今日は世田谷区民会館の2階にある集会室で、世田谷高次脳機能障害連絡協議会主催「春の音コンサート」がありました。

毎年参加して私の下手なピアノ伴奏で歌を歌っているコウジさんですが、今回は難しい歌を選んでしまい、練習に苦労しました。

平日は会社から帰って夕食をとった後お風呂に入る前に2回、休日も5回は歌ったのですけれど、いやあ、スガシカオの「プログレス」は難しい。(でも、すごくいい曲です。)こんな曲を作って歌えるスガシカオさんて、スゴイ!
そういうわけで、すっかりスガシカオのファンになっている私とコウジさんは、これからしばらくはスガシカオの歌を聞こうと思っていたので、コンサートも終わってほっとした帰宅後すぐDVDを注文しました。届くのが楽しみ!

歌う前のご挨拶の時も話しましたが、この「春の音コンサート」ほど、コウジさんと私が協力してなにか1つのことに取り組み、楽しめることはありません。練習している時も大変だけど笑い通しですし(お互い下手なので)、本番も緊張しながらも、出来はどうあれ達成感を得られ嬉しく、帰宅途中も帰宅してからも「楽しかったねえ!」と余韻に浸っています。

本人に「今日の出来は?」と聞くと、「う~ん、60点。」との返事。「そのマイナス40点は?」と聞くと、「間違えたし、迫力がなかったな。」と。「じゃあ、来年は?」と聞くと、「もっと早くから練習に入る!」と。
ということで、来年も出る気満々ですので、宜しくお願いします。

毎年ながら、色々な方が出演されました。高次脳機能障害の方だけでなく、パーキンソン病の方もいらっしゃいました。皆さん、今日の日を楽しみにしているのです。中でも、高山仁志さんという青年のバイオリン演奏が素晴らしくて、息を飲みました。高山さんは岩手の方で、10歳の時に脳出血から高次脳機能障害になられたものの、5歳から習っていたバイオリンをずっと練習してこられたそうで、「情熱大陸」の演奏には会場から拍手喝采でしたし、コンサート後は感動した沢山の観客から囲まれていました(私もその1人です)。現在世田谷で独り暮らしをされながら、バイオリン演奏やバイオリン制作に励まれているそうです。

どこかでお見かけしたことがある気がしましたが、帰宅してからわかりました。2009年に日本脳外傷友の会から当事者奨励賞を贈られた方で、冊子にお顔写真が掲載されていたのを、覚えていたのです。すっかりハンサムな青年に成長されていた高山さん、来年も出演して下さったらいいなあ、と今から楽しみにしています。

今日歌われたり演奏されたりした当事者の方たちは皆さん主役で、輝いていましたし、楽しそうでした。
このような場は絶対必要ですが、今年はいつも利用している玉川区民会館が建て替え工事中のため、会場探しが大変だったそうでした。会場探しから準備設営、片付けまでスタッフの方々、本当に有難うございました(裏方のスタッフは総勢50名もいらしたそうです)。今年の会場は世田谷区民会館2階の集会室でしたが、フラットな部屋でしたので客席とステージが近く、温かな雰囲気で良かったです。

会場では色々な方にお声かけ頂きましたが、9月に行った金沢講演でお話した当事者ご家族のお友達(都内在住)が、ブログを読んできて下さったのは嬉しかったです。やはりブログを読んで高校時代の友人が、小学生の娘さんを連れて来て下さったのも、感激でした。その娘さんは、会場の後片付けも一所懸命手伝ってくれて、有難うね。コウジさんとおしゃべりしながら、一緒に帰ってきましたが、「ねえねえ、今も泣けるテレビ番組を探しているの?」とか、「泣くとテレビ消されちゃうの?」とか、『日々コウジ中』を何回も読み込んでくれているだけあって、質問攻めになっていたコウジさんは、たじたじでした(でもすごく嬉しそう)。

コンサートの始めと最後には、長谷川幹先生の講演やご挨拶もありました。講演は、当事者の主体性の再構築が重要だというお話で、その点でもこの春の音コンサートは意義深いイベントだと思いました。

帰宅してワッチにコウジさんの歌を録画したものを聞いてもらうと、「うは~、音はずれてるの、やっぱり直らなかった。ワンテンポ遅れてるところも直っていないし。最初に練習し始めた時と変わらない。なんでかね。でも、ま、いいんじゃないの。」という厳しい、けれど多分正直な感想でした(笑)。

いいんです、楽しかったんだから。
やっぱり音楽っていいですね。
来て下さった皆様、有難うございました。