目の前の用事を片付けるだけで、つい1日終わってしまいがちですが、「今一番急いでやらなければならないこと」を考えれば、それは熊本地震で被災している人々や動物たちへの支援です。

昨年10月に私を仙台講演へ招いて下さった、「どんまいネットみやぎ」の白木福次郎さん(ご身内に高次脳機能障害者がいらっしゃるわけではなく、ただ純粋に障害者支援に献身下さっている実業家です)は、早速熊本に駆けつけられていることを、昨日届いた「JTBIAめーるつうしん」で知りました。すごいなあ。

私も何かしなくては、と気は焦るものの、できることといえば、寄付(それも多くはできないけれど)くらいなので、早速何か所かへ寄付しました。

1つ目は日本脳外傷友の会へ。(ゆうちょ銀行 00220-8-53257 口座名J・T・B・I・A 通信欄に「熊本地震支援金」と明記。送金料かかります。5月15日まで。)

(「義援金」と「支援金」は違いますので注意。義援金は赤十字社などにまとめられて、あとで被災者に分配されますが、「支度金」はNPOなどで活動しているところへ寄付すると、ただちにそこで役に立ちます。至急お金や物資を必要としているところへは、「支援金」で直接送ることです。)

日本脳外傷友の会(JTBIA)からは、現地の高次脳機能障害家族会(脳外傷友の会加入団体)である、「脳外傷ぷらむ熊本」へ送られます。

「ぷらむ熊本」といえば、当事者である一之瀬たけしさんが歌手としてCDを出されたりコンサートに出られたり、大活躍されています。昨年11月に東京大井町で行われた「脳外傷友の会全国大会」でも、ご本人とご両親とお会いできましたし、素晴らしい歌声も堪能したばかりです。先日のNHKEテレ「ハートネットTV」でも、画面下に流れるテロップに、「ぷらむ熊本」さんの、「この障害者は、落ち着けるよう、隔離した空間が必要です」というような言葉が流れました(正確な文章ではありません。私の記憶ですみません。)

熊本のみならず、大分の当事者やそのご家族の皆さんのことが心配です。大分にも1年半前に講演で行きましたが、そこで訪れた別府リハビリテーションセンターの皆さんのことも頭に浮かびます。諏訪の杜病院の方たがも。大丈夫でしょうか・・・

2つ目は、「緊急災害時動物支援ネットワーク熊本」へ。(ゆうちょ銀行 17130-35103701 店名718 店番718 口座番号3510370)

こちらは、2年前の今頃愛猫ハルを譲渡下さった「いばらきいきものねっと」さんのHPを、一昨日見て知った団体です。熊本の犬猫たちを支援しているボランティア団体で、そこのHPも見ますと、迷子犬猫の一時預かり先を探されていたり、支援物資の依頼などに追われています。 物資の方はとりあえず今は間に合ったようですが、この先また必要となるかもしれないので、どうか皆様もHPを注視下さるようお願いします。

3つ目は、同じく「いばらきいきものねっと」さんのHPで初めて知った、「オープンセサミ」という団体。

ここは、競走馬、イベント馬、ホースセラピーなど、人の為に働いてきた馬たちの幸せな余生を育む団体だそうです。こうした馬たちが役目を果たした後、食肉にされたり飼育放棄されたりなどの悲運な運命を辿らないよう、無償で引き取り大自然の中(南阿蘇)で一緒に幸せに暮らしているのです。
私は熊本地震がなければ、そのような馬たちのことを、全然知りませんでした。恥ずかしいです。

今回の地震で、前回の突風被害の修理も終わっていないのにさらに多大な被害を受け、電気は止まり、馬の餌もままならず、代表や副代表やスタッフの方々も被災、運営が非常に切迫、状況が非常に厳しく困難だとのことです。そこで緊急支援募金と緊急支援物資をお願いしていました。

