴木さんはお疲れだったので。)

柳さん・・・出歩かなくなって体力落ちているし、マスクをするなど色々気をつけないといけなくて疲れている。このままではやばいと思って、近くの公園を散歩し出したら、5~6日で体力が戻ってきた。コロナでイベントが延期になったけれど、中止になったわけではないので、そこまで落ち込んではいない。

GOMAさん・・・イベントがなくなって体力が落ちた気がする。でもコロナウイルスに配慮して決行したライブに、賛否両論あると覚悟していたところ、意外と応援の声ばかりでほっとした。

私・・・毎日犬の散歩(計2~3時間)をしているので、余り体力落ちた気はしない。

と、ここで鈴木さんが素早く体力を回復されていて、トークに加わりました。良かった!
鈴木さん・・・僕は個人事業主だし、コロナで外出しなくていいのは、救い。音楽と妻の声以外は聞きたくない。電話はダメで、声を聞きながら目に入る情報があると混乱する。でもzoomは音声と映像が画面で一致するのでOK。

スタッフから、リハビリについて意見を求められ、

鈴木さん・・・病前の仕事を無理やりやること。仕事すること自体がリハビリ。目標は手元の仕事をこなすこと、継続できること。当事者の就労記を考えている。

柳さん・・・ぼくは舞台に戻りたいという目標があって、いい仲間がいた。すごくリハビリした、ということはない。電車に乗るだけでも脳を使い、体力がついたと思う。
(とここで、柳さんは、鈴木さんの著書『されど愛しきお妻様』がすごく好きで、読みながらそれにあった絵を描かれていて披露してくれました。沢山描かれていたのでびっくり。なかなか訴える良い絵の数々でしたよ。)

GOMAさん・・・やっぱりステージに立ちたかったので、フジロックフェスティバルが目標だった。それを到達できたので嬉しかった。この10年、できないことあり、手放すところと頑張りどころがはっきりしてきた。前は事故前の自分を追いかけていた。今は残った力をとことん伸ばしたいと思っている。いい作品を書いて、来年展覧会をやりたい。

私・・・夫は会社へ勤めて14年。仕事は効率を求められるので、遂行機能障害が改善してきた気がする。私がしようと思っていることについて、「こっちを先にしたらいいんじゃない?」と言われ驚いたことがある。たしかに夫の言う通りだった。そういうことが、しばしばある。
そして囲碁が高次脳機能障害にはいい効果があると思って、囲碁を始めた。でもコロナで集まれなくなり、今は夫はやっていない。コロナが収束したら、また囲碁の会の皆に会うために囲碁をやり始めるだろう。

話は、人との繋がりへ移りました。

鈴木さん・・・2つあって、元々持っている社会資源を断絶させない支援をしてほしい。たとえ配置換えがあったとしても、同じ職場で働ける支援を。
(ところが、私のメモの字が汚過ぎて、読めないので、2つ目がわかりません。ゴメンナサイ。どなたかメモされていてわかる方がいらしたら、教えて下さい。)

柳さん・・・繋がりは自然とできるもの。でも誰かがサポートしてほしい。理解者があっちから来てくれたら、こっちも心を開きやすく、平和にいける。

GOMAさん・・・舞台、展覧会など自分達が元気になれる場を作れたらいい。東京ソテリアさんに盛り上げて頂きたい。国指導で各自治体で、そういう部署を作ることが必要なのではないか。

最後に、コロナ禍にあっても頑張っていきたいことは?という質問に対して、

私・・・①家の大掃除。この10年で家の中は資料だらけ。片付けないと頭の中も整理がつかない。②好きな絵を描きたい。③障害者にパソコン技術をつける活動やそのお手伝いをしたい。

GOMAさん・・・絵を沢山描いて、展覧会をしたい(だったかな。違ってたらすみません。)

柳さん・・・舞台「テンペスト」を頑張りたい。共演する人たちは障害のある役者が集うので、お互いに協力し合ってやっていかなくてはならない。(障害のある役者が集うのは)初めてのチャレンジだ。

鈴木さん・・・自宅にいる時間が長くなったので、家族といる時間を大事にしたい。ひたすら家族サービスに時間を使い、快適な空間を作りたい。

・・・以上、大体こんな流れだったと思います。
多少の順序間違いはお許し下さい。

それではまた!(続きます)


