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五井美沙さん個展



宮城県石巻市に、「アニマルクラブ石巻」さんというNPOがあります。 http://a-c.sub.jp/
飼い主のいない犬猫を保護して里親を探したり、避妊・予防センターを併設して良心的な獣医師の協力のもと、避妊去勢手術を始め、治療全般も引き受けています。

私が「アニマルクラブ石巻」さんを知ったのは、宍戸大裕監督の映画『犬と猫と人間と 2 動物たちの大震災』を見たからです。その映画の中では、「アニマルクラブ石巻」さんのほか、福島の「SORA アニマルシェルター」も取材されていました。 2013年8月4日、私は娘ワッチを連れて、「SORA」さんへ1日ボランティアへ行きました(その様子は、同年8月7日からのブログに書きました)。
「SORA」さんのHPは、http://sora.ne.jp/ です。

「アニマルクラブ石巻」さんへは、2015年9月17日の仙台講演の翌日、石巻まで足を延ばして見学に行きました。(この様子も、2015年11月20日、27日、28日などに書いています。)
あの大震災の日、石巻も津波に襲われました。被害者数3千人を越え、1つの自治体としては最大の被害と言われています。「アニマルクラブ石巻」さんでは、スタッフの女性1人と、犬2匹猫1匹が犠牲になりました。

その女性とは、五井美沙さんといい、本来の自分の仕事が引けてから週3回、2~3時間ずつ「アニマルクラブ石巻」さんでボランテイアとして働かれていました。美沙さんは実は絵が大変上手で、いつかは東京へ出て絵画やデザインの勉強をしたい、という夢をお持ちだった29歳でした。

地震が起きた時、美沙さんは会社を飛び出し「アニマルクラブ石巻」へ犬猫を助けに向かったそうです。けれどこれは推測だそうですが、あまりにも表の様子がひどかったので、寝たきりの祖母と足が不自由な母親が心配になり、沿岸地域にある自宅へ向かったのだろうとのこと。 3人は家ごと流され、美沙さんは49日目に、自宅から離れた浜辺に打ち寄せられて見つかったそうです。

奇しくもその日、「アニマルクラブ石巻」の阿部代表は、美沙さんの沢山ある絵を多賀城市に運んでいました。数日後にそこで美沙さんの個展を開こうと思っていたのです。そのおかげで、美沙さんの絵は津波に流されることなく残りました。

阿部さんは、フジコ・ヘミングさんの助けを借りて、美沙さんの画集を作りました。
それが今日の写真の1枚目の左側です。右側は、阿部さんのご著書『動物たちの3・11』です。

そしてこのたび、美沙さんの個展が世田谷でも催されることになりましたので、そのお知らせです(写真2枚目)。 個展開催は、コルゲンコーワのケロちゃんの作者である、久世アキコさんのご尽力によるそうです。久世さんも、「アニマルクラブ石巻」にいた猫の、里親さんなのだそうです。

【五井美沙作品展&アニマルクラブ石巻の仲間たち】
日時 : 2018年8月3日(金)~19日(日)12~19時。 ただし、月・木は休み。最終日は17時まで。
場所 : ギャラリー来舎(きや)「梅猫庵」 世田谷区梅丘1-44-10
      小田急線「梅ヶ丘駅」から徒歩2分、世田谷線「山下駅」から徒歩7分。

画集を何度も見ているうちに、美沙さんがまだ生きていらして、しかも私の友人のような気がしてきます。そんな、動物たちへ向ける温かなまなざしとお人柄が感じられる絵なのです。

美沙さんは、きっとこれからも、残された数々の絵を通して、私達に語りかけてくれるのでしょう。
ぜひ足を運んで下さるよう、お願いします。

また近くなりましたら、ここで改めてお知らせします。