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一昨日のヒューマンチェーン、行ってきました。

 

13時を少し過ぎて国会議事堂駅で降りると、駅構内はすでに赤いものを身につけた女性で溢れかえっていました。

私も、派手な真っ赤なマフラーを買ってまいていきました。

赤は安倍政権に対する 「レッドカード」 の赤を意味します。

 

何も考えず人の流れに乗って議員会館方面へ歩いていき、議事堂のちょうど裏くらいで鎖になろうと立ち止まると、スピーカーから音楽評論家の湯川れい子さんの声が流れてくるのに気がつきました。

 

聞いていますと、湯川さんのお兄さんは戦争に行って亡くなったそうです。

当たり前なんですが、高名な方の親兄弟も実際戦死されたのだなあ、と思いながら、湯川さんはどこで話されているのだろう? と議事堂正面まで歩いてきました。

 

そこにスピーチされる方々がいて順に話されていたので、実際の表情を拝見しながら聞くことにしました。

 

そのうち私が大好きな落合恵子さんも駆けつけられたので、少しお話して握手して頂きました。 (えへへ、嬉しい!)  輝く笑顔がとても素敵な方です。

 

「誰も犠牲にしな〜い! 誰も犠牲にならな〜い!」 と力強く、けれどにこやかに話される落合さんに、集まった方々は、拍手喝采でした。

 

ヒューマンチェーンは4回繋がり、その都度1人の若くきれいな女性がコールの音頭をとってくれました。

 

(どなただろう?)、と帰ってから調べましたら、菱山南帆子さんという方でした。 かっこよかったですよ〜。 有り難うございました。

 

1つ1つのコールを書きとめましたので、ご紹介します。

 

「安倍政権にレッドカードを突きつけます!」

「女たちは集団的自衛権を認めません!」

「女たちは人を殺し合うのは嫌です!」 (私の前に立っていた女性は、隣の男性に 「男たちも認めないわよね?」 「男たちも嫌よね?」 といちいち話かけていましたし、別の男性は、自ら 「男たちも嫌で〜す!」 と叫んでいました。)

 

「よその国の戦いに加わりません!」

「誰1人戦争には行かせません!」

「差別をなくし自由を守り育てます!」

「この国の主権者は私たちです!」

 

そのあとはショートコールになりました。

 

「集団的自衛権に反対!」

「戦争する国絶対反対!」

「特定秘密保護法反対!」

「日米ガイドライン改定に反対!」

「憲法破壊絶対反対!」

「改憲やめろ!」

「命を守ろう!」

「戦争反対!」

「平和が一番!」

「女性の人権平和で実現!」

「レッドカード、レッドカード、安倍政権!」

 

(メモした私の字が余りにも汚くて、判読不能の一言があり。)

 

講談師の神田香織さんのお話も楽しかったし、神田さんの締めの言葉は、印象的でした。

「失望しても絶望しない」 「微力でも無力ではない 」「呆れ果てても諦めない」

 

東京新聞コラムでおなじみの雨宮処凛さんや、宮子あずささんなど、私が好きな人が次々登壇されるので興奮しました。

 

こんなに沢山 (7千人以上だったそう) の私と同じ考え方や感じ方の人たちの中に立っていると、居心地の良さを感じました。

 

ここに集まらない人は、関心のない人か、来たくても来られない忙しい人か、仕事がある人か、遠方の人か、病気の人か、体が動かない人か、はたまた・・・?

 

でも一度来てみると、熱気で自分も元気になるし、仲間がこんなにいる、と嬉しく楽しいものですよ (勿論同じ考え方の場合)。

 

それに、このまま私たちが黙って何も行動を起こさなければ、本当に日本は戦時に戻ってしまう。 今までの首相は、国民をこんな危険にさらすことはなかったのに、今の首相は一体どうしちゃったのだろう?

 

仮に戦時に戻ったとしても、「あの時自分は行動を起こさず傍観していたのだ。」、という悔いだけは持ちたくないから行動する。

 

でも、今戦争になったら、先の大戦の時より一層武器は破壊力が強まっているから、人間どころか地球の生命が全滅してしまう。

 

何も知らずに草を食み、獲物を襲って生きながらえている、沢山のいとおしい生き物たちの尊い命を、愚かな人間が奪う権利はどこにもない。

滅びるなら人間だけ滅びれば良い。 どなたかが書いていらしたが、「人間こそが絶滅危惧種だ」、との言葉、その通りだ。

 

けれどそうは言っても、今の子どもたち、そしてこれから生まれてくる子どもたちが、今のおとなたちの犠牲になっていいいわけはない。

今生きている日本のおとなたちが、動かなくてはいけないのだ。

皆さんも、傍観していてはいけないのです。

 

高次脳機能障害講演やセミナーなども同じで、(何か面白そうだな。) と周りに思ってもらうことによって、無関心派をこちらに引っ張り込まなくては、活動や理解や支援は広がっていきません。

 

2時間大声を出して拳を振り上げ (時々心の中で、センター試験中のワッチにも 「頑張れ〜!」 と声援を送りながら)、さっぱりした軽い気持ちで帰りました。

 

けれどそのあとすぐ読んだ東京新聞夕刊で、作家の高村薫さんの言葉にまた暗澹たる心に。

 

高村さんは、

「大変なこともあったけれど、私たちは実に恵まれた七十年間を過ごさせてもらった。 こんなに恵まれた七十年というのは、世界を見てもなかったのではないでしょうか。 戦争もなく、誰ひとり殺していないし、死なせてもいない。 でもその幸せも、もう終わり」

 

「歴史には曲がり角がありますが、今私たちは、それをはっきりと曲がった。 その先にあるものが何か、誰にも分からない。 もうすぐ自衛隊法が変えられて、一年もたてば自衛隊が鉄砲を撃ちに海外に行ってますよ。 戦後初の戦死者が出るかもしれない。 また “英霊” になるんですよね。 再来年ぐらいには、憲法の改定もあるのかな」  と述べられています。

 

なんとかして、憲法9条を守り、戦争しない日本にし続けなくては。

 

これからの子ども (ワッチも含めた) の未来のためにも。