昨日の江戸川区講演会のレポート(前半・基調講演)です。

最初に講演会の登壇者をご紹介しますと、

柳浩太郎さん・・2003年17歳の時、交通事故により高次脳機能障害に。現在34歳。
GOMAさん・・2009年37歳の時、交通事故により高次脳機能障害に。現在47歳。
鈴木大介さん・・2015年41歳の時、脳梗塞により高次脳機能障害に。現在47歳。
そして私は、2004年夫が43歳の時くも膜下出血により、高次脳機能障害に。現在夫は59歳、私は57歳。

コロナ感染者が増えたことを受けて、登壇者全員がリモート出演、視聴者が参加されるzoomは500人定員となりましたが、会場(タワーホール船堀)にも100名ほどの方がいらしたようです。

講演会は午後1時から江戸川区担当の方のご挨拶 → 地域活動支援センターはるえ野の事業案内 → 鈴木大介さんによる基調講演(60分) → 休憩時間(15分ほど) → 東京ソテリア代表野口氏のご挨拶 → 鈴木さんと柳さんとGOMAさんと私によるトークセッション(45分)→ 質疑応答(15分)という流れでした。(だったと思います。)

が、実はzoomの接続や映像、音声などの確認があったため、スタッフと登壇者の打ち合わせが午前10時半からありました。かれこれ1時間くらいかかったので、仕方なかったとはいえ、そのあと基調講演を控えている鈴木さんだけは、ちょっとおつらかったと思います。だから最後お一人だけ先に抜けられ体力温存、午後のご講演に備えられました。そして見事に復活、素晴らしいお話をして下さいました。

・・・でもご講演は鈴木さんが全エネルギーを注ぎ込まれた熱演でしたから、またそのあとのトークセッションでのご挨拶の時には疲れてらして、「トークセッションはほかの3人(柳さん、GOMAさん、私)にお任せする。」、と言われました。

実はそうなるかもしれないことも、先月の初めての打ち合わせの時に皆は了解していました。
鈴木さんはあんなに本を書かれたり講演されたりするパワフルなお方だ、というイメージだったのですが、やはり高次脳機能障害で疲れやすく、疲れたり緊張すると言葉が出なくなるそうです。

それで鈴木さんが「講演後のトークセッションでは話せなくなるかもしれないから、皆にお任せするかもしれない」、と仰った時のこと、柳さんがすぐ、「あ、じゃあぼくに任せて下さい!」とドーンと請け負われたので、その場にいた皆は驚くやらおかしいやらで吹き出しました。柳さんって、いいご性格してらっしゃる。明るくて優しくて前向きで元気でカラッとしてます。鈴木さんもその言葉に安心されたようで、喜んでいらっしゃった。 

余談ですが、その時の打ち合わせで、皆で近況や困っていること、などを話し合っていた大体の時間を、静かに笑みをたたえながら聞いてらしたGOMAさん。私のように図々しく「こうですよね」、「ああですよね」、「こういう時はどうすればいいんですか?」などと自分から発言するようなことはせず、ふられると初めてきちんと話される、どこか飄々と、あるいは紳士然とされてらっしゃるGOMAさん。スタッフが本番の進行についてGOMAさんに、「なにかこうしてほしいことはないですか?」と最終確認をした時、GOMAさんは即座に「何でもいいです。」と答えられました。1か月経った今となっては記憶は曖昧ですが、たしか続けて、「何でも大丈夫です。」「なんとかなります。」というようなお返事でした。 

うわあ、GOMAさん素敵。なんかいつも姿勢がいいですし、GOMAさんが仏陀のように思えてしまうのは、私だけでしょうか?障害を負われてから急に描かれ出した絵にも、なんとなく宗教的なものを感じますし・・・ GOMAさんは「後天性サヴァン症候群」という症状を事故に遭われたあと持たれたそうですが、これはとても不思議な脳の反応ですよね。今まで楽譜など読んだことがなかった人が、いきなりピアノを弾き出したり、数学など全然関係ない生活をしていた人が、急に数学に興味を持ちだしたり。GOMAさんはディジュリドゥ(オーストラリア先住民族の伝統楽器)奏者だったのに、突然絵を、それもすごく根気とエネルギーのいる点描画を描き出されたのですよね。不思議だなあ。そして、私はGOMAさんの絵が好きです。私が好きなユーゴスラビアの画家、イワン・ラブジンの絵にちょっと共通するものを感じます。イワン・ラブジンの絵も、どこか宗教的です。

