坂本弁護士一家殺人事件、,松本・地下鉄サリン事件、目黒公証役場の仮谷さん殺害事件などにかかわったオウム真理教の7人の死刑囚に対する死刑が、さきほど執行されたというニュースに、驚きました。このタイミングはまさか文科省と東京医科大学の癒着が明らかとなった事件から国民の意識をそらそうというものではないのかもしれないけれど、気味の悪い事件でした。相応の教育を受けた信者が殺人鬼と化したのに、どんな背景や心理があったのか、理解するのは簡単ではありません。死んでしまったので、もう何も聞けません。 でもそういう事件が起きたということは事実なので、事件の根本的な解明がない限り、今後も類似の事件は起きる可能性はあります。この事件はまだ終わっていません。

小室哲哉さんのことが、週刊誌に掲載されているのを知り、年に2、3冊しか買わない週刊誌を昨日買いに行きました。2011年にコウジさんと同じくも膜下出血から高次脳機能障害を負われた奥さんのKEIKOさんの家族からの、初めての言葉が収められているというので、関心があったのです。

私は小室さんもKEIKOさんも、あまり知らなかった(名前は知っているけれど、その音楽にはあまり興味がなかった)のですが、KEIKOさんが高次脳機能障害者となったので、やはりKEIKOさんの味方というか、身内というか、そんな気持ちになっていました。

1月の小室さんの会見をテレビで見て、色々な人は同情されていましたけれど、実は私には違和感がありました。介護は大変だけれど、そこでほかの女性A子さんにうつつを抜かすという不誠実さに、どうしても共感できなかったのです。それとこれは別だろう、と。

コウジさんと同じくも膜下出血からの高次脳機能障害ゆえ(原因により、症状は色々です)、反論も疑うこともされないであろうKEIKOさんが不憫だったのと、その浮気相手(でしょう)の看護師の女性A子さんへの不快感がまさりました。 

私だったら、弱っている(であろう)小室さんに、抜け駆けして近づかないし、そんなことは人間として失格だと考えるからです。でもそういうA子さんも、そういうA子さんに迎合する小室さんも、結局は同じ穴のむじなだと思い、小室さんとA子さんには興味がなくなっていました。ただKEIKOさんのことだけは、気になっていました。障害に負けず幸せになってほしい、と思っていました。

今回の週刊誌を読んで驚いたのは、近くで見てきた人たちやKEIKOさんの家族の話では、小室さんはこれまで介護らしい介護はしてきていなかったし、1月の会見以来、KEIKOさんと一度も会っていないということでした。また、小室さんはKEIKOさんと暮らしていたマンションから5月に新居へ移っていて、そこにA子さんが頻繁に通っているということでした。

びっくりしました。だってあの会見では、小室さんはこれからはKEIKOさんの大分の実家でKEIKOさんと一緒に暮らして介護していく、という話だったじゃないですか。なのに完全別居状態とは? 全然話が違います。そして、(ああ、やっぱり・・・。)と思いました。

大体あの会見も、おかしいと思っていたんです。高次脳機能障害は、段々良くなっていく障害なのに、KEIKOさんの状態が「コミュニケーションが日に日にできなくなってきている」と、どんどん悪くなっているように言っていましたので、「それは違うでしょ。」と反論したかったです。「高次脳機能障害への間違った認識を、会見を見聞きした人に植え付けてしまうでしょ。」、と。

実際KEIKOさんは今も歌が好きで、カラオケにも行かれるし、元気に買い物や体操教室にも行かれているそうです。ただ、中身はコウジさんのようにピュア(純粋)になっているので、人(小室さん)を疑うこともなく、ニコニコ過ごされているのでしょう。そんなKEIKOさんから反論されることがないのをわかっていて、小室さんは自分に都合がいいような弁解をされたのかもしれません。だとすると、小室さんも高次脳機能障害とはこういうものだ、と実はわかっていらっしゃるとも言えます。こんなネガティブな週刊誌沙汰にならなければ、高次脳機能障害界にとっては、貴重で強力な、有難い発信源になってもらえたかもしれないので、とても惜しく思います。

もしもっと理想的なことを言わせてもらうなら、KEIKOさんに、「高次脳機能障害を抱えた歌手」としての新たな道も、小室さんほどの方なら用意できたと思うんです。週刊誌の記事が正しいなら、「十八番は『天城越え』や美空ひばりさんの歌。そしてやっぱりglobe(KEIKOさんがヴォーカルだったバンド)の曲。『DEPARTURES』や『FACE』などヒット曲を立て続けに歌うし、ひとり二役でマーク・パンサーのラップも自分でやるんですよ。」とのことなので、十分またご活躍できたと思うんです。いえまだご活躍できると思うんです。

なにしろ、高次脳機能障害に効果があると言われる療法には、「音楽療法」「音楽運動療法」がありますので、KEIKOさんやご自分のことを真剣に考えられるなら、その道は絶対取られるべきだったという気がします。
そうしたら、どんなに同じ高次脳機能障害者や家族は、力づけられ喜んだことでしょう。

一方、今回のように、KEIKOさんのご家族から反論が出てしまうことについては、予測していなかったのでしょうか。小室さんが考えが浅いのか、油断していたのか、考えられないほど弱ってらっしゃるのか、小室さんのことを知らないので、私にはわかりません。でも小室さんとKEIKOさんの家族の意見の乖離は、この障害をしらない人たちにとっては、高次脳機能障害というものへの関心と理解を深めてくれるものかもしれません。

KEIKOさんが病気にならなければ、もしかしたら夫婦仲良く暮らしていたのかもしれません。そう考えると、病気になったのは残念ですが、病気になったことで、本当の人となり、夫婦関係が露呈したのかもしれません。そう考えると、傷が深まっていくより、良かったのかもしれません。

しらない、しらない、で話を続けてきましたが、ただ私は高次脳機能障害のKEIKOさんや、そばで全面的にサポートされていらっしゃるKEIKOさんの実家のご家族が、幸せになってほしいと思っています。

ルルを飲んだり、のど飴を舐めたり、しょうがとゆずの飲料を飲んだりして、のどの痛みはほとんどなくなりましたので、あとは鼻水だけです。

今朝コウジさんを車で駅まで送った時は、滝のような大雨でした。 コウジさんが車を降りた後、すぐだからと傘をささずに改札まで小走りに向かっていましたが、その少しの距離でもかなり濡れたのが車の中からわかり、可哀想でした。風邪ひかなければ、いいけれど。 はい、相変わらず過保護な私です(笑)。

また、朝慌てていて、大学へ行くワッチが「普通の傘よりビニル傘がいい。」、と言うので、そばにあったコウジさんの名前入りビニル傘を間違えて持たせてしまいました。
これは、ほかの人の上等のビニル傘を持って帰らないように、私が名前を柄に貼りつけたものです。

登校途中のワッチに、「名前は、はがしていいよ。」と連絡すると、「ま、いいよ。」という返事が。

いつも父親であるコウジさんに、あれこれ注意したり怒ったりしているワッチですが、父親に対して寛容になってきた面にも、私は気づくことが増えてきました。 元々優しいワッチなのは、わかっています。
けれどコウジさんの障害や、こういう家族である日常を受け入れ、ともに前へしっかり進んでくれているワッチを、嬉しく頼もしく感じるこの頃です。