明日は岐阜県高山市の高山市民文化会館 大講堂で13時から講演します。
高山市は一昨日まで暖かかったのに、昨日からまた冬に逆戻りだそうです。
皆様、温かくしてお出かけください。

留守番のコウジさんのために、また大きな要らないカレンダーの裏に、私とコウジさんそれぞれのスケジュールを書いて、冷蔵庫に貼っておきます。

コウジさんはそれを見ると安心するそうですが、春休み中の娘ワッチも、家にいて父親をちらちら見てくれるし、私とコウジさん両方の母親から「大丈夫?」と電話をちょくちょくかけてもらえれば、コウジさんはなんとか留守番できるのでした。(ワッチが小さかった頃は、私1人の外出なんて、到底無理でしたから、時間が経つと楽になってくるところが増えてきますよ。)

ウメの散歩を任せるのが少々心配ですが、多分大丈夫かと・・・ でもこの間私が松本方哉さんと打ち合わせで外出していた時、帰りの駅のホームで携帯を見て着信の嵐、伝言メッセ―ジの嵐だったのでぎょっとしました。犬友達2人からで、「ウメちゃん脱走している!」「捕まえたから安心して!」などの言葉の数々。慌てた私は、乗ろうとした電車を見送り、ホームですぐ犬友達に電話し、事の次第を聞きました。

なぜかウメが1匹で歩いているのを、ある男性が目撃、その男性がウメの友ゲンちゃんの家のそばの方だったから、ゲンちゃんちに「いつもお宅に来ている犬が歩いている!」と教えに行ってくれたのでした。ウメは、毎日散歩途中にゲンちゃんちへ行き、ゲンちゃんに挨拶するのです。
ゲンちゃんの家の人たちが、私やもう1匹の仲良し犬アメリちゃんちに電話しながら、ウメを探しに出、見つけて、追い詰めて、とうとう捕まえてくれたそうです。ウメは喜んで?逃げ回り、捕まえるのはかなり大変だったとのこと。 私は携帯を見ていなかったので、そんなことになっているとは、全然知りませんでした。

御用になったウメは大人しく家に連れてきてもらったそうですが、夫コウジさんも知らずに家でテレビ見ていたそう。ウメがゲンちゃんとアメリちゃんちに連れられて帰ってきたので、コウジさんは驚いたとのこと。何やってんのよ~!
脱走の理由は、多分コウジさんが玄関の扉を甘く閉めていたのでしょう、鼻で開けて出たのだと思います。築20年となり、家のあちこちがガタがきている感じ。

とにかく車にはねられずに良かったですし、ほかの人たちに迷惑かけなくて良かったです。
そのあと外出先からとんで戻った私は、コウジさんを連れて、買った菓子折りを手にお世話になった3軒の家にお礼に行ったのでした。

今回そういうことがないよう、コウジさんには何度も何度も注意しておきます。

ところで明日の講演が、100回目になります。
講演依頼を頂くことが多くなってきた頃、(100回やったらやめよう。)と思っていました。
それだけお話させて頂いたら、もう充分だろうという気がしていたからです。

でも今、残念ながらまだまだだ、という気がします。
まだまだ世の中にこの高次脳機能障害は周知されていないし、まだまだ雇用もに進んでいません。
高次脳機能障害者はどんどん生まれてきて、それに並行して孤立して疲弊している介護者も相変らずどんどん生まれています。

高次脳機能障害者の居場所は少なく、介護者へこそ支えが必要だということが、あまり気づかれていません。

私達当事者家族や当事者は、さらに発信していかなくてはならないし、テレビや新聞という基本的媒体でこの障害をもっと取り上げて、繰り返し報道していってくれることが、世の中に理解と支援を広げていく最強、最短の道だと思っています。

それでは明日、お会いできるのを楽しみにしています。