さて、今日は講演会の話の前半(鈴木さんの基調講演)について書こうと思っていたのですが、鈴木さんのお話はパワーポイントの資料を駆使した、すごくわかりやすい、けれど「要点ばかり」「大事なことばかり」のご講演ですので、ここにはとても書き切れないことが、今わかりました。すごい長文になってしまいますから、やはり皆さまは実際に鈴木さんのご講演を、自分の耳で聞かれた方がいいと思います(いきなり無責任な・・・笑)。
いつかまた鈴木さんのご講演がある時には、多分しばらくはzoomを使ったものだと思いますので、是非参加されることをお勧めします。 既に動画になっているものも、検索されるといくつかあるようですが。

また今回の講演会は後日配信はない予定でしたが、もしかしたら鈴木さんのご講演だけは、配信になる可能性もなくはなさそうです。もし配信されるようでしたら、ここでお知らせしますね。

それでも私が鈴木さんのお話を必死にメモしたものを今見ますと、「情報をいっぱいくれないで欲しい(破局に追い込まれるから)」「三大禁句(大丈夫ですよ・誰にでもよくあることですよ・よくできてますよ)」「必殺八の字眉の人には何でも話せて助かった」「唐揚げ肉の話」・・・などが書かれてあります。

が、特に「唐揚げ肉の話」ってなんだろう?と思われるでしょうね。 それは、高次脳機能障害という衣で真っ黒焦げの唐揚げでも、中には美味しいお肉(知識や経験や思考力)が残っているんだ、という例えなんです。すごくわかりやすいですよね。

そういえば私も講演で「高次脳機能障害者はピュア(純粋。童心ともいう)になるような気がします。」「コウジさんの中にはきれいな鏡がある」と言うことがあります。

「きれいな鏡」とは、樹木希林さんが夫の内田裕也さんのことを、「(裕也さんの)汚いものをかきわけてかきわけていくと、中にはきれいな鏡があって、汚れた自分の顔が写る。その鏡を持っている夫だから、私は離れない」というようなお話をされているのをテレビで見てから、ああコウジさんも私にとってはそういう存在だ、と思いました。コウジさんの優しさ、人柄の良さが好きで結婚したのですが、その部分が障害を負っても尚残っているなあ、と思えるんです。そして私はコウジさんのきれいな鏡に己を照らして、反省できたらいいのだけど・・・全然反省してないのを反省。

なので、鈴木さんの唐揚げの肉の話も、元々の姿が残っているという点で、同じだな、と聞きながらとても共感したのでした。

明日はトークセッションについて書きますが、鈴木さんはまたすぐ復活されて、沢山お話されたんですよ。本当に大変だったと思います。お疲れ様でした。







今日は江戸川区・東京ソテリアさん主催の講演会でした。

午前に打ち合わせ、午後は鈴木大介さんのご講演と、柳浩太郎さんやGOMAさんや私を含めてのトークセッションでした。

鈴木さんのご講演も素晴らしかったですし、トークセッションも3人の当事者+私がそれぞれコロナの中で今どう生活しているかを率直に語り合い、とても充実した内容だったと思います。

ところが、書きたいことが山ほどあるのに、今日はもう疲れてそれら全部を書き切れる気がしません。
(講演会後、犬のウメの散歩に1時間近く行ったり、ちょっとした来客があったりで、もう眠いです。)

明日書きますので、今日はもう心地よい疲れに身を任せ、今日の皆さんや自分の話を反芻しながら寝ます。

江戸川区や東京ソテリアさん、有難うございました。

おやすみなさい。

今日は杉並区役所で講演会でした。

広い部屋に皆さんポツリポツリと離れて着席され、ソーシャルディスタンスは守られていました。
でも定員が少なく制限されたので、早いうちから満席となり、参加されたい方をお断りしなくてはならなかったのが残念だ、と職員の方がたが話されていました。今朝も参加希望される方から電話があったそうですが、それをお受けできず申し訳なかったと。

私もとても悲しく残念です。
そのお断りしなくてはならなかった20人以上の方が、すごく心配です。
情報や繋がりを求めて切羽詰っていらっしゃる方だったら、本当だったら今日来て頂きたかった。
コロナのせいとはいえ、申し訳ない思いでいっぱいです。

ただ、3月には長谷川幹先生(三軒茶屋内科リハビリテーションクリニック院長)のセミナーがありますから、今度は早めからお申し込みされるといいですよ。
・杉並区高次脳機能障害支援セミナー
日時:3月6日(土)13時半~16時
場所:今日と同じ杉並区役所で、お申込み先も同じです(tel: 03-3332-1817)

