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昨日、コメント欄に由美子さんからお問い合わせがありましたので、今日申し込み締切の鹿児島講演について、以下お知らせします。(以前お知らせしたのが、1か月以上も前のことだったようで、申し訳ありません。)

平成30年度「高次脳機能障害」理解のための講演会
日時:平成30年11月3日(土・祝)午後1時半~4時半 (受付午後1時~)
会場:ハートピアかごしま1階 多目的ホール
対象:一般県民・高次脳機能障害者の相談・支援にあたる関係職員等(180名)
※ 会場は駐車場に限りがありますので、公共交通機関をご利用ください。

プログラム
★講演「『高次脳機能障害』とは」 
講師 鹿児島県精神保健福祉センター 所長 竹之内薫氏
★講演「高次脳機能障害の夫とともに~本人に居場所・介護者に支え~」
講師 柴本礼

参加ご希望の際は、下記にお申込みください(10月18日まで)→ けれど、本日担当の方にご連絡したところ、締め切り後も申し込み受付されるとのことです。現在150名ほどのお申し込みを頂いているそうなので、まだまだ大丈夫です!

鹿児島県高次脳機能障害者支援センター(鹿児島県精神保健福祉センター)
電話 099-228-9568(平日9時~16時)
住所 鹿児島県小野1-1-1 ハートピアかごしま2階

昨日も、コウジさんの入院している病院へ行ってきました。
木曜日に入院したので7日連続毎日のため、私も段々疲れてきて頭痛がしたり、咳が出たり。今日は行くのやめておこうかな、と一瞬思いましたが、朝から「今日、来るんだろ?何時に来るの?」と電話してくるコウジさんを思い、さらに今日は医師からお話を伺うことになっていることを思いだし(忘れてはいけませんね)、行ってきました。

病室に入ると、元気に動き回っているコウジさん。表情も生き生きしていて、「早く家に帰りたいな。」「会社へも行けるよ。」とニコニコ。どこも悪くなさそうなんですが、まだ肺炎治療は続いています。でも医師からは、「順調に回復していますので、木曜日に最後の検査をして、金曜日に退院です。」と言われました。皮膚炎も肺炎とは関係ないとのこと。尿に血やたんぱくが出たのも、一時的なものだったので心配ないとのこと。良かったねえ、コウジさん!
(帰宅するとすぐコウジさんの上司に連絡し、月曜から出社できる旨を伝えました。上司も喜んで下さいました。)

9路盤での囲碁も、3局しましたよ。コウジさんが黒石、私が白石です。最初は私が手を抜いて負け、次は私が勝ち、その次はいい勝負でした。整地しませんでしたが、家に帰って、その時撮った写真(添付)を見てみると、どうも私が負けたようです。おかしいなあ、そんなはずないんだけど。 忘れたけれど、きっと私がコウジさんに教えながら打ったのかも。よし、今日は教えないで互先(たがいせん。置石もしない、互角の勝負)でやってみよう。

コウジさんに、「囲碁は高次脳機能障害にいいと思う?」と聞くと、首をひねって「わからないなあ。」と正直に答えるコウジさん。「囲碁は面白い?」と聞くと、「面白くない。」と、これまた正直な感想。「でも、負けると悔しい?」と聞くと、顔をあげて、「それは悔しい!」と声を大にして言うので、意欲を出す効果はあるようです。

私は12月2日の大田文化の森での講演で、囲碁は高次脳機能障害に良い、という話をするつもりですが、「高次脳機能障害者にどうしたら囲碁をやってもらえるか?」、がもしかしたら一番のハードルかもしれないと思っています。当事者の方たちには、是非囲碁をやってもらいたいのですが。

もちろん、元々囲碁をやっていた人なら、受障後でもやると思いますが(大田区のさぽーとぴあでは、そういう当事者の方が何人かいらっしゃいます)、夫のように全くやったことがなかった人にリハビリ目的でやってもらうには、①病院や施設、作業所、デイサービス等の場で「義務」にするか、②家族など当事者の近くにいる人が、囲碁をさせるか、③本人が「やりたい」という気持ちになるか・・・ が必要だろうと思います。

