私はこの高次脳機能障害を乗り越える鍵は、時の経過と仲間と笑い(ユーモア)だと、常々申しています。
けれどそこに、もしかしたらこれも結構大事なのではないか?と思えるものが出てきました。
それは、「お節介」「お世話好き」 です。

それらは時にはうっとうしく思われるものかもしれませんが、実はこの障害や、これからの少子高齢化時代を迎える日本に、とても大事な美徳!である気がするのです。1人暮らしの高齢者が、亡くなっても数か月見つからなかった、なんてことはなくなるでしょう。

自分の家族や自分が高次脳機能障害になった時、最初は不安で心が押しつぶされそうになり、五里霧中、わらにもすがりたい毎日ですが、そんな時に手を差し伸べてもらえると、とても助かります。そして自分がそのうち落ち着いてきたら、今度は自分がそういう人に手を差し伸べてあげると、支え支えられ、助け助けられの関係がずっと続いていくのです。

「お節介」や「お世話好き」の底にあるものは、その状況についてさらなる情報やアクションを得よう、与えようという心の動きであり、パワーです。
その「お節介」や「お世話好き」が、時として相手を傷つけたり、自分にとっても災いになったりするリスクもあるのですが、それでもやはり私はこの「お節介」や「お世話好き」は実践していく価値があるものだと考えます。

これは何も裏付けがあるものではないのですけど、今までの自分の経験を顧みて、「お節介」「お世話好き」でいることはマイナスのことも多かったけれど、それ以上にプラスのことの方がずっと多かったから、皆さんにもお勧めするのです。今まで面倒臭がりだった方も、今から「お節介」「お世話好き」になりましょう。皆が「お節介」で「お世話好き」なら、きっと世界はもっと温かいものになるはず。

最近の私の「お節介」「お世話好き」行動から、いくつかご紹介しましょう。色々ありますよ~(笑)。

①先週だったか、ウメと散歩を始めたら、雨が降ってきました。傘を持っていたのでそのまま散歩を続けましたが(ウメは濡れちゃいますが、毛皮の脂が、結構雨をはじきます)、洗濯を干しっぱなしにしているお宅がありました。雨脚が強くなってきたので、せっかくそこまで乾いている洗濯物が台無しになってしまうと思い、思い切ってそのお宅の呼び鈴を押しました。

「はい?」と幾分緊張気味の声で出た家人に、「雨が降ってきましたよ。洗濯物、取り込んだ方がいいですよ。」と言いました。
「あ!有難うございます!」という明るい声が聞こえたので安心し、ウメと歩き始めました。少し歩いて振り返ってみると、ベランダに出て洗濯物を取り込む男性が、こちらに向かって笑顔で「有難うございます!」と叫んでくれたので、私も笑顔で会釈しました。

ヨカッタヨカッタ、と歩いて行くと、また洗濯物を干したままのお宅が・・・

そのお宅は2階に呼び鈴があるので、仕方なくウメをそのお宅のアプローチの柱に適当に結びつけ、階段を上がって呼び鈴を押しました。そこまでしなくても・・・と思ったのですが、やはり「お節介」が勝ってしまったのです。
「はい?」と警戒したような声で出た家人に、同じように「雨が降ってきましたよ。洗濯物取り込んだ方がいいですよ。通りかかったので。」と言いますと、「有難うございます!」と、さっきの声とは全く違う明るい声になったので、喜んでくれたのがわかりました。
遠く過ぎてから振り返りますと、もう取り込んであったので、ほっとしました。そして、私も嬉しくなりました。

②やはりウメと散歩で、大きな広場に来た時のこと、入口のあたりで、浴衣を着た若い女性が、同じように浴衣を着せた飼い犬を連れて、何やらカメラをいじっていました。
(物好きな人だな。)と一旦通り過ぎましたが、彼女にはほかに連れがいず、1人で犬を写したり、自撮りしようと奮闘している様子が気になってしまい、つい「お節介虫」が頭をもたげました。

彼女のそばに戻ると、「今日、お祭りがあるんですか?」と、まず、気になったことから声をかけました。

その女性はハッと振り返ると、「いえ、ないです。ただ、写真を撮ろうと思って・・・」と恥ずかしそうに笑いました。
そこで、「写真、撮ってあげましょうか?」と言いますと、「えっ・・・ いいんですか?」とおずおずとカメラを差し出します。そして操作を教えてくれたので、私はウメのリードを持ったまま、「はい、チーズ!」「はい、もう1枚!」と、10枚くらい撮り、「撮れているか確認してください。」とカメラを返しました。 女性は写真を確認すると、「あ、ちゃんと写ってます!有難うございました!」と喜んでくれました。

