言わずと知れた孔子の 『論語』。

子曰わく、吾、十有五にして学に志し、三十にして立つ。 四十にして惑わず。 五十にして天命を知る。 六十にして耳順う。 七十にして心の欲する所に従って矩 (のり) をこえず。

 

孔子さまが言った、「わたしは十五歳で学問に志し、三十歳でこれが自分の学問だというものができた。 四十歳で判断に迷いが生じなくなった。 五十歳で天がわたしに与えた使命がわかった。 六十歳で人の言葉が耳に逆らわず素直に聞けるようになった。 七十歳で自分の思うとおりに行動しても行きすぎることがなくなった」 ( 『中野孝次の論語』 より)

 

中野さんは、「これを人生の各年齢における心の修養の達成すべき段階を示すものとする意見にだけは、わたしは断じて賛成できない。 これは孔子が、多難なりしわが生涯を七十過ぎた晩年に顧みての感慨ととるのが、自然だと思う。」 と前述の著書の中で述べられています。

 

私は今日、五十歳になりました。

といっても格段昨日までの自分と、どこか変わったようには思いませんが。  ただ、人生後半戦、これから自分が死ぬまでの生き方を、より真剣に考えるようにはなってきました。

 

天命をこの世における自分の使命、と考えるなら、私の今のこうした高次脳機能障害への理解と支援を求める活動が天命でしょうか。

 

いえ、実は私は高次脳機能障害に限った話ではなく、障害や病気、貧しさその他の弱さを抱えた人たちが、安心して暮らせる温かい思いやりの溢れた、助け合いの世の中になるために自分ができることはなにか。 そこを最近といいますか、五十歳になった今考えています。

 

というのは、今の日本がそういう社会ではないと思うからです。  この点については、今までのブログでも、これからのブログでも書いていきます。

 

今日は急に私の実家に行くことになり、第3京浜を飛ばしました。 花見客で道路は混んでいて、いつもの倍かかりました。

 

3ヶ月ぶりに会ったパーキンソン病の父は、随分姿勢が悪くなり背中を丸めており、部屋の中を移動するのにも摺り足ですごく時間がかかっていました。  買った杖をついてもらうと、少しは楽そうでしたが、あまりの急な変化に唖然。

誰かに押されたら、すぐ倒れてしまいそうな危うさです。

 

腰の痛みがひどいらしく、先日検査した結果が来週出るそうなので、私も一緒に病院へ行って医師の話を聞いてこなくちゃ。

 

父は、私がしゃべると自分と医師の話す時間がなくなるから来ないでくれ、と何回も言うので、「私は何も話さないで後ろで聞いてるだけにするから。」と言いましたが、嫌そうな顔をしていました。

 

私はそんなにおしゃべりなのかしら。 これからはTPOを考えて話すように気をつけよう、と父に言われて自戒しました (今頃?)。

 

コウジさんが食器洗いやマッサージなど、一所懸命私のために動いてくれています。 嬉しいな。 有り難い。 (ワッチはゴロゴロしています。4日前に親知らずを抜いてから余り食べられずイマイチ元気なし。 今日も消毒に行きました。)

 

あ〜あ、でも五十歳か。 信じられない。 まだ十八歳くらいの感じです。 (若すぎる?) 誕生日に桜が満開だったなんて、記憶にありませんが、コウジさんは「満開の桜は、ママちゃんの誕生日プレゼントだったんだね!」 と優しいことを言ってくれるので、私も気をよくしています。

 

※かねてからの懸案だった 「リアルコウジ村」 設立についてのお知らせ

 

 ~ このブログや本 『日々コウジ中』 『続・日々コウジ中』 を通して繋がりができた方がたとの家族会  「リアルコウジ村 (仮称) 」 の設立日を、一応今日3月23日とします。  とはいいましても、まだ何も具体的には決まっておらず、活動内容はこれから順次決めていきますし、「リアル」 ということで実際に集まることになると思います。 けれど遠方や用事、状況により集まれない人も勿論いらっしゃることは想定し、そういう方へのフォローも考えていきます。 集まる人数によっては、相応の場所の確保の問題もあります。 とりあえずは、お金をかけない市川さんの 「こちら未来の会!」 のような形を想定しています。  とりあえずの活動は、これまでにも何度か打ち合わせ、雑談で集まってきた数人の東京近郊の妻たちで始めさせて下さい。 ということで最初は 「妻の会」  という形になります。 「私も是非」、という方や、「JTBIAメールつうしんNO14」 からここにアクセスされてきて参加を希望される方は、コメント欄にその旨を連絡下さい。 (私しか読みません。)  すみません、先に設立だけ急ぎ、内容はこれからになりますが、ゆっくり大きく育てていきたく思っていますので、宜しく御願いします。 近いうちにこのブログでまた触れます。 ~