その講演の資料を作らなくては、と思いながら、まだ全然取り掛かってもいなくて、焦っています。
でも今日は香川講演(来年1月6日)に使うイラストを、描かなくちゃ。

もちろん、午後からはコウジさんの病院へ行ってきます。

そうだ、昨日面白いことがあったんですよ。
コウジさんが3時半頃、やっぱりおなかがすいて困っていたので、病院内のレストランへ行ったんです。コウジさんは海老ピラフ、私はナポリタンを食べました。私も忙しくて、ろくにお昼を食べられていなかったので。

私は食べるのがのろいのですが、食べ終わったコウジさんは、「トイレに行きたくなった。」と言います。でも、病室に戻るまで我慢すると。 ところが私は食べ終わると、コーヒーを飲みたくなりました。そこで私はコウジさんと2人分のコーヒーを注文、コウジさんは我慢できずに、レストランを出てトイレへ行きました。あとでわかったのですが、コウジさんがトイレに行きたくなかったわけは、病院内で迷うという心配があったそうなんです。すごいじゃない、病識(自分が障害者だという認識)のないコウジさんにも、少しはあるんじゃない。これは進歩だわ。

けれど案の定といいますか、コーヒーが来ても、いくら待ってもコウジさんは戻ってきません。
実は私も、コウジさんは迷うんじゃないか、と思っていました。けれど病院内から出ることはないでしょうから、なかなか帰ってこなかったら探しに行けば、すぐ見つかるだろうと思っていたのです

コーヒーを一口飲み、さてコウジさんを探しに行こうと思って、ふとレストラン外の廊下に目をやると、コウジさんが通り過ぎていくのが見えました。 (あ!)と思って呼び止めに行こうと席を立つと、またコウジさんが戻ってきて、きょろきょろしながら中に入ってきました。そして私を見つけると、(ああ!)と心底安堵したような笑顔で、席に座りました。

コウジさんは、トイレを出た後迷子になり、あちこち歩いていたら、総合受付まで運よく辿り着いたとのこと。そこで受付の人に、「今、病院内のレストランで食事していたんですけど、トイレに行きたくなってトイレに行ったら、食べていたお店の場所がわからなくなったんです。」と言ったそうです。 (この話も、私の誘導質問で、大体の様子がわかったわけで、コウジさんの口から総合受付へ行ったという話は、最初は出てきませんでした。でも、ちゃんと窓口に聞くという、適切な行動ができているコウジさんに、感動。以前は、そんなことできませんでしたよ。)

そして教わったルートでレストランの前まで来たはいいけれど、覗くと、派手なアロハシャツ?のようなお揃いの服をきた3人組の男性が座っていたので、(ああ、こんな人たちはさっきはいなかった。)と諦めて素通りしたそうです。

そのお揃いの派手な服の3人は、コウジさんがトイレへ出た後にレストランに入ってきたのですが、なんでこんな派手なシャツを着ているのかわかりません。ただ、その派手さが、コウジさんの頼りない記憶の中でも、「こんな人たちはいなかった。」という確かな事実として存在し、「だからこの店ではない。」とコウジさんは判断したのです。

でも通り過ぎた後、(やっぱりここの店の気がする。いいや、覗いて違ったら、すみません、間違えました、って出てくれば。)と意を決して入店したそうです。そしたら私がいたので、ほっとしたと。

記憶障害を持つコウジさんは、そんな不利な状況の中でも懸命に考えているんだなあ。
なんだか、胸がじいんとすると同時に、そこに座っている派手なお揃いのシャツの3人が、新たなハードルとしてコウジさんの前に立ちはだかったのだと思うと、メニューを選んでいる彼らを見ながらおかしくなってきて、コウジさんと笑い合いました。「普通の服だったら、すぐ入ってきたのにね。」と。→ すみません、どうやらこのシャツは、この病院のユニフォームのようです。失礼しました。

どんどん長くなってきました。イラストを描きますので、このへんで。
(もうすでに今朝は、ウメの散歩を済ませ、ハルの散歩も済ませ、プラナリアの世話も済ませ、ダスキンさんとの両替商役も済ませ、朝食も洗濯も掃除も済ませましたが、まだ朝食片づけができていません。でも絵が優先です。いや、その前に鹿児島と香川の講演担当者にメールを入れておかないと。)

ではまた。