●緊急支援募金先 :ゆうちょ銀行(振替口座)から募金 01770-4-136101 口座名 オープンセサミ (店名179 当座0136101 口座名オープンセサミ)。

●緊急支援物資送付先(4月20日よりヤマト運輸さんでの、当牧場への直接配送が可能となりました。)
受付先:〒869-1502 熊本県阿蘇郡南阿蘇村白川1792-2 オープンセサミ 宛

※特に送っていただきたいもの (4月25日更新)
・ヘイキューブ・乾燥牧草・生牧草・カッパ(上下分かれているもの※M.L)・ヤッケ・作業用手袋(滑り止めのついたもの)・タオル・キャットフード、ドッグフード、作業用長靴(23.0、24.0、25.0、26.0)

私がこの団体を知る前に、すでに全国から支援が寄せられ、ブルーシートやテント、ビニルひもやガムテープ、ホッカイロ、毛布、スタッフの食べ物などは賄えるようになっていました。良かった!けれど、人手が足りないようです。

●ボランティア募集(4月25日更新)
現在、寝る場所と、食事の提供が困難な状態です。ご自身で宿泊と食事の手配のできる方のみ、お手伝いお願いいたします。ボランティアに来られる際は、天候にご注意ください。雨天の場合土砂崩れなどの可能性があり、南阿蘇への道が閉ざされてしまう場合と、南阿蘇から出られなくなってしまう場合があります。お問合せ先は、広瀬さん。daihi8888@gmail.com

私ができることは、ささやかな寄付と、こうしてブログ等で発信することくらいですが、なんとか皆で力を合わせて、尊い命たちがこの災害を乗り越えられますように・・・

まだ見つかっていない大学生のことも考えると、胸が痛みます。あの日あの時間に、倒壊した阿蘇大橋を通っていなければ・・・ と、考えても仕方ないことばかり考えてしまいます。学生と会ったことのない私でさえつらいのに、ましてや大事な息子さんの行方を案じる親御さんの悲しみとつらさは、想像を絶します・・・

地震なんて、何もいいことありません。 けれど、地震国日本に生きている以上、被災は逃れられません。私の今いる東京なんて、特にこの先危ないのですが、今回あまりマークされていなかった熊本での地震(小松左京の『日本沈没』では、まず熊本から地震が始まっていますが・・・)を考えると、日本どこで地震が起きても不思議はないのです。だから日本に今ある原発をなくすべきなのは、当然の話です。

4月19日付東京新聞の投稿欄「発信」(5面)で、79歳の男性のご投稿を拝読しますと、まさに我が意を得たり!でした。

「・・・阪神大震災、東日本大震災などに続くこの大災害で、日本という国の本質が見えてきた。地震、津波、火山噴火などは、日本列島の宿命。日本は「災害宿命列島」なのだ。自分がいつ、こうした災害に見舞われるか分からない。そういう状況下に生まれ、暮らしているのだ。」そのあとが重要です。 「日本は軍備増強などに金を使える国ではない。そのことを国を挙げて認識する時が来たのだ。原発も止めた方がいい。日本の将来を思うとき、災害対策にこそ、金を回してほしい。」

本当は東京オリンピックを開いている場合ではない、と思います。東北や熊本を戻すことが先決でしょう(福島を中心とした関東地方の被ばくは、まだこの先何年も続くにしても)。

それにしてもこの国が自浄作用がないと見て、国連など世界的組織が日本に原発を置くことの是非を本気で討論して考えてくれないものか、と思ってしまう。日本から流出する汚染物質は、世界全体へも影響するのだから、他人事ではないのだ。

色々考えていると、怒りばかり湧いてきて疲れてくるので、ウメの散歩へ行ってきます。
ウメももう9歳。人間でいえば60歳くらいかな、最近寝ている時間が増え、散歩もノロノロです。
今月中に狂犬病予防注射へ連れていくついでに、健康診断をお願いしようと思います。