今、私がしなくてはならないこと。

1. ワッチが入学式に着るスーツを買いに行くこと

2. 父の症状が悪化していないか老健に見に行き、悪化しているようなら薬の相談を老健にすること

3. 老健から父を外出させ、老健では食べられないものを父に食べさせること (父はラーメンと大判焼きとお寿司を食べたり、お酒を飲んだりしたいそう)

4. そして今月中に自分の健診を受けること。

 

で、今日はその4の半分を済ませました。 特定健診と乳ガン健診です。 来週は子宮ガン健診だ。

 

健診 (特に子宮ガンと乳ガン健診) は、ずっと受けています。

コウジさん、私の両親や姑より先には死ねないですから。

 

この4人を見送れたら、あとはどこへ行こうが私の勝手ですよね。

ワッチはもう大学生になるから、これからはなんとか1人でもやっていけるかな? (不安はあるけど・・・。)

 

私が死んだらワッチが受取人の保険も、コウジさんが倒れてから10年かけてきましたが、今年で切れます。 もうかけなくていいね。

 

世話する家族がいなくなったら (←不謹慎ですが)、私は静かに、どこか地方に住んでみたい。

でもその頃にはきっと私の体もガタがきていて、やはりゴミゴミした空気の悪い、でも便利な都会のマンションで病院通いしているのでしょうか・・・ あるいは不測の病気や事故でそんなに長生きしないかもしれませんが、それはそれで仕方なく。

 

なんて考えたら、悲しくなってきましたよ。

まずい、私も老後の設計をしておかないと。

 

高次脳機能障害活動 、犬猫殺処分をやめさせる活動、脱原発活動、その他正義に基づいた活動なら何でもしたいですが、単純な個人的願望としては・・・

 

ダイビングがしたかった、一度くらい。

きれいな海に潜って、きれいな魚を追いかけてみたかった (サメに追いかけられたりして)。

 

運動能力低下した今潜ったら、溺れ死ぬこと間違いなし (笑) なので、ああ、残念。 若い時にしておきたかった。

 

海外旅行はそんなに興味ないけれど (元々出不精で家の中が一番好き)、ダリ、ガウディやミロを生んだスペインのカタルーニャ地方へ行って、同じ空気を吸ったり、サグラダファミリア教会をこの目で見てみたいなあ。 それができたらもう満足です。

 

皆さんは、自分の老後はどう考えられていますか?

体が動くうちに、できることをしておかないと。

 

パーキンソン病の父いわく、 「パーキンソン病は足が弱るのだとわかっていたけど、歩けないと自分ではどこへも行けないんだよね。」

 

・・・ そうなんだね。 それなら私が父を車椅子に乗せて、父が行きたいところに連れて行こう。

そして私も、行きたいところへは体が動くうちに行っておけたらいいな。 皆さんも。

 

ところで一昨日は、小田和正さんのコンサートへ行ってきました。

67歳という年を感じさせない、最初から最後まで最高の歌声でした。 あっぱれ!

 

(勿論こういう時でも、父に万一のことがあったら駆けつけられるよう、心も体もスタンバイしています。)

 

小田さんは走ったり飛び跳ねたりしながら、息を乱さず3時間、約30曲を歌いきりました。 びっくりです。 余程体を鍛えられているのでしょう。

 

小田さん、は努力の人です。

こんなに大勢の人たちが、小田さんの歌を聞いて幸せになっています。

そういう人たち (私やコウジさんを含め) のために、頑張ってくださっているんだなあ、とただただ有り難くて。

 

隣の席のコウジさんは時々泣きながら聞いていましたが、私も感動しました。 歌声や、歌詞や、小田さんの人柄や、演奏される人たちや、ライトや、スクリーンに映し出される観客の幸せそうな姿や、色々なことに。

 

コウジさんは、小田さんがピアノをちょっと間違えて、「間違えちゃった!」 と照れてピースをした時には、「ご愛嬌ご愛嬌!」 と叫んだり、「有り難う!」 と叫ぶ小田さんに、負けじと大声で 「有り難う!」 と返したり、私をヒヤヒヤさせたのも相変わらずですが。

 

「またいい歌を作って帰ってきます。」 「・・・なんて、いい歌作れるのかな?」 「『小田日和』 (小田さんの最新アルバム) ができた時もびっくりだったけど。」 なんて、照れながら話される小田さん。

 

私より15歳も上の小田さんのパワフルな姿に、私やコウジさんもまだまだ頑張れる、という気になれます。

 

そういえば、亡くなられた絵本作家の佐野洋子さんに、『だってだってのおばあさん』 (フレーベル館) という、私が大好きな作品があります。

 

おばあさんは98歳で、元気な猫と暮らしています。

いつも口癖は、「だって わたしは 98だもの」。

 

ある日おばあさんは99歳になりましたが、誕生日を祝うケーキに必要なろうそくが、5本しかありませんでした。

 

するとおばあさんは、「だって わたしは 5さいだもの ・・・、 あら そうね! 5さいだから、さかなつりに いくわ」 と言って猫についてさかなつりに行ったり、「5さいだから」 と川を飛び越したり、すっかり若返ります。

 

そしてさかなつりの帰り道に、「ねえ、わたし どうして まえから 5さいに ならなかったのかしら。 らいねんの おたんじょうびにも ろうそく 5ほん かってきておくれ」 と猫に頼むのでした。

 

考えさせられる絵本です。

要は、気持ちの持ち方なんだと教えてくれます。

 

最後に余談を。

 

小田さんのコンサートに行く前に、武蔵小杉に新しくできた商業施設 「グランツリー」 で腹ごしらえをしていきました。

 

横浜育ちの私は、横浜に本店がある 「ハングリータイガー」 というハンバーグのレストランがお気に入りですが、家から近い武蔵小杉店ができたので嬉しい。

 

そこでコウジさんと 「おいしいね。」 と食べていた時、ふと気づくと、うわの空の顔をしたコウジさん。

 

急に、「あ、そうか!」 と喜ぶので何かと思ったら、(なんで自分は今、ここにいるんだろう? 今日はここにハンバーグを食べるだけに来たんだっけな。 このあと、夜ご飯の買い物して帰るんだっけな。) と考え込んでいたのだそう。

 

その時急に、小田さんのコンサートのことを思い出して、「なあんだ、これからが本番じゃん!」 と嬉しくなったのだそう。

 

こういう時は、(いいなあ、高次脳。 すぐ忘れるから、何度も初心で喜べて。) と少し羨ましくなりましたよ。

 

それに、自力で思いだせて、進歩進歩!

 

ではまた。