時間にも心にも身体にも、余裕のない日が続いています。

特につらいのは、夜寝られないこと。

 

夜は2時間おき (ひどいと1時間おき) にはトイレに起きる父の介助のため、続けて2時間寝られたならラッキーな方です。 合計でも1日2、3時間しか寝られていません。

父がこの家に来てから20日、私はベッドで寝られず、父のそばでソファで寝ています。 それも、ぐっすり寝られない原因です。

 

父はトイレへは歩行器でどうにか行くので、その気配で私は起きます。

用足しが終わった父に紙パンツとパジャマのズボンをきちんとはかせ (いつも半分までしかはけていませんので)、場合によっては新しい紙パンツや尿取りパッドを取り替えたり体を拭いたりします。

 

そのあと、歩行器につかまりながら足ひとつなかなか床から持ち上がらない父に、「足あげて!」 と苛立ちながら紙パンツやズボンをはかせます。

 

歩行器でベッドまで連れて行き、重い人形のような父の体をやっとこさベッドに座らせ、両足を持ち上げてベッドに横たえます。

すべてが腰にくる作業で、きついですねえ。

 

父を寝かせたあと、そばのソファにやれやれ、と私も横になって5分もすると、寝息を立て始めていたはずの父がまたもぞもぞ起き出すことも。

 

「どうしたの?」 と聞きにいくと、「トイレに行こうと思ってね。」 と答えます。

「だって、今行ったばかりだよ?」 と言うと、「え、そうかい? じゃ、出ないね。」 と答える父を、またスローモーションのようなゆっくりした動きで、ベッドに横たえます (とにかく体が固縮してしまっていて動かないのです)。

 

こんな調子で一晩中父を見守っているので、絶望的な気分に陥りますが、もう最近は眠ることを諦めた出しました。

 

眠らなくてもいい、と開き直ったら気が楽になり、5分でも深く眠れたら大丈夫な気になってきました。

 

ところが昨日初めて、日中に寝込んでしまいました。

母の転院に関わる書類を記入していたら急に頭が重く働かなくなり、父のそばでは落ち着かないので、用事があるふりして1階のワッチの部屋に行き、ワッチのベッドの上に倒れ込んで前後不覚になったのです。

 

ハッと目が覚めると、40分ほど経過していたので、(父は大丈夫だろうか?) と慌てて2階へ行くと、父はトイレにいたので安心しました。

 

私がしばらくの間いなかったことも気づいているのかいないのかわからなかったけど、おかげでスッキリした頭で父の昼食の用意にとりかかることができました。

 

あとは洗顔や歯磨き、入れ歯の手入れなども介助は大変ですね。

体を拭いたり、頭をドライシャンプーで洗ったり。

巻き爪の爪を切ったり、鼻毛や耳の手入れやひげ剃りをしたり。

 

食事介助に毎回1時間かかるのも、つらいなあ。

小さく切って口に運んであげないと、自分ではすぐ疲れて食べなくなるのです。

けれど、うちに来てから父の体重が4、5キロ増えたのが嬉しいです。

 

でも食事介助の3時間もあれば、私は買い物やウメの散歩、ちょっとした用事や仕事もできるので、なんとかヘルパーさんを入れたいと思っています。

まだ時間に余裕なくて、何も調べていませんが。  父は要介護3なので、もっとサービスを利用できるはずなんですが、何が必要だということすら、余裕がなくて考えられていない状況です。

 

とにかく母が明日 (もう今日) 転院になったので、それがまた大変。

 

転院には私が行かなくてはならないから、留守中父を見てもらうために、またまた深谷から義母に来てもらうことに。 義母にも申し訳ない。

 

その母ですが、入院中の間に妄想や作り話が目立ったのが心配。

私も20日のうち3日しか行けなかったし、個室で刺激もなく、頭が混乱している模様。

 

そのためにも早く母をリハビリ病院に移し、そして家に戻そうと思っています。

 

とはいっても、コウジさんやワッチ、ウメやハルちゃんの世話をしている私は、実家で母の世話ができないので、ヘルパーさんか家政婦さんを雇うことになるかもしれません。 ほかの道も考えていますが、とにかく母1人では心配です。

 

あさっては講演のため大分に前日から入りますが (義母とコウジさんに父をお願いし)、こんなバタバタで講演会へ出かけるなんて初めてです。

でも、3週間ぶりにやっとベッドでゆっくり眠れることが、ものすごく有り難いです。

 

勿論、大分で新しく繋がりができることが、一番嬉しいです。