また、家族交流会もありますから、そこで相談されてはいかがでしょうか。

・家族交流会
日時:2月20日(土)13時半~15時半 /そのあと引き続き家族会のクローバー会 15時45分~16時半
場所:杉並障害者福祉会館(高井戸東4-10-5)
※懇談会、相談、意見交換など。事前申し込みが必要です。
申込みと問い合わせは、杉並区障害者生活支援課地域生活支援担当(tel:03-3332-1817) へ。

今日の講演会の質疑応答では、多分高次脳機能障害だと思われる方のお身内の方から、診断されていないという相談が2件ありました。 やはり最初に治療してくれた医師が、高次脳機能障害と診断してくれないと、そのあと何年(何十年)にもわたり、患者さんは苦労され、人生が左右されます。医師はきっちり診断して頂きたいと思います。

講演会後は、職場で悩んでいる方から相談されました。会場を出ても、駅前でも、ずっと相談受けていましたが、明日も講演会があるのと、コウジさんとワッチが家で夕食を待っているので、大体伺ったところで別れて帰ってきました。

でも彼女には家族もいないし、職場では障害者は彼女だけなんだそうです。以前やはりこの女性の相談を受けたことがありますが、その後もずっと苦労が続いていることから、とりあえずは当事者会に入られるといいのでは、と思います。改めて近況を書かれたお手紙も頂きましたし、メールも当時からやりとりしてきていますので、なんとか楽しく仕事を続けられるよう、しばらく見守りたいと思います。

そして明日は江戸川区講演会です。
私はトークセッションへの参加ですから、お話する時間は計10分くらいと思います。今言いたいことを凝縮してお話し、あとはほかの当事者の方がたのお考えを拝聴したり、共にざっくばらんに話し合えたらいいな、と思っています。どんな話が飛び出すか、楽しみです。宜しくお願いします。

尚、お申し込み者は今日の夕方時点で460人に達したそうです。
主催者から送られた長いURL(zoomウェビナーの)をクリックするだけで、すぐに入室できるようですので、あらかじめzoomをインストールしておかなくていいそうです。

なあんだ、すごい楽ですね。
私がややこしいことを書いてしまい(あらかじめインストールしておいた方がいい、などと)、申し訳ありませんでした。

それでは明日皆様と13時にzoomでお会いできるのを楽しみにしています!
(お顔は見られませんが)



東京都のコロナ感染者数が、昨日は600人を越え、千人に達するのも現実味を帯びてきました。

どこで広がってるんだろうなあ。私の周りは1人もいないのだけれど。
でも重症化して亡くなった方達の中には、感染がわかった時点では無症状だった方達もいらっしゃった、というので、もしかしたら無症状の感染者が増えてきているのかもしれません。そういう人は自分でも知らないうちに感染を広げているわけです。これは防ぎようがないですね。
そして、無症状でも亡くなるということは、とても怖いです。

大体、やっていることがちぐはぐなんです。
コロナがこんなに広がっているのに、Go To やめないなんて。

それに、実際感染予防といっても、完全にできませんよね。
ウメと散歩していても、オープンテラスでお茶しながら談笑している人たちを見かけますが、マスクしている人もいれば、していない人もいる。それだけでも、ちぐはぐ。

私だって高齢の母のところにコウジさんとワッチとウメを連れて様子見に時々行かざるを得ないのですが、みんなでマスクしていっても、いつの間にかコウジさんはマスクをはずして母と話しているし。母が「え?」と聞き直そうものなら、コウジさんは唾を飛ばしながら同じ話を大声で繰り返す。

帰る時には、触ったと覚えているところをアルコール消毒して帰るけれど、忘れ物してまたリビングに戻り、触ったドアノブやテーブルにアルコール消毒し忘れて帰ってきてしまい、「あっ!しまった!」と気づいたのは、もう車で高速を走っている時だったり。

これも相当ちぐはぐです。

けれどマスクだけは感染拡大防止に効果があるようなので、マスクはマストですね。

●明日は杉並区役所で「令和2年度 第2回杉並区高次脳機能障害支援セミナー」が開催されます。
会場は120人入れる部屋に、40人定員。講義型で長テーブルに1人づつ座って頂き、新型コロナウィルス等感染防止対策をしっかりと行って下さるそうです。ご配慮有難うございます。私も皆様もマスクを着用、部屋に入る前はアルコール消毒お願いします。
本来でしたら今年3月に開催予定だった講演会ですが、コロナで延期になったものが、ようやく明日実施されることになった次第です。
主催者の皆様、ご準備大変だったと思いますが、有難うございました。明日は宜しくお願いします。

