小室哲哉さん引退のことが、ニュースで流れていました。

あまり私は小室さんのことを知りませんが、奥さんのKEIKOさんは、多分高次脳機能障害なのだろうと思っていました。

たしかに私の夫コウジさんも、依存的で幼稚っぽくなり、TPOに関係なく感情のままの行動に走る子どものようになりましたし、記憶障害が重く、たった今あった出来事、聞いた話、会った人を忘れます。KEIKOさんが仕事としていた音楽に興味がなくなったというように、コウジさんも銀行員だったとき、経営コンサルタントだったとき、起業したときのような野心、仕事への貪欲さはなくなりました。

でも、受障して13年以上経つ今、ふと昔の彼のようにしっかりしたり、ふと冴えていることを言って私が思わず尊敬の眼差しを送ったり、無関心だったお金にも関心がいくようになってきたり、たしかに変化は起きています。

この変化が元のコウジさんに辿り着くまでには、きっと先に寿命が来てしまったり、認知症が始まってさらにわけがわからない人になる可能性はあります。でも、もし人間が千年も生きられるなら、きっとコウジさんは元のコウジさんに戻れる日が来るだろう、という気はします。そういう障害だと思います。

勿論高次脳機能障害は、人によって違うので、受障して6年のKEIKOさんが、受障13年たてば、今のコウジさんと同じような変化をしているとはいえませんが、逆にコウジさん以上に回復している可能性だってあると思います。

KEIKOさんも脳に障害を負われながら頑張っていらっしゃるし、介護されている小室さんもそれ以上に頑張ってきていらっしゃったんだと思います。

私も疲れ果て、死にたくなったことはありましたが、子どものように無力でピュアになってしまったけれど相変わらず優しいコウジさんと離婚しようという気は全然起きませんでしたし、誰かほかの男性に慰めてもらいたいなんて気も全く起きませんでした(慰めに来てくれる男性もいませんでしたけど)。相談したのは所属していた家族会や、コウジさんの通っていた回復期病院の作業療法士さんでした(本来は、病院のソーシャルワーカーさんに相談するものかもしれませんが、コウジさんのリハビリを担当されていた作業療法士さんが、一番コウジさんの病状をおわかりになると思いましたので)。

小室さんは、家族会に入っていなかったのでしょうか。また小室さんは、病院のソーシャルワーカーさんに相談しなかったのでしょうか。
芸能人は行動が普通の人とは違うと思うので、家族会にも入られていなかったのでしょうね。私の耳にもそういう話は入ってきませんでしたし。

高次脳機能障害に関する本や資料を読まれたり、講演などにも行かれていなかったのかな。本や資料や読まれても、講演には目立つから行けなかったのでしょうね。(『日々コウジ中』をお送りしたらよかったかな。)
芸能人って、こういう場合(身内が病気や障害など問題を抱えられた場合)、必要な情報を得るのにとても不自由で、一般の人に比べてずっと不利なのかもしれないなあ・・・。

小室さんの人となりはよく存じませんが、とても優しくて繊細な方なのかもしれません。御病気もお持ちだとのことですので、弱気になられることも多かったのかもしれません。才能豊かな方でお仕事も沢山されていて、そのストレスだって相当おありだったと思いますし。もしかして芸能人だからこそ、相談するふさわしい人がそばにいなかったのでしょうか。・・・問題となっているそのお相手の女性、やはり私は「ずるい」と思います。

心身ともに弱っている小室さん。KEIKOさんは状況判断が不得手で、子供のように無邪気になった高次脳機能障害者。そこの隙を利用した、自分本位な人だと思います。そこに気づかなかった小室さんは、相当弱っていたのかもしれません。(以上、私の勝手な推測。)

私は週刊誌の記事も読んでいなければ、小室さんの会見も1分ほどのダイジェストを見ただけなので、実際はもっと深い事情があるのかもしれませんが、小室さんとKEIKOさんにとっては、とにかく可哀想な一件に思いました。

小室さん(このブログを読んでいらっしゃるわけないと思いますが)、KEIKOさんはこの先もっともっと良くなって、2人して心から笑える日がきっと来ますよ。まったく同じ元のKEIKOさんに戻らなくても、小室さんが愛されたKEIKOさんの本質は、変わっていないと思いますよ。同じKEIKOさんじゃなくても、いいじゃないですか。私は昔のコウジさんが少し残った新しいコウジさんと、毎日幸せに感謝しながら生きていますよ。