やれやれ、久しぶりにここへ来られました。

私はここでもお知らせしてありましたが、9月30日~10月1日は、「秋の信州囲碁三昧」というツアーで、地獄谷温泉後楽館へ昨年に続き行ってきました。後楽館は、木谷實九段がそこの娘さんだった奥様と出会ったところで、木谷九段と呉清源九段が、「新布石」を編み出した伝説の地です。

ところが、台風24号がちょうど日本列島を縦断するというので、新幹線が動くかどうか、それよりも最寄駅から東京へ向かう電車が動くかどうかさえ危ぶまれていました。ワッチなど、「朝動かなかったらアウトだから、前日のうちに東京駅へ行っていたら?」と真面目な顔をして言うので、そうしようかとも思いました。

でもいざ電車が動かなかったなら、お金はかかっても家から東京駅までタクシーで行こうと決めて、一緒に行く高次脳機能障害仲間のご夫婦と父娘の2組にも、万一の時を考えて行動してくれるよう、念を押していました。何が何でも東京駅に30日の朝7時にはいるように、と。

当日は4時起きで、留守番するコウジさんに大きなカレンダーの裏側を使って、やること、やらなくてはいけないことなどマジックで書いて出かけました。1泊ならなんとか彼は留守番できますが、2泊となるとちょっと怪しく、3泊はダメだと思います。すごく気を遣って疲れてしまい、体調を崩すでしょう。というのは、過保護な私の勝手な思い込み?

台風は特に影響せず、東京駅にもスイスイ着き、同行する方たちと無事新幹線に乗れてほっとしました。
長野電鉄改札で木谷さんやコウジ村のハイジさんご夫婦その他大勢の方と合流、王銘琬ご夫妻とも再会しました。

湯田中までの電車の中では、木谷さんとペアを組んでペア碁をしましたが、私が足を引っ張って負けてしまいました。湯田中に着くと、急に王銘琬さんご夫妻が東京へトンボ返りすることになったので驚きました。2日に日本棋院で大事なイベントがあり、台風で電車が動かなくなると困るので、とのこと。とても残念で、残りの皆で見送りました。

後楽館ではおサルさんが沢山動き回っていて、かわいかった~。子ザルを背中に乗せた母ザルが結構多くて、なんてかわいいの!地獄谷のおサルさんたちは、とても人慣れしていて襲ってきません。これは後楽館の先代たちがおサルさんを可愛がっていたからだそうです。露天風呂に入っていると、すぐそばにおサルがやってくるんですよ。(私はあれこれ忙しかったのと、夜は雨が強くなってきたので、露天風呂には入りませんでしたが。)

心の唄バンドのコンサートや生バンドの演奏によるカラオケ大会もあり、楽しい夜でした。けれど私の目的は、若女将の竹節三枝さんと対局することでした。 なかなかお会いすることはできませんが、昨年の大船渡の「碁石海岸で囲碁まつり」で同室になってからは、とても仲良くなり、メールのやりとりを重ねてきました。

忙しく動き回っていた三枝さんの手があいたので、ようやく腰を下ろして向き合いました。この時を待っていたので、ドキドキ。私が今11級で三枝さんが9級なので、二子置かせてもらってスタート。結局私が辛勝しましたが、勝ち負けは二の次で、三枝さんと囲碁をできたことがとても嬉しく、その喜びに浸りました。

囲碁は9路盤や6路盤など小さい碁盤もありますから、どこでも気軽にでき、しかもテニスやゴルフなどのように高い道具やウェアが要りません。(お金がかからない。)そして脳のトレーニングになり、囲碁仲間で人づきあいが広がっていけるので、とてもいいと思いますよ。

今回初めてお会いする方も結構いらっしゃいましたし、2度目の方もいらっしゃいます。でも1局囲碁をすれば、誰とでもたちまち友達になれます。

楽しい思い出とともに帰宅。コウジさんは、頼んでおいたことの半分くらいしかしてくれていませんでしたが、犬のウメと猫のハルとチーが無事でいたので、そこが一番有難かったです。

帰宅してからは、大量に撮影した写真を整理し、参加者や関係者にギガファイル便で送る作業に今日の夜7時まで追われていました。