今日は、2月14日の宇都宮講演(家族教室)の話と、3月8日の三池炭鉱の話の続きを書こうと思ったのですが、犬のウメがこの深夜、散歩に行きたがっているため、宇都宮の話だけしか書けなさそうです。

とちぎリハビリテーションセンターは宇都宮にあり、宇都宮は東京から新幹線だと50分という早さ。駅からセンターまでは車で10分~15分でした。

センターは広大な敷地に立つ巨大な建物で、リハビリテーション病院も入っているそうです。
家族教室が行われる建物はどれ?入口はどこ?と巨大な建物をぐるりと回っていくと、やっと見つけました。私とおなじように、「どこだろう?」と目的部門を探し回る親子もいました。 それくらい大きな施設なんです。

家族教室が行われた場所は、窓から日が差し込む明るい部屋で、そこに20人以上の当事者やご家族、10人以上のスタッフの方たちが集まりました。もっと人数が多いところで話すことが多いのですが、このような比較的少人数の会というのは、双方向での話ができること、全員でほかの人の話を聞き、自由に発言し情報交換ができることなど、大変良いものだということを実感しました。
最初に私が1時間20分お話し、そのあとに質疑応答でしたが、どうせならと、1人1人の話を伺う時間となりました。

ところが1人1人のお話がとても濃いものなので(それはそうですよね。その方、そのご家族の人生の話なのですから)、長くなり、途中で話せず帰られてしまわれた方も数名いらっしゃったので、申し訳なかったです。ご家族のお迎え、お仕事などがあって時間が限られていた方から先にお話しして頂けたら良かったです。
なので、帰られた方には、私に質問やお話されたいことがある場合、センターにご連絡頂けるようお願いしておきました。でも今のところご連絡はありませんので、大丈夫だったかのかな。

参加された方というのは、当事者のお子さん、親、夫、妻、姉であり、受障原因は脳卒中、脳外傷、低酸素脳症のほか、病気治療の副作用というものもあり、受障されてからまだ年月の浅い方が多かったです。

私は帰りの電車の時間を決めていませんでしたから、15時半閉会のところ、17時近くまでセンターにいて皆さんとあれこれ話しておりました。家族会の代表の方とも、お話できました。

毎年行われているというこの家族教室は2回シリーズで行われ、第1回が高次脳機能障害についての基礎知識や家族会活動の話を学ぶ回であり、私がお話した第2回がその延長や発展の回なのでしょう。とてもいい企画だと思いました。

しかもとちぎリハさんが作られているパンフレットが、またいいです。3種類ほどあり、「高次脳機能障害の理解のために」「高次脳機能障害を持つ方やその御家族の方へ~知ってほしい制度と社会資源~」「知ってほしい制度と社会資源」です。

特に2番目のパンフレットには、患者が急性期~回復期~社会適応期に移っていくにつれ、生活の場も「入院生活」「家庭生活」「社会・家庭生活」と移ることがわかる図が掲載されていて、わかりやすいです。そこには合わせて、リハビリの内容や福祉サービスや社会保障等がどう変わっていくかも記されており、当事者家族にとって、とてもわかりやすく親切なパンフレットだと思いました。2部もらってきましたので、1部、とある自治体に送ろうと思っています(新しくパンフレットを作ろうとされているので)。

…栃木での話はここで一応区切りとします。また書くかもしれませんが。

と、すみません。ウメが待てないようなので、散歩に行ってきます(涙)。