「お連れがいればいいのに、1人なんですか?」と聞くと、「ええ、1人で頑張ろうと思って。」と笑います。気づくと、とてもおきれいな女性なので、もしかしてモデルさんとか芸能人かな、と思いました。
「また撮って欲しかったら言ってくださいね。まだこのへんを散歩していますから。」と言い残して歩き始めましたが、写真好きな私なので、また踵をかえすと、「ねえ、座ってアップで撮りませんか?」と言いました。

女性は、「え・・・じゃあ、お願いします。」とまたカメラを私に渡すと、すぐそこにあったベンチに犬を抱っこして座りました。

そこで私は、ウメを電柱にくくりつけると、その女性と犬の写真を沢山撮ってあげました。犬がこっちを向いてベロを出して笑顔のようなショット、女性の顔を舐めているショットなど、我ながらいいショットを沢山撮れたので、嬉しくなりました。そしてもうこれだけ撮れたら十分だと思い,、カメラを女性に返しました。そしてそのへんを散歩したあと、まだそこにいる女性に「じゃあ帰りますよ。」と声を掛けて帰ってきました。女性がとても喜んでくれたので、(ああ、いいことをした!)、と大満足でした。

③もう終わりましたが、梅ヶ丘で開催された五井美沙さんの展覧会のことを、新聞やテレビで宣伝してもらいたいと思い、朝日新聞、東京新聞、NHKにもメールでお知らせしました。一所懸命要望を書いたのですが、取材はなかったようで残念。ちょうど原爆の日、終戦記念日などと重なったので、記者は忙しかったのだと思います。でもやるだけやったので、満足しました。

④お世話になっている木谷正道さんの亡きお母様は、木谷美春さんといいます。
故木谷實九段と木谷道場で70人ものお弟子さんたちのお世話をされた、非常に聡明で非常に美しい女性です。(美春さんのご著書、『木谷道場と70人の子どもたち』をお読み下さい。もう絶版になっていますが。)

知れば知るほど、美春さんの素晴らしさに腰を抜かした私は、(これは是非、NHKの朝の連続ドラマ小説化して欲しい!)と思い、熱心な要望書を書いてNHKに送りました。
NHKからは、要望書というのは受け付けていないけれど、担当部署に手紙を回して下さるというお返事がありました。いつか実現するといいなあ、と思っています。

そんな感じで、いつも「やらなくてもいいのかもしれないけれど、やった方がいいかもしれない」ことに首を突っ込んでいる私です。

昨日は1週間に1回の、プラナリアの餌やりと水替えでした。 時間は取られますが、解凍赤虫を食べてプクプク太ったプラナリアたちを見ると嬉しく、心も落ち着き、きれいになった水の中で伸びたり縮んだりする姿を見て悦に入っています。

高次脳機能障害の夫に対しても、やはりこの「お節介虫」「お世話好き虫」が動いて仕方なく、今までやってきたように思います。もちろん、夫が良くなっていくことは、自分たち家族のためでもあるので、一石二鳥です。

さて今日は、猫のおはぎちゃんの命日です。
おはぎちゃんがなくなってはや5年ですが、毎日おはぎちゃんの話をしています。
私の母など、亡くなって27年経つ愛猫の話を、今もまだ(ほぼ毎日)しています。
犬猫は、大切な家族だなあ。

夕方ウメを病院へ連れて行き、1か月肝臓の薬を飲んだ結果を調べるため、血液を採取してもらいました。
でもこの数か月でまたウメは太ってしまったようで、18キロもありました。春には16.5キロだったのに。
猫の餌を盗み食いしたり、コウジさんがどんどんおやつをあげてしまうし、私も人間の食べるものをつい可愛くてあげてしまうからだと反省。暑さのせいか、外耳炎も悪化していましたし。

これらは甲状腺ホルモンに異常があるからかもしれないとのことで、それも検査してもらうことにし、結果は明日わかります。あんまり異常がなければいいなあ・・・

ではまた!
(追伸 昨日のブログは、眠くて短めだったので、今日そこに補足致しました。良かったらもう一度読んで下さい。)