「知ってほしい 高次脳機能障害~ともに助け合う世の中に~」
日時:12月12日(土) 13時半~16時
会場:杉並区役所 中棟6階 第4会議室(東京メトロ丸ノ内線 南阿佐ヶ谷駅 徒歩1分)
※土曜日なので、夜間入口よりスロープを下りて、地下1階から西棟エレベーターに乗り、6階で降りてください。

第1部:基礎講座 13時半~
「高次脳機能障害の基礎知識」杉並リハビリテーション病院 作業療法士 安藤綜太氏
第2部:講演会 14時~
「知ってほしい高次脳機能障害~ともに助け合う世の中に~」柴本礼

それでは明日お会いできるのを楽しみにしています。皆様、どうぞお気をつけていらして下さい。

●また、13日(日)の江戸川区講演会のお申し込みは、今日までです。(17時くらいまでかな?と思って今東京ソテリアさんに確認しましたら、遅くても明日までならなんとかお申し込み可、とのことです。それ以降については、東京ソテリアさんに直接聞いて下さい。既に今日時点で420人のお申し込みがあったそうです。東京ソテリアさんが講演会当日まで対応に追われることになって、大事な講演会に支障が出てしまうことがないよう、お申し込みを考えられている方は、なるべく明日までにお申し込み下さいね。なにとぞ、宜しくお願いします。)

オンライン(zoom)での講演、トークセッション、ご視聴になりますが、zoomが初めての方は、きっと戸惑うと思いますので(入り方がわからなくてまごつくかも。私はいまだにわからないこと、戸惑うこと多く苦労しています)、今のうちにネットで「zoom 入り方」「zoom よくある質問」など検索されて読んでおかれるといいかもしれません。

zoomに入るにはURL(ID)とパスコードが必要です。お申し込み者には、それらが送られてきますが、実際入る時には名前も記入する欄が出てきますから、本名や好きな名前を入れて下さいね。もう今からzoom画面を出して、名前だけでも入れてスタンバイされるといいかも。そして明日の講演会開始前に、URLとパスコードを入れるだけにしておくと楽だと思います。

今回は最初からビデオオフ(顔が出ない)、ミュート(声も出ない)の設定になっているので、ご安心下さい。 普通はビデオオフもミュートも自分で設定するのですが、うっかりミュートにしないで私語や生活音、ペットの吠え声が入ったり、ビデオオフにしないでカメラの前で着替えてその姿が写ったり(そういう方がいたそうですよ!笑)、ということもあります。今回は講演会なので、そういう心配がない分、気楽です。

ご質問は「Q&A」欄があるそうですから、そこにどうぞ。
チャットで要約筆記が入るそうですから、失語症の方や聴覚障害の方の助けになると思います。

それでは13日、楽しみにしています。(皆様のお顔も見えず声も聞けませんが。)

●最後に、『いっちゃんはビリビリマン』の著者、白井京子さんがこのたび受賞したNHK障害福祉賞優秀賞の受賞作が、以下で読めるそうです。

「ひとりごと~高次脳なオットとコロナと今を生きる~」 白井京子
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/455/

私も今拝読しましたが、まるで最初は心細げだった小さな川が紆余曲折しながら、色々なものを巻き込みながらとうとうと流れて大河となり、やがては大海へ注ぎ込むようなお話です。また、そのような筆の運びです。しかも、今のコロナ禍にあって、逆にそのおかげで気づけたことが多々ある、という視点が素晴らしいです。ピンチをチャンスに。ネガティブをポジティブに。

時には悩み、時には涙したことはあっても、色々な人との出会いに助けられ、軽やかに、けれど力強く白井川は流れていきます。川底には京子さんの持前の明るくてポジティブなお人柄がいつもどっしり横たわり、ご主人のいっちゃんを笑わせたり、高次脳機能障害の症状を改善させたりする源となっています。もちろんいっちゃんご本人の頑張りもさることながら、京子さんやご家族あってのいっちゃんの回復だなあ、と思った、希望に満ち溢れた作品です。

でもところどころで気づかされるのは、今までのいっちゃんのお付き合いやお仕事が、今白井ファミリーを支える力になっていること。そして今のいっちゃんの頑張りも、そうした地域との繋がりによって益々育まれ、逆に地域の人たちにも元気を与えていること。

いいなあ、地域とこうして繋がることによって、障害は改善していくのだなあ。

色々な気づき、学びをもらえるこの作品は、さすが優秀賞を受賞するだけはある大作です。
是非皆様、お読み下さい。
益々進化する白井ファミリーを応援し、私たちもともに頑張りましょう。
改めて、受賞おめでとうございました。



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