朝から、家の上をヘリコプターが何機も通っていきます。
方向を見ると、やはり登戸方面でした。

川崎市登戸にある、私立中学のスクールバス停近くで、今朝突然凶行が起きました。
犠牲になられたお2人が、気の毒でなりません。
何も悪いことしていないのに、普通に平穏に暮らしていた私たちと同じような人々が、なぜこんな理不尽な目に遭わなければならないのか、ご本人やご家族の無念と悲しみを思うと、胸が詰まります。

けれど、いつどこでだれが、このような事件に巻き込まれてもおかしくないのです。
逃げようがなく、「どうしたら犯人を凶行に走らせないようにするか?」、しか、凶行を防ぐ方法はないのでは?と思います。

お2人の死を心から悼みます。

・・・昨日約束したように、津波伝承館(正式名は、東日本大震災遺構・伝承館)の話を書きます。
今月11日大船渡へ向かう途中、気仙沼に3月にできたばかりの「伝承館」へ立ち寄りました。

私は9月14日に気仙沼で講演があるので、気仙沼に関するニュースには気を留めていたつもりでした。
たとえば俳優の渡辺謙さんが気仙沼支援をされていることとか、大震災で気仙沼に大規模な火災が起きた理由を検証するNHK番組では、タンクからの石油流出だけでなく、波間を漂うプロパンガスも原因だったということも知りました。けれど、伝承館オープンのニュースは知りませんでした。

大船渡への私の同行者、「脳外傷友の会しずおか」代表の小関さんがそこへ行きたいと言われたおかげで知ったものの、9月の講演日に行こうと思っていました。
ところが、改めて講演日のスケジュールを検討すると、伝承館へ行く時間がないことがわかったので、急遽小関さんと一緒に今回行くことにしたのです。

一ノ関駅から大船渡線で気仙沼へ。そこから気仙沼線BRT(バス)で陸前階上(はしかみ、と読むそうです)へ。そこからタクシーで3分というので、小さな駅前に止まっていたタクシーに乗りました。

運転手の女性は饒舌で明るく、「気仙沼のことを沢山お話したくて」と乗っている間中、このあたりの被災時の話をしてくれました。
被災した向洋高校が新しく建てられて、若い生徒さん達が戻ってきたことは、特に嬉しそうに話しました。

伝承館のパンフレットからの引用です。
「2011年3月11日発生の東日本大震災による大津波とその後の大規模な火災は死者1,152人(震災関連死を含む)、行方不明者214人に上る最大級の悲劇を気仙沼市にもたらしました。 気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館は、将来にわたり震災の記憶と教訓を伝え、警鐘を鳴らし続ける「目に見える証」として活用し気仙沼市が目指す「津波死ゼロの街づくり」に寄与することを目的としています。」

伝承館は、津波の傷跡を生々しく残す旧向洋高校と、新たに作られた「震災伝承館」によって構成されています。
まず「震災伝承館」で受け付けを済ませると、「映像・展示ゾーン」で震災時と直後の映像を見ます。津波が襲ってくるあの早さと猛々しさはとても恐ろしく、なにもかも飲み込んでいく様には悲しく涙が出ます。

展示室を通り、被災した南校舎をそのまま生かした「震災遺構」へ。ここは写真撮影が許されていました。

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津波によって、高さ地上8メートルの校舎3階に運ばれてきた車です。
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校舎の4階は、床から25センチのところまで錆びたレターケースが。地上からは12メートルなので、津波の高さがそこまで来たことがわかります。
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屋上に上ると、何もなくなった土地を造成している様子が見渡せました。かさ上げ工事でしょうか。
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地震発生当時、学校にいた170名ほどの生徒さんたちは、全員避難所へ逃れ無事でした。
重要書類などを守るため学校に留まった教職員20名も、北校舎の工事をしていた関係者25名とともに、この屋上の一番高いところに避難し、無事でした。良かったです。

表に出ると、「折り重なった車」という展示があります。説明文から引用しますと、「津波は第1波、第2波、第3波と次々に遅い、その度に強力な「引き波」が、地上のものを海へと引きずりこみます。ここは引き波の通り道となり、流されてきた車がこの場所で引っか掛かって折り重なったものと考えられます。」
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また最初の「震災伝承館」に戻り、「映像・展示ゾーン」で様々な展示と、被災者が想いを述べる映像を見ました。

津波の恐ろしさを間近で感じられ、被災者の方たちと気持ちを共有できる、素晴らしい(といっては変かもしれませんが)施設です。見応えがあり、時間の関係で1時間半ほどの滞在でしたが、2時間以上はいたかったです。

これほどスケールが大きく、被災地の思いが詰まった、津波の脅威が学べる施設は、この先ずっと残ってほしいです。千年に1度の大津波だったのだとしたら、この先千年は残ってほしく、是非多くの方に訪れて頂きたいと思います。

・・・昨日のブログも、投稿してからあちこち付け足しましたので、良かったらまたお読み下さい。